緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

年金の二の舞にならないように。

2008年05月09日 | 医療

がん対策推進基本法に基づいた基本計画に
すべてのがん診療に携わる医師が緩和ケアの基本的知識を習得すること
という目標が掲げられていることは広く知られていることと思います。

これを、10年で・・
5年で・・
いやいや3年で・・・
色々な方が色々言ってきました。


今、急速にその準備が始まっているようです。
この4月には、都道府県宛に局長通達が出されました。

この4月に新たに決まったがん診療拠点病院。
認可をとるために
突貫工事でつくった緩和ケアチームもないわけではありません。
そんな緩和ケアチームでも
指導医的な立場になることを求められています。

なんだか、3月までに5000万件・・と言った
年金問題のようにならないよう
スピードと質を担保しなければならないでしょう。

丁寧であれば、急ピッチもよいとは思います。
日本緩和医療学会も頑張っています。


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5 コメント

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ひたすらに、丁寧である事を!! (ぴょん)
2008-05-10 14:47:46
ひたすらに、丁寧なお仕事である事を、心から望みます。
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安堵を求めて (かぼちゃ)
2008-05-10 22:52:40
先日の読売新聞医療ルネサンス ’がん治療⑤’にて
がん難民の言葉が記載されていました。そして、”症状を和らげる緩和ケアなどで、患者を支える姿勢が大切です”(抜粋)とのこと。
’医師が緩和ケアの基本的知識を習得すること’これにより上記の問題は解決に向かうのでしょうか?
一患者として、安心できる医療を望みます。
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コメントありがとうございます (aruga)
2008-05-11 21:01:29
ぴょんさん
お気持ちをコメントにしてくださり、本当にありがとうございます。気持ちを新たに、のぞんでいきたいと思います。

かぼちゃさん
情報ありがとうございます。記事を読まなければ何とも申し上げられないのですが、がん難民の問題は、むしろ、拠点病院の相談部門の充実と主治医・患者関係の構築が重要です。全がん診療医の緩和ケア研修の目標は一次レベルの症状緩和ですから、がん難民の問題とはちょっと異なっていることではないかと思います。
今は受動的な安心医療ではなく、一般市民参加型で安心医療の構築が必要な時代になってきたと思っています。
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緩和ケアの現実 (uechan)
2008-05-14 12:22:21
はじめして、成人T細胞白血病の患者です。余命3ヶ月を宣告されたが、LSG15療法が効き1年7ヶ月延命し、元気に過ごしています。このページは患者会で教えて頂き、毎日勉強させて貰っています。5月13日の新聞(朝日)に「岩手県の磐井病院緩和ケア病棟の医師ー佐藤智氏ー」緩和ケアの厳しさが載ってました。自分の行き先を準備する意味でも、「一般市民参加型で安心医療の構築が必要」に共感しています。私の通院先は、出来て間もない病院ですが、主治医との信頼関係を損なわないように、患者会を立ち上げる方法とか、最初にどんな言葉がけをしたらよいのか、気を使っているうちに諦めてしまう自分が情けないです。
もうひとつ、同じ患者で、胸水や腹水で痛みを訴える知人がいますが、痛みの緩和方法があるのでしょうか? 水を抜いたら痛みが消えるかなと主治医の言葉はあいまいだったそうです。
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こちらこそ、はじめまして! (aruga)
2008-05-14 23:18:58
uechanさん
コメントありがとうございます。わあ・・すごい!治療がんばっていらっしゃいますね!!
勉強なんて・・恐縮です。日記の範囲で、眺めて行って下さいね。最近新聞を斜めにしか読んでおらず、皆様に教えていただいているような状況で、お恥ずかしい限りです。
がん治療の最中にいらっしゃって、治療に沢山のエネルギーが費やされてきたことでしょう。にもかかわらず、色々なことに気づき考えをまとめていらっしゃる様子。これは、余裕がなければできないこと。すごいなあと思います。それに加えて、さらに患者会などを立ち上げようとお考えになったとのこと。これは、もう本当に大変なことだと思うのです。
ジャンプするために力をためるように、人生力をためて辛抱するときが必要なのだと思います。いえ、辛抱というか、もう、十分すごいのですけれど。
腹水のこと、以前記事にしたこともありましたので、明日にでもアップしてみます。
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