テムテムな日常

頑張れみんな!頑張れ自分!

「マーライサームチャーイ」第45話

2010-12-08 | タイドラマ「花環夫人」
第45話(最終話)
チェンマイで暮らすようになったラオーオーンを訪ね叔母たちがやってきます。駅のホームで叔母たちを見送るラオーオーンでしたが、降りてきた乗客のなかにトーンパイラムらしき人影を見つけます。「こんなところにいるはずがない」とドクターに一笑され、それもそうだと思い直すラオーオーン。一方、毎日博打暮らしのヨットはプラヨーンの死を聞かされます。喪もあけていないうちから「プラヨーン姉さんの財産はすべて僕が管理すする」と親戚一同の前で宣言するヨット。しかしプラヨーンは遺言状を用意していました。最愛の姉からの信用すら失っていたことを今更ながら知り、ヨットは絶望と怒りで暴れます。相変わらずわがままで身勝手なヨットに、一同困り果ててしまいます。

病院でドクターは「トーンパイラム!」と叫ぶ患者に出会います。末期がんで意識も混濁したその老人は、トーンパイラムという女の名前をひたすら呼び続けていました。「またトーンパイラムなのか」とドクターは思わず呟きます。その夜、雨が降っていましたがふと人の声に目を覚ますドクター。助けを求めているようでした。しかし深夜ということもあり、そのまま眠ってしまいます。翌朝、ラオーオーンはメイドから「門の前に行き倒れている人がいる」と報告を受けます。それはまぎれもなくトーンパイラムその人でした。すぐにドクターが車に乗せ、病院へと運ぶのですが、ラオーオーンもトーンパイラムだと気がついてしまいます。

病院へ運ばれたものの、暴れて手が付けられないトーンはベッドにくくりつけられます。ドクターはトーンを落ち着かせようとしますが、トーンはそのまま息を引き取ってしまいます。トーンパイラムの死を知ったラオーオーンはトーンの冥福と来世の幸せを祈るのでした。そんなラオーオーンにドクターは一層愛情を感じます。時が過ぎ、イムはウィサーンの娘を連れて町へ出ていました。声をかけられ相手を見ると、それはすっかり身分を落としてしまったヨットでした。馴れ馴れしくイムに関わろうとするヨットに、イムは「なにか食べたいのならこれで」とお金を渡し、足早に去っていきます。高貴な家の長男だったのにこじき同然の扱いを受け、ヨットは悔しがります。

さらに時が過ぎ、出世を重ねたサックのもとへ「遺体を確認して欲しい」との連絡が入ります。自分がわざわざ出る幕でもないのではと訝しがるサックに、部下は身分証明書を見せます。その身分証にはヨットの名前が書かれていました。遺体のある場所へ出向いたサックは、そこでヨットの死を確認します。ヨットの死を知ったイムは、改めてラオーオーンのことを姪であるウィサーンの娘に話します。生涯3人の男に愛され、紆余曲折の果てに幸せを掴んだラオーオーン。部屋にはラオーオーンの写真がたくさん飾られていました。ラオーオーンの位牌をドクターの位牌に並べ、イムは姪といつまでもラオーオーンの来世での幸せと平穏を祈り続けるのでした。

イム役Villちゃんもすっかりおばさまになってました。

タイドラマのエンディングといえば、こういう大団円が普通なのですが、今回は本当に安心納得のエンディングでしたね。愛のない結婚生活に見切りをつけ、次に夫となった男は時代に翻弄され早くに亡くなってしまい、そしてようやく掴んだ安らぎの日々。ラオーオーンが最後に幸せになれて本当によかったです。やっぱり正しく生きている人間には正しい道が用意されているのですね。このドラマは、イムの姪である少女がラオーオーンの人生を回想する形で展開されたのですが、よくよく考えてみるとイムもラオーオーンの実の娘ではないわけで・・・血縁のぬくもりというものに疎かったラオーオーンが幸せを掴むのがいかに難しかったかというのもよく分かります。いや~、長かったけど、いいドラマでした。

さて明日からはPong主演の「สองปรารถนา/ソーンプラーロットナー」です。なんかこれ、あんまりそそられないんですよね・・・。キャスティングは結構豪華なんですけど。でも観るんだろうなぁ。ところで、このブログに長い間ドラマレビューを書いてきましたが、ドラマレビューば別ブログに移動しました。「LakornThai」というベタなブログですが、今後はそちらにレビュー書きますので、どうぞよろしくお願いします。

「マーライサームチャーイ」第44話

2010-12-07 | タイドラマ「花環夫人」
第44話
ラオーオーンの撃った弾はヨットの腕に当たります。あまりのことに痛みを堪えながら呆然とするヨットを見て、ラオーオーンは近隣の住民に助けを求め、家に帰ります。一部始終を聞いた姑はヨットの横暴な振る舞いに激怒。プラヨーンをはじめヨットの一族のものを集め、「ラオーオーンはうちの嫁。ラオーオーンを捨てた昔の夫にこれ以上屈辱を味わわされるのは我慢がならない。私には、息子が言い残したようにラオーオーンを守る勤めがある」ときっぱり宣言します。プラヨーンたちはヨットの不始末に心底失望しながらも、そこまでしてラオーオーンを取り戻そうとするヨットの気持ちを思うとやりきれなくなるのでした。

