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緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

透析クリニック近傍の不当な看板

2006年10月07日 | 医療

最近、臓器移植をめぐる臓器売買がニュースになりました。 かつて、私は大学病院研修医時代、移植外科に席を置き、透析認定医を持っていました。

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6~7年位前だったと思いますが、同じ大学に勤務していたことがあり、当時透析クリニックを開業していた先生から、クリニックの出口近傍にある電柱に、腎移植の勧誘(ブローカー)と思われるような看板を出され、困ったという話を聞きました。 週3回患者さんは透析を受けるため、クリニックに通ってきます。 慢性腎不全から透析になった場合、透析をやめることはできません。 透析から離脱するためには腎移植が必要になりますが、親族から生体腎の提供を受けるか、臓器提供の意思を明示していた場合の死体腎の提供を受けなければなりません。 死体腎は組織のマッチングが難しく、中々すぐにという訳には行かないのが現実です。 透析患者さんの弱みに付け込んだ不法な看板に先輩医師は憤慨していました。 このような”腎臓買いませんか”というような看板は少なくないこと、大概の透析クリニックはこのような看板を近傍に出され被害を受けたことがあるなどを話されていました。 

ただ、それを聞いてから、透析クリニックを見かけると周囲の看板を眺めてみるようになりましたが、私自身はそのような看板をみたことはありません。   
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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人の弱みにつけ込むのは・・・。 (まつ)
2006-10-08 06:33:27
腎移植に関する臓器売買の件は新聞等で知っておりました。医療は、人の生命に密接に関連するので、その中での臓器売買という人の弱みにつけ込む卑劣な行為は許せません。確かに腎不全にて透析している方々に取っては、「移植による透析からの開放」は誰でも望むことかと思いますが、臓器売買は倫理的な面からも別問題と考えますが・・・。まずは、慢性腎不全に陥らないよう日頃の生活改善を徹底するのが先決だと思います。(私も気をつけなければ・・・)
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本当ですね。 (aruga)
2006-10-08 17:38:58
今回の事件、2つの弱みがありました。透析を受けている方。もう一人は借金があった方。

アメリカでは、透明性が高い報酬制度を検討しているようです。
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