テムテムな日常

頑張れみんな!頑張れ自分!

「プレーンラックリムコープファー」第12話(最終話)

2010-10-20 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第12話(最終話)
ビーは警察に連行されます。車の中でビー逮捕のニュースを聞いたバロムは、すぐさま警察へ。ビーが逮捕されるきっかけとなったクリップを流したのは、バロンでした。バロンはバロムの元を離れた秘書アンとともに、ビーの秘密を売ったのでした。「ブアがバロムに長い間苦しめられてきたことを知った今、もう黙ってはおけなかった」とブアを守るための行為だったと話すバロン。留置されたビーと面会を果たしたバロムは、どうしてこういうことになったのか分かりません。往生際の悪いビーは「どうにか助け出して欲しい」と必死に訴えますが、バロムにもどうすることもできません。ダーもナムターンに連絡しようか迷い、ベンと一緒にどうしていいか分からない夜を過ごします。

ナムターンのもとへ、友人が訪ねてきます。「顔を見たら誰の子か分かるかしら?」と悪びれず赤ちゃんの顔を見る友人に辟易しながらも、ナムターンはビーが逮捕されたことを知ります。「誰が警察へ通報したの?」と尋ねるも、詳しいことは分かりません。しかし証拠となるビデオクリップが警察の目に留まったことを知り、ナムターンは驚きます。バロムもブアの元へ急ぎます。「おまえが腹いせにビーを警察に売ったのか!!」とブアを押し倒すバロム。「知らない。分からない」と繰り返すブアを、バロンが助けます。「僕とアンが通報した」というバロンの告白に、バロムはアンのもとへと急ぎます。「どういうつもりであんなことを」とバロムに詰め寄られるアン。

ビーが逮捕されたことで、ナムターンは自分の過ちを悟ります。ビーの弱みさえ握ることができれば、社長バロムをも自分の力で動かすことができたはず。それなのに、うかつにもビーを愛してしまい、子供まで生まれ、それなのに今ビーが必要としているのは自分ではない。子供が、ビーからの愛情を受けることはないと思うと悲しくてたまらないナムターン。ステージでビーと一緒に歌ったラブソングを思い出し、病室でひとり涙を流します。ビーの裁判が始まり、ビーには懲役刑が課せられることに。判決を聞き終わり、呆然とするビーに声をかけるバロム。そんなバロムになにか言おうとしたダーでしたが、ベンに止められます。

このシーンで流れた「อยากรู้แตไม่อยากถาม」に涙腺決壊。

ビーは独房に入ることになります。自分の罪の大きさを今更ながらに実感しながらも、心のどこかで未だに「バロムがどうにかしてくれる」と信じているビー。しかし面会に着たバロムは「なにもしてやれない」と繰り返すばかりでした。「出所しても、もう歌手としてはやっていけない」と必死に訴えるビーに「すまない」としかいえないバロム。家に戻り、ビーの写真を眺めながら、ビーとのさまざまな思い出をたどるバロム。ナムターンの妊娠を知ったときも、まずビーを守ることを第一に考えたこと、ビーが麻薬に手を出し始めたときも、ビー可愛さのあまり毅然とした態度をとれなかったこと、そして結局その自分の甘さが今ビーを不幸にしていることにバロムは気付きます。

バロムは自分の会社「プーンレコード」を退くことにします。調停役にベンを選び、弁護士に書類を持っていかせます。説明を受けたベンは、バロン、ブリン、ブアを呼び、バロムの意向を伝えます。「プーンレコードに戻るつもりはない」ときっぱり言うバロン。「ブアにもうつらい思いをさせたくない」というバロンの言葉に、ベンはもっともだと思いつつも交渉を粘ります。会社を再建するにあたりダーに責任者となって欲しいということで4人の話がまとまり、ダーに結果が伝えられます。「私には音楽の才能なんてない」と固辞するダーでしたが、「君にしかやれないことがあるはずだ」とベンに説得され、とうとうダーも4人の決断を了承します。

ナムターンはひとりで子供を育てることに不安を感じ、母のいるアメリカへ行こうと考えます。しかしナムターンと仲たがいをしてしまった母は、ナムターンに対し素直な気持ちを伝えることができません。「忙しいから無理」と、ナムターンを思わず拒絶してしまいます。ベンはダーに結婚を申し込みます。ダーは少し考えて、「アメリカに行くから、結婚はできない」とベンに告げます。「君が決断したことなんだね」と念を押すベンに「そうよ」と答えるダー。「分かった」とダーの前から立ち去るベン。ダーから話を聞いたナムターンは「一生を共にする人に、いつでも会えるとは限らない。ちゃんと自分の気持ちを一番に考えて」と背中を押します。

翌日、プーンレコード再建にあたり記者会見が行われます。バロン、ブリン、ブア、ベンの4人は会見でバロムがしばらく療養生活に入ること、4人で力を合わせて会社を再建することなどを記者の前で話します。会見場に現れたダーは、すぐさまベンのそばへ。「来てくれたんだね」というベンに、「あなたと結婚したい」と小声で告げるダー。「聴こえない。大きな声で言って。誰と結婚するの?」といじわるを言うベンにダーは困ってしまいますが、ベンはそんなダーを抱き寄せ、記者の前で「僕たち結婚します」と宣言してしまいます。一方、ナムターンの母親がナムターンのもとへ戻ってきます。「今までごめんなさい」とナムターンが辛かった時期にそばにいてやらなかったことを母は詫び、ナムターンも改めて母への気持ちを素直に表現します。

ビーは服役し、ナムターンは子供をつれて面会に行きます。「ベストっていう名前をつけたの」と言うナムターンに、安心した表情を見せるビー。初めてナムターンに対し、自分の非を認め、「しばらくアメリカで過ごすつもり」と話すナムターンに、ビーは「出所したら絶対に償わせて欲しい」と訴えます。心を入れ替えたビーに対し、自分もビーに対する素直な気持ちを伝えるナムターン。数年後、アメリカから戻ってきたナムターンは、ベンとダーが暮らす田舎の別荘で息子と共に過ごしていました。そこへ出所を果たしたビーがやってきます。「この子が僕らの息子だね」というビーに、笑顔を見せるナムターン。「これからもう一度、ふたりでやりなおそう」と言うビーに「お母さんはとっくにそのつもりだよ」と言う息子のベスト。改めて家族となることを誓い合うナムターンたちに、ベンとダーも永遠の愛を誓い合うのでした。

「家族としてやり直そう」・・・人はいつだって、やり直せることができるんですよね。

やっぱりタイドラマが一番大切にしているテーマは「家族愛」。ビーに対する愛情のかけ方を誤ってしまったばかりに、ビーを不幸にしてしまったバロム。そして最後はきちんと自分の罪を認め、ナムターンと家庭を持つことを選んだビー。最終回はみんなが幸せになれるいいエンディングだったと思います。ビーが服役している間も、ビーのことをいつも息子に話していたナムターン。やっぱりビーを愛したことは、間違ってなかったのですね。ビーのセリフに、バロムは病気になってしばらく闘病に付き添っていた、というのがありましたけど、服役している間にビーとバロムの親子関係も正常なものに戻ったようです。そんなバロムに理解を示すナムターンも素晴らしかった。いやー、やっぱりタイドラマ、最高です。

今回このドラマは、私の好きな女優ペート・ナパッパー(ナムターン役)が初めての悪役、ということで、楽しみにしていたわけですが、ナムターンの悪役っぷりに苛立ちもしつつ、だけどすごく共感できる部分も多かったですね。そして主演のふたり・・・ふたりとも、あまり「キャラクターが立つ」感じではないので、ちょっと弱かったかな。正直、あまり目が行かなかったです(すみません)。芸能界を舞台にしたタイドラマは結構あるのですが、ステージシーンもあったし、最終回、ビーとナムターンがデュエットするシーンは、(自分が好きな曲、というのもありますが)ナムターンの心情にマッチしていてかなり泣けました。ストーリーはやや複雑ではありましたけど、比較的観やすかったと思います。

