緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

医師会等の女性医師支援の会に参加して

2021年12月05日 | 社会時事
本日の午後は、
日本医師会女性医師支援センターと
日本医学会連合会の共催による
女性医師支援担当者連絡会に出席していました。

Nghang VũによるPixabayからの画像

Zoomのウエビナーなので、
PCでスライドなど画面は動いていますが、
ラジオのように聞きながら、
手元ではいろいろできます。


開催の挨拶にあった話・・
”支援”という言葉の優越性
”ホワイトウォッシュ”も
興味深い言葉でした。

ちなみに
ホワイトウォッシュとは、
うわべを作ろうこと。

グリーンウォッシュとは
本気でエコに取り組もうとしないこと。

日本のダイバーシティも
やってる振りして前に進まない・・
ではなく
本気で取り組もう!
という開会の言葉でした。





続く色々な話として・・

世界経済フォーラムの
ジェンダーギャップ指数2021

 順位は156か国中120位・・・

 相変わらずです


検索したHPから
2021年の日本の総合スコアは0.656、順位は156か国中120位(前回は153か国中121位)でした。前回と比べて、スコア、順位ともに、ほぼ横ばいとなっており、先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となりました。
https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/202105_05.html




外科、産婦人科学会等の
 アンケート調査で
 妊娠・出産中に
 何らかのハラスメントを受けた
 と感じた女性医師は40%!

例えば、異動、非常勤・・・
 よかれと思ったことが
 言ってはいけないことだったと
 自覚していないダメなケースも・・



雇用保険の育児休業給付は
 それまでの勤務歴(被保険者歴)が
 前2年間の内12か月以上なければ支払われない!!
 
 関連病院への派遣などが多い医師にとって
 これは由々しき問題です。
 
 それだけではなく、公立病院から民間病院への異動で
 公務員ではなくなることで対象外になることも・・



育児・介護休業取得要件について
 2022年から段階的に緩和されていくそうです。
 例えば・・
・男性でも産休が取れるようになる
(今まで法律で規定されていなかった!?)
・取得要件緩和として・・
  それまで1年以上働いていなけれは
  取得できないという条件が廃止


さらには・・
時間単位の有給が認められない病院がある
時短勤務が認められない病院がある
(ホントですか?)




まだまだ話題に事欠きませんが、
この辺で・・

約3人に1人が女性医師です。
フランスなどは半分が女性医師・・

男性も、女性も
皆が働きやすくなれば
力が発揮でき

それは、ひいては
社会や患者さんへの
良質で安全な医療を
提供できることにつながっていきます。

社会のためにも
ワーキングクオリティを
維持、整備していくことは
大切だと感じた週末でした。

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1 コメント

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Unknown (holisticmomo)
2022-01-20 15:30:53
こんにちは♪今朝ちょうど娘と女医さんに手術してもらった方が致死率が低いことや予後が良好であるという(特に女性患者)話をしていたところでした。応援させていただきます!
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