昨日(30日)の衆院代表質問で日本共産党の志位委員長は、貧困・格差問題を真っ先に取り上げた。「私が、総理の施政方針演説を聞いて驚いたのは、四十分におよぶ演説のなかに、『貧困』という言葉も、『格差』という言葉も、一言もなかったことです」(「しんぶん赤旗」2007年1月31日)。政府・与党内では『貧困』、『格差』は禁句となったようだ。17日の自民党大会の党務報告で中川秀直幹事長は、『格差』という言葉を口にすること自体が「国民の不安をあおり、国民の分断」をはかるものといわんばかりであった。安倍首相も大会挨拶では『格差』という言葉をいっさい口にしなかった(「しんぶん赤旗」2007年1月21日)。新自由主義的「構造改革」の結果、トヨタ自動車が営業利益で二兆円を突破(07年3月期)しようとしているのをはじめ、多国籍大企業はバブル期を超える空前の利益を更新し続けている。今必要なことは「構造改革」によって生み出された貧困・格差問題を是正・緩和する政策の出番である。
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