十種雲形で云うならおそらく「巻雲」だろうか。刷毛で掃いたような雲の散りば
めかた。こうなるとすっかり秋です。空気が大乾燥して 細かな水滴もチリもない
抜けるような青空に 煙のような雲が高く舞うようになりました。
地平遠くの小さな林は 屋敷林で当地方ではエグネ(居久根)といい 冬の季節
風から屋敷(家)を守る仕掛け。宮城県あたりではイグネ・・と云うらしいが 東
北はイとエの発音が曖昧なせいではないだろうかと 邪推。
この林の風景も 今日日はすっかり少なくなってしまった。
日に日に冷え込みとお肌の乾燥が身に応える時節になってきました。インフルエ
ンザも2ヵ月前倒しで流行とのこと。不思議な現象が続きます。どちら様もご自愛
専一に。
「秋風が眼(まなこ)ふかくに来て吹けり:野澤節子」