地域縁尽倶楽部 なになに寫眞帳

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街角風景~春に想う

2024-04-09 18:25:08 | 日記








 昨日までの天気のせいか盛岡「石割桜」が開花したと云う情報あり。ところが明けた本日は朝からの雨が続く。写真に向かう気力が出ないのである。こんな日は しぶしぶ家に籠もるしかない。
 雨を見ながらボーっとしていて思い出すのは‥公民館の歴史講座でなんとなく目があってから 双方旧知の知り合いのようになった ご老人の先生(事情分らず まわりがそう呼んでいた人‥)がいた。最近4~5年前に亡くなったという話を風の便りに聞いて 一人墓参に行ってきた。
 生前 公民館でご自身の歴史研究を毎年のように公開し 展示発表していた。いわば ひとり文化祭的に大判の模造紙に写真を張って 説明文は手書き‥という作品?である。それを会議室の壁4面に張り付けるのでかなりの情報量であった。写真もすべて現場へ行き自ら撮っていたもののようであった。
 もとより評する資格は自分にはないが ご高齢でもあったので仕上げの完璧さはさておいて テーマへの追求心はひしひしと伝わってきて 歴史的テーマも面白く 感動しながら見させていただいた。
 思い余って なれなれしくこう話しかけた。「先生 せっかくここまでまとめて仕上げたのですから データ保存しておいて 機会があったら製本出版を目論んだら どうですか?  私ワープロ打ちをお手伝いします。」と
 返答は‥年金暮らしの身なのでそこまでのチカラはない。中学校の校長をやり定年し その後の自身への課題(生きがい)として やれる範囲内でやっているだけのことですから‥とのことであった。
 押しつけがましい感じ(こちらの態度がデカイ?)もあり なんとなくコミュニケーションが上手くいかなかった感じでもあったので その場はお互いモヤモヤ‥と しながらお別れした。後日 耳がご不自由であることを聞いて‥はっとして 自分のいたらなさを心底悔いたものであった。
 自分も年齢だけは やや当時の「先生」と同じ位になってきているが 少し寂しげに返答してくれたその時の表情を思い出し 今頃になってその(生きる‥)姿勢みたいなものがわかるような気がするのであった。
 今年の春は‥どんなかな‥と思う。
写真 ①ユキノシタの花②ヒメコブシの蕾③桜に冷たい雨が来る
   ④水槽丸ごと能登へ送りたい
 
   「春の雨買ひ来し魚の名は知らず:安住 敦」
コメント (2)
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