第5話
ゴミ箱に捨てられたパーワットの写真をみたオンニチャーは驚き、姉に「どうして急いで引越しなんかする必要があるの?」と尋ねるのですが、オンラニーは答えようとしません。一方プーバディーは、例のビデオを持ってパーワットのいるアメリカに向かいます。ビデオを観たパーワットは混乱し、「タイに帰る!!」と部屋を飛び出してしまいます。運転しながらオンラニーと連絡を取ろうとしたパーワットは、運転を誤り交通事故を起こします。
パーワットは事故によって帰らぬ人に。タイの母親に連絡を取ろうとするニーナーを、プーバディーは止めます。「両親には、僕が自分で言う」と良心の矍鑠に悩むプーバディー。パーワットが出て行ったあとで、ニーナーはDVDデッキに入ったままだった例のビデオを観てしまいます。タイに戻ったプーバディーは、両親にパーワットの死を告げます。
あまりにも突然のことを信じられず取り乱すパーワットの母親。ニーナーは、アメリカから持ち帰った例のビデオをパーワットの母親にも見せます。DVDデッキの中にこのビデオが入ったままだったこと、急いで出て行ったパーワットの様子などを説明し、事故の原因がこのビデオにあるに違いないと断言します。パーワットの母親は「あの女のせいだ!!」と、オンラニーの元へ向かいます。
「お前のせいで息子は死んだ!」と、オンラニーを激しく罵るパーワットの母。なんのことを言っているのかオンラニーには分かりません。例のビデオを観てパーワットが運転を誤り命を落としたことを知り、オンラニーは驚きとショックで倒れてしまいます。一方、このビデオを観たパーワットの親友タウィーは、ビデオのなかのオンラニーの発言の意図が分からず、オンニチャーに詳細を問い詰めます。
Tonが死んでしまいましたよ~!!早いよ・・・。そしてさも当たり前のように「あの女のせいで・・!」などと言っているパーワット母。お前の息子の仕業やで!と思わずつっこんでしまいました。あまりにも身勝手で、あまりにも理不尽です。そもそもあのビデオは人の弱みにつけこんだプーバディーが、わざわざ台本まで用意して撮らせたでっちあげ証拠ビデオ。自分のせいで弟が死んだということの重大さを、プーバディーは反省しているのでしょうか?憎たらしすぎです。
第6話
パーワットの葬儀がしめやかに行われます。悲しみを堪え斎場に向かったオンラニーとオンニチャー。当然パーワットの母は、彼女たちが葬儀にやってくることに対し怒りをあらわにします。「おまえのせいでうちの息子は死んだんだ!今更何をしに来た」と、参列者の前で声を荒げます。オンニチャーも負けずに、「あなたの息子が汚い手を使ったからよ!」とやり返します。
パーワットに線香を手向け、「愛していたわ」と涙を流すオンラニー。「お前たちの顔は二度と見たくない」と罵るパーワットの母に対し、オンニチャーも「私の姉にこれ以上ひどいことをするなら、殺すわよ」と答えます。帰っていくふたりを呼び止めたプーバディーは「パーワットはあのビデオを観て平常心を失い、事故を起こした。やはりお前のせいだ」と追い討ちをかけます。
葬儀から帰宅し、オンラニーは自分の部屋でひとり、パーワットを想い涙します。オンニチャーが所用のため家をあけたすきに、オンラニーは薬を大量服薬して自殺を図ります。姉の様子が気になっていたオンニチャーは、電話をかけようとして携帯電話を忘れたことに気付き、自宅に一旦戻るのですが、なんとなく違和感を感じ、姉が自殺を図っていることに気がつきます。
すぐに病院に運ばれ一命を取り留めたオンラニーは、妊娠2ヶ月でした。自分の浅はかな行為をオンニチャーとおなかの子供にわびるオンラニー。オンニチャーは、親友の看護師ギフゲーに、姉の妊娠を誰にも言わないで欲しい、とくにプーバディーの家には絶対に知られたくないと懇願します。そしてこっそりメーホンソンへと引越しをします。
パーワットの母は、息子の死をとっても悲しんでいるのですが、どう考えても悪いのは自分、そして長男プーバディーだと思うんですけどね・・・他人のせいにすることで自分の罪の意識をごまかしているのでしょうか?!ほんと憎たらしいです。最後おもいっきりの天罰を期待しますねぇ。パーワットの親友タウィーが今回結構活躍するんですけど、彼はオンニチャーの親友ギフゲーに興味がある様子。オンニチャーの行方を捜すタウィーに対し「知らなかったわ」と白々しいウソを通すギフゲーが可愛かったです。
第7話
