なんだかんだでまたあっという間に観終わってしまいました・・・う~ん、やはりタイドラマにはつっこみどころが満載だぁ!でもなかなか面白かったです。
物語の始まりは15年前・・・妾の子として生まれたトーは、母を失い、父に引き取られるのですが、そこで養母と父の実子エーからさんざんいじめられる日々を過ごしています。近所には同じ年頃のミンクワン、ミンターという姉妹がいたのですが、ミンクワンは妾の子であるトーのことを「汚らわしい」と毎日のようにののしります。ひとりぼっちのトーだったのですが、ミンクワンの妹ミンターだけは、トーのことを庇い、仲良くします。実はミンターも妾の子で、養母、姉からいじめられていたのでした。
あるときトーは、家のお金を盗んだ疑いをかけられます。潔白を訴えても信じてもらえず、逃げるさなか胸に傷をおい、ミンターにかくまってもらうのですが結局逃げ切れるはずもなく、追いかけてきた養母に追い詰められ、川に転落・・・養母はこれ幸いとトーを助けることなく、見殺しにします。
トーはひそかに逃げのびて、おばのメームと暮らしていました。15年の歳月が過ぎ、ある日ミンターは、車で接触事故を起こします。その相手はシラーと名乗る若い男性だったのですが、ミンターは彼が首にさげている指輪を見て、幼い頃離れ離れになり死んだと思っていたトーではないかと気づきます。
ミンターはシラーに本当のことをたずねるのですが、シラーは「人違いだ」と取り合いません。ミンターはシラーの周りを探って証拠を掴もうとするのですが、なかなか証拠は掴めず・・・。
トーはシラーと名前を変えて、かつて自分を苦しめたミンクワン、エー、そして養母へ復讐をするために現れたのでした。シラーはミンクワンを誘惑、ミンクワンはシラーに夢中になります。ミンターはミンクワンに「あの人は、子供の頃よく遊んだトーだ」と教えるのですが、ミンクワンは取り合いません。シラーに「姉を騙すようなことしないで」と訴えるのですが、シラーはますますミンクワンの心を掴んでいきます。
シラーは、友達で女優のラサミーという女の子をエーに近づかせます。ラサミーはエーを、シラーの経営するカジノへ誘い、そこでエーを破産に追い込みます。エーは負けを取り返すために母の宝石や会社の権利書を持ち出し、お金を作ろうとします。
ミンターのまわりの人間は、シラーによって次第に追い詰められていきます。ミンターはシラーに、もうこんなことはやめるように言うのですが、シラーは復讐の手をとめません。また自分がトーであることも認めようとしません。ミンターは、シラーがトーであることに確信をもちながらも、シラーのすることが信じられなくなり、憎もうとします・・・「全てが終わったら、ちゃんと本当のことを話す」というシラーの言葉を信じたいミンター。姉やエーに復讐をしている憎むべき相手であるシラーのことを、ミンターは何度も拒絶しようとするのですが、とうとう一夜を共にしてしまいます(このときミンターは、なんと妊娠してしまうのです)。シラーの復讐はちゃくちゃくと進むのですが、シラーは「復讐なんかしても、幸せにはなれないような気がする・・・」と気づき始めます。
シラーが実はトーで、復讐のために現れたことがとうとうばれてしまい、今度はシラーが追い詰められることに。幼い日にシラーを助け、育ててくれたメームは、自分の経営するクラブに放火され焼死。ミンターは人質にとられ、シラーはミンターを助けに行きます。監禁され、極限状態のなかで、シラーはようやく、自分がトーで、ミンターをずっと愛していたこと、おなかの子供の父親として一緒に生きていきたいとミンターに告げます。
銃撃戦のさなか、今まで復讐の協力をしてくれたラサミーまでもシラーを庇って撃たれ、死んでしまいます(ラサミーの最期は号泣ものでした)。そしてついにシラーとエーとの戦いに・・・シラーは撃たれ、川の中へ。しかしエーとエーの母、ミンクワンとミンクワンの母は今までの悪事がばれ、警察につかまりました。ミンターは流産。シラーは行方不明・・・ミンターは、シラー、つまり幼い頃から慕ってきたトーのことを追想する日々を過ごしていたのですが、ある日とうとう、目の前にトーが現れ、ふたりはめでたくハッピーエンド。永遠の愛を誓ったのでした。
ってかね~、妹を愛しながらも姉を誑かすって・・・無理があるでしょうよ?!ミンターとちょっといい雰囲気になりながらもそこへミンクワンが現れて「人の男を横取りして!このミアノイ(愛人)の子が!!」などと激しく罵倒されるミンター・・・可哀想。「もう一度だけ信じて欲しい」と懇願するシラーに、ついうっかり心をほだされてしまったミンターですが、そこへまた現れたミンクワンに「私、この人と寝たのよ!」と言われ、「私のことも騙したのね!!」とシラーをなじるミンター・・・ほんと可哀想でした。
ミンターの職場の同僚で、ひそかにずっと好きでいたタンは、ミンターが妊娠したときも「僕が父親になる」とミンターに言い、結婚しようとするのですが、結局ミンターの心は掴めず・・・こういう報われない役、タイドラマには必ずといって出てくるのですが、もうちょっと光をあててあげてほしかったですねぇ。
あとラサミーの最期・・・このドラマを観た人は誰もが涙したと思うのですが、ほんと辛かったですね。シラーのことが大好きで、「協力してあげるから、ごほうびちょうだい!」とシラーに「ごほうびのチュー」をねだるラサミー、めっちゃカワイかったんですけど、最期はシラーの腕の中で「うれしいなぁ・・・」と微笑を浮かべて。ラサミーには、幸せになって欲しかった!ちなみにラサミー役の女優さんは、以前紹介した「ロータス模様の花車」でIceとも共演、Iceの婚約者にどうかと親が進めてきた縁談で、Iceのことを気に入るのですがIceにはそのぶりっこキャラが嫌われるというこれまたかわいそうな役でした。
まぁつっこみどころは多々あったのですが、結果オーライというところでしょうか。結構タイドラマビギナーの方がこのドラマを観ておられ、「タイドラマにおける女同士のイジメはスゴイ!」とよくおっしゃっておられますが、私としては、女同士の足の引っ張り合いなんかカワイイもの、タイドラマにおいて本当に怖いのは男の嫉妬と怨念。このドラマだって15年も前の出来事を恨みに思って復讐してきたわけですから。ということで、今度はさわやかなドラマを観たいです。YouTubeは
コチラから。