江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

ネギま!キャラクター大辞典第31回

2007年02月14日 19時57分26秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 毎度! 珍しく早起きをしたので朝から『
     早乙女 ハルナ

 え~、通称パルですね。私にとっては『魔法先生ネギま! 2時間目 戦う乙女たち! 麻帆良大運動会SP!』にて、延々とセーブ画面に居た人というイメージが強いのですが(※親密度が最も高いキャラが現れる)。狙ってもいないのに、何故あんなに親密度が高く……(^^;)。ともかく、キャラ攻略をする上では、ある意味ハルナがこのゲームで最大の敵だったと思います(笑)。

 それはさておき、原作のハルナについてですが、初期においてはさほど目立つ存在では無かったように思います。外見は特徴的なのですが、セリフはそんなに多くは無かったですし。

     
 どちらかというと、夕映と同様にのどかのオプションだったという印象が強かったですね。
 そんなハルナが本領を発揮し始めたのは、54時間目(7巻)でラブ臭と言い始めてからでしょうか。

     
 これ以前にも恋愛関係には敏感に反応するという面が描写されていましたが、それだけではまだハルナ独自の特徴とは言えず、やはりこのラブ臭発言から彼女のキャラクターは確立されたように思います。取りあえず、ラブ臭を感知している時のハルナが見せる、獲物を狙う猛獣のような目が素敵(笑)。
 また、最近になって別の漫画でも「ラブ臭」という単語を見かけた記憶があります(具体的にそれが何だったのかは忘れましたが)。このように影響力のある言葉を生み出した(?)ハルナの功績は非常に大きく、それが故にネギま!を代表するキャラの1人だと言っても過言では無いのかも知れません。
 ただ、恋愛の機微には鋭い洞察力を見せるハルナですが、本人の恋愛経歴についてはイマイチ不明です。

     
 あっさりとネギの唇を奪ってしまう辺り、恋愛経験が豊富だと推測する事も出来ますが、実は変な漫画の読み過ぎで感覚が麻痺しているだけの可能性も否定できません(笑)。まあ、この行為には、「面白ければなんでもいい」という享楽的な性格と、「アーティファクトが欲しい」という物欲による所も大きいのでしょうけど……。

 で、ラブ臭発言をした辺りからハルナの言動が以前よりも過激になり始め、そして115時間目(13巻)における魔法バレの切っ掛けとなるシーンでは、「ああ、この人は最も敵に回してはいけないタイプの人間だな」という認識に私は至りました(笑)。

     
 この覇気は只者ではありません。ある意味、武道四天王等の武闘派の人間を敵に回すよりも危険な物を感じました。個人的には、エヴァンジェリンや那波とともに3-Aの三大女帝の称号を贈りたい(笑)。
 ともかく、現在におけるハルナは間違いなく3-Aの生徒の中心人物としての地位と存在感を手に入れていると思います。実際、クラスで何らかの騒動が起こると、高確率で彼女もその中心にいますし。


 さて、漫研にも所属しており、パルというペンネームで漫画の執筆活動をしているハルナは、千雨と並んで3-Aの二大ヲタクキャラでもあるのですが、当初はそれらしい言動がほとんどありませんでした。

     
 1時間目(1巻)で漫画原稿の執筆作業に追われていると思われる描写はあるものの、これ以外ではヲタクわ匂わせる言動は以後ほとんど見られません。
 その為に、初期の段階ではハルナがどのようなヲタク的嗜好を持ち、どのような作風の漫画を描くのか全く不明でした。アニメではヤオイを好むような描写もされていますが、原作においてはそのような言動は今のところありません。結局、現在でもどのようなジャンルで活動をしているのか確認出来ない状態です。
 しかし、最近になってようやくハルナのヲタク的嗜好を探るヒントとなるような言動が増えて来たのですが、これが現役の中学生ならばおおよそ知り得ないネタが多く、余計に困惑。

 
 魔空空間・不思議時空・いしのなかにいる
 これらの元ネタをリアルタイムに経験しているのは、20代後半以上ではないかと……。もしかしたら、ハルナの親もヲタクで、ヲタクの英才教育でも受けたのでしょうか……?
 また、127時間目(14巻)では三角関係に関係する名作を次々挙げていった事も、ハルナの底知れ無さを感じさせます。

     
 こういう幅広い知識を持っている事を鑑みると、ハルナはあらゆるジャンルに精通しているのかもしれません。また、彼女の画力は既にプロレベル(あるいはもう商業で活動している可能性も……)なので、描こうと思えば何でも描けるのではないでしょうか。