ということで、次のドラマはなににしましょうか・・・。

「プレーンラックリムコープファー」第11話

2010-10-20 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第11話
自分のせいでナムターンが流産の危機にさらされていることをブリンは涙を流し後悔します。「今はそんなことを言っても仕方がない」とブアたちに慰められるブリン。バロンも「余計なことは考えるな」と励まします。ぶたりから離れて、バロンは拾ったナムターンの携帯電話に保存されているクリップをそっと確認。証拠となるクリップをひそかに保存します。

病院で意識を取り戻したナムターン。おなかの子供は無事でした。「今まで散々振り回してきたのに、まだ私にやさしくできるの?」とダーとベンの優しさに困惑するナムターン。「あなたは私の妹でしょう」と笑顔を見せるダーに、ナムターンは過去の自分を心から反省します。「ブア先生のように強くならなくては」と諭され、ナムターンはもう一度頑張ることを約束します。一方バロムは戻ってこないビーに連絡を取ろうとしますが、ビーから「もう親じゃない」と言われたこともあり躊躇してしまいます。アンに電話をしますが、アンも電話を取りません。翌日アンからの辞表を渡され、悔しさをにじませるバロム。ビーは友人たちと酒を飲み、うさをはらしていました。

アンのもとへ出向いたバロムは、必死に説得をしますがアンはもうバロムと一緒に仕事をする気になれませんでした。ドゥアンのいるレコード会社に行き、一緒に働きたいと社長に訴えます。ビーはバロムのもとへ戻り、予定通りアルバムを出すことを約束させますが、バロムは一向に歌の上手くならないビーに不安を募らせます。アンは、ブリン、バロン、ブアの元へ出向き、自分の新しい勤め先へ引き抜こうとします。すぐに断りをいれなかったバロンに不信感をあらわにするブリンでしたが、ブアに「3人でやっていこう」と言われ、さらにバロンも「3人で社長を見返そう」と同意し、3人で出直すことを決意。ビーはコンサートのリハーサルを行いますが、度重なる歌唱指導にほとほと嫌気が差してしまいます。

バロムは会見を開き、ナムターンのおなかの子供の父親はビーであるとナムターンが証言したことは、すべて嘘だったと釈明します。「それならどうして今日の会見にビーが来ていないのか」と記者に尋ねられ、しどろもどろになりながらも新しい秘書に助けてもらいながらなんとか会見を終了します。バロン、ブリン、ブアの3人は「ブラザーレコード」という新しいレーベルを立ち上げます。「今はビーのほうが有名かもしれないけど、いつかビーの実力は私たちあってのものだったとみんな分かるはず」と言うブアに、バロンも同意します。ナムターンは病院から退院し、もとのような生活が戻ってきます。ブリンはナムターンに、自分のせいで子供を聞きにさらしたことを謝罪。さらにナムターンの携帯電話を「バロン兄さんから預かった。壊れていたから修理もした」とナムターンに返します。

アルバムが出たビーは、テレビ番組に出演。ナムターンとの交際を尋ねられ「本当ではありません」と改めて否定します。番組を観ていたナムターンは悔しさをにじませますが、産気づいてしまいます。ダーに付き添われすぐさま病院へ向かったナムターン。連絡をうけたベンは仕事をジェットに任せ病院へ向かいます。おもしろくないジェットは記者たちにナムターンの子供が生まれそうなことを暴露。病院に押しかけてきた記者たちに、ダーは「静かにそっとしておいて!」と怒ってしまいます。生まれた子供は元気な男の子でした。妊娠騒動で母との関係が悪化しているナムターンは、母から電話があったかどうか尋ねますが、ダーは言葉を濁します。

「3人で協力して、社長を見返そう!!」チャンスは意外と早かった!

新聞でビーの活躍を知るナムターン。ブアとバロン、ブリンがナムターンのお見舞いにやってきます。「ビーは来た?」と尋ねられ、首を振るナムターン。「ビーのことがまだ好きなのか?」と尋ねられ「分からない」としか答えられません。「ビーのファーストシングルは私のファンたちも好きそうな感じだと思う。私がこうしている間、きっとビーのことを応援してくれてるはず」と寂しそうに話すナムターン。「生で歌う機会があればたいして歌も上手くないことにみんな気付く。そうすれば人気も落ちるわ」と慰めるブアに、そうなったとしたら子供や自分に少しは興味を向けてくれるだろうかと考えるナムターン。父はなく、母にも見捨てられこのさきひとりで子供を育てていかなければならないナムターンに、3人は同情します。

ベンはバロムに、ナムターンが無事出産したことを伝えます。オフィスでビーとすれ違いますが、ナムターンに対し一切の責任を放棄したかのようなビーに「本気で失望した」と言い放ちます。バロムはそっとナムターンの病室を訪れます。ちょうど眠っていたナムターンに気付かれないように、赤ん坊に手を伸ばします。「ビーの息子・・・」と赤ん坊にそっと触れるバロム。ナムターンに気付かれないように病室を出て行くバロム。一方、家に戻ってきていたダーは、ベンと久しぶりにゆっくり過ごします。相変わらず、振り向いた拍子などに壁で頭を打ってしまうダーのことが可愛くて仕方がないベン。「君のそういうところが好きなんだ」とダーをからかうベンに、ダーは怒りながらも幸せな気持ちになるのでした。

ビーの人気は次第に上昇していきます。ナムターンの子供も少しずつ成長して行きます。自身の単独コンサートを前に、ビーは久々にオフィスに顔を出しますが、バロムはいません。秘書から外国へ出かけたと聞いて、なにも話を聞いていなかったビーは驚きます。一方、ビーのコンサートが行われることになります。ブリン、ブア、バロンの3人もビーの様子を見にやってきます。新人歌手とは思えない広い会場に3人は苦笑い。ベンとダーもコンサートを見に来ます。ふたりが最初に出会ったのと同じ会場で、並んでコンサートを見るベンとダー。いろいろなことがあったけれど振り返ってみればあっという間だったような気持ちになるダーを、ベンは優しく受け止めます。

ビーのコンサートが始まります。ビーの実力や性格を熟知しているブアたちにとって、ビーのコンサートなどたいして意味のあるものではありませんでしたが、観客もたくさん入っており、改めてバロムの実力を思い知るのでした。しかし、コンサート会場に警察が向かっていました。歌の合間、衣装変えで一旦袖に引っ込んだビーの前に、警察官は立ちふさがります。麻薬の使用容疑を告げられ確保されてしまうビー。客席ではいつまでたっても現れないビーに騒然となっていました。実は、以前バロンがナムターンの携帯を拾ったとき、こっそりバロンがビーのクリップを保存しておいたのでした。警官に連行されながらも「お前がやったんだろう!」とブアを罵るビー。その場にいたベンやダーも困惑します。

いい気分でステージに立っていたのに、天国から地獄とはこのことです。

ビーのことを悪し様に罵りながらも、心のどこかでビーのことを待ち続けているナムターンが切ないです。そして兄のバロムとの辛い過去を乗り越え、仕事のパートナーとして今までやってきたブアの強さ・・・ナムターンはこれからひとりで子供を育て、歌手として復帰しなければなりません。ダーにも言われていましたが、もっと強くならなくてはいけませんよね。そして麻薬の使用で逮捕されてしまったビー。社長の息子ということで、散々生意気な態度をとり続け、ナムターンに対しても責任をすっかり放棄してしまっているビー。今となっては、もうビーを助けてくれる人間などいないのです。次回はいよいよ最終回。みんなが笑顔になれるエンディングを迎えられるのでしょうか。

「プレーンラックリムコープファー」第10話

2010-10-20 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第10話
ナムターンはダーにすべてのことを話します。ビーとは妊娠するつもりで関係を持ったと聞いて、ダーは「ビーのことが好きだったの?」と驚きますが、ナムターンは静かに首を振り、「私は『プーンレコード』を辞めようと思ってる」と、独立を視野に入れたことだったと告白。あまりの計画にダーは唖然としてしまいます。ベンとナムターン、ダーは田舎の別荘へ移動。しばらくここで静かに暮らすことにします。ダーはベンに「もうすぐ人の親になろうとしているのに、ナムターンはあまりにも幼すぎる」と、ナムターンを心配します。ベンも「社長が許すはずはないと思うけど、ナムターンはもう立派な大人だ」とダーを諭します。

