桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・4・29

2012年04月30日 | Weblog
夕べは4時過ぎに寝たのに、今日は7時起き。連休初日だけど、午後一番でイベントがあるので11時すぎまでには店にいかなくてはならないのだ。ゆっくり風呂に入って、ミネストローネの缶詰を開け、目玉吹きとソーセージとサラダ、チーズトーストで簡単な食事をした段階でまだ九時前。十時すぎにバスに乗るまでにはたっぷりと時間があると思ってこの日記を書き始めたのだけど、このパソコンの使い方がまだ慣れてなくて、というかよく分からないことが多くて、途中で万が一に備えてコピーしておかなくちゃと思ってはいるのだけど、一度覚えた筈のコピーのやりかたがわからず、でも自動保存されて復元される機能がついているから大丈夫だと30分近く打ち続けていたら、「後退キィー」にタッチする筈の右の小指がとなりになる「取消キィ」をタッチしてしまい、画面から何十行もの文章が一瞬にして消える悪夢。でも、ここは自動保存されているから大丈夫と余裕のよっちゃんで復元しようとしたら、よく分からないけど、最初の二行しか復元しない。おいおい、後の何十行はどこに消えてしまったんだ?と喚いてみても意味がない。きっと俺が何か余計なことをしてしまったか大事なことをやらなかったかだ。悔やんでみても絶望してみても遅い。ここは気持ちを建て直してバスの時間ぎりぎりまで打ち直す。睡眠時間3時間なのにこの無意味な作業で完全に疲れ切った俺は当然バスの中はベッド。耳から聞こえてくるポルトガル語のテープが子守歌代わりだ。12時に美人スタッフのYさんが昨日に引き続いて出勤。いやが上にも張り切らざるをえない。でも、戦争状態だった昨日(観客が60人以上且つオーダー数が開演前の一時間にフードも入れて120。つまり30秒に1オーダーをこなす計算)に比べれば、観客も36人程度だったし、フードのオーダーは殆どでなかったし、楽勝気分。開演してから終演までの2時間あまり、連休の初日だし、Yさんとデイトしている気持ちになろうと、すき焼きにビール飲みながらのお喋りタイムを満喫した。それにしてもこのYさん、最初はただの美人どしか思っていなかったけど、こうして「デイト」を重ねている内に「美人」を超えた捉えどころのない魅力の持ち主だど気づかされる。その捉えどころのなさを引き出す演出家と出会えることが彼女のこれからの女優人生を決定する‥‥なんて偉そうなことをいえる資格も能力もない俺は、昨日送られてきた季刊映画芸術の春号が松坂桃季やARATAたち若手俳優の映画俳優論の特集だったので、まァ持ってって読んでみなとその雑誌をプレゼントすることがせめて俺の出来ること。四時過ぎイベント終了。7時には撤収も終わったので店の残り物のポルトガル風玉子焼きやタラモさらだを持って母の処へ。今日は分量的にもたいしたことなく、内容的にも残りものだとわかったので倹約家の母にしてみれば安堵した様子。日銭商売だと連休中はお金がはいらないんだし、使わないようにしないと駄目ですよというのか玄関で見送ってくれた時の母の注意。その言葉が身に沁みたのか,途中焼鳥屋の赤提灯の前で一瞬立ち止まったけど、ここは母の声が聞こえてきてかろうじて通りすぎ、部屋に帰ると友人の山崎ハコさんから送られてきたニューアルバム『縁』をエンドレスで聴いて色々な欲望から逃れる。そのアルバムの中の一曲「新月」にある歌詞「淋しくないのと聞かれたら/やさしい笑顔で『はい』答えたいい」とフレーズがいい。二番ではそれが「悲しくないのと聞かれたら/やすらぐ笑顔で『はい』答えたい」になり、ラストでは「幸せですかと聞かれたら/あふれる笑顔で『はい』答えたい」になる。ただ『はい』がいい。歌の中ではハコさんが微妙にちがう『はい』を使い分けている。ぜひ聞いてみて下さい。その発売記念をかねて5月18日に六本木のスイートべイジルで彼女のバースディライブガある。近所だし行きたいのだけど、19時半スタートじゃどうしようもない。うーん、店でファドの代わりに彼女のアルバムをかけて我慢するか?●ゴールデンウィークは暦通り営業します●COREDOプロデュース(一)『冬のサボテン』(作・鄭義信、演出・松本祐子[文学座]、出演・松角洋平、金成均、宮本崇弘、小野智敬)5/23(水)~5/27(日)前売り3000円当日3500円●COREDOプロデュース(二)津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場13時開演14時・料金3000円 ~両イベントともご予約お問い合わせはコレドシアター03ー3470ー2252まで。