第15話
あやうく車にはねられそうになるゲーオ。車を運転していたのはパットでした。「ポーと一緒に働くのをやめなさい。やめないなら、どうなるか分からない」と言い残し去っていくパットとオーン。プンに介抱されるゲーオでしたが、なにがあったか尋ねるポーについ「なんでもない」と言ってしまいます。「なんでもないことない。パットさんがやった」と言うプンに愕然とするポー。すぐさまパットとオーンにことの詳細を問いただします。「6年も辛い思いをしてきたのに!」とパットを責めるポーに、「もとはと言えばゲーオがすべての元凶」と言い放つパット。一方、家にいたゴーンにピーラウィットから電話がはいります。ピーラウィットの女友達アンナからピーラウィットの体調不良を聞き、カーレース会場に向かいます。
会場はパトカーが何台も来ていて騒然としています。ピーラウィットの車が事故を起こしているのに気付いたゴーンは、ピーラウィットの身を案じます。幸いその事故にピーラウィットは関係していなかったのですが、彼の無事を確認したゴーンはそのまま家に帰ろうとします。ゴーンを引き止めるピーラウィット。ゴーンに「自分達の関係は、ポーとゲーオの関係となにも変わらない」と話します。一方、パットとオーンはゲーオの家に行っていました。ちょうどゲーオは買い物に出ていて留守だったのですが、「ゲーオはどこ?」と母に詰め寄り、さらに母にゲーオとポーの関係を話してしまいます。もみあいになり、パットは思わずゲーオの母親を階段から突き落としてしまいます。
慌てて逃げだすパットとオーン。母親を病院へ運んだのは、ピパットでした。パットとオーンがゲーオの家に向かうのを見て、こっそりあとをつけていたのです。知らせを受けて病院へやってきたゲーオは、ことの詳細を聞いて愕然とします。プンから連絡を受けたポーも駆けつけてきます。ゲーオに「なにがあった?」と尋ねるのですが、ゲーオはポーのほうを見ようとも、答えようともしません。母の容態は悪く、意識不明の状態が続きます。「あなたが私を辞めさせてくれないからこんなことになった」とポーを責めるゲーオ。「ただそばにいて欲しかった」と言うポーに「この期に及んで、まだ私たちのことを引きずっているなんて」とゲーオは涙を流します。どうしようもない状況に、ポーも涙を堪えることができません。
母親はICUに移されることになりました。白々しく「ゲーオが可哀想。心配だ」と話すピパットに、ポーは怒りをあらわにします。口論になる二人の前に、ヌーがやってきます。「どうしてこんなことになったのか分かっています。ゲーオさんをもうそっとしておいてあげて欲しい」と言うヌーに、ポーは言葉を失います。家ではオーンとパットがこれからのことを案じていました。娘ニームの相手をしながらもパットは心上の空です。戻ってきたポーは、パットに「話がある」と言います。遊んで欲しいというニームに「少し話があるから」と部屋へ行くよう話しますが、キスをするため駆け寄ったニームを、パットは思わず突き飛ばしてしまいます。痛がって泣き出すニームでしたが、机の角には血がついていました。
手を握ることすら許されないポー。ゲーオだって今ここでポーに甘えられたら、どれだけ心強いことか・・・。
ポーのそばにいれば、いずれこういう事態がおきることはゲーオにも想像がついていたようです。それでもゲーオを傍に置いておきたかったポー。あぁ~、二人は悪くないのに、どうすればいいのでしょうか。6年も服役しておきながら、自分が罪を犯したのは、愛する夫ピパットを誘惑したギンが屋敷で働くようになったきっかけを作ったゲーオだと言い張るパット。ある意味可哀想な人です。そしてこの期に及んでまで、ゲーオに手を出そうとしているピパット。パットとオーンが母親と口論になっていた間も、ちゃっかり自分は蚊帳の外にいて、おいしいとこだけを持っていこうとする姑息な男。どうかパットにも、ピパットの本心に気付いてもらいたいものですが・・・。
「人は、あらゆるものから逃げることはできるけど、自分の気持ちから逃げるのはとても難しいことよ」とトゥムに諭されるゴーン。ゴーンがその筋であることはオカマであるトゥムにはすっかり見抜かれています。ピーラウィットも言っていましたが、ポーとゲーオだって、自分達に非はないのに別れることになってしまって、もう元には戻れない・・・「自分達も同じだ」と、かな~り遠まわしな告白っぽいことを言っていましたね。。事故にあったのはピーラウィットではないかと本気で取り乱し心配していたゴーンのツンデレぶりがもう可愛くて仕方ないです。これからゴーンにはいろいろな困難もあると思うけど、ピーラウィットがいればきっと大丈夫。早く素直になってもらいたいものです。
芸能ニュースで、このシーンの撮影模様をやってました。ものすご~く細かい指示をもらってました(笑)。