春ゼミ

ようやく天気が回復し、ジィージィーと、エゾ春ゼミが鳴き始めた、と思っていたら今日は小雨降る曇り空。

雨上がりのデッキには、小指の先程の蝉がひっくり返っていた。

手に取って見ると、モゾモゾと足が動き、そのまま飛んで行った。

ジジイは体調管理が大変、蝉だってこう寒かったり、雨だったりでは地上に出て見たものの、どう対応して良いか迷うだろう。

夏のアブラゼミやミンミンゼミのような暑苦しさが無い分、春ゼミはひ弱さと優しさが交じり、新緑に透けて見えそうな羽根が愛おしい。

カリキュラムの中に春セメスターのゼミナール、春ゼミがあったことは、遠い、遠い、昔、昔の話。