プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

ドイツ金属労組  最大2年間の条件付きで週28時間労働制 獲得

2018-02-07 18:04:36 | 政治経済

労働組合運動の王道を見る思いだ。資本主義システムは、労働者を被搾取階級に縛り付けるものだが、団結して闘えば、搾取の程度を緩和できるし、人間らしい生活を確保することもできる。闘争の核心部分は、賃金水準とそれに勝るとも劣らないのは、労働時間を巡る闘いである。よく「その国の政治がアホなのは国民がアホだから」と言われるが、日本の労働者が特別にアホなのではない。勉強し、皆で議論する時間がないのだ。労働者を長時間働らかせることは、搾取率を高めるとともに労働者をアホの状態に置くことができるので支配階級にとっては一石二鳥なのだ。労働時間を巡る闘いがいかに大事かは、マルクスの時代からの一貫した真理である。

ドイツの自動車、電機、機械産業などの労働者を結集する金属労組(IGメタル)南西地区(バーデン・ビュルテンベルク州)と使用者側は6日、6回目の労働協約交渉で、最大2年間の条件付きで週28時間労働制を導入することで合意した。8歳未満の子どもの世話や老親などの介護で必要な場合、通常の週35時間労働から、最大2年間、週28時間労働に移行できる。
これまで、小さな子どもを抱え、保育園にもあずけられなかった労働者はパート労働に変わらざるを得ず、収入も大幅に減っていた。今回、給与は減額されることはなく、画期的な内容となっている。2019年から実施。
南西地区は、今回の金属労組の労働協約交渉にかかわる労働者390万人中90万人を占める中心地域で、他の地区もこれをモデルとして合意に向かうとドイツ・メディアは報道している。
(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-02-07/2018020701_03_1.html)


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