プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

PKO日報 問われる統幕長の自覚(朝日社説) 自衛隊最高幹部のこの体たらく 改憲などもってのほか

2018-04-16 18:45:37 | 政治経済

陸上自衛隊の日報をめぐる混乱が続く防衛省で、今度は制服組トップの河野克俊統合幕僚長の発言の信頼性に疑問符がつく事態が生じた。南スーダンPKOの日報について、防衛省は当初、「破棄した」と説明したが、その後、統合幕僚監部で見つかったとして一転、情報開示に応じた。

しかし、日報は統幕だけでなく、陸自にも保管されていた。そのことを統幕長は知っていたのか、知らなかったのか。河野氏の発言が揺れた。

河野克俊統幕長は、3月16日の記者会見で、陸自の日報について「私は知りません」などと語っていたが、4月12日の参院外交防衛委員会で共産党の井上哲士議員に、河野統幕長はすでに昨年1月の時点で日報の存在を知っていたと追及されたため、河野統幕議長はその日の午後の記者会見であっさりと報告を受けていたことを認めた、これは大問題だ、と朝日は報じた。12日の記者会見で、河野氏は「陸自に個人データとして残っている」と昨年1月下旬に部下から報告を受け、「情報公開の対象ではない」との説明を了解したと語った。これが事実なら、「陸自の日報を確認したことはない」という昨年3月の記者会見での説明は偽りだったことになる。見過ごせない発言だ。 

この河野統幕長のウソは憲法9条改憲に固執する安倍首相にとって致命的になる。斯くの如く、全く信用できない「自衛隊」を安倍首相は、憲法に書入れようとしているわけだから。ところが、「見過ごせない発言」との朝日の報道を見て驚いたのだろう。河野統幕長は前日の記者会見で言った事を翻し、翌13日の記者会見で「報告を受けたか覚えていない」と前言を撤回した。 

いくら井上議員から追及されたからといって、12日の記者会見で日報の報告を受けていた事を認めたのはとんだ失敗だった。だから慌てて、あると断言した事を撤回して、覚えていないと、柳瀬秘書官のように、記憶のせいにして逃げようとしたのだ。これは、失敗に失敗を重ねたようなものだ。報告を受けていた事を問わず語りに認めたようなものだ。

これだけ重要な問題で、一夜にして認識が変わる最高幹部を戴く自衛隊。改憲などもってのほかだ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。