来週の月曜日は、1年生の医学序論で午前中講義を担当します。
緩和ケアの話をするのですが、
臨床現場を知らない人と知っている人では、
反応がまったく異なるものですから、
どうなるかなあ・・・・
キーワードは、
EBMとNBM
討論ができる、
レポートにまとめられる、
プレゼンテーションができる、
・・・・・・・・・
討論を教えるって難しい・・
自分の意見が言える
他者の意見を聞ける
他者と自分の意見の共通点、相違点を指摘し、
それを踏まえたさらなる自分の意見が言える・・
よくよく考えたら、
今、若い緩和ケアチームを育てているのだけれど
この所、質問の仕方を教え、
自分の意見を述べることを促し、
相手を肯定しながら、反対の意見を理解してもらう言葉の選択を教え・・
医療の根本、
特に、チーム医療の基本はここにあるわけで、
それを大学1年生に教えるということは
とても、意義深いこと・・
と・・
分かっていつつ・・
大変・・
新生緩和ケアチームだって、
四苦八苦なのですから・・
時間も限られているので、
JAMAの原文は使わないで
例の、JAMAの訳本である「医師が心を開くとき」を題材にしようと思っています。
皆、乗ってくれるかなあ・・
私、次第でしょうねえ・・
今までは、がん性疼痛の講演が多かったのですが、
こういうチーム医療の基本になることを
もう少し体系化して教えられるように
今回をベースにブラッシュアップしていこうと決心しました。
そういえば、今年のがん治療学会の教育セミナーの題材、
この系統・・
で、10月末の名古屋のがんプロからの依頼も
このチーム医療でした。
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>自分の意見が言える
他者の意見を聞ける
他者と自分の意見の共通点、相違点を指摘し、
それを踏まえたさらなる自分の意見が言える・・
これだったので、嬉しくなってコメントしたくなりました。緩和はチーム医療。いくら個人で勉強してもそれを生かすためには良いチームプレイヤーになること。看護師さんが勧めても緩和に関心を持たない医師のため発展しない、、、と良く耳にします。そういう悪循環を断つためにも必要な技術だと思っていました。
私の対象は経験のある看護師さんだから、きっと先生よりは楽なはず!でも文化の違い(海外生活が長く日本人である自分が薄らいできている)で大丈夫かな~と少し不安が、、、。
先日、うちのベテラン緩和医師と話をしていて、最近はプログラムが変ってきたけど、それ以前の卒業医師は”聴く”ことを教わっていないからね~と。チーム内だけではなく、患者、家族に対しても”聴く”ことができないって寂しいですよね。だからこそ医師になる前に基本を教えるって大事ですよ。日本の医師の将来がかかっていますよ(笑)がんばってください!
同じ視点でレクチャーされるとは、本当に勇気づけられます。7年ほど前に、エドモントンに行った時、研修医が、医学部1年生の時に、面接法の講義や演習が多くて、うんざりしたと話していました。確かにすごい時間を割いていました。そのころの人が今、一線で働いているのですね。