あるモノづくり系短大の卒研展を見学した。動機は不純で ITC関連の最近の応用技術などはど~なってるかな?という好奇心だけで入ったのですが…しかし エレクトロはまったく理解不可能!でした。
その反面 伝統技術の継承(地場木材の活用)のブースでは 当方すんなりと理解ができ ホッとすることができた。
写真は 技術検定の課題らしく 名称は「振隅木小屋組」(フリスミギ コヤグミ)という屋根の角の部分の造作です。…これがびっくり バックの白い紙には設計図が書かれていて(CAD?)決して現場合わせや出会い丁場ではなく正確無比なのである。
常に行き当たりばったりで誰の役にも立たたず…が信条の持ち主としては 現代型の職人の卵達のレベルには びっくりするやら関心するやら…。木組みを止める一本の大釘が しっかりポイントに入っていて 一切の迷いがないように見え そのことが強く印象に残った。(お若いのに・・・とやや嫉妬)
せいぜい彼らの活躍のバックヤードとなれるよう 少々がんばらねば…と思うのでした。
「雨漏りに耐えし屋根を変へにけり:橋本鶏二」