入院療養中のヨットのもとに、サックが現れます。てっきりプラヨーンが見舞いに来たとばかり思っていたヨットはサックの訪問に驚きますが、サックはヨットの行き過ぎた行為を静かに責めます。若いサックの言葉に激怒するヨットでしたが、「親類と思ってくれなくても結構」とサックに言われ、自分の行為が身内にとって恥ずべき行為だったことを改めて思い知らされるのでした。バンコクに戻ってきたドクターとともに、ラオーオーンは姑と叔母に旅立ちの報告をします。テープの残した財産はすべてイムに譲るというラオーオーンの言葉に、イムはラオーオーンがもうバンコクには戻ってこないつもりであることを知り、涙を流します。

退院したヨットはプラヨーンの屋敷に戻るのですが、屋敷は人手に渡った後でした。事情が分からず混乱するヨットは、友人のウィサーンのもとへ。「どういうことだ」とウィサーンに事情を問いただすヨットに、ウィサーンはそっけない態度をとります。「ラオーオーンを愛していたから」とこの期に及んでまで自分勝手な主張を繰り返すヨットに、ウィサーンは「友人だからこその忠告だ。もうお前を助けてやることは出来ない」と言います。さらにウィサーンの妻トーンヨットからラオーオーンとドクターがチェンマイへ行ってしまったことを聞かされ、愕然とするヨット。一方ラオーオーンとドクターはチェンマイでそっと結婚式を挙げ、人生の新たなスタートを切ろうとしていました。

トーンのいる娼館の主人が亡くなります。トーンは毎日客を取らされ、心身ともに疲れ果て、病に倒れていました。「今日はもう仕事できない」と訴えるトーンでしたが、無理やり客を取らされそうになります。そこへ昔からトーンを知っている用心棒が声をかけます。トーンを引きずるようにして無理やり控え室から連れ出したものの、トーンは本当に具合が悪く、息も絶え絶えです。以前の高級娼婦だった面影もすっかりなくなり、顔に傷まで負って醜くなったトーンを見て、用心棒は「トーン、お前をここから逃がしてやる」と言い出します。突然の言葉にトーンは困惑しますが、その目からは涙がこぼれていました。

傷を見せて同情を引こうとしても、もう誰も庇ってくれないのです。

ラオーオーンがとうとうドクターと結婚しましたね。人生に3人の夫を持った女、ということで、とうとう3番目の夫と幸せな生活を掴んだラオーオーン。まだ不安要素はありますが、どうかこのまま幸せのうちに人生を終えて欲しいものです。しかしヨットの往生際の悪さは、観てるほうの予想をはるかに超えていましたね。すべては自分が悪いのですが、まったくそんなことも省みず、「妻を愛してる」などと恥ずかしげもなく話すヨット。まさに自業自得です。そして久しぶりに登場したトーン。母と慕った娼館の女主人亡きあと、トーンがどのような人生を歩むのか。このままひっそりと朽ち果てるようにはとても思えないのですが。

「マーライサームチャーイ」第43話

2010-12-06 | タイドラマ「花環夫人」
第43話
警察官のサックが、イムと一緒に「大事な話がある」とラオーオーンに申し出ます。恋人だったナリンとの別れ、そしてナリンの死、すべてをイムのそばで見守り続けてきたサックは、いつしかイムを愛し、イムもまたそんなサックの気持ちに応えようとしていたのでした。はじめて二人の気持ちを知ったラオーオーンは驚きますが、二人の門出を暖かく祝福します。イムとサックの結婚式が行われますが、イムが身につけている宝石を見てヨットは仰天。なんとトーンに持ち逃げされた宝石が巡りに巡ってイムのもとへ戻ってきていたのでした。憤りを隠せず席をたつヨットでしたが、プラヨーンをはじめ姉たちは「もともとはあなたの不始末でこうなったこと」とヨットを諌めます。

ドクターと一緒にチェンマイへ赴くことを決心したラオーオーンではありましたが、そう簡単にことは運びませんでした。ひとまず先にチェンマイへ行ったドクターからの手紙に、ラオーオーンは改めてドクターに対する自分の気持ちに気付きます。手紙を読んでいるところへいきなりヨットが現れます。思わず手紙を後ろ手に隠してしまうラオーオーン。「どうして隠したりするんだ」とあきらかに不機嫌そうなヨットは手紙を奪い取ってしまいます。ドクターからの手紙であることを知ったヨットは激怒。しかしラオーオーンも「個人的なことです。私とあなたはもう別れて久しい。お互いもうなんの関係もありません」と言い返してしまいます。怒りの収まらないヨットは「ラオーオーンは俺のものだと思い知らせてやる」とひそかに心に誓います。

