桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・9・21

2013年09月22日 | Weblog
何かが違うのだ。芝居の主人公たちの人物設定か?考えている展開か?とにかく頭の中でどう考えても芝居が行き詰まる。勿論書いてみなくては分からない部分もある。書いている内にそれま考えていたことと全く違う世界が開けてくることは今までにも多々あった。でも、書いてみる前から違うと分かっていて書き出す作者はいない。数日前、冒頭の部分を書いてはみた。でも、人物設定かその後の展開が違うと意識されるのか登場人物を動かしたり台詞を言わせるまでには至らずに頓挫してしまった。何かが違う、何かが違うと、今日は行く時も近道を通って母の処へいこうとブラブラ歩いている時も、母と厚切りベーコンを使ったポトフ風洋風おでんにサーモンのカルパッチョとネギ炒飯で老老ランチしている時も、そしてまた五反田まで40分歩いて帰る時も、ずっと考え続ける。午後部屋に戻ってもまだ考える。そして段々この人物設定が違うのだと云う確信を抱くようになる。そう思い出すと、じっと俺が前に座るのを待っているパソコンのある部屋にいるのがたまらなくなる。だからまた歩く。歩いている内に新たなな構想を誰かに話したくなって、制作のIに電話して夕飯を食べる約束をするが、部屋着にサンダルで出てきてしまったことに気づき、だからってもう一度部屋に戻る気にはなれず、だったらウチの店で会ってしまえばいいと、折角臨時休業したのに明日の買い物をついでにしてしまって店へ五日ぶりに行く。Iが来るまでの一時間あまり明日からの仕込みをしながらまた新たな展開に頭を巡らす。Iが来てから彼女には大好物のビールをあてがっておいて、一気に考えていることを話す。話しながら相手の反応を見る。ここが大切。相手が話に乗っているか乗ってないか?乗ってないと分かったらその場でどんどん話を変える。そこから自分でも思っていなかったストーリーが生れることがある。今日はそんなケース。嬉しくなって五日間飲んでなかったアルコールを口にした★お客様にお願い。都合により突然臨時休業したり、開店時間閉店時間に変化がある場合がありますので、ご来店の際は電話でお確かめ下さい。★コレドシアター THE FINAL 桃井章遺作シリーズ②「パラソル」(作演出・桃井章,美術・部谷京子、出演・浜田晃、滝沢めぐみ)公演日11/13(水)~11/17(日)、料金3500円 ご期待ください、