第23話
ペーワーに助けられたファーローは目を覚まします。自分の身になにが起きたかすぐには理解できないファーローでしたが、自分のヒーローとしての力がなくなってしまったことに愕然とします。母からすべての経緯を聞いたテーンは、ファーローを許し、父親として認めます。しかしタイは、ファーローが父親であることも、ファーローがDr.コンデットとして生まれかわったことにも納得が行きません。怒って部屋から出て行ってしまいます。
ヒーローとしての力を失ったテーン。ルンに「普通の人間の心臓と、ヒーローの心臓、どっちを選ぶ?」と聞かれ、「君を好きでいたいから、普通の人間として生きていきたい」と答えます。一方タイは、ファーローが父親だとどうしても認めることができません。ファーローを殺そうとするのですが、なぜかできない自分の感情に戸惑います。そんなタイをキャットは「それが愛なのよ」と諭すのですが、タイには受け入れることができません。
レディーたちはファーローに対する復讐心にもえていました。フィニックに陣頭指揮をとるように命じ、「どんな手を使ってもいい。ファーローの心臓を持って帰ってきて」と指示をだします。プローイに戻ったキャットの元に、リオが現れます。「もう一度昔のように戻ろう」とキャットを連れ戻そうとするリオに、キャットははっきりと拒絶の気持ちを表します。しかしその頃、ヒーローたちは再びペーワーの屋敷に乗り込もうとしていました。
タイからフィニックたちの動向を聞いたペーワーは、ファーローを一刻も早く別の場所へ移そうと考えていました。現段階ではヒーローたちに立ち向かえるのはキャットだけ。キャットはひとりでヒーローたちの相手をします。キャットに対しまだ未練のあるリオは、そんなキャットと戦えずにいました。長官の協力もあって、ファーローはヒーローたちの目を盗んで脱出に成功しますが、体が耐え切れず途中で動けなくなってしまいます。
タイを本気で心配しているのに、なかなか理解してもらえないキャット。
ドラマのお話の前に・・・本日7/28は、テーンことDewの誕生日です。23歳になりました。Dew、おめでとう☆これからの活躍も期待していますよ。
ファーローが父親だということを素直に認め、またファーローがDr.コンデットとして生まれ変わったことを喜ぶテーンとは対照的に、タイはどうしても素直になれないんですよね。でも殺そうとしても、どうしてもできない・・・キャットに「その感情こそが愛情というもの」と諭されていましたが、キャットはタイの心を変えることができるのでしょうか。リオと話をしていたキャットに「まだあいつに気があるのか?」と言っていたあたり、タイとキャットの関係も少しずつよい方向に向かっていっているようです。そしてルンとテーンも・・・ルンに対し、もう臆することなく愛情を表現できるようになったテーンですが、テーンもまたヒーローとしての力は失われてしまったのです。まだレディーとの対決が残っているのに、大丈夫なのでしょうか?タイの喜怒哀楽の表現がなかなかよかったです。ドラマ3作目として、めきめきと俳優としての価値を上げていってるTon。今日も素敵でした。
第24話
ヒーローたちに追い詰められながらも、どうにかファーローを逃がすことに成功した長官たち。しかし倒しても倒しても、ヒーローたちは死にません。とうとう囲まれてしまいますが、そこへ現れたのは長官のボディーガードたちでした。ルンの父アーティットも生きていました。一旦引き上げるヒーローたち。連絡をうけたレディーは激怒します。一方ファーローも、テーンとペーワーに助けられながらどうにか教会へたどり着きます。
人目を忍んでテーンたち様子を見に来たルン。3人の無事を確認し、再び家に帰るルンでしたが、その様子をこっそりタイが見ていました。どこに行っていたのか問い詰めるタイに、ルンは「あなたのことは信用できない」ときっぱり言ってしまいます。ふたりのやり取りを目にしたキャットは、ファーローを憎みながらも殺せずにいたタイの本心に対し理解を示しますが、タイはキャットに対しても素直になれず、キャットを悲しませます。