ハネムーンから帰宅してくるイムたちを出迎える準備をしていたラオーオーンのもとへ、再びヨットがやってきます。「プラヨーン姉さんが病気なんだ。もしかしたら、死ぬかもしれない」というヨットの言葉にラオーオーンは驚きます。「今すぐ来てほしい」というヨットの言葉に困惑するラオーオーン。「車に乗って」とせかされ仕方なく車に乗り込むラオーオーンでしたが、一緒についてこようとしたメイドを振り切ってヨットは車を出してしまいます。「どういうこと?」と驚くラオーオーンに、ヨットはプラヨーンは病気ではないこと、ラオーオーンと話がしたいことを告げます。「こんなやり方許せない」というラオーオーンは、車から降りようとします。ヨットの隙をついて車を止めさせたラオーオーンでしたが、ヨットは「君のことが好きなんだ。また一緒に暮らそう」とラオーオーンに迫ります。

メイドから一部始終を聞かされたラオーオーンの姑と叔母は、ヨットの横暴ぶりに激怒。プラヨーンも病気ではないことが分かります。早まったことをしたヨットに苛立ちを隠せないプラヨーン。その頃ヨットと対峙したラオーオーンは、必死にヨットから逃げようとしていました。「あなたと再び一緒になることなんてありえない」ときっぱりヨットに話すラオーオーンに、ヨットは逆上します。ラオーオーンを力ずくで手に入れようとするヨットにいきなり銃を向けるラオーオーン。ラオーオーンの行動に驚きながらも「どうせ撃てはしないんだろう。撃ってみろ」と挑発します。ラオーオーンは怖くて震えながら、それでも精一杯銃で威嚇。余裕の表情を見せながら近づいてくるヨットに向け、ラオーオーンは発砲します。

復縁を迫る元夫。あぁ~、イヤですねほんとこういう男って。

いつのまにか愛をはぐくんでいたサックとイム。イムが幸せになってくれて本当によかったですね。そして今更「ラオーオーンを愛している」「ラオーオーンは俺のもの」というヨット。もう呆れてしまって言葉もありませんが、ヨットにしてみればラオーオーンだけは自分を裏切らないと思いたい部分もあるのでしょう。でももう、遅いんだってば!「君はまだ充分美しいけど、歳をとった。ドクターはまだ若い。若い女を作ってきっと君のことなんて捨ててしまう」、これはまるっきりヨットのことではありませんか。ラオーオーンはヨットを撃ってしまいましたが、ヨットから逃れられるのでしょうか。いよいよ物語もクライマックス。どういう結末を迎えるのでしょうか。

「マーライサームチャーイ」第42話

2010-12-03 | タイドラマ「花環夫人」
第42話
トーンはドクターの診察しか受けたくないと、他の医師や看護師のケアを拒むようになります。「私を愛してくれないなら、死んでやる」とくだらないことを言うトーンに、ドクターはうんざりした表情を見せます。一方、イムは母であるラオーオーンとドクターの仲をとりもとうとします。ドクターも一緒に旅行でもどうかと提案するイムに、ラオーオーンは困惑します。トーンヨットはイムに、「お母さんがヨットさんと復縁することには反対?」と尋ねますが、イムは「お母さんはもう、誰かと結婚なんてしないと思う」とヨットとの関係をきっぱり否定。その頃トーンのもとに、娼館から先輩娼婦がやってきていました。「あんたみたいな恥さらし、死んでもらうしかない」といきなり首を絞められます。

トーンは娼館に連れ戻されてしまいます。そこには病気で弱った母がいました。「あなたをヨットさんに預けたのは間違いだった」と言葉少なに話す母。トーンは母の足元にすがりつき、心から許しを請いますが、顔に醜い傷の残るトーンをもう誰も庇ってはくれませんでした。一方、ラオーオーンの屋敷では夕食会が開かれます。ヨットもプラヨーンと一緒に招待されていました。「今日の料理はとてもおいしいわね」というプラヨーンに、イムが「母が特別な人のために心を込めて作りましたから」というイム。自分のことだと勘違いしたヨットは嬉しそうな顔を見せるのですが、ラオーオーンは遅れて現れたドクターに笑顔を向けます。なんとなく見つめあい微笑みを交わす二人を、ヨットは苦々しく見つめます。

「夜も遅いし、もう帰ります」というプラヨーンに、あからさまな不快感を見せるヨット。子供のように自分のわがままを通そうとするヨットに、プラヨーンは毅然とした態度を見せます。「また明日、ゆっくり話をしよう」というヨットに、「どうぞ」とそっけなく答えるラオーオーン。ヨットが帰った後、ラオーオーンはドクターと話をします。「チェンマイへ赴任することになりました」というドクターの言葉に驚くラオーオーン。「あなたに結婚を申し込んで、一緒にチェンマイへ行きたい」というドクターの言葉に、ラオーオーンは困惑。しかしドクターのラオーオーンを想う気持ちに偽りがないこと、ラオーオーンの子供たちのこともわが子のように慈しんでくれていることをラオーオーンはよく分かっていました。手を握るドクターを、もうラオーオーンは拒絶できません。

ドクターの気持ちを受け入れたいと思いつつも決心のつかないラオーオーン。テープの遺影に話しかけます。そこへイムがやってきます。「お父さんだって、天国からお母さんの幸せを願っていると思う」と話し始めるイム。「ずっとドクターのことを見てきたけど、あの人はお母さん以外の人のことなんて少しも見ていない。お母さん以外に、ドクターにふさわしい人はいない」と言われても、ラオーオーンにはまだ不安が残ります。「私のことは大丈夫。ちゃんと弟の面倒を見ます」と笑顔を見せるイムに、ラオーオーンはようやく安心した気持ちに。イムに祝福されて、ラオーオーンもドクターのもとへ行く決心を固めます。

「チェンマイに一緒に来て欲しい」、ドクターも男を見せた!!

