(画面上で左クリックすると絵が大きくなります)
昨年来た時は、花巻温泉で前泊してから国道283号線を通って遠野へ向かいました。道は遠野に着く直前にJR釜石線の橋の下を潜ります。絵はその宮守川橋梁 通称めがね橋です。
国鉄の前身、岩手軽便鉄道時代のことですが宮沢賢治がここへ来たことがありました。賢治が手前の芝生に寝転んで通過する列車を見ていると,まるで列車が中空を飛ぶように見えたそうです。このイメ-ジを膨らませて名作「銀河鉄道の夜」ができました。今は夜になるとライトアップされて若者達のデイトスポットになっているとのことです。
貴女から遠近感の話が出ていざ見直してみると遠景が濃すぎる感じがしたので少し薄く描き直しました。橋のア-チに比べて手前の自動車が少し小さすぎるのが気になるのですがそのまま載せています。そんなわけでまだまだ至らないところがあります。
しっかり描かれた橋、その下に
広がりがあり、
走っている一台の車に
寂寥を感じます。
絵から物語を起すのも楽しいかも?っていうような創造力を、掻き立てられます。