とうとうヒーローたちにファーローの居所が分かってしまいました。「ひとりで逃げろ」と言うファーローに対し、ペーワーは「死ぬときは一緒に」と励まします。しかしファーローはペーワーを気絶させ、ひとりでレディーと対面。ヒーローたちの目前で死のうとしたファーローでしたが、テーンを人質に取られていました。ファーローレディーたちに連れ去られてしまいます。彼らの様子をひそかに見ていたタイは、どうすればいいか悩みます。
ファーローが連れ去られてしまったことに対し焦りを感じるペーワーたち。一方こっそりレディーたちの基地に忍び込んだタイは、ブレーカーを壊してファーローのもとへ向かいます。「助けにきてくれたのか」というファーローに対し、タイは素直になれないながらもファーローを庇いながら出口へ向かいます。しかしどうにか出口までたどり着いたものの結局追いつかれ、ファーローは再びレディーの手におちてしまいます。
フィニックって・・・なんかスケ番キャラですよね。口調も妙にヤンキーっぽい。
今日はなかなかいいシーンが多かったですね。テーンとルンの恋、キャットのタイに対する理解、そしてファーローに対するペーワーの愛・・・しかし一方で、タイのルンに対する気持ち、リオのキャットに対する想い、レディーのファーローに対する愛憎・・・人間の心って難しい。だけどそんな儚くも愛おしいものだからこそ、人はそこに固執して、失ったり勝ち取ったりするのでしょう。タイのファーローに対する気持ちも徐々に変わってきているようです。テーンのように素直にはなれないものの、ファーローを父Dr.コンデットと認め、慕う気持ちが少しずつ見えてきましたね。今のところ、「タイは信用できない」とみんなに言われてしまっているタイですが、キャットだけはそんなタイの心に理解を示し、信頼を寄せています。最終回に向けてかなり盛り上がってきていますが、いったいそれぞれの想いはどこへ向かいどんな実を結ぶのでしょうか。
第25話
タイが屋敷から姿を消してしまいます。ファーローのもとに行ったのではないか、そしてそれはファーローを殺すためではないかと気を揉む一同。その話を耳にしたキャットは、ひとりでタイの元へ急ぎます。タイはリオに捕まっていました。撃たれそうになるタイを、キャットが助け出します。「一緒に逃げよう。そして二人で新しい人生を歩もう」とタイを励ますキャットを、リオは背後から狙い撃ち。キャットはタイの腕の中で命を落とします。
長官たちもファーローのもとへ急ぎます。ボディーガードたちがヒーローたちの相手をしている間に、ペーワーは捉えられたファーローを発見。しかしファーローはかなり衰弱していました。レディーの狙いは、再びヒーローを作り出すことの出来るファーローの心臓です。ファーローは自ら心臓を取り出し、ペーワーに託します。タイとテーンもファーローの最期を見届け、親子は再び許しあいます。3人は基地から脱出するため急ぎます。
キャットを抱いて出てきたタイを見て、長官は愕然とします。キャットを救えなかったことをタイは長官に詫びます。ファーローの姿がないことから、一同はファーローの最期を悟ります。ペーワーたちが脱出したと知ったキャットは、「そんなことよりもファーローの心臓のほうが大切」と、ファーローに近寄るのですが、すでに心臓を取り出された姿を見て驚きます。ファーローは最期の力を振り絞り、義眼に仕掛けた爆弾を爆発させます。
ファーローとキャットの葬儀がしめやかに行われます。墓標にはヒーローとしての名前ではなく、「コンデット」「プローイ」と刻まれていました。「人の力は偉大なものだが、自然の力には敵わない」と長官が語りかけます。キャットを死なせてしまったのは自分のせいだと葬儀に参列できないタイ。自分を責めるタイをテーンは兄として励まします。タイは今までのことをテーンに詫び、二人は再び兄弟としての絆を深めます。
壮絶なキャットの死。愛する人に抱かれて死ねたことが唯一の救いでしょう・・・。