メーホンソンの田舎で暮らすようになったオンニチャーたち。少しずつ田舎での暮らしにも慣れてきます。オンニチャーは、バンコクにいる親友ギフゲーと連絡を取り合いながら、プーバディーたちから身を隠します。一方パーワットから、自分の身になにかあったときのためにと託された遺言状をもっているタウィーも、オンラニーと連絡をとろうとし、ギフゲーに近づくのですが、ギフゲーは口を割りません。
パーワットの残した遺言状をプーバディーたちに見せるタウィー。妻であるオンラニーの権利を主張するタウィーに対し、プーバディーとプーバディーの母は不快感をあらわにします。しかしプーバディーの父親は、パーワットのことをよく理解していました。「あんな女に財産なんてやる必要ない」と言い張る母親を制止し、遺言どおりことを進めるようタウィーに言います。
パーワットを亡くしたことへの自責の念から、パーワットの母親は精神を壊してしまいます。プーバディーをパーワットと間違えたり、もういなくなってしまったパーワットの部屋の扉を叩き続けたり、異常な行動をとるように。プーバディーはそんな母を哀れみ、同時に行方をくらましたままのオンラニーたちを探すよう、探偵を雇います。
パーワットの誕生日に自分たちで法要をすませたオンラニーたち。「今日はあなたのお父さんの生まれた日なのよ」とおなかの子供に語りかけます。転んだ拍子に産気づいたオンラニーは、病院で男の子を産み落とします。しかし、病室の外で待っていたオンニチャーと父親が病室に呼ばれたとき、出産による出血多量でオンラニーは息を引き取ろうとしていました。
プーバディーの母親の人格が崩壊・・・いやいや、こんなもんでは済まさないで欲しいですね。もっとがっつり天罰が下って欲しいものです。今回もパーワットの親友タウィーが大活躍。いつもパーワットのことを考え、パーワットから託された使命を果たそうと頑張っています。プーバディーの父もそんなタウィーに理解を示していますね。寡黙なお父さんですが、意外とちゃんとした人なのかも。そして出産後に黄泉へと旅立つオンラニー。子供はオンニチャーたちが育てることになりそうですが・・・母としてこんなに心残りのことはありませんよね。
第8話
5年の歳月が流れ、オンラニーとパーワットの息子トングラーは、オンニチャーたちと3人で暮らしていました。不幸な生い立ちを感じさせない、明るく元気な子供に育つトングラー。オンニチャーを母と呼び、幸せに過ごしていました。一方パーワットとプーバディーの母親は、息子を失ったことから未だに立ち上がることが出来ず、茫然自失の日々を過ごしていました。
とうとうプーバディーがオンラニーの死を知ってしまいました。オンラニーが、出産による失血死をしたことを知り、プーバディーはオンラニーの息子、つまりパーワットの息子を探すよう指示をだします。傷心の母親にも、パーワットに息子がいたことを話し、元気付けようとします。パーワットの親友タウィーも、プーバディーの動きを不審に思い、オンラニーの死を知ります。
プーバディーがメーホンソンへ向かったことを知ったタウィーは、オンニチャーの親友ギフゲーにことの詳細を問い詰めます。はじめは「知らない」と言い張っていたギフゲーでしたが、プーバディーがメーホンソンに向かったことを告げられ、真相を話します。そんなことは全く知らないオンニチャーは、「いつかトングラーに本当のことを話さないと」という父に、「知らないほうが幸せよ」と答えます。
3人で外出したオンニチャーたちが目を離したすきに、遊びに夢中になっていたトングラーは、知らな男性にボールをぶつけてしまいます。叱られるのが怖かったトングラーはとっさに隠れます。「出てこないのなら、このボールはおじさんがもらうぞ」と言われても、出て行くことができません。結局ボールはその男性に持っていかれてしまうのですが、その人こそ、自分達を探しに来たプーバディーでした。
オンラニーが子供を産んでいた、ということを知り、当然のようにその子供を探し出しつれて来るようプーバディーに頼む母。「本当に私の孫かどうか、DNA鑑定をすればいい」なんて言っていましたが・・・なんてあつかましいんでしょうか。自分のせいでパーワットは死んだというのに。そして明るく快活なトングラーに癒される日々を送っているオンニチャーたちですが、この先またプーバディーとひと悶着ありそうです。体の不調をオンニチャーに隠し続けるオンニチャーの父のことも心配。来週はまたプーバディーとオンニチャーのバトルがはじまりそうです。