江戸東京博物館に展覧会を見に行く途中、JR両国駅で降りた。
両国駅に着くと、若い相撲取りが闊歩する。
今日から国技館での大相撲が始まる。
人が集っていて、力士の会場入りを待っている。
ファンは、熱の入った拍手と共に名前を呼ぶ。
実物のお相撲さんは、背が高く体格が良く、高位になるほど顔つきが素晴しい。
弟子を従え、髷を結い羽織袴を身につけて一点を見つめて歩を進める姿は凛々しい。
江戸時代にタイムスリップするかのような、何とも言えない空気感を放っている。
鎖国から解放され時が流れ、外国人力士と昨今の若い日本人力士の顔つきが新しい角界をリードする。
名前が解らないまま、小一時間ばかりたたずんでいたが、国技館に集う若い力士の姿にポッとなる。
せいぜい浴衣を着て、周辺を歩きたい気持ちになるが、少々出た腹だけではこの地域に似合わない。