キャットとタイのシーンに号泣。今までずっとひそかにタイを愛し、見守り続けたキャット。ファーローを助けたいと思っているのに誰からも信用されないタイに、キャットは自分の気持ちを告げるのです。「私はあなたを見捨てない。ずっと一緒にいるから」・・・なんですがリオに撃たれてしまうキャット。「一緒にいようって言ったじゃないか!」とキャットを抱いて泣くタイになんかぐっと来ましたねぇ。タイドラマらしい芝居がかったシーンなんですけど、ようやく想いがひとつになったのに、結局叶わないなんて。タイを演じるTon、1作目「ダイヤを囲むガラス」でもなかなかいい演技でしたけど、今回もすごくいい!本人もインタビューなんかでよく言ってますけど、主役を張れるタイプではないんです・・・でもすごく存在感があるというか。人間らしいんですよね。今夜はいよいよ最終回。レディーは死んでいませんでしたね。もうこれ以上だれも傷ついて欲しくないのですが・・・どうなるのでしょうか。
第26話(最終話)
もとの平穏な日々に戻ったかに見えた日常でしたが、とある報道にDr.とペーワーはヒーロー、とくにレディーがまだ生きているのではないかという懸念を募らせます。レディーがもし生きているとしたら、ペーワーが保管しているファーローの心臓を奪うためいつか自分達のところへ再び現れるのではないかとテーンとタイは心配します。ひとりで行くと言い出したタイでしたが、テーンは反対します。しかしタイには考えがありました。
ファーローの心臓とともにテーンとタイは家を出ます。時を同じくしてレディーも屋敷に現れます。ファーローの心臓を捜すレディーでしたが、テーンとタイが持ち出したことを悟り、あとを追います。大陸に発生した巨大な竜巻の前で、兄弟はレディーと再び再会。心臓をよこせというレディーの前で、タイはたったひとりで竜巻の中へ飛び込みます。続いて飛び込んだレディーでしたが、二度と姿を現すことはありませんでした。
最期の対決。レディーがほんとに・・・悪役です。
すべてが終わり、NewAsia国は新しい歴史と繁栄の日々を刻み始めます。式典に参加したテーンとルンは、改めてお互いの愛情を誓い合います。しかしルンと抱き合った途端、テーンは激しい胸の痛みを感じ倒れてしまいます。すぐにペーワーが治療にあたりましたが、テーンの心臓はかなり悪い状態。Dr.は、テーンを助けるには心臓移植しかない」と言い、いつかこんな日が来るからとタイから心臓を託されていたことを話します。
タイの心臓は、無事テーンに移植されました。改めてファーローの墓の隣に埋葬されるタイ。「タイにどんなお礼を言えばいいか分からない」と話すルンに、これからは普通の人間として、タイの心臓と共に生き、ルンを愛し続けることを誓うテーン。父ファーローと同じように、偉大な心の持ち主だったとペーワーも墓標に語りかけます。「あなたは本当にヒーローだったわ」と話すペーワー。一同に天界からの温かい光が降り注いでいました。
やっぱり最期はこういうシーンがいいですね。
やはり物語の鍵はタイが握っていましたね。ファーローの心臓を二度と再生できないよう壊してしまわなければすべては解決しないということを知り、自分がすべてを背負うことをひそかに決断するタイ、カッコよかったです。「今度会ったら、もう絶対に悲しませないから」とキャットの墓標に語りかけていましたが、すでにそのときから死を覚悟していたのですね。自分が今までにしてきたことを心から反省し、償おうとしたことの結果なわけですが、タイにもやっぱり生きていてもらいたかった。レディーとの対決は、ちょっと物足りない感もありましたが・・・レディーにも最期には「ヒーロー」という自然の摂理に反した生き方は正しくないと気付いてもらいたかったですね。そしてタイの心臓と共に、ルンと新しい人生を歩みはじめるテーン。愛することで、人は強くなれるといいますが、テーンはまさにその典型です。これからはルンのため、ルンのヒーローとして生きていくのでしょう。
