パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

SOB-14 ガラス窓の掃除

2008-04-09 21:02:42 | サンヨーSOB-14 チャレンジシリーズ
サンヨーSOB-14はもう7年以上も使っているが、卓上オーブンとして魚、肉などを中心に使ってきた。そのため中は焦げがこびり付き、ガラス窓も脂と焦げでべとべと。さんま焼き焼き鳥とかSOB-14をパン・菓子作りに使っている人から見れば冒涜、abuseに等しいことをやってきていた。そんなだから時々、100円ショップで買ってきた掃除機のノズルを使ってパンくずを吸ったり、1年に一度ぐらい、夏のカンカン照りの日に重曹を使ったりして水洗い(メーカーは推奨せず、真似してはいけません!!)していたが、汚れはなかなか落ちない。



アメリカにはペンキまで落としてしまうEASY-OFF® Heavy Duty Oven Cleanerってのがあってこれを使うと感動するほど瞬く間にオーブンが新品同様に綺麗になるのだが、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)なんて日本では劇薬指定の薬物が入っているので日本では流通不可。昔、使い方をよく知らずにちょっと吸い込んだりしてぶっ倒れた日本人がいたとかいないとかで留学していた日本人の間では核兵器並みのオーブン掃除の最終アイテムとされていた(笑)。重曹は水酸化ナトリウムに比べれば赤ん坊みたいなものだ。威力は微々たる物で焦げはなかなか落ちない。

ま、中の焦げは半ばあきらめていたが、ガラス窓はさすがに中が見えないと不便だ。先日、あまりの窓の汚れがひどいので重曹水で拭いたがやはり全然、落ちない。

突然、昔アメリカで見たDIYの番組を思い出した。確か、ガラスのしつこい汚れにはカミソリと洗剤を使って落とすのがいい、と言っていた。早速、クープを入れるのに使った剃刀と洗剤はなんとなく嫌なので再び重曹水でクリーニング開始。目立つ焦げなんかは取れるがどことなくすっきりしない。やはり洗剤を使わなければならないか。。。。。と思っていたところふと目にしたテーブルの上のネーブルオレンジ。

これだ!!

以前、救命センターで仕事をしていた時、バイク事故なんかで油で汚れた創の周囲を界面活性剤抜きのピュア高級オレンジオイルで綺麗にしたことを思い出した。オレンジオイルは油汚れを驚くほど落とす。皮でも同じだろう。皮でゴシゴシ窓を拭いてはカミソリで汚れをこそげ落とす。この繰り返しをしたところ、透明な窓が復活してきた。最後に再び重曹水をかけてペーパーでぬぐって終了。

SOB-14に限らず、オーブン、オーブンレンジを手に入れたのはいいが、汚れるのを恐れてオーブンとして活用していない方がたぶん多いのではないでしょうか。オーブンレンジはオーブンとして使わなくても電子レンジとしての役割があるからいい。でも、単機能オーブンはオーブンとして使わなければ、トースターとして使うぐらいで、トースターとしては値段がやや高くて、サイズも大きいし不便。ここらへんにこういう卓上オーブンが今やSOB-14ぐらいしかなくなってしまった理由があるかもしれません。こういうオーブンは本当に便利です。7年越しの窓のよごれもオレンジの皮とカミソリがあればものの2~3分ですっきりします。汚れを恐れては何もできません。SOB-14は便利なオーブンです。パンだけでなく魚でも肉でも野菜でもなんでも焼いてオーブン料理を楽しみましょう!!




SOB-14のクリーニング 簡単法

1.日々の汚れは100円ショップの掃除機のノズルを使って吸い出しましょう。

2.ガラス窓の汚れはカミソリとオレンジの皮を交互に使ってこそげ落とした後、重曹水をたらし、布かペーパーでぬぐいましょう。
  
もし、EASY-OFF® Heavy Duty Oven Cleanerが手に入ったらそれを使いましょう。(日本では一般流通不可)

↓ どうです。7年ぶりに復活した窓です。





黒毛和牛、脚1本まるごとローストビーフ

2008-04-08 06:28:53 | 料理
先日、あるパーティーで食べたローストビーフはびっくりした。黒毛和牛、脚1本をそのままローストビーフにしていた。肉汁もたっぷりでおいしかった。ただ、味もさることながら、センサーで芯温をはかりながらスチコンを使っているのだろうが、これだけの大きさの物を入れられるオーブンがあることに驚いた。きっと特注なんだろう、1千万以上するのか? などなど、、、、でも、肉がおいしかったので給仕されている方に聞くのを忘れてしまった。

