第16話
大海原に二人っきりで放り出されてしまったナムとウィン。傷の手当をしながらもうっかり目があったりして気まずい時間を過ごします。そのころナムとウィンの行方を捜していたガーンは、ノックから二人が船上にふたりきりでいることを伝えます。ガーンはショックで頭痛を訴え、意識を失ってしまいます。
「死ぬまで二人きりだ」などと冗談を言うウィンに対し、ナムは「お嬢様があなたを迎えにくるはず」と嫌味を言います。ウィンも負けずに「ガーンがお前を迎えにくるはずだ」と言い返します。言い合いになるうちに、とうとうウィンはナムに自分の気持ちを告白。「お前がいなかったら、もう生きていけない」というウィンに、ナムも「私も・・・」と答えます。多くの人を傷つけることになっても、戻ったらちゃんと自分たちの気持ちをみんなに言おうと誓い合うナムとウィン。そしてとうとう、迎えの船がやってきます。
ガーンがショックで倒れ、バンコクの病院に運ばれたことを知ったナムとウィンは、すぐさま病院へと向かいます。駆けつけてきたラダーに、ナムは必死にことの真相を訴えるのですが、ラダーは取り合いません。ウィンもノックに「なんのために、どうしてこんなことをした!」と掴みかかるのですが、逆に「すべての元凶は兄貴だ!」と言われ、動揺します。
診断の結果、ガーンは脳に悪性腫瘍があることが発覚。余命半年と宣告されます。ラダーはとてもショックをうけるのですが、ドクターに「本人には絶対に言わないで」と懇願します。ラダーと一緒にガーンの病状を聞いたウィンは、目を覚ましたガーンに、「ナムが愛しているのはお前だ」とウソをつき、希望をもたせようとします。ラダーにも「できるだけ早くゲーオと結婚させて欲しい」と言います。
ナムが傷の手当をして終わったとき、ウィンのことを「ジャオナーイ(上司に対する敬称)」と呼ぶんですけど、そう言われたウィンが「どうしてガーンみたいにピー(目上の人に対する親しい表現)と呼ばないんだ?!」みたいなことを言うんですが、そこから発展して「あなたにはゲーオがいるでしょう」「お前にもガーンがいるだろう」と子供みたいな言い合いをしててカワイかった。あと、余命半年と宣告されたガーンを励ますため、自分の気持ちを殺そうと決心し、ウソをつくウィンがエレベーターの前でひとり涙を流すシーンには、もちろんもらい泣き・・・。愛情よりも友情を優先したわけですよ・・・果たしてこの決意が、吉と出るか凶と出るか。
第17話
帰って来たナムに対し、ピグンは、「どうしてゲーオお嬢様を傷つけるようなことをするの?」と激しく責めます。ナムはウィンがゲーオを愛していないこと、自分とウィンは愛し合っていることを必死に訴えるのですが、それを聞いたピグンはますます逆上しナムを叩きます。「私の気持ちはどうなるの?!」とナムは部屋を飛び出してしまいます。
ラダーはピグンに「ナムをガーンと結婚させて欲しい」と懇願します。二人が実の兄妹であることをただひとり知っているピグンは拒みます。頑として首を縦に振らないピグンに、ラダーはとうとうガーンが余命幾許もないことを話してしまいます。ラダーはガーンに、ナムが婚約することに同意したと告げ、ガーンを励まします。
ガーンはウィンの気持ちを知っていたため、ウィンが急にゲーオと婚約することに不信感を持ちながらも、ナムと結婚できることになり喜びます。「ウィンが教えてくれたんだ。ナムは僕のことを好きだって」とガーンに言われ、困惑するナム。ラダーは母にもこのことを報告しますが、母は「事情が事情だから仕方ない。だけど使用人と結婚させるなら、私の財産も、この家の苗字を使うことも許さない」と斬り捨てます。
ナムは会社でウィンに、ガーンにどうして事実じゃないことを言ったのか問い詰めます。ウィンは、ナムにはガーンの余命のことは言わず、「おまえを好きだといったのは、本気なわけないだろう」とナムを突き放します。ナムは、ウィンの言葉が信じられず呆然としますが、「ガーンと結婚できるんだから、僕に感謝しろ」とまで言われ、深く傷つきます。ナムが出て行ったあと、ウィンは「もうガーンを悲しませたくない。ナム、許してくれ」と涙を流します。
昨日あれだけラブラブな展開だったのに、一気に状況が変わってしまいました・・・自分の知らないところで状況が大きく変わってしまったことに戸惑うナムが可哀想。無邪気に喜ぶガーンの姿にも泣けてきます。ゲーオがウィンと婚約することになったことを知ったノックは、カジノで憂さ晴らし、大暴れするのですが、袋叩きにされ動けなくなっているところをジアップに助けられます。「もっと自分を大事にして」と言うジアップの真心は、彼に届くのでしょうか?私、案外ノックはジアップとうまくいくんじゃないかな~と睨んでます(笑)。