今回も一応テーン、つまりDewが主役、ということなのですが、やっぱり影が薄かった!!以前も主演した「呪いの箱」でも、すっかり陰の薄い主役でしたけど、今回も・・・いや、でもDewの立ち位置はこれくらいがちょうどよいのかもしれません。一方タイことTonですが、1作ごとに着実に演技力を上げていっているのがよく分かります。Tonはきっとこの先も大丈夫でしょう。TS4時代から、いつも明るくて周りに気を配れるムードメーカー的存在でしたけど、今回は悪役の立場もちょっと経験したし、これからの演技にも幅が出たと思います。TonもDewも素人時代から観てきているので・・・なんかとても感慨深いですねぇ。二人が兄弟役、しかも年下のDewのほうがお兄さん役、というのをはじめ聞いたときはちょっとビックリだったんですけど、はじめてのアクション物に苦戦しながらも楽しんで演じたことでしょう。そして忘れてはならないのがキャットを演じたArinちゃん。前作「ダイヤを囲むガラス」では思いっきり悪役で、ほんと悪いコだったんですよね・・・。でも今回は悪役ばかりじゃなくて、プローイのときのいい子役がなかなかよかったです。表情の幅が広くてカワイイですよね。これからも、役柄にとらわれない個性的な演技を見せてくれるでしょう。個人的には、前作でも一緒だったTonとのカラミがよかったです。EXACTの同期入社でプライベートでも仲良しだというTonとは息もぴったり!またぜひ共演してもらいたいものです。
今回は3chのBieドラマと重なっていたこともあって、いつもはEXACT派の皆さんも3chに流れているのでは??と思っていたのですが、「ドラマ観てます」という方に出会うことも出来たし、とてもうれしかったです。来週からはEXACTドラマの真骨頂とも言える愛憎劇「ChingChang」が始まります。時代設定がちょっと古めなので、難しい場面も多々ありそうですが・・・頑張ってレビューしますのでこれからも宜しくお願いしますね。長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。
ペーワーに助けられたファーローは目を覚まします。自分の身になにが起きたかすぐには理解できないファーローでしたが、自分のヒーローとしての力がなくなってしまったことに愕然とします。母からすべての経緯を聞いたテーンは、ファーローを許し、父親として認めます。しかしタイは、ファーローが父親であることも、ファーローがDr.コンデットとして生まれかわったことにも納得が行きません。怒って部屋から出て行ってしまいます。
ヒーローとしての力を失ったテーン。ルンに「普通の人間の心臓と、ヒーローの心臓、どっちを選ぶ?」と聞かれ、「君を好きでいたいから、普通の人間として生きていきたい」と答えます。一方タイは、ファーローが父親だとどうしても認めることができません。ファーローを殺そうとするのですが、なぜかできない自分の感情に戸惑います。そんなタイをキャットは「それが愛なのよ」と諭すのですが、タイには受け入れることができません。
レディーたちはファーローに対する復讐心にもえていました。フィニックに陣頭指揮をとるように命じ、「どんな手を使ってもいい。ファーローの心臓を持って帰ってきて」と指示をだします。プローイに戻ったキャットの元に、リオが現れます。「もう一度昔のように戻ろう」とキャットを連れ戻そうとするリオに、キャットははっきりと拒絶の気持ちを表します。しかしその頃、ヒーローたちは再びペーワーの屋敷に乗り込もうとしていました。
タイからフィニックたちの動向を聞いたペーワーは、ファーローを一刻も早く別の場所へ移そうと考えていました。現段階ではヒーローたちに立ち向かえるのはキャットだけ。キャットはひとりでヒーローたちの相手をします。キャットに対しまだ未練のあるリオは、そんなキャットと戦えずにいました。長官の協力もあって、ファーローはヒーローたちの目を盗んで脱出に成功しますが、体が耐え切れず途中で動けなくなってしまいます。
タイを本気で心配しているのに、なかなか理解してもらえないキャット。
