頻呼吸(速い呼吸)で呼吸困難感があるとき
モルヒネが大変有効です。
でも、古くにはモルヒネで呼吸が止まった・・などと言われた時代もあったため、
呼吸困難感にモルヒネを投与することに不安を持つ医療者も多いものです。
ですから、コンサルテーション医としては、
明確な治療目安を伝えなければいけません。
私は、基本的にこの頻呼吸の場合は
「20回台/分を目安に呼吸回数を調整」
してくださいと伝えます。
40回台ー42回/分、48回/分などという場合
20回台ー22回/分とか、28回/分といった数になるように増量してもらいます。
それを切らないように維持量としていきます。
そうすると、48回/分で、sO2が90%などという状況が
25回/分程度になったときには
むしろ、sO2が95%に改善したなどということはよく経験します。
なぜ、呼吸数が低下すると、血液の酸素飽和度が改善するのでしょうか・・
(つづきます)
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