ドクターの告白には涙がでましたね。今までずっとラオーオーンの力になり、支えてきたドクターにも絶対に幸せになってもらいたいものです。それにしても、子供のようにわがままを繰り返すヨットには本当にがっかりです。すべて自分が招いた種なんですよね。女に全財産を持ち逃げされ一族の恥さらし者なのに、自分の捨てた元妻に今更ながら復縁を迫るなんて、本当に情けない。周囲にも愛想をつかされつつあることに未だ気がつかないのでしょうか。そしてとうとう娼館の売女にもどることになったトーン。きっと以前のように高級娼婦の扱いではなく、誰彼構わず客をとらなければならないのでしょう。すべては自業自得です。

「マーライサームチャーイ」第41話

2010-12-01 | タイドラマ「花環夫人」
第42話
ナリン亡き後、イムのまわりでも少しずつもとの落ち着きが戻りつつありました。ヨットは相変わらずラオーオーンに対する未練を口にし、姉たちを呆れさせます。「トーンパイラムはまだ死んでいないのよ。会ってみる?」と尋ねられ、言葉を濁すヨット。必要以上に姉のプラヨーンに甘えるヨットを、親戚一同うんざりした表情で見つめます。一方、病院でドクターによる手術を受けたトーンは順調な回復を見せますが、顔には大きな傷跡が残ってしまいます。鏡を見て取り乱すトーン。応対したドクターに「私には行くところがありません。どうかあなたの家で奉公させてください」と訴えるのですが、ドクターはトーンを振り払ってしまいます。

娘婿であるナリンが亡くなって間もないというのに、ルンラウィーの母はたいして悲しむ様子もなく、次の婿探しに精を出していました。ナリンのタンブンに訪れたところ、偶然ラオーオーンの叔母たちと遭遇してしまいます。イムからナリンを奪ったにも関わらず足ざまにナリンをけなし、イムを侮辱する言葉を聞いたラオーオーンの叔母は激怒。もともとは愛人であったルンラウィーの母を激しく罵倒します。ラオーオーンにも、「法要に出席なんてしなくてよろしい!」と申し付ける叔母。ある日ラオーオーンが庭でお菓子作りをしているところへ、プラヨーンが訪ねてきます。久しぶりの再会に笑顔をみせるラオーオーンでしたが、プラヨーンはヨットと一緒でした。

ヨットが来ているのを見たドクターは、不快感をあらわにしますが、ヨットもドクターに対し敵対心を隠しません。「僕のいない間この家にいろいろつくしてくれてありがとう」と、ラオーオーンがさも自分を頼りにしてきたかのように話すヨット。イムも嫌な気分になってしまいます。一緒に食事をすることになり、ヨットは乗り気ですがドクターは「仕事があるから」と帰ろうとします。イムがいくら引き止めてもドクターの気持ちは収まらないのでした。ちょうどヨットの親類で、警察官でもあるサックがやってきます。イムに密かな恋心を抱いているサックは、ドクターと話をしているイムに少し気が引けるのですが、ドクターが帰った後、イムに「助けて欲しい」と頼まれ、食事の席に同席することに。食事中も我が物顔のヨットに、次第に場の空気はしらけていきます。

ラオーオーンとの距離が少しも縮まらないこと、さらにラオーオーンの身内に自分がなんとなくよく思われていないことをようやく察したヨットは、不安な気持ちをプラヨーンに打ち明けます。しかしプラヨーンも、妹のように可愛がっていたラオーオーンを捨てて愛人に走り、無一文になって再び「ラオーオーンを愛してる」などというヨットには、内心呆れていました。力になって欲しいというヨットの手を静かに振り払います。一方ドクターは、ラオーオーンとの関係を思い返していました。誕生日にラオーオーンへ贈ったショールを、ラオーオーンが身に着けていてくれたこと、ラオーオーンとの一言一句がドクターの脳裏に蘇ります。自分の気持ちを打ち明けても、身分や立場を気にして自分の気持ちはあとまわしにしてしまうラオーオーンを、どうすれば手に入れることが出来るのか、ドクターは悩みます。

Sonクンも演技うまくなりましたねぇ~。

ヨットの身勝手ぶりが一時はましになったかと思ったんですが・・・この人は、まったく懲りていませんでしたね。のこのことラオーオーンの家に来るだけでもかなり厚かましいとは思うのですが、さらに食事まで共にするとは。叔母や姑の嫌そうな顔が分からないんですかねぇ。そしてそんなヨットにそれとなくけん制されるドクター。イムはなんとなく、ドクターの気持ちに気がついているようでしたね。「お母さんもきっとあなたに会いたがっていると思うから」と、一生懸命ドクターを引きとめようとしていましたが・・・。イムも今まで男に苦労してきた母をずっと見てきているので、母であるラオーオーンには幸せになってもらいたいはず。ラオーオーンも早く自分の気持ちに素直になって欲しいですね。

