桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2010・3・21

2010年03月22日 | Weblog
今日はY君が休みなので、Mと二人で12時に店に出て多分夜の12時までずっと働き続ければ最低20万円の売上になることは分かっていた。でも、それが30万円近くになろうとは……。とにかく2時に始まった今日のマチネ公演は観客数約50人、そのお客さんが昼間だというのに飲んで食べてくれて、且つ公演中もオーダーが可能だったもんだから売上が鰻上り。でも、そのお蔭で食材が不足になったので、マチネが終わってソワレ公演の開場時間まてに六本木のスーパーに買い出し。そしてその食材でMに下拵えをして貰っている間に今度は赤坂の業者向けスーパーに買い出しに出向く。痛風の発作はボレタレンで抑えているとはいうものの、自転車を漕ぐと足を曲げる為か痛みが走るので殆ど自転車を押している状態になり、いつもより二倍の時間がかかってしまい、帰ったのはソワレ開場にギリギリになってしまった。でも、問題はそれからだった。ソワレ公演の観客数も50人を超え、飲食のオーダーも多かったけど、実は公演終了後にお客さんを含めて30人の飲み放題食べ放題のパーティが開かれることになっているので、その準備にかからなくてはならなかったのだ。豚肉三キロを冷しゃぶに、鶏肉三キロを唐揚げに、更にじゃがいも8個をポテトサラダに、ツナとしめじのチーズペンネを三キロ、生ハムとチーズのカナッペをバケット3本分、炒飯をご飯五合分、ご飯とシーフードの入ったスペイン風玉子焼きを五枚(卵15個分)、更に三種類のソーセージ盛り合わせ(ソーセージ100本)とデリバリーして貰った稲荷寿司と海苔巻きを人数分用意して、パーティに備える。でも、平均年齢27歳の食欲は最初に用意した料理をあっという間に胃袋に治めてしまったので、同じ料理を補充し続ける。更に冷蔵庫にある食材を総動員。それでも足りずに明太子パスタを10人前、揚げ餃子を30個。漸くパーティが終わった時には二人共口をきくことも出来ない程フラフラだったけど、みんな美味しかったと食べてくれて、おまけに残った料理を何人もの人が持って帰ってくれたのは疲れを癒してくれた。でも、それは束の間の癒しで、この後続いて俺は厨房中に山積みになった汚れたお皿の洗い物、Mはカウンターのシンク一杯のグラスの洗い物に一時間ばかり。本当だったらこんな日は焼肉でも食べようということになるのだけど、そんな気力も残ってなくてタクシーで帰ると、135ミリの缶ビールを一本づつ飲んだだけでベッドに直行。一日中働きづめの夫婦はベッドの中で愛の言葉を交わす代わりに30万、30万……と囁きあっていた。