またたくまに骨だけになってしまいました。




発酵生地発酵法でレトロバゲット(ミニ)。 クープ爆発。。。。 

2008-04-05 09:57:26 | パン
家庭でのバゲットの作り方を丁寧に解説している動画を見つけた。
PBS(Public Broadcasting Service )という寄付から成り立っている公共放送局動画でBAKING WITH JULIAという番組の一部だ。Julia Childという女性がホステスになって様々なシェフをゲストに呼んで料理の作り方を解説するという番組だ。このPBS、寄付は任意で企業からの寄付をとっているのでNHKとちょっと仕組みが違う。なによりNHKより教育的で内容も濃くてタレントと称するうるさい人たちが出ないので見ていて寄付しようという気になる。

で、今回のゲストはDanielle Forestier という女性だ。Raymond Calvel (レイモン カルベル)に師事したらしい。レイモン カルベルってアメリカでも有名だったとは知らなかった。

早速見て生地の扱い方、クープの入れ方、耐火煉瓦(テラコッタ)を使う、蒸気の出し方など色々参考になった。

→ 動画はここ


で、前回開発(?)してみた発酵生地発酵法に応用してみた。粉はオーバーナイトで発酵させることも意識して発酵力を高めるためにイーストに必要なビタミンがたっぷり入っている全粒粉をブレンド。

焼成のところに使うテラコッタ・耐火煉瓦はピザストーンと普通の石で代用。上段はピザストーンと石を敷き詰めた。

↓ こんな感じ


下段は石のみ。

300度で予熱して、下段に水を投入。以前、300度で余熱してすぐオーブンをまわしたら焦げ焦げになったことがあったし、コンベクションをきかすと蒸気が飛んでしまうようなので、すぐにはオーブンをまわさず2分ほど待って230度10分→200度8分で焼成。

結果は、、、、、

クープ爆発。もちもちして中の気泡もとてもいい!

前回のクッペもそうだが、発酵生地のみで発酵させる方法はかなりいいかもしれない。天然酵母をおこすより簡単でイースト1回買って発酵させたらイースト新たに購入しなくていい(他人様からいただければイーストすら買わなくていい(笑)。
どうです、発酵生地を取っておいてオーバーナイトで発酵させるこの新開発(?)発酵生地発酵法。 天然酵母で発酵させている方々もやってみたくなったでしょう? たぶん今年の終わりか来年当たり誰かが本を出して天然酵母にかわって流行すると思います(笑)。




全粒粉 150g はるゆたか 300g
水 280ml
塩 8g 
粉末モルト 2g
発酵生地 50g

MK ホームベーカリーフランスパンコースで捏ねた後、オーバーナイト放置。
朝、パンチ その後 1時間 オーブン35度で発酵。
一部次回に発酵生地をとった後、200g分割、成形、二次発酵。

焼成(本文参照)

もしかして世界初レシピ!?セモリナ粉100%でクランペット

2008-04-01 00:16:58 | パン
商売柄、誰もがやったことのないことに挑戦するのが好きなもので、調子にのってデュエリオ(パン用セモリナ粉)でクランペットを作ってみた。普通のセモリナ粉だと荒すぎて思いつきもしなかっただろうけど、デュエリオぐらいの細かさだといけるかもしれない!と思った。

結果は、、、、

香りも小麦粉の味もいいのだが、重い。よく言えばどっしりしていて満足感はあるが、悪く言えば何というか、柔らかいパスタみたいな感じだ。セモリナ粉、クランペットという先入観がなければ、たぶん、満足はいったと思う。クランペットはふわっとしたものをメープルシロップたっぷりかけて食べるのが好きなのでちょっと自分には合わないかも。ただ、何も考えていない子どもたちはしっかり食べていた。いつもより食べていたと思う。味はよかったようだ。




発酵のさせ方、焼き方は通常のクランペットと同じ。

デュエリオ  170g
牛乳     100g
水      130ml
砂糖      6g
塩       3g
卵       1
イースト(赤サフ)3g