パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

カオリさんとゆたか(全粒粉)君でふわふわプルマン ~SOB-14で焼成~

2008-04-27 08:20:53 | サンヨーSOB-14 チャレンジシリーズ
しばらくプルマンは焼いていなかったのだが、サンドイッチ用にと思って1.5斤プルマンを焼いてみた。プルマンということでここはSOB-14の出番。ガスオーブンでもいいのだが、ガスオーブンだと中が広すぎて落ち着かない。1.5斤型がちょうどよく収まるSOB-14がしっくりくる。あと、発酵器なんてしゃれたものはなく、お手軽にガスオーブンで発酵させることが多いので二次発酵からオーブンに直行できるのもうれしい。

数年前、天火というガスレンジの上に置くオーブンというか天火が流行していて数万円という法外(?)な高値でオークションで取引されているという話をどこかで見た。オーブンレンジよりも熱効率が良くてガスオーブンよりも手軽で場所を取らないので熱狂的なファンがいる、しかも下火なので料理がおいしくできる、ということだ。残念ながらそういった天火は使ったことがない。しかし、庫内はSOB-14ほど広そうではないし、SOB-14だって下火が使える。そういった天火を数万円でオークションで買うならばSOB-14を1台購入して浮いたお金で材料を買えばいいような気もするがどうかな?

たぶん、昔、同じように思った人が大勢いて、SOB-14のような電気オーブンが70年代後半だか80年前半に手ごろな値段で売り出されるやそういった類の天火が徐々にシェアを落としていったのだろう。

で、今度は日本が80年代以降、豊かになるにつれ、こういった電気オーブンはあまりに単機能すぎて売れなくなったのだろう。必要以上に機能をのせないと消費者も悪く言えば「貧乏臭い」と感じてしまうため高く売れないし、メーカーも作るのを敬遠する。バブルが訪れた時期とこういった電気オーブンが消えてきた時期が一致するのでこういった見方はそれほど間違いないと思う。

サーモスタットはそれなりの働きをするが、表示の温度はアバウトだし、タイマーもゼンマイでこれまたアバウト。いくら熱伝導が良いといっても扉がたよりないので熱保持の点で不安が残るし、最高温度は250度。スチーム機能もコンベクションもない。ただこれらの欠点はオーブンメーター、電子タイマー、ピザストーン、などなどを使うことで克服できる。(当ブログ、ここ、とか こことか、ここ参照 笑)

東芝に似たような電気オーブンはあるもののちょっと使い勝手は悪そう。たぶんこれだけシンプルで手をかけて色々楽しめる日本で手に入れられるオーブンはSOB-14だけだと思う。アメリカだとSOB-14のようなオーブンはトースターオーブンとかカウンタートップオーブンといって様々な機種が手に入れられるのに日本でSOB-14だけというのは本当に残念。

さて、さて肝心のプルマンだが、山型イギリスパンと違ってやや発酵を抑えるために全粒粉をブレンドした。また、イーストの量を若干抑えて時間をかけて発酵させその分、全粒粉のうまみを引き出すように工夫した。本当は中種法やポーリッシュ法でじっくり時間をかけて作ればよいのだろうが、思い立って作ったのでこの方法で。ま、一次発酵時間が+30分でうまみが増せば、コストパフォーマンスもいいというもの。
一次発酵に時間をかけたせいか、カオリさんのおかげか、SOB-14のおかげか、出来上がりはゆたか君のみで作った前回以上にふわふわ。国産小麦粉でそれも1万円しないオーブンで焼いたとは思えない。



キタノカオリ   250g
はるゆたか全粒粉 150g
牛乳       170g
水        115ml
砂糖       20g
塩        7g
イースト     4g

バター      15g
オリーブオイル  5g

油脂以外をMK HBにセット。発酵時間1:20(全工程1:45)で捏ね開始、開始後5分ごろから少しずつ油脂投入。

終了後2分割。ベンチタイム15分。

成形後、ケースに入れ40度で二次発酵。約50分。

焼成 SOB-14 オーブンメータを見ながら、予熱200度 180度30分で焼成。なお、パンケースを載せたのはオーブン皿ではなく網。