ナムターンは、ビーのことを実は好きでした。ベンから「ビーとやり直すのはまだ遅くない」と言われ、ビーとの出会いを思い返します。「本当の恋だと思ったのに」と悔しさをにじませるナムターン。一方、ビーはベンのオフィスにまでやってきます。秘書のニンは、ベンに言いつけられたとおり、ビーにベンの行き先について一切口を閉ざします。「本当に知らない」と言い張るニンに、ビーは捨て台詞を残して出て行きますが、直後にやってきたジェットがビーの居所をニンにしゃべってしまいます。ビーに居所がばれてしまったことをすぐさまベンに報告するニン。秘書からの連絡を受けて、ベンはナムターンに「ビーがここへくるかもしれない」と告げます。「私は大丈夫」と力強く答えるナムターン。

散歩に出たダーを追って広場に出るベン。やっと捕まえたダーに、幼い頃のことを話します。バロン、ブリン、ブア、ベンの4人は、しょっちゅうこの山荘に来て遊んだこと、どんな楽器も上手なブリン、ギターが得意だったバロン、リズムを取ってくれたブア、自分は楽器はなにもできず、歌を歌っても外してばかりだったけど、楽しかったと話すベン。「今はもう、みんなばらばらだ」と少し寂しそうに話すベンにダーは同情します。子供の頃に良く遊んだという沢に連れて来られたダーは、ベンといろいろな話をします。ロマンチックなムードのなか、ふたりのお互いを思う気持ちはなにものにもかえがたいものとなっていきます。

ブリンはナムターンに連絡をとります。ナムターンがインタビューに答えた告白記事は、大きな反響となっていました。「社長が放っておくわけがない」とナムターンを気遣うブリンに、ナムターンは「ダー姉さんもベンさんもいるし、大丈夫」と気丈に答えるナムターン。そうはいったものの、ブリンやブアはナムターンの告白が会社に大きなダメージを与えることに懸念を示していました。相変わらず家に寄り付かないビーに堪忍袋の緒が切れたバロムは、ナムターンのいたベンの家に連絡を取ります。家政婦のおばさんから「ナムターンはいない」と言われ、さらにベンもナムターンを探して屋敷に来たことを聞かされ、バロムは焦ります。

慌ててビーに連絡を取ったバロム。「心配しないで。自分で決着をつけるから」というビーの言葉にバロムはビーがなにかとんでもないことをするのではないかと気をもみます。ブア、ブリン、バロンの3人は、ベンたちがいる別荘へやってきます。「ナムターンから聞いて来た」というブリンに、不快感をあらわにするベン。「大勢のほうが楽しいから」とダーが間を取り持ちます。ブアはナムターンに「バンコクへ戻りましょう」と訴えますが、もうナムターンはブアのことも、事務所のことも信用するつもりはありませんでした。自分ですべてを解決できると思っているナムターンにブアは失望します。一方ビーも別荘へ到着。ナムターンの前に現れます。「スキャンダルのクリップをよこせ!」と、自分とナムターンとの情事を撮影したクリップを出すよう迫ります。

デートにぴったりなロマンチック演出。

ビーが来ていることなど知らず、ベンは「ふたりきりでいたかったのに」とダーに不満を言います。ダーに慰められ少し機嫌を直したころ、ナムターンとビーの口論する声が聴こえます。急いでナムターンのもとへ行きますが、ビーはナムターンの背中に銃をあて、余計なことは言わないよう圧力をかけます。「二人の問題だから、二人で話をしたい」とナムターンに言われ部屋を出るダーとベン。「あのクリップは、ブア先生が撮ったもの。私は、あなたと結婚するためにあのクリップを盗んだ」と、ビーに対する気持ちを打ち明けるナムターン。しかしビーは「もうすぐアルバムが出るんだ。結婚なんてできない」と突っぱねます。

ビーに連絡を取ったものの、「うまくいった」としか言わないビーに苛立つバロム。翌日、秘書のアンに一緒に別荘へ来て欲しいと申し出ます。渋るアンを必死に説得するバロム。一方ナムターンはビーに脅され、無理やり協力を迫られていました。ひとりで食事の支度をするベンにナムターンは困惑を隠しながら話しかけます。「今回のことは、すべてダー姉さんに頼まれてやったことだった」と嘘をベンに話すナムターン。「ダーはそんな人じゃない」と一笑に付すベンでしたが、窓の外でダーとブリンが一緒に朝食を食べるためのセッティングをしているのをみてしまいます。ナムターンと申し合わせたビーが、ブリンをダーに近づけたのでした。

ダーとブリンが一緒にいるのを観て、ベンはナムターンの言葉を信じてしまいます。苛立ちで思わず車に乗り込み走り去ってしまうベン。ベンがなにをしているのか分からず、ダーは困惑します。一方ブアは、銃を手に自分を待っていたビーと遭遇。「ナムターンと映っているクリップを渡せ!」とブアに迫ります。車を走らせるビーは、別荘へ向かうバロムと遭遇。「ナムターンは、ビーとのスキャンダルを楯にして会社を潰そうとしている」とバロムから聞いたベン。「とりあえず助けてくれ」と懇願され、別荘に戻ります。ダーとナムターンの話が食い違うことに困惑するベン。ナムターンに「本当のことを言ってくれ」と迫ります。

「ブアとビーはどこへ行った?」とバロンに言われ、ナムターンは「ブア先生が撮ったクリップを奪うためにビーはブア先生のところへ行った」と白状します。ブアはビーに脅され、ひたすら逃げていました。銃声が聞こえ、一同は急いでブアを探します。ブアを助けようとバロンが間に入ります。「自分を陥れるためにナムターンとのスキャンダルクリップを撮った」というビーに、ブアは「あんたの父親に私はひどいことをされた。だから仕返しがしたかった」と、かつてバロムに強姦されたことを告白。血の繋がった妹に対するあまりの仕打ちに、一同は言葉を失います。「ビーを傷つけるな!」とビーを庇うバロムに、ビーは怒り、バロムに「もう親だとは思わない」と背を向けてしまいます。

ブリンはナムターンに「僕と一緒に人生をやり直そう。おなかの子供の父親になってあげる」と申し出ます。しかしナムターンは拒否。会社がひっくり返るかの瀬戸際となった今、自分についておけば間違いないと考えるブリンの浅はかな考えにナムターンはすぐ気付いたのでした。もみあう二人の前に、ベンとダー、ブリンとブアもやってきます。「ナムターン、もうやめてくれ」というベン。ダーも「こんなことしても、誰も喜ばない」とナムターンを諭します。しかしナムターンは「すべてを明らかにして会社を潰す。子供の父親はビーで、ビーが受け継ぐはずの財産は私がもらう」と訴えます。気が動転したナムターンを病院へ運ぼうとするビーとダー。二人が去った後、バロンはナムターンが落とした携帯電話をそっと拾います。

ビーのことしか見えていなかったバロム。とうとうみんなに愛想をつかされます。

話を整理すると、まず、ビーはバロムとブアの子供だったわけですね。バロムとブアには血のつながりがあるわけで、ビーは本来なら公にできない子供。バロムがビーを溺愛する原因はそこにあったわけです。もちろんブアにとってバロムとの一件は忘れられない屈辱。復讐のためビーの失脚を狙うのも当然のことです。そしてナムターンはビーはもとより、ブリンとも関係を持っていたようです。ブリンと口論のさなか「あなたの母親がやったように・・・」とナムターンは言っていましたね。ということは、ナムターンは兄妹の母親ともなにか因縁があり、バロムと近づいたということなのでしょうか。最終回へ向けて盛り上がってきました!!

