盛岡城の天守跡の発掘調査が進行しているらしいので 偵察へ行った。畳で50畳
の広さ・・という書物上の記憶と他の古いお屋敷の大きさから それなりのデカさ
かを想像して現場に立ったが 予想の外チッサい感じを持った。
３階建てで 一階は50畳の広さ２階は24畳 ３階は12畳との記録。高さは地面か
ら１５ｍ。（諸説あり）自分は８畳部屋に籠城だから・・それなりの威容を妄想し
ていたが 土台 狭い自室を基に想像するのは 無理があった。
石垣で囲まれたお城全体の姿は迫力満点なのだが・・周りはビルの林で スケー
ル感が混乱してしまったのである。
調査する人々は 黙々とひたすら手を動かし続けていて・・ひやかし半分の声か
けは憚れる空気であったので 「写真 撮らして・・ﾑﾆｬﾑﾆｬ」とよわよわしい声で
お断りしながらも意味もなくギリギリまで近づいてみたが 怨霊？は感じなかった。
あくまで素人の推測だが 土台の土質は玉石混じりなので 当時近くを流れてい
た北上川の河川敷から 大勢の職人たちで石垣の大石と共にエイコラ運びあげ？突
き固めて築いたのでは？と当時の作業風景を想像。ただ まだ調査の途中なのか
有るのか無いのか？礎石の姿は観れなかった。
なんとなく４００年前の土と汗の匂いを嗅げた？と思うと 気持ちが落ち着いて
いくのであった。（錯覚？です！）
「城亡び松美しく色かへず：富安風生」
