2年前の今日は東日本大震災と原発事故で東北地方を中心に大災害が起きてその後の対応について様々な問題が起こりました。東日本大震災での三陸地方の津波は1896年明治29年にも起きています。ニュースでもこの時のことが振り返られています。この明治29年は三陸津波をはじめ各地で地震や暴風雨など自然が猛威を振るった年のようです。渡良瀬川流域でも川が氾濫して足尾鉱山から流れ出た鉱毒が流域の住民に大きな被害をあたえました。この被害の救済に立ち上がったのが国会議員であった田中正造です。そして勝海舟はこの被害の甚大さを気にかけ田中正造応援しています。特に田中正造は第一に被害民のことを考え解決に奔走します。復興政策や原発対策を扱う現代の政治家を観て勝海舟や田中正造はどう思うでしょうか。被害民によりそう姿勢こそが現代の政治家に求められる姿勢だと思います。
今週14日（木）は薬害エイズを考える山の手の会です。最近ではエイズや地域の団体との交流をして新しい企画も進めています。薬害エイズのことを少しでも社会に知ってもらうため社会問題に関心のある活動団体との交流を通して伝えていければと思っております。企画も参加者で話し合いながら、他の団体のイベント企画との交流を検討しています。どなたでも参加自由です。関心のある方は是非ご参加ください。
日時：3月14日（木）19時～21時
場所：東京ボランティア市民活動センター会議室C（東京都新宿区神楽河岸１－１セントラルプラザ10階）
TEL:03－3235－1171
参加費：無料
「歌詞などはまずくっても、誠さえあれば、鬼神は感動するよ。今の世の中は、実にこの誠というものが欠けている。政治とか経済といって騒いでいる連中も、真に国家を憂うるの誠から出たものは少ない。多くは私の利益や、名誉を求めるためだ。世間のものは『勝の老いぼれ目めが』といって嘲るかしらないが、実際おれは国家の前途を憂うるよ。」（勝海舟「氷川清話」より）
勝海舟の言葉は今の世の中をほんとうに見ているようです。私利私欲ばかりが目立って本当に国民のために一人ひとりの弱い人のために動いている人はどのぐらいいるでしょうか？
「世間では、茶屋などは人間堕落の場所だといって擯斥するけれども、こまかに観察すると、そのなかにはなかなか面白いものがあるものだ。畢竟、そのひとの見ようによっては善ともなり、悪ともなり、利もなり害ともなるのだ。そこがまた世間の中の面白いところさ」（勝海舟「氷川清話」より）
人はその見方によって善にもなり悪にもなりします。また人の見方は様々で、その様々であるところが面白いのですが、世の中は画一した見方にまとめようと誰もが同じ顔をしています。勝海舟の言うように本当に面白くありません。一人ひとりの個性が活かされる社会になるように動いていきたいと思います。
本日は8月の薬害根絶デーに向けて医療機関や労働組合へ支援要請に都内を回りました。今年の薬害根絶デーもすでに準備は始まっています。まだまだ解決されていない薬害イレッサ問題や薬害防止のための第三者監視組織の設立など、今、社会の中では忘れられようとしています。一人でも多くの人にこの問題を理解してもらい薬害根絶デーを盛り上げて、この問題に関心を持ってもらい社会が注目するようにならないと問題は解決しません。地道に日々の活動を続けていきたいと思います。
また本日はお茶の水の東京医科歯科大学で「産学連携の視点から大学等学術研究機関の医学研究利益相反マネジメント（COI）を再考する」という長い題名のセミナーに参加して産学連携による経済関係の透明性に関する情報をえてきました。産学連携がすすみ医学技術が進み患者さんの命が救えれば良いのですが、一部の研究者と企業と金銭的癒着によって研究が歪められてはいけません。研究者や企業関係者が経済的関係の透明性に関する取り決めについて報告されました。今後の活動につなげていきたいと思います。
