江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
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最近の戦利品-王立宇宙軍 オネアミスの翼。

2010年01月24日 21時56分12秒 | アニメ・実写レビュー
 ども、最近小麦粉アレルギーの疑いがある江戸です。食事の内容が小麦粉が原料の食材メインだと高確率で腹を壊します。まあ、おかず程度の量ならそうでもないのだけど、麺類やお好み焼きのようにメインのメニューになる物は危険度が高いですねぇ……。
 これは「日本人なら米を食え」という天啓だな……。まあ、元々麺類はあまり食べないから良いのだけど。でも、パンでもこの症状が出るようなら地味にキツイかも……(まだ検証中なのでよく分からないけど……)。



 さて、今日は雑誌の感想ネタが無いので、戦利品の感想をいってみましょうか。ただ、今回は珍しくDVDですが。1000円台で買える廉価版が出たので買ってみました~。


●王立宇宙軍 オネアミスの翼

     
 ガイナックス制作の劇場用アニメ。今にしてみると、スタッフにしても声優にしても、かなりの大物が参加していますな(しかし20年以上前の作品なので、既に故人も多くて泣ける……つдT))。
 ちなみに、オリジナル音源の他に「サウンドリニューアル版」と「英語版」の3つの音源が収録されていますので、その気になれば3回楽しめます。

 内容は、軍のお荷物的存在であった王立宇宙軍(所謂、宇宙開発部門的な物)で自堕落に過ごしていた主人公シロツグ(声:森本レオ)が、ヒロインのリイクニに出会った事が切っ掛けで、本気で宇宙を目指すようになるという話。


 この作品が公開された当時、私はまだ少年ともいえる年齢でした。で、当時買っていたアニメ雑誌において、この作品が大きく取り上げられていた事をよく憶えています。あと「リイクニ作ろう鎌倉幕府」というネタが読者投稿ページで多用されていた事も(笑)。

 そして、実際にこの作品を観たのは、それから数年後だったでしょうか? 劇場公開からどれくらいの年月が経っていたのかはよく憶えてはいませんが、とにかくテレビで放送された物でした。
 ただ、当時の私はまだまだ子どもだった所為か「面白さがよく分からない」という感想を持っていたように感じます(まあ、作画的な面で強く記憶に残る部分もありましたが)。
 所詮子どもですから、作品の細部を理解するだけの頭が無かったのでしょうねぇ……。


 しかし、その数年後に再び観た時には、「結構面白いのではないか?」と評価がガラリと変わりました。大人になって色々と理解できる部分が出てきたのでしょう。とはいえ、その当時にどのような感想を持っていたのか、その細部をよく憶えてはいないのですがね。

 でもだからこそ、更に大人になった現在、この作品をどのように感じたのかを語ってみたいと思います。おそらくその中には当時感じた事も含まれているのではないでしょうか。


 で、今になって改めて観てみると、中々良くできた作品だなぁ……と感じます。まあ、序盤ではちょっと単調な所もあるし、未だにその展開には疑問や違和感を感じる部分も無い訳ではないけど。

 しかし、この作品の世界観は現在の社会や世界の情勢にも通じる物があったりして、なかなか興味深い物があります。これは世界の本質が当時から実はあまり変わってはいないからなのか、それとも現在のこの状況を制作側が予測していたのかが気になる所ですな。

 あと、映像の美麗さも見所です。特に終盤におけるロケットの打ち上げシーンは一番最初に観た時も感動した部分です。
 まず、ロケットの表面から剥離して舞い落ちる氷の描写が美しいですね。まあ、以前観た時ほどのインパクトは感じなくなってたけど、当時の技術でよくこれだけの物を描き上げたものだと感心します。

 逆に、昔はそれほど記憶に残っていなかった空に昇っていくロケットの描写が、今度は凄いと思えました。なにせ、最近観た実際のスペースシャトルの打ち上げ映像とかなり印象がそっくりだったのですから。今になって、想像以上にリアルな描写をしていた事を知って驚きを禁じ得ません。
 なんにしても、この辺だけでも観ておいて損無しだと思います。


 ともかく、この作品からは登場人物達の「歴史に残る事をやってやろう」という意気込みがよく伝わってきます。ガイナックスは後にもこのような「熱」のこもった作品を作っていますが、この当時からその方向性は変わりませんね。

 そして、この登場人物達と、この映画を作っている制作スタッフの姿がちょっと重なるように思えて、そこが個人的には非常に面白かったです。まるで映画を観ているのに、メイキングも同時に観ているかのような不思議な感覚がありました。

 やはり、ロケットとアニメの差はあれど、物作りには何処か共通する物があると思いますし、制作側の想いを登場人物がかなり実感を持って代弁していた部分が結構あったのではないかと想像しています。その一つが「歴史に残ることをやる」という事だったのではないかという気がします。

 で、実際に歴史に残るようなアニメ映画にはなっていると思うので、その想いが報われているのなら喜ばしい事ですな。


 しかし、最近はこういうオリジナルのアニメ映画ってあまり無いような気もしますな(テレビアニメの映画化はよくあるけど)。話題になるのは大抵ジブリ作品ばかりだし、それ以外のはすぐに埋没してしまって末永くファンに愛されるような作品はなかなか出てきていないような気がします(テレビで殆ど放送しないというのも大きいかもしれんが……)。
 出来れば、またこのような作品が出てくれば良いのですがねぇ……。



 
 じゃ、今日はここまで。

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5 コメント

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Unknown (もやせないゴミ)
2010-01-24 23:58:19
こんばんは。
小麦粉アレルギーですか、それはやっかいですね…。
私はコーヒーをブラックで飲むとお腹を下します。ミルクを入れると大丈夫という(苦笑)
解決策見つかればいいですね~。
返信する
Unknown (yuuta21)
2010-01-25 01:45:38
はじめまして!
王立宇宙軍は劇場で観ました。
当時、他の友人達は皆「つまんなかった」と言っており、
前売りを持ってたオイラは、スゴイ不安で胸いっぱいな気分で観たモノです。
結果、アニメ映画の中では一番好き(次点、カリ城&マクロス)なアニメになり、劇場で5回、tvやvhsで20回以上はみているという個人的ロングランを達成してます。

なんでこんなに好きなんでしょう?
やっぱ、リイクニの胸のせいなのかなぁ?
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Unknown (江戸まさひろ)
2010-01-25 02:24:20
もやせないゴミ 様

元々蕎麦や動物の毛アレルギーも持っている体質ですから、小麦粉もさほど不思議では無いというか……。いずれにしても、軽いからこそまだ疑惑の段階なので、これ以上は悪化しなければどうという事は無いのですけどね。


yuuta21 様

初めまして~。

人を選ぶ部分はあるものの、名作だという事は間違いないような気がします。アニメが好きな人なら、一度は観て置いて損はない作品でしょうね。

>やっぱ、リイクニの胸のせいなのかなぁ?
ああ、そうかも(笑)。
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Unknown (ustet)
2010-01-25 21:24:35
主人公がヒロインに幻滅して大人になるという、古今まれに見る作品ですよねw
ガイナックス作品のヒロインって、最初っから壊れてたんですねぇw
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Unknown (江戸まさひろ)
2010-01-25 22:00:34
ustet 様

影響こそ受けているけど、最終的には巣立っているような感じではありますよね。
でも、そもそも宗教活動をしている娘に、自ら接触していくシロツグも壊れているような気もしますが(笑)。
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