ドラマのお話の前に・・・本日7/28は、テーンことDewの誕生日です。23歳になりました。Dew、おめでとう☆これからの活躍も期待していますよ。
ファーローが父親だということを素直に認め、またファーローがDr.コンデットとして生まれ変わったことを喜ぶテーンとは対照的に、タイはどうしても素直になれないんですよね。でも殺そうとしても、どうしてもできない・・・キャットに「その感情こそが愛情というもの」と諭されていましたが、キャットはタイの心を変えることができるのでしょうか。リオと話をしていたキャットに「まだあいつに気があるのか?」と言っていたあたり、タイとキャットの関係も少しずつよい方向に向かっていっているようです。そしてルンとテーンも・・・ルンに対し、もう臆することなく愛情を表現できるようになったテーンですが、テーンもまたヒーローとしての力は失われてしまったのです。まだレディーとの対決が残っているのに、大丈夫なのでしょうか?タイの喜怒哀楽の表現がなかなかよかったです。ドラマ3作目として、めきめきと俳優としての価値を上げていってるTon。今日も素敵でした。
第24話
ヒーローたちに追い詰められながらも、どうにかファーローを逃がすことに成功した長官たち。しかし倒しても倒しても、ヒーローたちは死にません。とうとう囲まれてしまいますが、そこへ現れたのは長官のボディーガードたちでした。ルンの父アーティットも生きていました。一旦引き上げるヒーローたち。連絡をうけたレディーは激怒します。一方ファーローも、テーンとペーワーに助けられながらどうにか教会へたどり着きます。
人目を忍んでテーンたち様子を見に来たルン。3人の無事を確認し、再び家に帰るルンでしたが、その様子をこっそりタイが見ていました。どこに行っていたのか問い詰めるタイに、ルンは「あなたのことは信用できない」ときっぱり言ってしまいます。ふたりのやり取りを目にしたキャットは、ファーローを憎みながらも殺せずにいたタイの本心に対し理解を示しますが、タイはキャットに対しても素直になれず、キャットを悲しませます。
とうとうヒーローたちにファーローの居所が分かってしまいました。「ひとりで逃げろ」と言うファーローに対し、ペーワーは「死ぬときは一緒に」と励まします。しかしファーローはペーワーを気絶させ、ひとりでレディーと対面。ヒーローたちの目前で死のうとしたファーローでしたが、テーンを人質に取られていました。ファーローレディーたちに連れ去られてしまいます。彼らの様子をひそかに見ていたタイは、どうすればいいか悩みます。
ファーローが連れ去られてしまったことに対し焦りを感じるペーワーたち。一方こっそりレディーたちの基地に忍び込んだタイは、ブレーカーを壊してファーローのもとへ向かいます。「助けにきてくれたのか」というファーローに対し、タイは素直になれないながらもファーローを庇いながら出口へ向かいます。しかしどうにか出口までたどり着いたものの結局追いつかれ、ファーローは再びレディーの手におちてしまいます。
フィニックって・・・なんかスケ番キャラですよね。口調も妙にヤンキーっぽい。
今日はなかなかいいシーンが多かったですね。テーンとルンの恋、キャットのタイに対する理解、そしてファーローに対するペーワーの愛・・・しかし一方で、タイのルンに対する気持ち、リオのキャットに対する想い、レディーのファーローに対する愛憎・・・人間の心って難しい。だけどそんな儚くも愛おしいものだからこそ、人はそこに固執して、失ったり勝ち取ったりするのでしょう。タイのファーローに対する気持ちも徐々に変わってきているようです。テーンのように素直にはなれないものの、ファーローを父Dr.コンデットと認め、慕う気持ちが少しずつ見えてきましたね。今のところ、「タイは信用できない」とみんなに言われてしまっているタイですが、キャットだけはそんなタイの心に理解を示し、信頼を寄せています。最終回に向けてかなり盛り上がってきていますが、いったいそれぞれの想いはどこへ向かいどんな実を結ぶのでしょうか。
第25話