「マーライサームチャーイ」第40話

2010-11-30 | タイドラマ「花環夫人」
第40話
ルンラウィーとナリンの結婚式に出席したラオーオーンでしたが、相変わらずドクターとは気まずい関係が続いていました。席を立ったラオーオーンを追ってきたドクターは、「先日のこと、あなたの気分を害したのなら、謝ります」と声をかけます。「僕に対して、なんの気持ちもないのなら拒否してくれて構わない。だけど『つりあわない』『ふさわしくない』という言葉を理由にするなら、どうしても受け入れられない」というドクターに、ラオーオーンは困ってしまいます。後日、叔母から再び「イムの結婚相手にはやっぱりドクターがいいんじゃないかしら」と提案されるラオーオーン。「母であるあなた次第なのよ」と言われ、ラオーオーンは返答に詰まります。

ルンラウィーはナリンから金をせびり、母に渡していました。度重なる無駄遣いにナリンもすっかり嫌気がさしてしまいます。トーンのもとへ出向きますが、トーンから「最近ドクターはどうしているかしら」と尋ねられ、ラオーオーンの屋敷に出向いていることを話します。「2回も結婚をしておいて、まだ男が欲しいのかしら」と悪し様にラオーオーンを悪く言うトーンに「奥様はそんな方じゃない」と声を荒げてしまうナリン。その頃、ナリンの父親もトーンに会いに来ていました。使用人たちが必死にごまかす中、「トーンパイラムはどこにいる?!」と苛立ちをみせる父。ここで父と息子が鉢合わせては大変です。どうにか嘘をついてごまかそうとする使用人たちでしたが、銃を向けられてしまいます。

トーンの居所を聞き出したナリンの父は、怒り心頭でやってきます。2階から聞こえる話声にますます血が上りますが、扉の向こうにいたのは息子ナリンでした。自分の愛人を息子に奪われたことで父は激怒。怒りに任せてナリンを殴りつけ、さらにトーンにも手を上げます。「裏切り者。もうお前など息子ではない!」と怒る父に、ナリンも「僕だってもう父だとは思いません」と言い返してしまいます。ナリンの言葉に激昂した父は、思わずナリンを撃ってしまいます。外では銃声に使用人たちが困惑を深めていましたが、どうすることも出来ません。あまりの修羅場に逃げ出そうとしたトーンにも発砲し、父は息子の命を自らの手で奪ってしまったことを激しく後悔します。

銃声を聞きつけた近隣住民が集まってくる中、ナリンの父親は自殺を図ります。部屋に入った住民たちが見たのは、変わり果てた姿の父子と、瀕死のトーンパイラムでした。すぐさま病院に運ばれたトーンパイラムでしたが、出迎えたドクターは、血だらけのトーンに驚きを隠せません。ナリン親子の死はラオーオーンたちの耳にもすぐに入ります。悲しみにくれるイムを慰めるラオーオーン。ウィサーンが警察官を伴ってやってきます。「ナリンの死について、イムから話を聞きたい」と言われ、困惑するイムでしたが、ルンラウィーはまだ結婚して日も浅く、残った母や妹はとても話のできる状態ではないと言われ、ナリンに一番親しく、一番長い付き合いのあったイムに白羽の矢がたったのでした。

最愛の息子を自らの手で・・・。

ナリンは死んで、トーンは生き延びてしまったわけですが、きっとこの先トーンには死よりも辛い苦しみが待っていることだろうと思います。そしてナリンの父も亡くなって、ラオーオーン付きのメイドが「これで奥様を苦しめた人間もいなくなった」と言っていたとおり、ラオーオーンにとっては少し心休まる展開だったのではないでしょうか。もちろんラオーオーンは人が亡くなったことを喜んだりはしないでしょうけど。自分のしたことは、どんなことでも必ず自分に返ってくる。人の道に外れたものの末路の残酷さを垣間見た気がしましたね。まわりがドクターとイムの縁談を取り持とうとしている中、ラオーオーンは今後ドクターにどう関わっていくのでしょう。ヨットもまだラオーオーンに対する未練があるようですよ。

「マーライサームチャーイ」第39話

2010-11-26 | タイドラマ「花環夫人」
第39話
イムとナリンの破局を知ったラオーオーンは、イムの気持ちを推し量りながらも少し安心した気持ちになるのでした。亡くなった父と因縁のあった男の息子を愛してしまったことは、やはりイムのなかにもどこか引っかかるものがあったのでした。その夜、なかなか現れないナリンに業を煮やしたトーンは、再び使用人の若い男に自分の苛立ちをぶつけます。ふと思い直し、「あなた、マッサージは出来る?」と尋ねます。「うまくやれると思います」と答える若者をベッドに引き込むトーン。そこへナリンがやってきてしまいます。慌てて若い使用人を部屋から出すトーン。何食わぬ顔で応対したトーンに、ナリンは「助けて欲しい」と涙を見せます。

