プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

米イラク帰還兵を待つ過酷な運命  同じPTSDが自衛隊員にも

2007-01-14 20:07:34 | 政治経済
世界一の軍隊で鍛えられた米兵士たちの精神は頑強で、戦争なんかでびくともしないと考えるのは大間違いである。米軍兵士の大半は、低所得者層の若者、就職できない若者、生活困窮者、米国籍を求める不法移民等々によって構成されている。彼らは、イラク人に対しては加害者、侵略者であるが、彼ら自身もまた、ブッシュ政権によって戦場に送りこまれた「犠牲者」でもある。その彼らが、戦場で倒れ、ある者は棺に納められ、ある者は肉体的、精神的に傷つき、大量に帰還しているのだ(「アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局」(2005年3月30日)。 「しんぶん赤旗」の問い合わせに対し防衛省広報課は、イラクに派兵された自衛隊員(五千五百人)の自殺者が陸上自衛隊で六人、航空自衛隊で一人の合わせて七人と回答した。アメリカでもイラク帰還米兵の三割が精神疾患の症状(昨年三月)を訴えるなど「イラク症候群」は深刻であるが、自衛隊内でも同様の事態が進行しているとみられる(「しんぶん赤旗」2007年1月14日)。 . . . 本文を読む