タイが屋敷から姿を消してしまいます。ファーローのもとに行ったのではないか、そしてそれはファーローを殺すためではないかと気を揉む一同。その話を耳にしたキャットは、ひとりでタイの元へ急ぎます。タイはリオに捕まっていました。撃たれそうになるタイを、キャットが助け出します。「一緒に逃げよう。そして二人で新しい人生を歩もう」とタイを励ますキャットを、リオは背後から狙い撃ち。キャットはタイの腕の中で命を落とします。
長官たちもファーローのもとへ急ぎます。ボディーガードたちがヒーローたちの相手をしている間に、ペーワーは捉えられたファーローを発見。しかしファーローはかなり衰弱していました。レディーの狙いは、再びヒーローを作り出すことの出来るファーローの心臓です。ファーローは自ら心臓を取り出し、ペーワーに託します。タイとテーンもファーローの最期を見届け、親子は再び許しあいます。3人は基地から脱出するため急ぎます。
キャットを抱いて出てきたタイを見て、長官は愕然とします。キャットを救えなかったことをタイは長官に詫びます。ファーローの姿がないことから、一同はファーローの最期を悟ります。ペーワーたちが脱出したと知ったキャットは、「そんなことよりもファーローの心臓のほうが大切」と、ファーローに近寄るのですが、すでに心臓を取り出された姿を見て驚きます。ファーローは最期の力を振り絞り、義眼に仕掛けた爆弾を爆発させます。
ファーローとキャットの葬儀がしめやかに行われます。墓標にはヒーローとしての名前ではなく、「コンデット」「プローイ」と刻まれていました。「人の力は偉大なものだが、自然の力には敵わない」と長官が語りかけます。キャットを死なせてしまったのは自分のせいだと葬儀に参列できないタイ。自分を責めるタイをテーンは兄として励まします。タイは今までのことをテーンに詫び、二人は再び兄弟としての絆を深めます。
壮絶なキャットの死。愛する人に抱かれて死ねたことが唯一の救いでしょう・・・。
キャットとタイのシーンに号泣。今までずっとひそかにタイを愛し、見守り続けたキャット。ファーローを助けたいと思っているのに誰からも信用されないタイに、キャットは自分の気持ちを告げるのです。「私はあなたを見捨てない。ずっと一緒にいるから」・・・なんですがリオに撃たれてしまうキャット。「一緒にいようって言ったじゃないか!」とキャットを抱いて泣くタイになんかぐっと来ましたねぇ。タイドラマらしい芝居がかったシーンなんですけど、ようやく想いがひとつになったのに、結局叶わないなんて。タイを演じるTon、1作目「ダイヤを囲むガラス」でもなかなかいい演技でしたけど、今回もすごくいい!本人もインタビューなんかでよく言ってますけど、主役を張れるタイプではないんです・・・でもすごく存在感があるというか。人間らしいんですよね。今夜はいよいよ最終回。レディーは死んでいませんでしたね。もうこれ以上だれも傷ついて欲しくないのですが・・・どうなるのでしょうか。
第26話(最終話)
もとの平穏な日々に戻ったかに見えた日常でしたが、とある報道にDr.とペーワーはヒーロー、とくにレディーがまだ生きているのではないかという懸念を募らせます。レディーがもし生きているとしたら、ペーワーが保管しているファーローの心臓を奪うためいつか自分達のところへ再び現れるのではないかとテーンとタイは心配します。ひとりで行くと言い出したタイでしたが、テーンは反対します。しかしタイには考えがありました。
ファーローの心臓とともにテーンとタイは家を出ます。時を同じくしてレディーも屋敷に現れます。ファーローの心臓を捜すレディーでしたが、テーンとタイが持ち出したことを悟り、あとを追います。大陸に発生した巨大な竜巻の前で、兄弟はレディーと再び再会。心臓をよこせというレディーの前で、タイはたったひとりで竜巻の中へ飛び込みます。続いて飛び込んだレディーでしたが、二度と姿を現すことはありませんでした。
最期の対決。レディーがほんとに・・・悪役です。
