お盆の迎え火は、「かんば」を焚いた。
この辺りでは樺の表皮を燃やす風習があり、「かんば」はスーパーやコンビニでも売られている。
樺の木が多い山国の長野ならでは、最近では中国製の「かんば」が多くなった。
樺の表皮は、火が点き易く、黒い煙を上げて良く燃える。
子供の頃、提灯を持ってお墓にお参りし、自宅に帰ってから「かんば」を焚いた。
先祖は、この明かりで家族の下にやって来る。
「ジーさん、バーさん、この明かりでおいらい、おいらい」と歌う。
「ジーさん、バーさん、この明かりでおくらい、おくらい」、と送り火を歌う。
お寺は老若男女で賑わい、どの家も先祖を迎える準備で忙しい。