「プレーンラックリムコープファー」第9話

2010-10-17 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第9話
家を出るダーは、家政婦さんに「ナムターンのことをよろしくお願いします」と念押しします。「2~3日の外出なのに。安心してください」という家政婦さんでしたが、ダーを送り出した後、ふとダーがパスポートを持っていたことに気付きます。ダーからも置手紙も見つかり、慌ててナムターンにダーがいなくなってしまったことを伝えます。さらにベンにも連絡を取りますが、電話をとったのはジェットでした。ダーが家を出てしまったと告げられ、「すぐにベンさんに伝えて!」と訴えるのですが、ジェットはベンにこのことを隠します。しばらくしてようやくベンと電話が繋がった家政婦さんからダーの失踪を告げられ、ベンは大事な仕事中にも関わらずダーの身を案じます。

仕事そっちのけですぐさま空港へ向かうベン。ナムターンはダーがいなくなったのは、自分のせいだと痛感していました。ベンと電話で話をします。「ナムターンとの結婚に同意するよう僕に言えと迫ったんだね」とベンに言われ、言葉を失うナムターン。「今はそんなことで君を責めるつもりはない」と、ベンは空港まで車を飛ばします。ダーの脳裏には、ベンとの想い出が次々に蘇って行きます。涙を流しながら、それでも自分が身を引くことでナムターンが幸せになれるならと別れを決意したダー。時間が来て、席を立ったダーは飛行機に乗り込みます。ほんのわずかな差でベンも空港に到着。しかしダーには会えませんでした。

家に戻り、ダーを止められなかったことをナムターンに話すベン。自分の都合で、愛し合っているダーとベンの間を引き裂いたことを深く反省したナムターンは、ベンに「私と結婚なんてしなくていい。ダー姉さんは、私の大好きな人。私が間違っていた」と訴えます。ナムターンの言葉に、ベンもナムターンが本気で反省していることを悟ります。「彼女がどこにいても、絶対に連れ戻してみせる」と力強く語るベンに、ナムターンも少し安心した表情を見せます。部屋に戻ったベンも、ダーとのさまざまな出来事ばかり思い返していました。辛い気持ちに押しつぶされそうになったその時、ナムターンの声が聴こえます。

慌てた様子で家に戻ってきたダー。「転んだんでしょう?大丈夫なの?」とナムターンを気遣うダーに、ナムターンは申し訳なさそうに「あのメールは嘘」と言います。実はナムターンはダーにメールをしていたのでした。慌ててナムターンの様子を確認しに戻ってきたダーに、ナムターンは詫びながら、それでも「戻ってきて」と訴えます。「ベンさんとは結婚しない」ときっぱり告げるナムターンにダーは困惑。「大丈夫なんだったら私は行く」と家を再び出ようとしますが、ベンが引き止めます。「もうどこへも行かないで欲しい」というベンに、ダーもようやく気がかわります。ナムターンとしっかり抱き合い、これからも姉妹でいることを固く約束しあいます。

「困難も一緒に乗り越えていこう」真摯な姿勢のベン。

ナムターンはアメリカにいるダーの母親に電話して、ダーがそっちに行くことはなくなったことを告げます。さらに自分の母親にも、結婚の話はなくなったことを伝えます。困惑する母親に多くを語らず、一方的に電話を切ってしまうナムターン。一瞬、芸能界から引退することも考えますが、「やっぱりもとの場所に戻りたい」とナムターンは決心します。翌日、バロムのもとへ出向き、ベンとは結婚しないことを告げるナムターン。バロムの部屋を出た後、ビーと顔を合わせます。「何の用事だ」というビーに、「私たちのことよ」というナムターン。「おまえとは、ただ寝ただけだ」というビーに、「あなたも、私にとっては寝たことのある男の一人に過ぎないわ」と返すナムターンは、さらに「子供が生まれたら、DNA検査をしたっていいのよ」と凄みます。

ナムターンはドゥアンのもとへ向かいます。シャワーから出てきたドゥアンh、部屋にナムターンがいるのにびっくり。「どうしてここに?」と訝しがるドゥアンに、ナムターンは「約束でもあるの?」と笑顔を見せます。「あなたに好きって言ってほしくて」と迫るナムターン。わけも分からず、ドゥアンは思わず「ナムターンを愛してる」と言ってしまいますが、ナムターンはそのドゥアンの言葉を携帯電話で撮影してしまいます。「前、クリップを流出させたのはあなたでしょう?」とドゥアンを責めるナムターン。ドゥアンを突き飛ばし、部屋を出ます。家に戻るとダーとベンが仲良く料理を作っていました。ふたりの姿にナムターンは少し胸が痛みます。

ナムターンは知り合いの記者に電話をかけ、インタビューに応じます。おなかの子供の父親はベンではないこと、すべては事務所の社長バロムの指示でこうなったこと、子供の父親が誰なのか以外はすべて話してしまったナムターン。記者たちはそのインタビューを受けてすぐさまバロムの秘書アンのもとへ殺到します。「これはいったいどういうことなのか説明して欲しい」といわれ、アンは困惑。バロムはナムターンの告白に激怒します。ビーも騒ぎを知り駆けつけてきます。「あんたがちゃんとしてくれないから!」とアンを責めるビーに怒りを隠せないアン。ナムターンはブアとともにバロムの会社から独立しようと考えていました。「私もこの会社は嫌い」と言うアンの脳裏に、バロムとの忌まわしい記憶が蘇ります。

告白インタビューのおかげでベンも再び記者たちから追われるように。家の前にも記者が大勢詰め掛けます。ナムターンは友人の部屋に身を隠し、ベンとダーを気遣います。これ以上ナムターンに余計なことをされては困るビーも、ナムターンを口止めしようと拳銃を手にベンの家にまでやってきます。家政婦さんに「ナムターンはどこだ!」と凄みますが、誰もナムターンの行方は分かりません。バロムもナムターンと連絡がつかず困っていました。なにもかもを任されてきたアンも、とうとうバロムの強引なやり方に嫌気がさしてしまいます。バロムから、ビーとナムターンのスキャンダルクリップを見せられたアンは動揺しますが、「ビーはもう子供じゃない」と一方的なバロムを諭します。

スキャンダルにはスキャンダル。ドゥアンをけん制するナムターン。

ナムターンのおなかの子供の父親はやはりビーだったわけですが、ビーはナムターンと結婚するつもりも、ナムターンと付き合うつもりもないようです。考えてみれば、トップアイドルということでナムターン自身いろいろと制限されることも多かったのでしょう。そしてそんなナムターンを守り通せる男もいない・・・アイドルとは、そういう孤独なものなのかもしれませんね。トップアイドルの妊娠騒動をどうにか円満な形で収めようと、バロムは恩義のあるベンに罪を着せようとしたわけですが、今までデビューに向けてビーを守り続けてきたバロムにも、もうビーは守りきれそうにありません。ナムターンを殺すつもりで銃を手にしていたビー。このままではナムターンが危険です。

「プレーンラックリムコープファー」第8話

2010-10-17 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第8話
ナムターンに再びスキャンダルが報じられます。ナムターンに振り回されるブアは彼女を心配しますがどうしようもありません。新聞記事を見たナムターンは激怒しますが、すべては社長秘書で愛人のアンがひそかに情報を流していたのでした。怒って部屋を出てしまったナムターンの読んでいた新聞記事を見た家政婦も、その記事にびっくり。本名は伏せられていた記事でしたが、ナムターンがかつてドゥアンの子を身ごもりひそかに中絶していたことを報じていました。記事を目にしたダーも驚きます。テレビでもドゥアンとの件が盗撮クリップ付きで報道され、ナムターンはそのニュース番組の司会者へ番組中直接電話をかけます。

生放送中に電話で釈明を行ったナムターン。一方ドゥアンも事務所の社長を伴って記者会見を開きます。ナムターンとは長年友人関係であったことは認めたものの、自分はそういうことがあったとは知らない、ナムターンの今の男関係も自分には無関係なことだと主張するドゥアン。ダーもドゥアンに真相を問いただしますが、ドゥアンは「ナムターンのことだから」と多くを語りません。度重なるナムターンのスキャンダルに心を痛めるダーでしたが、ベンだけはいつもナムターンの味方になってくれることがダーを勇気付けるのでした。しかしナムターンはベンとダーが一緒にいる現場をこっそり携帯電話のカメラで撮影します。

