仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




天狗の森で撮ってきた写真を整理していると、イチリンソウを撮った写真のなかに変わった花(?)が写っているのに気がつきました。


地面に這いつくばって低い位置からイチリンソウを狙ったものですが、その画面横に写りこんでいました。このため、きちんとピントは合っていません。


ネットなどで探してみるとヤマトグサのようです。緑色の目立たない花なので、写真を撮っているときには全然、気がつきませんでした。でもこの花は、高知が産んだ植物学者・牧野富太郎が発見した新種とのことで、高知にとっては記念すべき植物のようです。


地面だけでなく、樹木も花を咲かせていました。ムシカリは秋には赤い実がなるようですが、今の時期はアジサイに似た白い花が印象的でした。


右側の木は、ジンチョウゲのような小さな白い花を咲かせていましたが、急な崖の下の方にあり、近づくことができませんでした。
こうやって自分の撮ってきた写真を見ていると、名前が分からないものが多くて困ってしまいます。せっかく、こうやって見ていただいても申し訳ない気持ちで一杯です。
(個人情報の管理から言うと固有名称を公開しないのが常識ですが・・・・それとこれとは・・・・)


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青春18きっぷによる岡山県巡りの旅ですが、津山で止まってしまっていました。もう一ヶ月以上経ってしまいましたが、その後編です。


(津山駅連絡地下道・宿泊したホテル)

昨日は高知(伊野)から岡山を経由し、津山にやってきました。この日(4月9日)は津山から姫新線を経由して新見へ、そして伯備線で岡山に向かい、瀬戸大橋線を経由して予讃線、多度津から土讃線となって高知に戻るルートです。


(944D・左は津山線、右は姫新線)

津山から新見行きの列車は早朝6時04分発の次は10時07分までありません。昨日も朝が早かったため、この日はゆっくり出発です。
それでも9時過ぎには津山駅に入りました。岡山を8時過ぎに出た列車が4両で到着しましたが、前日に急行「つやま」に運用されていた黄色い車両です。この車両は急行として使われていますが、運用状況をみると快速や普通にも使われており、車両による優等列車の区別はないようです。


(美作千代駅・久世駅)

さて、10時07分発の新見行きは859Dはキハ120-328の1両です。車内は20名程度、ロングシートの先頭でゆっくり座れました。
駅を発車するとすぐ、駅構内にある扇形機関庫が左手に見えます。かつての蒸気機関車などの車庫で、転車台から扇形に線路が広がっており、京都の梅小路機関庫に次ぐ規模のようです。ただ、窓ガラスなどの破損もみられ、保存状態はあまり良くないように思えるのが残念です。


(中国勝山駅・25Km/h制限)

姫新線の駅はほとんど(全て?)が無人駅です。そして、列車本数も少ないことから交換(行き違い)可能な駅も限られています。かつてはほとんどの駅が2線で、両側にホームがある形だったようですが、今は片方だけしかレールが敷かれていません。この美作千代(みまさかせんだい)駅も、ホームの後は両側にあるのですが線路は1本だけ、Y字形の分岐部分も片方が取れた形になってます。


(新見駅・L特急「やくも7号」)

中国勝山駅も大きな駅なのですが、やはり無人でした。ここからは多くの高校生が乗ってきて車内も少し、混雑してきました。先頭の空きスペースに女子高校生が4人ほど立たれてしまい、せっかくの前方窓からの眺めが無くなってしまいました。まあ、混んでいればそれも仕方はないのですが、彼女たちの香水には恐れ入りました。ほのかな石鹸やコロンなどであれば爽やかですが、大人のどぎつい香りを、それも相当にきつい香りを漂わせています。見た目は素朴でかわいい彼女たちですが、この香水だけは勘弁して貰いたいですね。


(新見城山公園・備中高梁「頼久寺」)

駅のホームもローカル線の雰囲気が一杯ですが、線路もやはりローカル線です。津山線ではトンネル部分の速度制限が多かったのですが、こちらも同じです。15Km/hの表示も頻繁にあり、トンネル部分以外でも速度制限が設けられています。見た目にはわからないのですが、地盤が弱いのでしょうね。


(井倉洞・852M)

1時間半ほどの乗車で、定刻の11時44分に新見駅に到着。7分の連絡で岡山(長船)行きの普通列車に接続です。ホームを渡っていくと久し振りに電車です。座席も方向転換可能な二人掛けシート、そしてトイレも設備されています。ローカル線のワンマン列車はトイレ設備がありませんので、乗車前にかならず用を足しておかないと苦労します。


(瀬戸大橋、これは何でしょう?・瀬戸内海)

