(画面上で左クリックすると絵が大きくなります)
リタイアしてから始めたスケッチも10年を過ぎました。今まで10人以上の先生について絵を習ってきましたが、先日、上海芸術学院出身の王軍先生という方に教えて頂きました。フランス製の大きな平筆一本で絵を描かれる独特の描き方で知られていますが、先生曰く「絵はモチ-フに似すぎても似てなくてもいけない。ちょうどその中間がいい。」と言われ目から鱗。なるほどと思いました。
我々アマチュアの場合、対象物に少しでも似せようという意識が強くなりがちで、つまらない絵になることが多いのですが、名のあるプロはモチ-フの特徴だけをうまく引き出して(描きこむところと軽く描き流すところを分けて)メリハリのある絵にしています。このあたりがプロとアマチュアの差かなと思いました。
絵は茅葺家のある遠野郊外の風景です。この界隈は明治か大正時代にタイムスリップした感があります。
少しは慣れてきたつもりですが、今でも描いた後、色を落としたり付け加えたり試行錯誤しています。
の~んびり歩いてみたい
里山風景ですね。
鉛筆の柔らかいタッチが良く
あっていますよ。
王軍先生の作品は、私も拝見した
ことがありますが、其の通りですね。
あまり写実的な絵は面白みが
ないし、少し力を抜いて描きたいですね。
其処が難しいですけど。
あかさかたかしさんのように線のない絵が理想ですがどうしても線に頼ってしまいがちです。
拝見してきました絵のイメージ通りの水描きさんで、表現力と人間性の整合性に妙に納得しながら帰路に着きました。
水描きさんご夫妻にはご遠方お疲れ様でした。
茅葺屋根のある家は少なくなりましたが、この遠野の風景は私の住む街のなかにもありそうな、なつかしいというより親近感を感じる一枚です。やわらかな色彩と穏やかな風景に心が和みます。
今私の周りの風景は家屋を取り壊す音、塀を作り直す音、家を建てる音、道路の修理の音等復旧に向けて皆さんががんばっております。私も消沈するばかりでなく、少しでも前を向けるよう生活していきたいと思います。
これからも心の栄養剤となる水描きさんの絵を楽しみにしております。
天気が崩れて雨になる予報が出ていましたので、私達も食事会を失礼して早々に帰ってきました。
あれだけの地震被害ですから、元に戻るのは大変なことだろうとお察しいたします。あまり無理をされてお体を壊すことのないよう、ゆっくりと一歩ずつ進んでいって頂ければと思っています。
何のお力にもなれなくて、心苦しいばかりですが、私の拙い絵が癒しになればこれ以上の喜びはありません。