朝、ダーの前で体調が悪いふりをするナムターン。薬を買ってきてほしいとダーに訴えます。外に出たダーは早速薬を購入するのですが、通行人に呼び止められます。「妹の恋人に横恋慕なんて、あつかましい女ね。これ、あんたのことでしょう?」と雑誌を見せられたダー。ダーとベンが一緒にいるところをスクープとして撮影されていたのでした。あまりのことに大ショックを受けるダー。いわれのない誹謗中傷に深く傷つきますが、落ち込んでいるダーをベンがしっかりと支えます。「君のそばにずっといるから」とダーを労わるベン。ベンの優しさに、ダーも少し元気を取り戻すのですが、ふたりが一緒に過ごしているところをまたもナムターンは見てしまいます。

ベンはマスコミ関係に知り合いのいるジェットに、ダーの記事についてダーがこれ以上被害を受けないようにどうにかして欲しいと伝えます。どうして自分がダーのために動かなければならないのかとジェットは不満げながらも、しぶしぶベンに「なんとかします」と言ってしまいます。ブリンはアンに用があり、オフィスに出向くのですが、ふと以前アンに貸したデモCDのことを思い出します。「ついでに持って帰るから探して」とほかの秘書に命じるのですが、ちょうどそこへ「クリップ」とだけ書かれたディスクが外部からアンに届けられます。それを見てブリンはふと、一連のナムターンの疑惑はアン、もしくはバロムが仕組んでいるのではないかと気付きます。

いい雰囲気だったのにこれもスキャンダルの種に。

ドゥアンとの疑惑は、バロムが流したのではないかと感づくナムターン。血相を変えてバロムのもとへ向かいます。「来客中です」という秘書を遮りバロムの部屋へ。「どういうこと?」とバロムを咎めるナムターンに、バロムは「私に逆らおうなんて思っていないだろう」と余裕をみせます。怒ったナムターンは、バロムの息子ビーのスキャンダルクリップをバロムに送りつけます。「どこから手に入れた!」とすぐさま返信してくるバロムに、「どこからかよりも、あなたがどう思うかのほうが重要」とすっかり立場は逆転。ナムターンは会見を開き、「ドゥアンとのクリップは、私じゃない」と否定します。さらに帰宅後、ナムターンはダーに「おなかの子供が可哀想。父親がいないなんて・・・」とダーにベンから手を引くよう迫ります。

ダーはナムターンのために、辛い気持ちを抑えてベンに「ナムターンのおなかの子供のために、ナムターンと結婚してほしい」と申し出ます。もちろんベンは断りますが、ダーはベンに一方的に別れを告げてしまいます。後日、ベンの会社主催のイベントが行われ、ナムターンとの結婚話についてベンにマイクが向けられます。「私が話します」とベンに代わって記者たちの相手となったジェット。「彼はナムターンともダーとも結婚しません。なぜならほかに好きな人がいるから・・・」と訴えますが、記者たちは誰も相手にせず、ジェットは悔しがります。ダーは外国にいる母親のもとへ向かおうと考えていました。ベンに「コーヒーでも飲まないか」と誘われ、ダーは辛い気持ちを隠して席に着きます。

ビーは相変わらず歌の練習にも身が入らず、出来上がったデモを聴いてバロムは心底失望します。「たいして練習もしていないのにうまくいくわけがない」と思わず言ってしまうアンに「私の息子がそんな平凡な男だと思ってもらっては困る」と言い返すバロム。携帯でビーを呼び出すバロムでしたが、ビーは友人の家で眠りほうけていました。「未来のスーパースターがこれだなんて」と友人たちはビーを揶揄しながら、携帯電話でビーの醜態を撮影したりします。ナムターンはブアにベンと結婚できそうだと報告。「ベンはダーさんと付き合っているのでは?」と訝しがるブアに「もうする別れると思う」とナムターンは含みを持たせます。

ダーがブリンと帰宅してくるのを見てベンはショックをうけます。「どういうこと?」とダーに尋ねますが、ダーは「私より、ナムターンを大事にして」ときっぱり。ブリンも「おまえにダーさんを気遣う権限はないはずだ」と言います。「僕のことが嫌いなのか」というベンに、ダーは静かに「嫌いよ」と答えます。一方、バロムは相変わらず歌の上手くならないビーに苛立ちを隠せません。しかし強く咎めれば咎めるほど、ビーは反抗してしまうのでした。ダーは荷物をまとめこっそりベンの家から出て行こうとします。ベンの家の家政婦さんの目を盗んで、こっそり外へ出ようとするのですが、思わず荷物を落としてしまいます。落ちたパスポートを家政婦さんはしっかり見てしまいます。

ブリン役の彼、最近よく観ますね。

ナムターンのおなかの子供の父親がなかなか分からないなか、ナムターンの悪女っぷりが次第に表に出るようになってきています。だけどナムターンだってもともとそんな悪気があってのことではなかったはず。いろんな人のいろんな思惑で今こういう状況になっているだけなんですよね。ダーは外国に住む実の母親のもとへ向かおうとしています。ベンとの関係、ナムターンとの関係にすっかり疲れ果て、もう何もかもがイヤになってしまったダー。しかし逃げたところで何の解決にもならないことくらいダーが一番よく分かっているはず。どうか早く考え直して欲しいものですが。次回こそ、ナムターンの子供の父親が分かるといいですね。

「プレーンラックリムコープファー」第7話

2010-10-13 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第7話
ナムターンは、ベンが自分の思うようにコントロールできないことに次第に苛立ちを感じていました。「もっと別の人を用意して」というナムターンに、社長のバロムは「ベンが適任だ」と諭します。かつてブアは、兄であるバロムに犯されたことがありました。ふとした拍子にその忌まわしい記憶が蘇り、取り乱したりします。ダーがベンの家を出てしまったことをナムターンから聞かされたブリンは、早速ダーのもとを尋ねます。一方ベンもダーの居所を必死に探し、とうとう探し当てますが、扉を開けるとすでにブリンがいました。「約束してたわけじゃない」と言うダーでしたが、ベンは気まずくなってついその場を後にしてしまいます。

ナムターンは落ち込んでいる様子のベンを慰めます。ベンも、誤解されてしまった自分よりも、ブリンといるほうがダーは幸せなのではないかと思うように。しかしだからと言ってベンはナムターンになびくわけではありません。さっさと自室に戻ってしまったベンに、ナムターンは苛立ちます。後日、所属事務所の後輩歌手がコンサートを開くことに。コンサートの締めはもちろん新人歌手ビーです。社長バロムからチケットを渡されたナムターンは、バロムに「記者たちにベンとの関係を見せ付けるいいチャンスだ」と言い出します。ブリンもダーと一緒にコンサートに来ると踏んだナムターンは、会場で白々しくブリンに挨拶。ダーとベンの間に気まずい沈黙が流れます。

ゲストとして登場したはずのビーがすっかりステージを独占する形になって、客席で見ていたブアは苦笑い。ダーとベンはお互いを意識しあい、コンサートどころではありません。たまりかねて席を立ったダーを追いかけるベン。「ナムターンのことなんて、一度だって好きだと思ったことはない」と必死に訴えるベンに、ダーは「もう信じられない」と背を向けます。ブリンとナムターンもやってきます。「ダー姉さんを送ってあげてくれる?」とブリンに申し出るナムターン。追いすがるベンを振り切るように、ダーを連れて外へ出るブリン。追いかけてきた記者たちにナムターンは当然のように「3角関係だなんてとんでもない」と答えますが、その言葉にベンは「どうして他人を傷つけるようなことを言うんだ!」と怒ります。

ナムターンは妊娠が分かったとき、バロムに「未婚の母になるなんて、人気もがた落ちだし、事務所だって危ない。責任を取ってほしい」と訴えていました。ベンと結婚し、子供の父親はベンということにすればいいと提案したのはバロムでした。ナムターンとバロムが話をしているのを目撃したビーは、なんの話だったのかバロムに尋ねますが、バロムはあえて隠していたのでした。しかしベンももう限界です。改めてバロムに「ナムターンとは付き合えない」と訴えます。「自分の人生を取り戻したい」と訴えるベン。バロムから相談を受けたブアは「もしかしたらベンには本当に好きな人がいるのかも」と言い出します。

