プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

橋下市長 朝日新聞の取材拒否  他人を口汚く、暴力的に罵倒する人間の哀れな姿

2012-10-18 21:16:49 | 政治経済

何かとお騒がせをやるたびに、翼賛マスメディアのおかげで、「何かやってくれる」という漠然とした「期待」感を集めてきた橋下徹大阪市長。所詮は、擦れっ枯らしのチンピラタレント。週刊朝日(10月26日号)が掲載を始めた橋下氏の出自に関する連載記事「ハシシタ 奴の本性」について「血脈主義、身分制に通じる極めて恐ろしい考え方だ。一線を越えている」と批判し、とうとう朝日新聞社と喧嘩を始めた。公人が、落ちぶれたとは言え、大新聞の「朝日」の取材を拒否するとは、ただ事ではない。

大阪ローカルでお山の大将をしておれば良かったものを「日本維新の会」を立ち上げ、国政進出などと大それたことを言いだして、とうとうおかしくなった。日本の民主主義体制の根は浅いと言っても、67年の存続期間がある。大阪市民は騙せても、日本国民は騙せない。橋下「維新の会」の化けの皮が急速にはがれ落ちるとともに、これまで他人を口汚く、暴力的に罵倒してきたツケがブーメランのように、わが身に跳ね返ってきた

 

「日本維新の会」代表を務める大阪市の橋下市長を取り上げた大型連載「ハシシタ 奴の本性」が、首都圏で2012年10月16日に発売された「週刊朝日」10月26日号で始まった。連載初回は6ページに及び、9月12日に行われた「日本維新の会」旗揚げパーティーの様子を描写している。維新の会メンバーについては、「橋下人気にあやかっていることが丸見えで、その醜悪さは正視できなかった」などと、きわめて批判的だ。連載の狙いについては、「もし万々が一、橋下が日本の政治を左右するような存在になったとすれば、一番問題にしなければならないのは、敵対者を絶対に認めないこの男の非寛容な人格であり、その厄介な性格の根にある橋下の本性である。そのためには、橋下徹の両親や、橋下家のルーツについて、できるだけ詳しく調べあげなければならない」とつづられている

著者は、ノンフィクションライターの佐野眞一氏と同誌取材班。佐野氏は、いわゆる「東電OL殺人事件」でネパール人被告の冤罪をいち早く指摘したことで知られ、ダイエー創業者の故・中内功氏を取り上げた「カリスマ」、ソフトバンクの孫正義氏を取り上げた「あんぽん」などの著作が有名だ(J-CASTニュース2012/10/16 18:51)。

 

「日本維新の会」旗揚げパーティーの日、橋下氏は、「さあ、これから日本国中で、大戦(おおいくさ)が始まりますよ。」と言った。まるでテキヤの口上のようだった。パーティー券は1枚2万円。全議員に20枚以上のノルマが課せられた。しかし、後援者に20枚売ると、1枚につき5000円の販売手数料が入る。つまり10万円もらえるのだ。21枚以上なら、手数料は一挙に倍にはねあがり、1万円となる。もし100枚売りさばくと、100万円が懐に入る。

佐野さんは、人数の割には、熱気が感じられないのは、そのせいもあったのではと分析し、そういう議員たちを、人間のクズと形容している。それにしても人間のクズとは穏やかではない。

佐野さんは、TBSの金平茂紀さんの「報道特集」で、この日の旗揚げパーティーについてコメントを求められ、こう語った。「日本の歴史が暗転する瞬間に立ち会ったというのが、実感です。でも、本当のことを言えば、こういう見たくもない歴史的瞬間には、生きているうちには、立ち会いたくなかった。」

これまで他人を口汚く、暴力的に罵倒してきたツケがブーメランのように、わが身に跳ね返ってきた。

橋下氏のこれまでの言辞が、あまりに口汚く、暴力的なため、それを批判する側の言葉も、エスカレートする。

 

擦れっ枯らしのチンピラタレントに過ぎない橋下氏がなぜ大阪であれだけの支持を得たのか

長く大阪を離れていた私に、広原盛明(都市計画・まちづくり研究者)氏がそのわけを思い出させてくれた(”リベラル21”2012.10.17「『大阪市役所一家体制=市役所ムラ』に対する市民の反感が“橋下現象”の原点であり根源となっている」)。
大阪府民・市民の「市役所ムラ」に対する反感はきわめて根深い。市当局・市議会・市労連・地域振興会(町内会)の4本柱からなる市役所一家体制が長年にわたって大阪市政を支配し、加えてかの有名な解放同盟(解同)がその関係を結ぶ強力な鎹(かすがい)の役割を果たしてきたからだ。そして、これを批判する者は容赦なく排除され抑圧の対象になってきた。大阪市議会では、長年にわたって共産党を除く強固な「オール与党体制」が成立していた。自民党と社会党が手を組み、これに公明党が加わって、市当局との密接な癒着関係が完成していたのである。社会党大阪府連は組織的にも資金的にも解同によって実質的に支えられてきた(社会党解党後は民主党がその役割を引き継いだ)。その象徴的存在が、解放同盟大阪府連書記長・委員長を歴任し、社会党国会議員(衆院議員6期)として党副委員長を務めた上田卓三(1938~2005年)であった。
上田卓三―なんと懐かしい名前か!ゴロツキ橋下との因縁を感じるのは私だけであろうか。

 

佐野さんの筆は、橋下氏の父、之峯(ゆきみね)氏に及ぶと、にわかに熱を帯びてくる。之峯氏は、地元・八尾では、ピキ、またはピッキャンと呼ばれていた。キューピーに似ていたからだという。そういえば、息子の橋下市長も、どこか暗い目をした、キューピーのようだ。橋下・小沢・安倍、どれも満面の笑みを見せたかと思うと、残忍な顔に変わる・・・。こういう輩は、信用できないというのが、わたしの経験則だ。

そのピッキャンは、ある時、覚せい剤に侵され自殺したという。真相はさだかではないが、佐野さんは、親戚に直接会い、その話にたどりついた。ピッキャンは、全身、龍の刺青を施すヤクザだった。橋下市長の刺青撲滅への、異常な執念は、どこから来るのか。父との関係はあるのか、ないのか。佐野さんの連載は、橋下氏の出身の被差別に及ぶ。彼の厄介な人間性が生まれるにあたって、何が背景にあったのか(元NHKディレクター・プロデューサー・永田浩三ブログ「隙だらけ好きだらけ日記」2012年10月16日)。

 

”新しい政治をつくる改革者”という装いのもと大阪市民を騙してきた橋下氏。その本当の姿は、民主党の第二自民党化に続く第三自民党に過ぎないことが国政進出をきっかけに彼の特異なキャラクターとともに、日本国民の前に暴露されつつある。そのことは、結成された「日本維新の会」の伸びない支持率に、はっきりと表れている。

 


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