もう2年たったんだ・・ 死にたいというSさんの気持ちを違う言葉で説明しました。
中学生になったばかりのお子さんを残して旅立たれたSさん。
診断がついたときはⅣ期の胃がん、がん性腹膜炎でした。
これは、2年前の記事を校正したものです。
診断、治療、そうした節目節目になると
「もう、安楽死させて・・」というSさん
スタッフは皆、困って
何度と無く私の所に電話が入りました。
息子さんの中学生君とは
3月、小学校の卒業式の前に初めて会いました。
「死にたいと息子に言うから」
Sさんは宣言しました。
Sさんが息子さんにそう伝える前に、何とか中学生君に会いたい・・
それが、初めてお目にかかったときのきっかけでした。
夫は言いました。
「本人の言うようにしてやりたい」
私は、とても、とまどいました。
「どんな風に思う?」
そして、中学生君から
「お母さんの、死にたい気持ちは痛いほどわかるけど
ちょっとでもいいから生きていてほしい・・」
正直、ホッとしました。
そして、「そのメッセージをお母さんに一緒に伝えてくれませんか」
そう、彼にお願いしました。
(つづきます)
最新の画像[もっと見る]
-
はてなブログに引っ越し完了!初めての投稿してみました!! 4ヶ月前
-
これからのこと 4ヶ月前
-
試験対策 語呂合わせ:マクロライド系抗生剤を選択したい疾患 5ヶ月前
-
痛覚変調性疼痛:脳の神経回路の変化で起こる第3の痛み 5ヶ月前
-
腎不全の症状緩和はがんとは違う(NPC/N比など) 5ヶ月前
-
癌治療をとめないために、増えた薬剤の引き出し 5ヶ月前
-
運転手さん孤独じゃないですよ。よい朝をありがとう 6ヶ月前
-
高額療養費の見送り:3月7日の裏側で 6ヶ月前
-
蜂蜜は咳に薬より効く? 6ヶ月前
-
医療は災害と同じ:高額療養費の引き上げに思うこと 6ヶ月前
先生の心のケア、的確な指示にいつもみとれています。
中学生君をここに書いてあるのが、とても嬉しいです。Sさんを一年前から担当しています。Sさんの性格は、私とちょっと似ています。特に、感情を思いっきりだしてしまうところとか。患者、看護師という関係より、姉と妹みたいに、いろんな話をしました。恋愛話が一番多かったかもしれません
中学生君に、Sさんはそんな風におっしゃっていたのですか。。本当に嬉しいです。