桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2014・2・9

2014年02月10日 | Weblog
昨日の朝からの記憶はまだ戻らない。ただポケットから領収書が出てきたので母の処まではタクシーで行ったことは分かったけど、老老ランチに何を食べたか、犬の散歩にいつ行ったかなどなと思い出さない。そんなことがあった翌日は自己嫌悪から記憶を無理やり刻みこむ。九時過ぎに起床してすぐにお湯を溜める(あ、そうだ。昨日は朝風呂にも入らずに飛び出して母の処へ行ったんだ。どうしてだったのか?)窓をあけて外を見る。一面の雪景色。でも、朝日が照っていて雪が解け始めている。だとすると今日行くことになっている芝居の公演は中止と云うことはない。案の定、出演する女優のYさんから芝居は予定通りだし、終焉後楽屋を訪ねて欲しいと電話がかかってくる。と云うことは余裕を見て12時半には母の部屋を出る必要があるので、10時半に行くと母に電話する。バスを乗り継ぐと、一番歩かなくて済むので、マンションの前から六本木ヒルズ行きのバスに乗り、品川駅で新宿西口行きに乗り換えて、天現寺で降りる。部屋に着いてまず愛犬を散歩に連れ出す。雪が積もった中を約30分。糞もしたし、犬も俺も満足。老老ランチは納豆ふりかけ弁当に焼いたシシャモとカイワレ大根、それにカニ玉。味噌汁はオクラとネギと茗荷。デザートとして羊羹まで食べて2時に池袋の芸術劇場シアターウエストへ。ProjectNyxの公演「宝島 」(作・寺山修司 演出・金守珍)を見る。不覚にもあの寺山修司がこんなメルヘンチックな芝居を書いていたとは想像もしなかった。いつか出演していたYさんに頼んで台本を読んでみたいと思う。終焉後、高円寺で催されているドキュメンターフェスティバルに行きたかったが、今日は都知事選だと云うことを思い出して、真っ直ぐ帰宅。どうやら大勢は決まっているみたいだし、俺の一票なんか影響がないとは思いつつも、投票すく行為自体に意味がある。投票を終えて部屋で帰る途中に買ってきたたこ焼き、稲荷寿司で晩御飯しながら録画してあった「すーちゃん まいちゃん さわこさん」(御法川修監督)を見る。続いてWOWOWで長編ドキュメンタリー部門でアカデミー賞を取った「シュガーマン 奇跡に愛された男」をみる。アメリカのデトロイトの貧民窟に住み、たった一枚だけアルバムをだしたまま姿を消した歌手ロドリゲスの曲「シュガーマン」が時をへて南アフリカのケープタウンで国民的な大ヒット曲になるという話。制作予算がなくて途中からスマホで撮影したということも含めて感動して地上波に戻したら都知事選挙の開票結果が映し出される。感動から失望へ。一昨日午前から午後にかけての記憶はまだ戻らない。