ナリンとの破局後、努めて明るく何事もなかったかのように振舞うイム。イムの辛い気持ちを知っている周りの人間たちも、普段どおりにイムと接します。イムとドクターは年齢も近く、気もあう様子で、ラオーオーンの友人トーンヨットなどはわざとドクターとイムの仲を取り持とうとします。しかしラオーオーンも、ドクターの自分に対する気持ちに少しずつ気がついていました。そして自分のドクターに対する気持ちにも、気がつき始めていました。ひとり物思いにふけっているラオーオーンにドクターが声をかけます。「あなたはそろそろ、自分自身の幸せについて前向きになるべきだ」というドクターの言葉に、ラオーオーンは「自分自身の幸せ」というものについて想いをめぐらせます。

ヨットとの復縁について尋ねられ、「私とあの人との関係は、もうとっくに終わっていること」ときっぱり話すラオーオーン。「あなたを愛し、慈しみ、大切に想っている男の気持ちを受け入れて欲しい」というドクターに、「あなたには、ちゃんとあなたにふさわしい女性がいるでしょう」と返します。年齢のこと、結婚歴、子供がいること、さまざまな障害をすべて理解したうえでそれでも自分を愛してくれているドクターの気持ちをひしひしと感じながらも、ラオーオーンは「私はもうこの家に嫁いだ人間です」と静かにドクターの気持ちを諭します。ふたりを探しに来たイムにあとをまかせ、「先に休みます」とその場を後にしたラオーオーンを、ドクターはいつまでも見守るのでした。

ナリンとルンラウィーの結婚式が行われることになります。招待を受けたラオーオーンも叔母とともに出席。偶然ナリンの父と顔をあわせてしまい、表情をこわばらせるラオーオーン。「元気だったかい?長い間、会えずにいたね」と尋ねられ、思わず「私の毎日を煩わせる人に会うことがありませんでしたから」と答えるラオーオーン。なにか言いたげなナリンの父親を、ドクターがさりげなく遮ります。結婚の儀式で、順番に招待客から手に聖水をかけられるナリンとルンラウィー。ラオーオーンの順番が近づき、ナリンは気まずくて顔が上げられません。ドクターから簡潔な祝辞を述べられても答えることの出来ないナリン。そんな一同の思惑をよそに、ルンラウィーは満足げな表情を見せます。

「あなた自身の幸せは!」もうすぐそこまで幸せがきてるというのに!!

今回の話は、本当に辛かった。イムという恋人がいながら、ルンラウィーとの結婚に逆らえず、さらに父の愛人トーンの手にまで落ちてしまったナリンには正直、同情の余地などありませんが、ラオーオーンとドクターの決して表には出せない想い。ラオーオーンのすべてを理解した上でそれでもラオーオーンを支え、共に歩む存在でいたいと願うドクターに、自分と一緒に過ごすことがドクターの幸せには繋がらないと考えるラオーオーン。もちろん世間体なども考えると、ラオーオーンの言うことももっともではあるのですが、それにしても、辛すぎます。一番大切なのは、当人同士の気持ちではありませんか!ラオーオーンには早く幸せになってほしいですね。そして予告でちょっと溜飲の下がるシーンが!来週も見逃せません!!

「マーライサームチャーイ」第38話

2010-11-25 | タイドラマ「花環夫人」
第38話
あわててトーンのもとから帰宅したナリン。「昨日は家にも帰らずどこへいっていたの?」と妹に聞かれ、言葉を濁してしまいます。一方ナリンと会えない間、イムはドクターの言葉を信じ、一途に待ち続けていました。ナリンと会えない寂しさも、毎日家にやってくるドクターに少しずつ癒されていきます。そんななか、プラヨーンの体調が良くないと聞かされるラオーオーン。早速お見舞いに向かいます。ドクターと一緒にプラヨーンのもとへ出向いたのですが、思いのほかプラヨーンは元気そうで安心するラオーオーン。「食事でもどう?」と勧められるラオーオーンの前に、いきなりヨットが入ってきます。凍りつく一同にあえて気がつかないふりをするヨットを、ラオーオーンはひたすらに無視します。

食事が始まりますが、ラオーオーンは相変わらずヨットを無視したまま。「君の味付けは結構好きだったんだ」とラオーオーンに話しかけるヨットに、ラオーオーンはなんと答えていいか分からず困惑します。たまりかねたドクターは「奥様には今、料理のための時間などとっていただけないので」とヨットの話を遮ってしまいます。ヨットの姉は、今更のようにラオーオーンとの復縁を望んでいるヨットに「彼女のことを今更なんと呼ぶの?」と没落貴族の身分となったヨットを諌めます。一方で、ドクターもラオーオーンとヨットの復縁に懸念を示していました。ラオーオーンの幸せを願いつつも、ラオーオーンがどう生きることが彼女の幸せに繋がるのか分からず、ドクターは悩みます。

自分の思惑通りにことが進んでいくことにトーンは喜びを隠せませんでした。トーンのもとに、ナリンが訪ねてきます。大げさに「あなたをずっと待っていました」と喜ぶトーンに、「この間のことは絶対に誰にも知られるわけにはいかない」というナリン。トーンは「あなたのことが好きなんです」とナリンを誘惑します。一方、自分に縁談を持ってきておきながらあれ以来何の連絡もよこさないナリンの父に、ルンラウィーの父は苛立ちます。ルンラウィーの母は、ナリンの父のもとへ出向きます。職員の制止も聞かずナリンの父へ面会をするルンラウィーの母。「いったい娘との縁談はどうなっているの?」と憤るルンラウィーの母でしたが、ナリンの父は今本当に仕事が忙しく、それどころではなかったのでした。