マスコミ対策としてわざとベンをともなって人前に出るナムターン。

買い物をしていたダーはデパートでジェットと出会います。ダーがベンの家を出たことを聞いたジェットはひそかに喜びます。しかし、度重なる報道でダーもすっかり有名人になっていました。知らない人に「ナムターンの恋人を横取りしようとしているナムターンの姉」と噂され、いたたまれない気持ちになります。ナムターンはどうにかしてベンと結婚使用と企んでいました。ブアにたしなめられても、ナムターンは「どんな手段を使っても手に入れてみせる」と強い決意を見せます。その日もスタジオ練習に遅刻してきたビー。毎度のことながらすっかり愛想の尽きているブリン。出来上がった曲を聴かされ、バロムはビーのあまりにやる気のない態度、練習不足の顕著な歌に怒り、失望します。

ナムターンはダーと話をします。「ベンは仕事に家にも戻ってこないし、私は一日中一人ぼっち。戻ってきて欲しい」というナムターンの言葉にダーは少し同情します。さらにナムターンは「ベンさんが好きで、父親でもないのに子供の父親になってもらおうとした」と言い出します。ナムターンの口からはっきりベンとの関係を否定され、安心するダー。しかしナムターンは本当の父親については「酔ってたから分からない」と言葉を濁します。ダーをうまく丸め込んだところで、ナムターンはベンに連絡を入れます。「ダー姉さんが家に戻ってきてくれた」と白々しく話すナムターン。「今までわがままを通してごめんなさい」としおらしく話すナムターンを、ベンはすっかり信用してしまいます。

ダーが戻ってきていると聞いていそいそと家に入ろうとするベン。しかしブリンも来ていて、一足先にダーと話をしていました。なんとなく拍子抜けしてしまい席をはずすベン。一方ダーもベンと顔を合わせるのを楽しみにしていました。ベンの姿に声をかけようとして、ベンに気付かれてしまい、慌てて後ろを向いた拍子に額を壁にぶつけてしまいます。ダーを心配して部屋まで様子を見に来るベン。「ナムターンのことが心配なだけだから」と強がるダーでしたが、ベンは嬉しくてたまらないのでした。翌朝、ダーのために豪華な食事を準備するベン。「帰ってきてくれて嬉しい」と何度も繰り返すベンに、ダーも悪い気はしません。ナムターンは二人の様子に悔しがります。

ナムターンがベンと結婚するためにいろいろ企んでいることを知っているバロムが訪ねてきます。「邪魔はしないで。本当のことをばらすわよ」と凄むナムターンに躊躇してしまうバロム。「なにをはなしているんだ!」とベンとダーが追いついてきます。「結婚はしないといったはずだ」というベンに、冷ややかな笑顔を向けるナムターン。ダーはバロムと話をします。「おなかの子の父親は誰?」と尋ねるダーに「ベンに決まってるだろう」と答えるバロム。「ナムターンは違うといったわ」と食い下がるダーは、さらに「無理やり結婚させようとするなんて!」とバロムを責めます。しかしばバロムも「妹の恋人を奪うなんて」とダーに厳しい言葉をぶつけます。

ダーに心からのおもてなしをするベン。いい男です。

バロムは人気歌手ナムターンと、そのおなかの子供の相手を守るため必死にやっているようではありますが・・・ベンがダーを好きにならなければまた違う展開があったのかもしれないけど、ベンはもう自分の気持ちを偽ることはできなくなっていますね。そして最初のほうのシーンでもありましたけど、ブアとバロムの過去。ブアは自分にひどいことをしたバロムのことを許せず、虎視眈々と復讐の機会を狙っているかのようです。もしかしてビーは、バロムとブアの子?アンがいうように、父親が誰なのかはっきりさせれば、すぐにでも解決する問題ではありますが、この謎が明かされるのはまだもう少し先になるようです。

「プレーンラックリムコープファー」第6話

2010-10-13 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第6話
ベンに好きだと打ち明けられ、戸惑うダー。飲もうとしていた牛乳を一口飲み、席を立ちます。「ちょっと待って。口元に残ってる」とティッシュで拭くベン。ふたりはキスを交わしますが、ナムターンが見ていました。「邪魔をしてごめんなさいね」とダーを睨みつけるナムターン。「僕と君にはなんの関係もないはずだ!」とナムターンに厳しい姿勢を見せるベンに対し、ナムターンも「あなただってダー姉さんとはなんの関係もないはずよ!」と言い返します。いたたまれなくなったダーは席を立ちます。ダーの部屋にやってきたナムターンは「姉さんは、ベンさんのことなんてなにも知らない。どうして彼が私との結婚に納得したか分かる?」とダーに冷たい視線を向けます。

後日、ベンにはナムターンのほかに恋人がいるという報道が新聞記事になってしまいます。記事を読んだダーはショックを受け、ベンとの距離をとろうとします。ふたりでいるところに現れたナムターン。「また一緒だったのね。それとも、一緒に寝たのかしら」といじわるな嫌味を言うナムターンに、ベンは怒りを向けます。ダーを連れ家を出ようとしたベンを止めるナムターン。「私から彼を奪うの?」とダーに詰め寄るナムターンに、ベンは「僕はナムターンの恋人じゃない。ダーは誰も奪ったりしていない」とダーを庇います。逆上したナムターンは「誰も私のことなんか愛してない。みんな私を騙してる」と言い出します。ナムターンの言葉に、ダーは深く傷つきます。

落ち込むダーを自分のオフィスに連れて行くベン。「ナムターンの性格は僕らでは変えられない。気にするな」とベンはダーを慰めます。今日もダーのために会議室を空けダーが仕事をできるよう準備をします。ベンが出て行ったあと、会議室にやってきたジェットは、今日もダーがいることに不快感をあらわにします。ダーに文句を言うジェットに気付いたベンは、すぐさまジェットに「出て行ってほしい。迷惑だ」ときっぱり。ダーは安心して以後とをはじめます。一方、新人歌手のビーは自分のわがままでブリンのプロデュースを断ったのですが、結局ブリンに戻ってきてほしいと申し出ます。社長のバロムはしぶしぶブリンを呼び戻すことに。

仕事を終えたダーに、ベンは「買い物に付き合ってほしい」と申し出ます。ナムターンはドゥアンとともにテレビ出演。「いい友達同士なんです」と笑顔を見せるナムターンは、ベンを別の女性に奪われそうになっているという報道に「知っています」と答え、同情をひきます。デパートで買い物していたダーは、通行人の中傷に傷つきますが、ベンに「何も悪いことはしていない。気にしないで」と言われ少し安心します。家に戻って一緒に食事作りをするベンとダー。料理がまったく出来ないダーをからかうベンでしたが、ベンの気遣いにダーも心が和むのでした。外出先から帰って来たナムターンは「いつもダーは君を心配してるのに」と小言を言うベンに「私だって、お姉さんに恋人を奪われたといつも思ってる!」と怒りをぶつけます。

料理下手なダーを携帯で撮るベン。

せっかくふたりで料理を作ったのに、ダーはすっかり食べる気をなくしてしまいます。迎えに来たベンに断りを告げたダーでしたが、ベンから「一緒に乗り越えよう」というメールをもらい、ベンと一緒に食堂へ降りるダー。しかし当然のようにナムターンが席についていました。ベンを巡ってナムターンから厳しい言葉をぶつけられるダーは、たまらずその場を離れてしまいます。翌日、ナムターンと顔を合わせたダー。「みせたいものがある」と、ナムターンとドゥアンの記事を見せられます。まだドゥアンとつきあいがあることを聞かされ愕然とするダーでしたが、ナムターンから「おなかの子供のことは、私の問題。余計な詮索はしないで」とベンから手を引くよう迫られます。

ナムターンはブリンに会いに行きます。久しぶりに顔を合わせたブリンは、ナムターンを喜んで迎えます。「今日、ダー姉さんと一緒に過ごしてあげて欲しい」とナムターンに頼まれ、ブリンはダーを誘って郊外へと出かけます。しかしこれはナムターンの計画でした。「計画通り」と呟くナムターンに友人たち内容を尋ねますが、ナムターンは計画も、おなかの子の父親のことも「今はいえない」と友人にまでひた隠しにします。ダーに対し好意を抱いているブリンは、ダーとベンの関係に不安を感じていました。ダーに思い切ってベンとの関係を尋ねますが、ダーもとっさに「ありえない」とごまかしてしまいます。ダーとブリンが会っている間、ナムターンはベンのもとへ行きます。

