一時に店へ。今日の公演『誰?』の為に鍵を開けるついでにベテラン俳優N氏と打ち合わせ。新劇出身でテレビや映画で名脇役として活躍しているN氏がウチの店で定期公演を打ちたいと申し入れてくれたことに感激すると同時に、早速八月からチェホフを公演したいと云う68歳のN氏の演劇に対する熱意に頭が下がる思い。俺もその熱意に打たれてプロデュースすることを約束する。チェホフについて話した後で俺は銀行に急ぐ。今日中に手続きしなくてはいけない届をだし、数日間の売り上げを入金し、LちゃんとTちゃんの給料を引き出す。芸術は現実の上に成り立っていると云う訳か?『誰?』の入場者数は少なかったけど、カウンターは台風接近にもかかわらずパリから半年ぶりに一時帰国したH堂のFさんを始めとしてまぁまぁの線。二時ちょうどに最後のお客さんAさんも帰って、久々の定刻閉店。Lちゃんと夜食のラーメンを食べて帰る。