帰宅した父は、ナリンにルンラウィーとの結婚を申し渡します。トーンから聞かされた話と全然違うことにナリンは困惑しますが、自分とトーンの関係を母の前で父に言うわけにも行きません。そして自分がトーンにはめられたことにようやく気がつきます。ナリンに会えないままのイムは、夜遅くまで外を眺めていました。そこへナリンがやってきます。「誰にも聞かれたくない話がある」と話し出したナリンは、イムに「近々ルンラウィーと結婚することになった」と話します。突然のことに大ショックを受けるイム。「父にはどうしても逆らえない」と繰り返すナリンに、イムはなにもいうことができません。「分かってくれるね」と言うナリンを振り切り、イムは家に戻ってしまいます。

「私の昔の男は、今どうしてるの?」ヨットのことなんてもうすっかり過去なんです。

トーンに騙され、関係まで持ってしまったナリン。イムとも破局してしまいました。当時のタイでは結婚は両親の決めた相手とするもので、ナリンが父に逆らえないのも当然のことではありますが、なんか・・・あまりにもナリンは浅はかでしたね。これじゃあイムがあんまりにも可哀想ですよ。そしてラオーオーンの幸せを願いながら、復縁をそれとなく迫るヨットをけん制するドクター。ラオーオーンにとっての幸せというのは、きっと自分が愛し愛されることよりも、自分の周りの人間が幸せに暮らすこと。それが分かっているからこそ、ドクターもラオーオーンに対して強気には出られないところなのでしょうけど、イムたちが破局して、ラオーオーンはますますドクターから遠のいてしまうような気がします。もどかしいですね。

「マーライサームチャーイ」第37話

2010-11-25 | タイドラマ「花環夫人」
第37話
ナリンはドクターに「このままではルンラウィーと結婚させられてしまう」と訴えます。ドクターはルンラウィーへ手紙を書き、「大切な話がある」と伝えます。状況を察したルンラウィーはドクターと結婚できると大喜びですが、母は「ナリンのほうが財産あるのに」と乗り気ではありません。父も、ドクターがナリンを助けるためにしていることだと気付き、身を引くようルンラウィーを促します。結婚のことをラオーオーンに話すドクター。「あなたの気持ちは?」と尋ねるラオーオーンに「もうあなたに苦しんで欲しくないんです。あなたはもう、充分苦しんだ」と言ってしまいます。「みんなをこれ以上、苦しめたくない。僕のことは大丈夫ですから」と言う辛そうなドクターに、ラオーオーンは言葉を失います。

ラオーオーンはドクターと話をします。「みんなのために自分が犠牲になっても、誰も喜ばない」とドクターを気遣うラオーオーン。「あなたはもう、他人じゃないわ」と言うラオーオーンの言葉にはっとするドクター。外で待っていたナリンに「申し訳ないけど、役に立てないようだ」とこの問題は自分で解決するよう促します。そうは言われたもののどうすればいいか分からないナリン。家に帰りたくなくて外で車を止めてしまいます。そこへトーンの使用人が。「相談したいことがある」とトーンに言われ、表情をこわばらせるナリン。「母のためにも、君は父と別れるべきだ」というナリンに、「私はあなたを助けてあげたいのです」と言うトーン。ナリンは困惑しますが、トーンは「彼の機嫌がいいときに、結婚話は白紙に戻すよう勧めてみます」と言い出します。

ナリンはしばらくイムに会いにきていませんでした。ナリンに会えないことをイムは不安に感じます。車の音に出てみると、現れたのはナリンではなくドクターでした。ナリンのことをドクターに尋ねてみるイム。「別に病気をしてるわけじゃない。今の用事が片付いたらすぐにまた現れるはずだ」というドクターに、少し安心した表情を見せるイム。ルンラウィーとのことを尋ねられ、思わず言葉を濁してしまうドクターに、イムは「嘘がつけないのね」と笑顔を見せます。その頃ナリンは、トーンから「よい報告があります」という手紙を受け取り、トーンのもとへ。部屋に通されますが、扉を開けるとトーンはベッドにいました。思わず気まずくなってしまうナリンに、トーンは声をかけます。

「話があるなら、外でしよう」と警戒するナリンに、「起きられないんです」と答えるトーン。「あなたの結婚話は、白紙になりますよ」と答えるトーンに、「本当か?!」と声を弾ませるナリン。実際は、ナリンの父は仕事が忙しくてそこまで手が回らずにいただけなのですが、トーンの嘘にナリンはあっさり騙されてしまいます。トーンを起こそうとして、ナリンはトーンが体中あざだらけなのに気付きます。「もしかして父が・・・」というナリンに、トーンはしおらしくうなずきます。「もしもあなたに、私への思いやりがあるのなら・・・」とあざに手を当てさせるトーン。ナリンは思わず、そのままトーンとベッドを共にしてしまいます。ことが終わり、我に返ったナリンは猛烈な後悔に襲われるのでした。

トーンと寝てしまうナリン。だめだよー!!

