「マーライサームチャーイ」第13話

第13話
トーンはヨットがラオーオーンに金を渡していたことが気に入りません。「彼女に対する仕打ちにしてみれば安く済んだものだ」というヨットの言葉にも、なんとなくすっきりしないものを感じます。テープの母は、サラーン亡きあと、まだ幼い娘イムのためにも後妻が必要だと考えます。かつて見合い相手だったプラヨーンを呼び、一緒にお茶を飲む時間をもちます。プラヨーンがテープの後妻になるかもしれないと聞かされたラオーオーンは、少し寂しい気持ちになるのでした。ある日、ヨットはトーンをつれて乗馬に出かけてしまいます。泣き止まない赤ん坊を手荒に扱うフーをたまたま見かけたカノーンは激怒。自ら赤ん坊を抱いてあやすのですが、別のメイドはカノーンと赤ん坊が同じあざを持っていることに気付いてしまいます。

カノーンとフーは所帯を持っていました。ヨットの家で使わなくなったものをしまっている倉庫から、食器を持ち出しているカノーンを他のメイドが見咎めますが、カノーンは「俺はご主人様にずっと長い間お仕えしてきた。おまえが告げ口したところで、どっちを信じるかくらい分かるだろう」と一向に相手にしません。ヨットに気に入られているという事実が、カノーンとフーをますます増長させるのでした。一方、トーンと一緒に乗馬に出かけたヨット。トーンは馬を上手に操るひとりの青年に目を奪われます。挨拶をされ、トーンはヨットに気付かれないようそれとなくさっそく彼バイに色目を使いますが、バイもまんざらでもない様子でトーンを見つめ返します。

ラオーオーンはテープの家の近くへ引越しをすることに。窓から見えるテープの家に、ラオーオーンは複雑な気持ちになります。カノーンが食器を持ち出していること、さらにヨットの家の跡継ぎとして生まれた赤ん坊は、本当はカノーンの子ではないかという噂を聞かされるラオーオーン。ラオーオーンは倉庫の食器を持ち出させ、自分の家に運ばせます。途中カノーンは食器を運ぶ一団を見つけ、さっそく咎めます。「ご主人様のものを勝手にもちだすとはどういうことだ」と言うカノーンに、「決して無断でやってることじゃない」と反論するメイドたち。ラオーオーンの姿を見てカノーンは言葉を失います。毅然とした態度のラオーオーンに、カノーンも逆らえません。

家を出て行ってからも使用人やヨットがラオーオーンを立てるのがトーンにはどうしても気に入りません。さらにラオーオーンの引越しに伴い、自分もラオーオーンのもとへ行きたいと申し出る使用人が続出。トーンはカノーン、フーとともに、使用人たちが食事の支度をしている部屋へ出向きます。「この家を出て行くつもりなの？」と凄むトーンの剣幕に、使用人たちはしぶしぶ従わざるを得ません。一番年長の使用人が、一同を代表して「これからもお仕えいたします」と言うのですが、納得しないトーンは足元に跪かせます。顔を起こした彼女を思い切り殴りつけるトーン。「これからは私のことも「奥様」ではなく「ご主人さま」と呼びなさい」とトーンは強要します。

R TheStarも登場！あっだから今回の悪役はペイじゃなくてペーンなんだ。。。

次第に追い詰められるカノーン。使用人から足がついて・・・ということになるのでしょうか。いざとなったとき、トーンは絶対にカノーンを庇おうとはしないでしょうね。そしていつしか自分の身分を勘違いし、すっかり天狗になってしまっているトーン。使用人たちに背かれ、孤立を深めるのはもう時間の問題でしょう。なにも知らず呑気なヨットがある意味気の毒になってきますね。テープの家が見える場所に引越しすることになったラオーオーン。幼い日に優しい言葉をかけてくれたあのテープが、今、妻を亡くし、孤独な生活を送っています。同じく孤独を抱える身として、テープに対する気持ちをいつまで抑えておけることができるのか。はやくラオーオーンの笑顔が見たいですね。