定刻に発車した列車はさすがに高速です。いままでののんびり旅とは違い、なんか得した気分になってきます。新見のあたりもそのようですが、沿線には石灰石の砕石所などが見えてきます。井倉は鍾乳洞で有名な「井倉洞」への下車駅ですが、看板を撮ったつもりが踏切の警報機に邪魔されてしまいました。


(多度津駅・JR車内から見た琴電、琴平駅付近)

列車は2両でしたがワンマン運転、さらに伯備線もやはりローカルですね、ホームの短い駅が多く、先頭車両しかドアが開かない駅が多々ありました。岡山に近づくにつれて都会の雰囲気に、乗客も多くなって立つ人も増えてきました。レールもロングレールとなり、継ぎ目を感じません。


(琴平駅・讃岐財田駅)

定刻13時14分に岡山着。みどりの窓口に行って大歩危から土佐山田までの特急券、乗車券を購入します。普通列車だけだと阿波池田から先の連絡が悪く、待ち時間が多くなりますので、大歩危~土佐山田間は特急で時間稼ぎをします。


(列車後部から、坪尻駅本線・坪尻駅引き込み線)

岡山駅で昼食時間を取っていましたが、とりあえず先に進むことにして「穴子めし」を買い込みます。そして13時44分発のマリンライナー35号へ。かなりの混雑ですが、早めに乗り込んだおかげで窓際を確保、さっそくに昼食です。


(坪尻駅・一人だけ)

坂出14時23分着。予定ではその後の多度津行きに乗る予定でしたが、隣のホームに14時30分発の琴平行き先行列車が止まっています。車内もガラ空きなので乗ります。14時58分、琴平に到着しました。これで、昨日、阿波池田~琴平間は乗車しましたので、これで一応、多度津~琴平間もJRによる乗車が完了しました。

あと残るのは、坪尻駅のスイッチバックだけです。1時間ほどの16時01分、261D(2両)で琴平を出発。途中の讃岐財田駅などで特急と交換、長い猪ノ鼻トンネルを抜けて坪尻駅に到着です。ここでは1人のお客さんが降りました。後続の列車で帰るのでしょうが、何もない無人駅に一人というのは寂しいものですね。


(池田)

阿波池田では10分の乗り換えで大歩危行きの列車に接続していますが、車内放送で先頭車両がそのまま、大歩危行きになるとのこと。後ろの車両にいましたので、事前に移動です。
阿波池田を17時05分に出た列車は、以外と速度を上げて運転します。何しろ、終点の大歩危駅には17時32分に着くのですが、それを追っかけて17時37分に、私の乗る特急「南風17号」が到着するので遅れるわけにはいかないようです。


(佃駅、左は土讃線、右は徳島線)

特急列車は指定席は取りませんでした、混み具合が心配でしたがそれも杞憂に終わりました。意外と空いており、きっちりと席を確保できました。この列車は土佐山田まで止まりません。途中で検札に来るのではと待っているのにきません。このまま土佐山田に着くと、せっかく買った特急券や乗車券は?と思っていましたが、到着前のアナウンスで、土佐山田では車掌が乗車券などを回収するとのこと。


駅では走ってきた車掌に特急券、乗車券を渡しましたが、土佐山田もこの時間帯は無人駅になっていました。車掌さんも大変ですね。

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天狗の森周辺にはハルリンドウも咲いていました。


最初はなかなか気づきませんでしたが、腰を落として周りを見てみると、以外に小さな花ながら存在感のあるハルリンドウが眼に入ってきました。


花の大きさは5mmくらい、高さも数cmくらいしかありません。落ち葉の中から精一杯、背伸びをしているように見えました。


左はエンレイソウ、右の花は名前がわかりません。歩道に露出した石灰岩にくっつくように咲いていました。


花は似ているのですが、これも名前がわかりません。左の花は長い茎の先端に6枚の花びらがありました。葉の形はわかりません。

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今までに、花を求めて山に登ったことが無かったため、天狗の森での散策は非常に楽しいものになりました。


カメラを持っているだけで、もう少し行ったところに何々が咲いてますよと良く、声を掛けていただきました。おかげでいろんな花に出会うことができました。


流石に登山道・散策路がきちんと整備されているだけあった、足下の草木や花も大事に守られています。眼で楽しみ、撮るのは写真だけというモラルをうれしく思いました。


これに反して残念なのは、先日紹介した清滝寺参道のキンランです。跡形もなく無くなっていました。


坂を登る途中から、木々の枝が打ち払われたように刈られていたり、南天の若木が先端だけ切り取られていたりするので心配していましたが、キンランがあったところは枯葉がこんもりと盛られていました。落ち葉を除けてみると掘った穴が見えます。お遍路さんの眼を楽しませていた花だけに、なんとも残念です。

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福岡の箱庭さんが先週、天狗高原で固い蕾のヤマシャクヤクを見てきたと報告されてましたので、後を追っかけて行ってみました。


国道197号を西進し、新田から右折して国道439号に、しばらく進むと「天狗荘」の看板があります。案内に従って狭い山道に入ったのですが、以前に来た道と違います。地図で確認しても一つ手前の県道304号です。少し広い場所を見つけてUターンし、昔からの天狗高原を目指す県道48号に入りました。
土曜日(12日)の昼ということで車が多いのではと思っていましたが全然、対向車はわずか2台でした。


但し、帰路は大規模林道を経由しましたが、途中から先の県道304号と交差します。林道は二車線の快適な道で、そちらに降りる(登りも)ほうが絶対に楽でした。思いこみはときとして最善の法ではないようです。


天狗荘東側の駐車場に車を止め、天狗の森に向けて歩き始めます。天狗荘の食堂や、広場近くの四阿には既に下山してきた方達が大勢、お昼を摂っています。
私たちは朝が遅かったので弁当を持ってそのまま出発です。


しばらくはきつい坂が続きます。そこかしこにヤマシャクヤクが見つかるのですが、蕾は固いままです。
展望台のある稜線で小休止をしてから更に東進しますが、やはりヤマシャクヤクは咲いていません。その代わりイチリンソウが満開で、白い花を一面に咲かせています。


せっかくヤマシャクヤクを求めてきたのに残念と思いながら林を抜け、開けた斜面に出てきたところで見つけました。咲いています。
ここから天狗の森までは山の南斜面を進むのですが、やはり陽当たりのよい暖かい場所が花の咲くのは早いようです。


花の中は虫で一杯。黄色い雄しべがもぞもぞと動いています。ちょっと触ったぐらいではびくともしません。
ゆっくり歩いて40分ほどで天狗の森までやってきましたが、とりあえず目的は達したためここまでにしました。


東側には頭を削られた鳥形山が見えます。あそこで採掘された石灰石は縦坑に落とされて、その後はベルトコンベアーで延々と須崎港まで搬送されているとか。それにしてもあそこで働いている人たちは眩しくないのでしょうか。そんなことを思いながら頂上をあとにしました。


ところで、ヤマシャクヤクの実物を見たのはこれが初めてでした。天狗高原には何度か来たことがあるのですが、たいていは天狗荘から西のいわゆる高原の散策ばかりで、天狗の森に登ったのは初めてでした。思い立って行く気にさせていただいた箱庭さんい改めて感謝です。

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清滝寺の春の大祭ということで、午後から参拝してきました。


午前中はまだすっきりしない天気でしたが、午後からは青空も広がり、5月の心地よい風の中を歩いてきました。


縁日と言うことで境内には3軒の出店が並んでいましたが、お祭りが午前中にあったということで閑散としたものでした。お遍路さんは大勢、参拝されていますが、檀家の方達は午前中で帰られたようです。


清滝寺の庫裏には小さな池がありますが、そこにキショウブが咲いています。葉のところを見てみるとヤゴの抜け殻が幾つも着いています。そのうち、腰の部分が青いトンボが水面をかすめるように飛んできました。全然、止まらないのでうまく写真には撮れませんでしたが、ギンヤンマの仲間ではないかと思います。

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かつては近所にも、いくつものコイノボリやフラフが薫風を泳いでいましたが、今年は見えません。
そんなに不自由な田舎でもないのですが、若者が結婚すると土佐市街のほうにアパートを借りて出て行ってしまいます。


(知人からいただきました)

三世代、四世代が一緒に暮らすのが当たり前だった時代はもう、昔のことなのでしょうか。確かに、自分たちだけで気兼ねをせずに暮らすのは良いのですが、共働きが前提の生活では子どもを育てるのが大変です。


(キショウブ)

親と一緒に暮らしていれば面倒も見てもらえるのですが、二人だけではどうしようもなく、長時間の保育に任せるしかありません。
お祖父さん、お祖母さんに預けておけば、先人の知恵や経験で安心です。土佐弁も覚えることができます(?)。


(サクランボもこれだけあると・・・・)

私は別棟ではありますが両親と同じ敷地で暮らしています。何かあればお互いに融通し合って面倒を見たり、見てもらったりしています。
もうそんな歳では無いのですが、きょうも「こどもの日」のお祝いをいただきました・・・・

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今年もいの町で、恒例の紙のこいのぼりが始まりました。


駐車場は仁淀川河川敷に設けられていますが、通常でも混雑する場所ですのでそこまで行くのが大変と、いつものように少し下流のJR線路際の堤防に車を置いて歩きました。この堤防には遊歩道も設けられており、普段からもよく、散歩などで歩いている人も多くいます。


いの町は手漉き和紙で有名ですが、最近は工業紙の生産も多く、仁淀川に泳ぐこいのぼりも不織布という水に強い紙です。
紙のこいのぼりが泳いでいるのは、国道33号の仁淀川橋上流側ですが、少し下流にあるJRの仁淀川橋梁付近にも泳いでいます。


今年は(も?)、JRの車内からも川の中のこいのぼりを楽しむことができるよう、通常の走行速度の半分(35Km/h)に落として運転しているそうです。


この紙のこいのぼりは明日(5日)までと言うことですが、お天気が良ければ川の水もきれいで、ゆうゆうと泳ぐこいのぼりが楽しめます。

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何故こんなところに、と思うような場所に1本だけ、キンランが咲いていました。


花が開いているのは一つだけでしたが、蕾が三つほどあり、しばらくは楽しめそうです。どうかこのまま、皆さんが眼で楽しんでくれることを願っています。


柑橘類の香りが気持ちの良い時期になりました。あちこちのミカン畑も白い花が一杯に開き、山道を歩いていても心地よい香りを存分に楽しむことができます。


今日からいの町で、恒例の仁淀川のコイノボリが始まりました。全国ニュースでも取り上げられていましたので大勢の人で賑わったのではないでしょうか。
私も出かけてみるつもりでいましたが、雑用が重なって行けませんでした。こんな良い天気でしたので、川の中のコイノボリも気持ちよく泳いでいたでしょうね。



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おいしい鰹のタタキを食べようと、中土佐町久礼に行ってきました。
安和から海岸沿いに車を走らせ、久礼漁港を抜けてから上ノ加江方面に向かい、急坂を登って高台にある黒潮本陣に着きました。


(黒潮本陣と黒潮工房)

ここには、鰹のタタキを体験できる黒潮工房があり、食事もできます。メインは鰹料理ですが、タタキに使う鰹はすぐ横で稲藁で焼いています。この日も多くのお客さんが来ておりましたので、ほとんど間をおかずに鰹が焼かれていました。
香ばしい匂いと脂ののった鰹、それにネギやタマネギ、ニンニクを添えていただく鰹は最高でした。


(黒潮工房の「久礼定食」、黒潮本陣のロビー)

この「久礼定食」は、鰹のタタキに心太、久礼のてんぷら、小夏がセットになって並んでいます。
宿泊施設である黒潮本陣は、海水を使った露天風呂で人気があります。目の前に広がる太平洋、眼下の久礼湾や双名島など、ゆっくりと時間を過ごすのには最高のロケーションです。日帰り入浴も可能だそうですので是非、行ってみて下さい。


(二人がかりで鰹を焼く)

黒潮本陣から久礼に戻る途中に、いちごを使ったケーキが美味しい「風工房」があります。店は小さなスペースですが、二階にはレストスペースがあり、飲み物とケーキをいただきながら碧い海を眺めることができます。
私たちは食事をしたばかりでしたので、シフォンケーキなどを買った店をでましたが、大きな粒の生イチゴも箱に入って売られていました。


(久礼の街で見つけてホーロー製看板、左は天ぷら屋さん)

久礼は小さな漁港ですが、新鮮な魚介類を使った天ぷらや心太なども有名です。「くれ天」「久礼のところてん」はもう、固有名称になっていますね。そんなこんなで、魚などの店が並ぶ大正市場へ行く前に、くれ天の店によって買い物です。


(大正市場、昭和通りもあります)

大正市場も名前は大きくなりましたが、規模としては大したことはありません。まっすぐ歩けば数分で通り抜けてしまいます。
この日は海が荒れていたとのことで、店を閉めているところもありました。それでも朝取れの魚が多く並んでおり、見ていて飽きません。


久礼には須崎から安和海岸を通ってやってきましたが、途中の広場で太平洋を眺めていると、地元のおじさんが車を止めて声を掛けてきました。
足下はすぐに断崖絶壁になっているのですが、ここから車でそのまま海に飛び込んで自殺をする人が多いそうです。このため、あまりここでのんびりしない方が良いですよとのこと。


(安和海岸)

ちょっと気になるので早々に車を出しましたが、各地にある自殺の名所はだいたい、雄大な海を眺めることのできる断崖絶壁が多いようです。そしてそこは有名な観光地でもあります。ですから、そんな話を聞かされるとイヤな気持ちにもなりますが、絶景の展望所でもあるのも事実だと納得しました。



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