緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

狭き門を通る道は、いのちの道

2017年12月17日 | つれづれ

聖書に、「狭い門から入りなさい」
と書かれています。
(マタイの福音書7章13-14節)




私は、クリスチャンではないのですが、
海外にいた時に、
外国人の聖書を通して、
英語や文化を学ぶグループに入れて頂いていて、
聖書を読む機会がありました。


広い門は楽だけれど、
楽をしようとするのではなく、
狭い門に望む気持ちを持つこと
大変な思いをしたとしても、
その努力が意味をもたらすことなどを
教えてもらいました。

そのことは、狭く厳しい道は、
死や苦しみの道としての意味ではなく、
生きることをそのものを指しており、
言葉をかえれば、
「狭き門を通る道は、いのちの道である」
とも。


狭き門を通る患者さん、
そして、
医療者自身も狭き門を通る人であることを
自覚することも大切なように思います。

どのように向き合えるか、
向き合い続けられるか、
私たち自身への支え合いも、
必要なように感じます。


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