第18話
ナムはガーンと結婚したくないことをピグンに訴えます。「ガーンのことは、お兄さんみたいにしか思えない」というナムに動揺するピグン。ピグンはナムを連れてラダーの屋敷から出て行くことにします。一方新聞記事でナムとガーンが婚約することを知ったナムの父は、お金をせびるためにラダーの屋敷へやって来ます。
ナムたちが出て行ったことを知ったゲーオたちは、ナムの父を追い出します。父はピグンが大事にしていたナムの出生の秘密を握る足環を持っていました。ピグンがその足環をラダーの屋敷から盗んだと勘違いしているナムの父は、ピグンに電話し、屋敷へ戻らなければこの足環をラダーに見せると脅し、ピグンはひとり屋敷へ戻ります。
ナムが婚約することに同意していないことと気づいたガーンは、ナムを迎えに行きます。「どれだけ時間がかかっても、納得してくれるまで待ってる」というガーンの言葉に悲しみを隠せないラダー。ナムはガーンの言葉に根負けして、屋敷に戻ることにします。ガーンはナムの父にお金を渡すのですが、ナムに「このお金で新しい人生を歩んでいって」と、父との決別を口にします。
ゲーオとウィンはふたりで家具を見に来ていました。イマイチ気乗りのしていないウィンに「もうすぐ結婚するのよ!」とゲーオは言います。そんなゲーオを物陰から見つめるノック。「こないだのことは、全部ビデオにとったんだ。みんなが観たらどうなるかな?」と嘯くノックに、ゲーオは激怒。「私たちの邪魔しないで!」とディスクをへし折りその場を後にします。
屋敷を出て行ったものの、「もうゲーオお嬢様には会えないのね・・・」と悲しむピグン。もとを正せば最初から正直に真相を話さなかったピグンがすべて悪いわけですが、あまりにも身勝手だとは思いませんか?ナムの父も、ナムが金持ちの家に入るということで自分も当然のようにおこぼれに預かろうとしているわけですが、ちょっと度が過ぎてます。ゲーオと口論のシーンでは、この二人が実の親子なんだなぁ・・・と感慨深かったです。ノックもいい加減そろそろ目を覚まして欲しいですね。そんなにゲーオがいいのか??
第19話
ウィンはゲーオと一緒にいても心は上の空。ゲーオに不満を言われても「結婚するんだから、それで充分だろう」などと言ってしまいます。ゲーオを送ってラダーの屋敷に来たウィンは、ナムが婚約を嫌がって逃げ出したことを知ります。ナムに「ガーンを幸せにしてやってくれ」と懇願するウィン。不審に思うナムに理由を尋ねられても「そのうち分かる」としか言えません。
ラダーがメイド頭ピンと、ガーンの病状について涙ながらに話をしているのを、ナムは聞いてしまいました。ウィンの態度や、婚約を迫るラダーの行為にすべて納得がいったナムは、ウィンを呼び出し本当のことを言うように迫ります。はじめは言おうとしなかったウィンですが、とうとう余命わずかなガーンに生きる希望を与えたかったからだと告白します。「こんなに好きなのに」とナムを抱きしめるウィン。その様子をゲーオが見ていました。
ゲーオはナムに復讐することを誓います。怒りに任せて車を飛ばしているところ、偶然にもジアップの兄ジョーの乗る車と衝突してしまいます。ジョーは若い女性をさらい逃げている途中でした。助けを求め車から降りてきたその若い女性に、ゲーオはお金を渡し、「これだけあげるから逃げなさい。ただし誰にも言わないで」と言います。
ゲーオの行為を不審に思ったジョー。ゲーオはジョーを使ってナムを陥れようと考えたのです。「何をしたってかまわない。その様子をビデオにとっておいて」とゲーオに命じられ、ジョーはタクシー運転手に扮してナムを待ち伏せします。ナムを連れ出すことに成功したジョーは、ナムを薬で眠らせホテルへ連れ込もうとしますが、気を失ったナムを運ぶジョーの姿をナムの父親は偶然目撃。必死に追跡します。
新居の家具を選ぶゲーオのはしゃぎっぷりとは対照的に、心ここにあらずのウィン。それだけでもゲーオにとっては不満たっぷりなわけですが、やはりそこに絡んでいたのはナム・・・。ゲーオの悪役ぶりが光ります。ガーンに車を買ってもらって、更生への道を踏み出したかに見えたナムの父。今日はそんな父が大活躍でしたね。もともとジョーとは顔見知りだし、ひどい目に合わされてきたというのものあるでしょうけど、状況をとっさに判断してナムを追いかける姿には心打たれました。
ガーンの余命のことや、ゲーオとノック、ノックとジアップの関係、そしてゲーオとナムの出生の秘密など、まだまだこれから明かされることがいっぱい!それぞれの道はいったいどのように交叉していくのでしょうか。来週も目が離せません!