ベンにダーがブリンと会っていることを告げるナムターン。平静を装いつつもベンは内心動揺します。一方、ブリンはダーと心休まるひと時を過ごしますが、そこへ兄バロムの秘書アンから電話が。自分のもとを離れたビーが再びプロデュースをして欲しいと言っていることを聞かされ、ブリンは「もう戻るつもりはない」ときっぱり断ります。夜、帰宅したダーに、ベンは「ブリンと出かけていたのか」と声をかけます。「家で仕事をするといっていたのに」とダーを咎めるブリンに、ダーも「家にいても落ち着けない。ナムターンが提案してくれたから出かけただけ」と返します。郊外の森に出かけていたことを聞かされ「さぞロマンチックだっただろうな」と嫌味を言うベンに、ダーも「もう休むから」と背を向けてしまいます。

慌ててダーを追いかけたベン。ノックしようとして躊躇してしまいますが、そっと自分の動きを監視しているナムターンに気付いてしまいます。その場を立ち去ろうとしたベンの前で、わざと倒れるナムターン。とっさにナムターンを介抱するベンでしたが、ナムターンは携帯電話の電源を入れます。ダーに繋がった携帯電話へ、ベンとナムターンの会話が筒抜けに。ナムターンの声が聴こえなくて部屋までやってきたダーは、ベッド上にいるベンとナムターンの姿を見てしまいます。深く傷つき、家を出て行こうとするダー。ベンは引き止めますが、ダーは荷物をまとめ出て行ってしまいます。一方、次回のコンサートでビーはラストを締めることになり、リハーサルに励みますが、まわりのスタッフや所属歌手も、ビーのわがままな行為にふりまわされつづけていました。

「誤解だって!」「コンドーに帰る!!」ダーも頑固です。

自分の気持ちに気付いてからのベンのアプローチがいい感じ。ダーも、「妹の恋人」と思っていたベンが、実はおなかの子供の父親ではないと知ってから少しベンに対する評価も変わってきたようです。そしてナムターンも、ベンを姉に横取りされないようあの手この手を使い、悪い女ですが・・・友人にも秘密にしている「父親」問題、これが解決しないうちはダーもベンも晴れて恋人同士というわけにはいきませんよね。ナムターンの演技に騙されてベンの家を飛び出し自分のコンドーに帰ってしまったダー。ベンは、ナムターンに対しそっけない態度をとり続けてはいますが、ナムターンがこのまま引き下がるとは到底思えません。

「プレーンラックリムコープファー」第5話

2010-10-06 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第5話
ダーはバロムに直接ナムターンの子供の父親が誰なのか尋ねますが、バロムは「今は言えない」と繰り返すばかり。さらに「ベンを問い詰めることだけはやめてくれ」とダーに迫ります。ダーはナムターンにも、子供の父親は誰なのか尋ねます。「ベンじゃなかったら誰だというの?」と真摯に問いかけるダーに、ナムターンは「ベンの言ったことを信じているの?」と言い出します。「私の生活は前とちっとも変わっていない。名声もあるし人気だってある。あなたとは違う。だけどいつか私が大金持ちになったら、働かなくてもいいようにちゃんと面倒を見るから」と人事のように語るナムターンに、ダーは傷つき、怒り、失望するのでした。

ベンにも子供の父親について尋ねるダー。「それは僕が答えていいことじゃない」と言うベンに、思わず言葉を荒げるダー。しかしベンは「いつか必ず明らかにする。信じて欲しい」とまっすぐダーに告げます。ベンの言葉に嘘はないと感じたダーは、ベンを信じてみることに。翌朝、ダーはナムターンの母親と電話で話をします。「ナムターンとなにかあったの?」と心配する母に、気丈に答えるダー。電話を終えた後、話を聞いていたベンが声をかけます。「これからは君のこと、ヌーダーって呼んでいいかな?」と言い出すベンに、「あなたの好きにすればいいわ」と答えるダー。二人が話をしているのを見たナムターンは、「昨日眠れなくて」と割って入ります。

ダーはナムターンの父親が誰なのか自分で探すことに。ナムターンの友人の家を訪ね、心当たりを聞きますがはっきりとは分かりません。しかし「あの人に聞いてみれば?」と手掛かりを教えてもらいます。ナムターンとベンのことが再びニュースになります。記者の目を意識したナムターンがベンに抱きつき出迎えたところをベンが振り払う様子がばっちり放送されてしまい、ふたりの交際は再び疑惑に包まれてしまいます。すぐさまバロムに何とかして欲しいと連絡をとったナムターン。バロムも秘書のアンにもう一度会見を開くよう提案しますが、アンは気が乗らない様子です。一方、ダーはナムターンの元恋人と噂されるドゥアンのもとへ出向きます。

ビーは相変わらず、ろくに歌のレッスンも受けずいいかげんな日々を過ごしていました。レッスンをさぼったことでブリンと口論になるビー。歌ってはみたものの、あまりの下手さ加減にとうとうブリンはレコーディングを中断してしまいます。一方、ナムターンは社長のバロムに会いにきます。ロビーでブリンとすれ違いますが、「なにか用?」と聞かれてもナムターンは言葉を濁します。ブリンは兄のバロン、妹のブアにナムターンの来訪を告げますが、いくら一生懸命仕事をしても、息子のビーを売り出すことに夢中のバロムのやり方には本心からイライラしていました。「このまま仕事を続けるくらいなら。もうやめてやる!」と兄妹の前でたんかをきってしまいます。

帰宅したダーは、ソファで眠ってしまったベンを発見。以前、自分が眠り込んでしまったときは、上着をかけてくれたベンに思い切り怒鳴り散らしてしまったことを思い出すダー。邪魔になっているクッションをどけようとしていると、ベンが目を覚まします。ダーはその場を離れようとして段差につまづき、足を痛めてしまいます。ダーの手当てをしているとベンに電話が。急いでナムターンを迎えに行くと、ナムターンは酔っ払いに絡まれていました。すぐさまナムターンを連れて帰宅するベンとダーに、ナムターンは嬉しそうな表情を見せます。「ダーさんがどれだけ心配しているか、少しは考えて」と苦言を呈するベンに、ナムターンは「あの人は私に勝ちたいだけ。心配なんかしていない」と声を荒げます。

ドゥアンのステージシーン。歌ってたのはPotatoでしたね。

翌朝、起きて来たダーは、自分でコーヒーを煎れ身支度をしたベンを見かけます。ダーを見て、「コーヒー、煎れようか」と慣れた手つきでダーにコーヒーを準備するベン。二人の間に穏やかな時間が流れます。一方、ビーはとうとう日ごろの生活態度をバロムから咎められてしまいます。かっとしたビーはバロムと口論になり、そのままオフィスを飛び出してしまいます。怒りに任せて車を走らせていたところ、交通事故を起こし人をはねてしまいます。連絡を受けたバロムはすぐさまアンに「助けてくれ」と揉み消しを要請。病院でアンと顔を合わせたビーは、些細なことからアンとも口論になってしまい、激しい言葉をぶつけます。

病院の前で待ち構えていた記者たちに、飲酒運転や薬物の使用を疑われるビー。「単なる交通事故です」と繰り返すビーに、アンも「事故です。後日会見をしますから、今日はお引取りを」と足早に立ち去ります。一方、ベンに連れられベンのオフィスにやってきたダー。興味津々のスタッフたちに悪びれることなく「僕の友人のダーさんだ」とダーを紹介し、会議室をダーのために空けるよう指示するベン。「ここでゆっくり仕事をしてくれればいい」と遠慮するダーに場所を空けるベンに、ダーは穏やかな気持ちになります。内線電話でベンから何度も電話があり、そのたびにダーは嬉しい気持ちになるのでした。帰宅間際、ベンに来客があると秘書が告げにきます。