     
 取りあえず、中学でこのレベルは天才としか言いようがない!!
 しかも、執筆スピードは尋常じゃないレベルにあるようですし、これで面白い物語を構築する能力もあるのだとしたら、ハルナは間違いなく将来漫画界を席巻する存在となる事でしょう。
 うあー……その才能には嫉妬を通り越して羨望を感じますわ……orz。

 で、そんなハルナがネギと仮契約をして手に入れたアーティファクトは「落書帝国」という、描いた絵を簡易ゴーレムとして実体化させるアイテムです。

     
 ハルナにピッタリな能力だと言えますが、画力が実体化したゴーレムの能力にどのような影響を与えるのか、また具体的にどのように操っているのか等々、色々と分からない所が多いです。
 ただ、153時間目(17巻)には、実体化に関しての設定事項のような物が見られます。

     
 読みにくいのですが、「再生可能時間」「再生可能回数」と書かれているように思えます。これはおそらく、実体化させるゴーレムの強さを決める為の設定でしょうね。このゴーレムを実体化させる為のエネルギー源は定かではありませんが(ネギ、あるいはハルナ自身の魔力か、アーティファクトが独自に周囲から魔力を集積するのか……)、いずれにしても無限では無いでしょう。その限られたエネルギーの割り振り方によって、実体化されたゴーレムの強さが決まるのだと思われます。
 たぶん、再生可能時間が短ければ短いほど、実体化の維持に余計なエネルギーを使わないので、ゴーレムは強くなるのではないでしょうか。
 また、再生可能回数は「何回まで再生すると一定時間(あるいは二度と)使えなくなる」という事なのでしょうが、これも再生可能回数が少ない方が、1回の実体化に使えるエネルギーが増えるので、ゴーレムは強くなるのかもしれません。
 しかし、状況によってはゴーレムが長く活動できて、しかも何回も連続して(あるいは同時に)実体化が出来た方が有利に働く事もあるでしょう。用途によって設定を変えて使い分ける必要がありそうです。
 まあ、実際にはどうなのかは分かりませんが、この推測の通りだとするのならば、何だかゲームのキャラクターメイキングみたいで中々面白そうです。こういう所もハルナにはピッタリなアイテムだと言えます。

 しかし、この「落書帝国」、使いようによっては非常に戦闘向きなアイテムで、これがハルナの今後の人生に大きな影響を与えるような気がしないでもないです。
 ハルナはトラブルメーカーの面が強いキャラで、自ら周囲を煽って騒動を大きくしてしまう傾向があるように思います。

     
 その行動原理には単純に「面白いから」という享楽的な部分も含まれているのでしょうが、それ意外にも「平和な日常に飽いている、もしくは満足できない」という要素も大きいように思えます。
 私がそう思う根拠は、ハルナのプロフィールにて好きな物が「修羅場」となっている事です。この「修羅場」とは漫画業界用語で締め切りに追われている状態を指します。そして、嫌いな物は「締め切り」です。「修羅場」と「締め切り」なんて表裏一体の物だと言ってもいい。つまりハルナは、嫌いな物の近くにあえて身を置いて、そのスリルを楽しんでいるという事になるのかもしれません。要するに、危ない方に危ない方に自ら行ってしまうという困った性癖を持っている可能性があるのです。
 で、今のハルナは魔法の存在を知り、その結果アーティファクトという武器を手に入れ、戦いにも巻き込まれて実戦も経験しています。もしも、この時のスリルが彼女にとって修羅場のスリルよりも心地の良い物だったとしたら、彼女はこのまま魔法世界や戦闘に傾倒していき、一般社会に復帰できなくなる可能性も無いとは言い切れません。まるで、ネトゲにはまり込む廃人のように。元々のヲタク趣味も相まって、そうなってしまう危うさが多分にあるような気がします。
 そうなってしまわないようにする為にも、周囲の人間達がきちんとハルナの手綱を締める必要があるのかもしれません。
 まあ、その放っておくと何をしでかすか分からない所がハルナの面白い所でもあり、また描き手としても動かし易いキャラになっているとは思うのですがね。同人作家さんの中にも、ハルナが便利なキャラだと思っている人も多いのではないでしょうか。少なくとも私はそうです。



 じゃ、今回はここまで。次回は「桜咲刹那」の予定です。なお、明日は出掛けるので特殊更新となります。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする