類は友を呼ぶのか、類を以て集まるのか、久しぶりに来店したプロデューサーのMさんと脚本家のKさんがカウンターに座ったのを皮切りに、映画配給プロデューサーのNさん、演出家のNさん、脚本家のTさん、Sさん、Nさんのグループ、放送作家のTさんと女性演出家のMさん、俳優事務所のBさんと映画監督のMさん、女性放送作家のSさんとプロデューサーのHさんと、あっという間にカウンターは業界人で埋まってしまう。中には顔を見たくない関係の二人もいたりしたが、久しぶりに会う二人もいたりして、カウンターを移動して旧交を温める光景が見られる。まぁ、俺が昔業界にいたんだし、別に不思議はないんだけど、「石塚桜子個展」にいらしたお客さんを除けば、業界以外のお客さんは閉店までに二組しかいなかったことを思うとやっぱり不思議。だって、日によっては業界人は一人も来なくて、近所の常連客ばかりで埋まってしまうこともあるし、何故か女性客だけになってしまうこともあるんだしね。この『類類傾向』(同じグループのお客さんが集まってしまうと云う俺の造語)、何処で誰が差配しているんだろう?