ラオーオーンとドクターのシーンはまさに白熱!お互いに、自分の気持ちを明かすことなく、お互いに対する深い思いやりが見てとれましたね。ラオーオーンもドクターに「あなたはもう他人じゃない」と言っていましたが、やはりドクターの真摯な気持ちは伝わっていたのでしょう。そして言葉にするうちにラオーオーン自身もドクターに対する気持ちを再確認したのではないでしょうかね。そしてトーンを抱いてしまうナリン。あんなに警戒していたのに、あんなりあっさりと!!あんなに毛嫌いしていた父の愛人だというのに!ナリンはこのことについてどう決着をつけるつもりなのでしょうか。イムを傷つけるようなことだけはやめて欲しいのですが・・・。

「マーライサームチャーイ」第36話

2010-11-23 | タイドラマ「花環夫人」
第36話
トーンはナリン父に「あなたの息子さんにふさわしい女の子がいるわ」と、ルンラウィーのことを話します。ルンラウィーがドクターに猛アタックしていることを知っているトーンは、どうしてもドクターを自分のものにしたいと思っていたのでした。帰宅した父は、家族の前でナリンにルンラウィーと婚約するよう強要します。「イムと付き合っていることを知っているはずなのに!」と憤りをあらわにするイム。一方、ヨットは相変わらず悶々とした毎日を過ごしていました。水辺で遊ぶラオーオーンの子供に気付き、「川の近くで遊んじゃいけない。落ちたら死ぬかもしれない」と諭します。「君に頼みたいことがあるんだ。聞いてくれるなら、なんだってしてあげる」と、ヨットはラオーオーンの息子デートに声をかけます。

「あの家のおじさんからだよ」と、息子から手紙を渡されるラオーオーン。筆跡を見てひとめでヨットからだと気がついてしまいます。手紙を読み上げるラオーオーンに、叔母は「なにを今更」とすっかり呆れてしまいます。ラオーオーンもヨットの真意が分からず困惑しますが、テープの母は「ひとまず顔を合わせてみては」と提案。ラオーオーンに手紙を書いたものの、すっかり落ち着きをなくしてしまうヨット。そんなヨットにトーンヨットは苛立ち呆れますが、ラオーオーンと会って何を話すか、ヨットにも分からないのでした。ヨットの前に現れたラオーオーンは、静かにワイをしヨットの前に立ちます。思わず立ち上がって笑顔を見せるヨットでしたが、ラオーオーンのそばにはドクターもいました。

ラオーオーンがドクターを伴って自分に会いにきたことに落胆を隠せないヨット。表情を崩すことなく「私になんの用事ですか?」と尋ねるラオーオーンに、ヨットは「これだけはどうしても受け取って欲しい」と、唯一残った財産ともいえる宝石を渡そうとします。「私はあなたの家ではなく、テープさんの家に嫁入りした人間です。受け取ることはできません」と丁寧にヨットの申し出を断るラオーオーンに、ヨットは気分を害してしまいます。「用がそれだけなら私は帰ります」と席をたつラオーオーン。慌ててヨットはふたりを追いかけます。「あなたに対し、今はなんの感情もないのです」と言うラオーオーンに、「僕のことを許してくれるんだね」と大喜びするヨット。ラオーオーンの手を握り締めます。思わずヨットの手を振り払い足早に去るラオーオーン。「今後あの人とどう接すればいいの?」と困惑するラオーオーンに、ドクターは「何も心配する必要はありません」とラオーオーンを励まします。

ナリンは、両親と共にルンラウィーと見合いをさせられます。お互いに少しも気が乗らない見合いだったため、両親は必死にアピールを繰り返しますが、ますますナリンとルンラウィーは気分がしらけてしまいます。帰宅後、さっそくトーンのもとへ出向くナリンの父でしたが、そこへ来客が。ナリンが父へ結婚のことで話をしにきたのでした。父が愛人と過ごしていることを知り、少し気まずい気分になるナリン。「誰が来たの?」と不躾に顔を出すトーンは、ルンラウィーとの見合い話にすっかり落胆しているナリンを見て自分の思惑通りにことが進んでいることを知り密かにほくそ笑みます。父はナリンを咎めますが、ナリンはどうしてもルンラウィーなどと婚約する気になれないのでした。

強引でわがままで自己中心的・・・ヨットはそういう男です。

まるで昼ドラのような複雑に絡み合う人間模様となってきました。ヨットの病気が治れば、また以前のようにわがままで傲慢なヨットに戻ってしまうのではないかと懸念するラオーオーン。そんなラオーオーンの力になるつもりだと宣言するドクター。うーん、あのシーンではもう一押しが欲しかった!どうしてラオーオーンにそこまで尽くせるのか、その理由をラオーオーンにはっきり告げて欲しいものです。そしてトーンの思惑通り、ルンラウィーと婚約させられてしまいそうなナリン。ルンラウィーはラオーオーンの妹なので、もしも結婚ということになればこの先顔を合わせる機会もきっとあるはずです。どうかこんな縁談、早く破談になって欲しいものですが・・・。