すべてが終わり、NewAsia国は新しい歴史と繁栄の日々を刻み始めます。式典に参加したテーンとルンは、改めてお互いの愛情を誓い合います。しかしルンと抱き合った途端、テーンは激しい胸の痛みを感じ倒れてしまいます。すぐにペーワーが治療にあたりましたが、テーンの心臓はかなり悪い状態。Dr.は、テーンを助けるには心臓移植しかない」と言い、いつかこんな日が来るからとタイから心臓を託されていたことを話します。
タイの心臓は、無事テーンに移植されました。改めてファーローの墓の隣に埋葬されるタイ。「タイにどんなお礼を言えばいいか分からない」と話すルンに、これからは普通の人間として、タイの心臓と共に生き、ルンを愛し続けることを誓うテーン。父ファーローと同じように、偉大な心の持ち主だったとペーワーも墓標に語りかけます。「あなたは本当にヒーローだったわ」と話すペーワー。一同に天界からの温かい光が降り注いでいました。
やっぱり最期はこういうシーンがいいですね。
やはり物語の鍵はタイが握っていましたね。ファーローの心臓を二度と再生できないよう壊してしまわなければすべては解決しないということを知り、自分がすべてを背負うことをひそかに決断するタイ、カッコよかったです。「今度会ったら、もう絶対に悲しませないから」とキャットの墓標に語りかけていましたが、すでにそのときから死を覚悟していたのですね。自分が今までにしてきたことを心から反省し、償おうとしたことの結果なわけですが、タイにもやっぱり生きていてもらいたかった。レディーとの対決は、ちょっと物足りない感もありましたが・・・レディーにも最期には「ヒーロー」という自然の摂理に反した生き方は正しくないと気付いてもらいたかったですね。そしてタイの心臓と共に、ルンと新しい人生を歩みはじめるテーン。愛することで、人は強くなれるといいますが、テーンはまさにその典型です。これからはルンのため、ルンのヒーローとして生きていくのでしょう。
今回も一応テーン、つまりDewが主役、ということなのですが、やっぱり影が薄かった!!以前も主演した「呪いの箱」でも、すっかり陰の薄い主役でしたけど、今回も・・・いや、でもDewの立ち位置はこれくらいがちょうどよいのかもしれません。一方タイことTonですが、1作ごとに着実に演技力を上げていっているのがよく分かります。Tonはきっとこの先も大丈夫でしょう。TS4時代から、いつも明るくて周りに気を配れるムードメーカー的存在でしたけど、今回は悪役の立場もちょっと経験したし、これからの演技にも幅が出たと思います。TonもDewも素人時代から観てきているので・・・なんかとても感慨深いですねぇ。二人が兄弟役、しかも年下のDewのほうがお兄さん役、というのをはじめ聞いたときはちょっとビックリだったんですけど、はじめてのアクション物に苦戦しながらも楽しんで演じたことでしょう。そして忘れてはならないのがキャットを演じたArinちゃん。前作「ダイヤを囲むガラス」では思いっきり悪役で、ほんと悪いコだったんですよね・・・。でも今回は悪役ばかりじゃなくて、プローイのときのいい子役がなかなかよかったです。表情の幅が広くてカワイイですよね。これからも、役柄にとらわれない個性的な演技を見せてくれるでしょう。個人的には、前作でも一緒だったTonとのカラミがよかったです。EXACTの同期入社でプライベートでも仲良しだというTonとは息もぴったり!またぜひ共演してもらいたいものです。
今回は3chのBieドラマと重なっていたこともあって、いつもはEXACT派の皆さんも3chに流れているのでは??と思っていたのですが、「ドラマ観てます」という方に出会うことも出来たし、とてもうれしかったです。来週からはEXACTドラマの真骨頂とも言える愛憎劇「ChingChang」が始まります。時代設定がちょっと古めなので、難しい場面も多々ありそうですが・・・頑張ってレビューしますのでこれからも宜しくお願いしますね。長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。