プロメテウスの政治経済コラム

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山尾氏挑んだ論争に答えられず  安倍改憲論の底が割れた

2018-02-27 19:00:27 | 政治経済

22日の衆院予算委員会で、立憲民主党の山尾志桜里議員が質問に立った。昨年10月の衆院選以降、初めて予算委に登板し、注目を集めた。

安倍首相はかねて「自衛隊についての違憲論争に終止符を打つ」と言って、憲法9条の1項、2項を残した上で自衛隊について書き込んだ3項を加える改憲案を主張している。今ある自衛隊を憲法に明記し、違憲論争に決着をつけたいだけだと言う。
これに対し山尾氏は「違憲の議論は常に、自衛権の行使が9条2項に違反するのではないかという関係で言われてきた。2項をそのまま残すのでは、合憲・違憲の議論の余地はなくならないのではないか」と質問。2項をそのまま残して、どうして違憲論争に決着をつけることになるのかと聞いた。

これには安倍首相はまともに応えられなかった。そりゃそうだろう。3項を書き込んで2項を無力化、空文化することが安倍改憲の本当の狙いであるからだ。

「私は内閣総理大臣として(答弁席に)立っている。自民党総裁として憲法改正議論に一石を投じたが、(憲法に自衛隊を)どのように書きこんでいくかは自民党で議論がなされている」とはぐらかした。

「安倍首相は自衛隊を憲法に書き込んでも『何も変わらない』と言いますが、それなら憲法改正する必要もない。言っていることが矛盾だらけです。とにかく在任中に自分の手で憲法改正を成し遂げたいという野望だけで、憲法の本質を理解する気もないのでしょう。ただ、この政権は、たとえ論理がメチャクチャでもやると決めたら強行する。安保法や共謀罪、いま問題になっている裁量労働制の拡大などもそうです。憲法改正の議論が国会で煮詰まらなくても、数の力で年内に発議まで持ち込みそうで心配です」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/223851/2

 


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