仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




青春18きっぷによる岡山県巡りの旅ですが、津山で止まってしまっていました。もう一ヶ月以上経ってしまいましたが、その後編です。


(津山駅連絡地下道・宿泊したホテル)

昨日は高知(伊野)から岡山を経由し、津山にやってきました。この日(4月9日)は津山から姫新線を経由して新見へ、そして伯備線で岡山に向かい、瀬戸大橋線を経由して予讃線、多度津から土讃線となって高知に戻るルートです。


(944D・左は津山線、右は姫新線)

津山から新見行きの列車は早朝6時04分発の次は10時07分までありません。昨日も朝が早かったため、この日はゆっくり出発です。
それでも9時過ぎには津山駅に入りました。岡山を8時過ぎに出た列車が4両で到着しましたが、前日に急行「つやま」に運用されていた黄色い車両です。この車両は急行として使われていますが、運用状況をみると快速や普通にも使われており、車両による優等列車の区別はないようです。


(美作千代駅・久世駅)

さて、10時07分発の新見行きは859Dはキハ120-328の1両です。車内は20名程度、ロングシートの先頭でゆっくり座れました。
駅を発車するとすぐ、駅構内にある扇形機関庫が左手に見えます。かつての蒸気機関車などの車庫で、転車台から扇形に線路が広がっており、京都の梅小路機関庫に次ぐ規模のようです。ただ、窓ガラスなどの破損もみられ、保存状態はあまり良くないように思えるのが残念です。


(中国勝山駅・25Km/h制限)

姫新線の駅はほとんど(全て?)が無人駅です。そして、列車本数も少ないことから交換(行き違い)可能な駅も限られています。かつてはほとんどの駅が2線で、両側にホームがある形だったようですが、今は片方だけしかレールが敷かれていません。この美作千代(みまさかせんだい)駅も、ホームの後は両側にあるのですが線路は1本だけ、Y字形の分岐部分も片方が取れた形になってます。


(新見駅・L特急「やくも7号」)

中国勝山駅も大きな駅なのですが、やはり無人でした。ここからは多くの高校生が乗ってきて車内も少し、混雑してきました。先頭の空きスペースに女子高校生が4人ほど立たれてしまい、せっかくの前方窓からの眺めが無くなってしまいました。まあ、混んでいればそれも仕方はないのですが、彼女たちの香水には恐れ入りました。ほのかな石鹸やコロンなどであれば爽やかですが、大人のどぎつい香りを、それも相当にきつい香りを漂わせています。見た目は素朴でかわいい彼女たちですが、この香水だけは勘弁して貰いたいですね。


(新見城山公園・備中高梁「頼久寺」)

駅のホームもローカル線の雰囲気が一杯ですが、線路もやはりローカル線です。津山線ではトンネル部分の速度制限が多かったのですが、こちらも同じです。15Km/hの表示も頻繁にあり、トンネル部分以外でも速度制限が設けられています。見た目にはわからないのですが、地盤が弱いのでしょうね。


(井倉洞・852M)

1時間半ほどの乗車で、定刻の11時44分に新見駅に到着。7分の連絡で岡山(長船)行きの普通列車に接続です。ホームを渡っていくと久し振りに電車です。座席も方向転換可能な二人掛けシート、そしてトイレも設備されています。ローカル線のワンマン列車はトイレ設備がありませんので、乗車前にかならず用を足しておかないと苦労します。


(瀬戸大橋、これは何でしょう?・瀬戸内海)

定刻に発車した列車はさすがに高速です。いままでののんびり旅とは違い、なんか得した気分になってきます。新見のあたりもそのようですが、沿線には石灰石の砕石所などが見えてきます。井倉は鍾乳洞で有名な「井倉洞」への下車駅ですが、看板を撮ったつもりが踏切の警報機に邪魔されてしまいました。


(多度津駅・JR車内から見た琴電、琴平駅付近)

列車は2両でしたがワンマン運転、さらに伯備線もやはりローカルですね、ホームの短い駅が多く、先頭車両しかドアが開かない駅が多々ありました。岡山に近づくにつれて都会の雰囲気に、乗客も多くなって立つ人も増えてきました。レールもロングレールとなり、継ぎ目を感じません。


(琴平駅・讃岐財田駅)

定刻13時14分に岡山着。みどりの窓口に行って大歩危から土佐山田までの特急券、乗車券を購入します。普通列車だけだと阿波池田から先の連絡が悪く、待ち時間が多くなりますので、大歩危~土佐山田間は特急で時間稼ぎをします。


(列車後部から、坪尻駅本線・坪尻駅引き込み線)

岡山駅で昼食時間を取っていましたが、とりあえず先に進むことにして「穴子めし」を買い込みます。そして13時44分発のマリンライナー35号へ。かなりの混雑ですが、早めに乗り込んだおかげで窓際を確保、さっそくに昼食です。


(坪尻駅・一人だけ)

坂出14時23分着。予定ではその後の多度津行きに乗る予定でしたが、隣のホームに14時30分発の琴平行き先行列車が止まっています。車内もガラ空きなので乗ります。14時58分、琴平に到着しました。これで、昨日、阿波池田~琴平間は乗車しましたので、これで一応、多度津~琴平間もJRによる乗車が完了しました。

あと残るのは、坪尻駅のスイッチバックだけです。1時間ほどの16時01分、261D(2両)で琴平を出発。途中の讃岐財田駅などで特急と交換、長い猪ノ鼻トンネルを抜けて坪尻駅に到着です。ここでは1人のお客さんが降りました。後続の列車で帰るのでしょうが、何もない無人駅に一人というのは寂しいものですね。


(池田)

阿波池田では10分の乗り換えで大歩危行きの列車に接続していますが、車内放送で先頭車両がそのまま、大歩危行きになるとのこと。後ろの車両にいましたので、事前に移動です。
阿波池田を17時05分に出た列車は、以外と速度を上げて運転します。何しろ、終点の大歩危駅には17時32分に着くのですが、それを追っかけて17時37分に、私の乗る特急「南風17号」が到着するので遅れるわけにはいかないようです。


(佃駅、左は土讃線、右は徳島線)

特急列車は指定席は取りませんでした、混み具合が心配でしたがそれも杞憂に終わりました。意外と空いており、きっちりと席を確保できました。この列車は土佐山田まで止まりません。途中で検札に来るのではと待っているのにきません。このまま土佐山田に着くと、せっかく買った特急券や乗車券は?と思っていましたが、到着前のアナウンスで、土佐山田では車掌が乗車券などを回収するとのこと。


駅では走ってきた車掌に特急券、乗車券を渡しましたが、土佐山田もこの時間帯は無人駅になっていました。車掌さんも大変ですね。

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