桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・4・28

2012年04月29日 | Weblog
今日のイベントに来てくれていたお客さんにピザかなにか持っていって、一言ふた言営業トークをかましていたら、その女性客から突然、桃井さんは歯磨きをつけて歯を磨かないんですかと聞いてくる。一瞬何のことだかわからず、一応つけますけどと答えたら、でも、一昨日の日記ではバスタブの中で磨くとしかかいてありませんでしたけど。え、あなた、俺の日記よんでいるの?ええ、ここに来るとになってホームページをみたことから日記を読み始めて今ではすっかりはまってしまってと見ず知らずしらずの若くて可愛い女性にいわれて、そりャ64歳もうすぐ初期高齢者としてばドギマギもいいところ。ここはその女性と親しくなる絶好のチャンスとばかりトークをかぶせようとした矢先、彼女が「Yさんとはこれからどうなるんですか」という質問。え、Yさんって?勿論社長秘書のYさんですよ。なんだか待ち待ち日記を読んでいるとその人に会いたくなってきちゃって。今日はいらっしゃらないんですか?ええ、今日は彼女の会社は土曜日で休みだし、これからゴールデンウィークが終わるまでこないと思います。じゃ、それまで会えないなんて寂しいですね?と同情されてしまって、一昔前なら、だったら君がその寂しさを埋めてくれないかななんて下手な台詞を吐いただろうに、予想外の会話にそんな余裕はない。とんでもないことになっている。ちょっとしたきっかけで始めてしまった俺とYさんのバーチャル的「恋物語」。それも俺の一方的恋慕の物語が見ず知らずの人に面白がられているなんて想像もしなかった。見ず知らずの人だってそうだから、二人を知る常連客の人たちはこの日記を読んで桃井を何とかしてあげたいと思ったりするみたいだ。昨日なんてS大学のS教授とテレビKの関連会社社長のKさんが二人してYさんを「口説いて」いた。うーん、こうなるとまさに二人はバーチャルの登場人物だ。ブログの中でのキャラクターが勝手に動きだしている。多分こうして今日書いていることも、愛しき思いを遂げられないもうすぐ初期高齢者の独白として同情されるんだろうなと思うと、自分でもどこまでが本心で、どこまでがフィクションか分からなくなってしまう。でも、「虚実皮膜」という近松門左衛門の言葉がある。事実と虚構の中間に芸術の真実があるという意味だ。「芸術」ではないけれど、それに中間というよりは殆ど事実領域に属しているけど、この恋物語、時々虚構(思い込みとか幻想妄想)との間をいったりきたりしている。その「皮膜」がYさんの心を揺さぶる日はあるのだろうかと純情めいて書いてはいるけど、遅い時間にきて二時すぎまでいた美人研修医のAちゃんに猥褻な気持ちを抱いてしまったりしている桃井章の純情は信じられない。●ゴールデンウィークは暦通り営業します●COREDOプロデュース(一)『冬のサボテン』(作・鄭義信、演出・松本祐子[文学座]、出演・松角洋平、金成均、宮本崇弘、小野智敬)5/23(水)~5/27(日)前売り3000円当日3500円●COREDOプロデュース(二)津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場13時開演14時・料金3000円 ~両イベントともご予約お問い合わせはコレドシアター03ー3470ー2252まで。