ベンの家で退屈しながらテレビを観ていたナムターンは、ニュースでビーの事故を知ります。飲酒運転を疑われていることを聞いて「どうだか」と嘯くナムターン。一方、ベンの来客中にジェットがベンのオフィスにやってきます。会議室をダーが使っていると聞かされ、すぐさま会議室に向かうジェット。「ここでなにをしているの?」とダーに尋ねます。「仕事をさせてもらってます。私、物書きなんです」と受け流すダーに、ジェットはなんとなく苛立ちを感じます。ナムターンの姉だと思い出したジェットは、「そんなものあなたの個人的なことでしょう?」と嫌味を言いますが、ダーは冷静に交わします。ダーに勝てないと悟ったジェットは、すぐさま知り合いに連絡を取ります。

「今からここで会議をするから、場所をあけて頂戴」とダーに詰め寄るジェット。しばらく考えて、ダーは「分かりました」と荷物をまとめますが、わざとジェットにぶつかります。「ごめんなさい。大丈夫?」とジェットに言葉をかけますが、ジェットは痛みで声も出ません。会社を出てブリンと会うダー。「ナムターンのおなかの子供の父親は、本当は誰なの?」と尋ねるダーに、ブリンはどう答えていいか混乱します。ジェットが会議室を使っているのを目にしたベンは、すぐさまダーに連絡を取りますが、繋がりません。帰宅後、ダーに不始末を詫びるベン。「ブリンさんと食事をしてた」と言うダーに、ベンは少し寂しい気持ちになります。そしてとうとう「君のことが好きなんだ」と打ち明けます。

ビーの出生にもなにか秘密があるようです。

ベンとダーが親密になるほど、ナムターンがいじわるな女になっていくようです。自分の気持ちをはっきり自覚したベンは、なれなれしく接してくるナムターンにも毅然としていますよね。そしてナムターンも、ベンに「ダー姉さんは私に勝ちたいだけ。私のことなんて、少しも心配していない」と言っていましたが、徐々に自分のことしか見えていないわがままな側面を表し始めています。トップスターでもあるナムターンを守るため、スキャンダルをもみ消し続けてきたバロムと秘書のアンでしたが、もうそれも限界のようです。とうとうナムターンに自分の気持ちを打ち明けてしまったベン。今後ダーとはどういう関係に進んでいくのでしょうか。

「プレーンラックリムコープファー」第4話

2010-10-06 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第4話
ナムターンとベンの結婚式の日取りが決まります。嬉しくてすぐにベンの会社に出向き日にちを伝えたものの、ベンは「それだけのためにここへ来たのか」と呆れ顔。「それだけってことはないでしょう」とダーが喰ってかかります。「結婚はまだできない」というベンに「婚約破棄をしたらあなたはすべてを失うわよ」と言うナムターン。「もうこれ以上失うものなんてない」と自嘲気味に話すベンに、ダーはなんとなく不信感を募らせます。式の日取りまで決まったことで、ベンの兄たちは結託し、どうにか結婚話をとりやめさせようと考えます。まず兄のブリンがベンのもとへ出向きます。ブリンは作詞家でもあり、ナムターンとも顔なじみ。「パパラッチがうるさいから、引越ししないか」と提案しますが、あっさり拒否されてしまいます。

ブリンはダーが長い間あこがれていた作詞家でもありました。ブリンと話が出来たことでダーは大喜び。浮かれ気分でいるダーにベンが声をかけます。ブリンと話せて嬉しいと話すダーに、少しいじわるな気持ちになるベン。ナムターンも「男の人のことをこんなに嬉しそうに話しているところははじめて見た」と言い出し、ベンはショックを受けます。「二人の仲を取り持ってあげる」と言い出したナムターンにベンも同意しますが、ダーもベンの言葉に少し寂しい気持ちになるのでした。夜、退屈したナムターンはクラブに遊びに行きます。仮面をつけてステージで歌い踊るナムターンでしたが、偶然遊びに来ていたビーに見つかってしまいます。

休業中は歌わないという会社との契約に違反したことになるのではないかとビーに咎められるナムターン。「自分の歌をうたったわけじゃないんだからいいでしょう?」と取り合わないナムターンに、ビーはすぐさまベンの電話します。すぐさまナムターンを迎えに行くベンとダー。ふたりに促され、しぶしぶクラブをあとにしたナムターンでしたが、苛立ちは募ります。翌日、ダーを訪ねてブリンがやってきます。ナムターンのおなかの子の父親はベンだと信じているダーに近づき、信用させてふたりの結婚を潰そうと考えていたブリンでしたが、実は本気でダーのことを好きになりかけていました。ダーを食事に誘うブリンに、ベンは寂しい気持ちになりながらも、ダーに嫌味を言ってしまいます。

ダーはブリンと食事をします。憧れの人を前に緊張していたダーでしたが、ブリンは「ベンは本当にナムターンと結婚するんだろうか」と言い出します。ブリンの真意が分からず、戸惑うダー。食事の後、スタジオで新曲を披露するブリンに、ダーは拍手をして喜びます。スタジオには歌の練習をしにバロムの息子ビーもやってきます。「ナムターンのお姉さんですか?」と尋ねられ、笑顔を返すダー。来月ふたりが結婚式を挙げることになったことをビーに話します。ビーは少し驚いた様子で、「ナムターンにおめでとうと伝えてください」とダーに頼みます。帰宅後、ナムターンにビーとのやり取りを話したダーでしたが、ナムターンはたいして嬉しそうな様子も見せません。

ダーのどじっ子ぶりがカワイイんですよね~。

ナムターンとベンが来月結婚することは、ニュースにもなり、新聞記事にもなり、耐え切れなくなったベンはとうとう社長のバロムに直訴します。「好きでもない人とは結婚できない」と必死に訴えますが、バロムはまったく聞く耳をもちません。一方、ベンとダーの関係も、少しずつお互いを意識しあうように。お互いに素直な気持ちを表現できないもどかしさもあり、余計にぎくしゃくしてしまいます。ナムターンとベンの結婚話を聞いてから、ビーは歌のレッスンにも身が入りません。「ラブソングなんだから、もっと感情をこめて」とブリンに言われても、「愛なんて分からない」とつっぱねるビー。イライラの収まらないビーに、友人が「いいものがあるんだ」と小さな袋を渡します。

ウェディングドレスの飾られたフォトスタジオを訪れたダーは、ナムターンのためにカタログを持ち帰ります。大喜びでカタログを眺めているナムターン。帰宅したベンに「一緒にドレスを選んで」と甘えますが、ベンは相手にしません。機嫌を損ねたナムターンは部屋に閉じこもってしまいます。わざとテーブルを倒し、扉の外で心配するダーに「ちょっと転んだだけ」と嘘をつき、同情を引きます。見かねたベンが「明日衣装の試着に行ってくる」と言い出し、翌日、ダーと一緒に衣装の試着に行くベン。「どれでもいい」と投げやりなベンでしたが、バランスを見るためダーに衣装を着てもらい、写真に納まります。次第に気分がのってきたのか、ダーにぴったりよりそうベン。しかし帰宅する頃になって、些細なことから再び口論となってしまいます。

ベンと別れ一人で帰ろうとするダー。ブリンに連絡を取ります。「ナムターンとベンのことで相談したい」と言われ、そそくさと出かけるブリン。「本当にベンはナムターンと結婚する気があるのかしら?」と困惑するダーに、言葉を濁すブリン。ダーを帰した後、兄妹同士で話し合いをします。「今の段階ではベンが一番苦しんでいるはずだ」という兄バロンに同意するブアとブリン。しかしベンを助けるには、ナムターンのおなかの子供の父親はベンではないと立証することしか方法がありません。「考えがある」と言い出したブアに、兄たちは希望を託します。一方、帰宅したベンにナムターンは早速「衣装姿を見たい」とねだります。しかしさっさと部屋に戻ってしまったベン。寝る前、ダーの部屋に話をしに行くベンでしたが、ダーは拒否。その様子をナムターンがそっと見ていました。

ナムターンに新たなスキャンダルが持ち上がります。おなかの子供の父親は、ベンではない可能性があると芸能ニュースで報じられ、ひそかにほくそ笑むブアとバロン。ニュースを見たバロムは怒り心頭です。せっかくふたりが来月結婚するということでうまくパパラッチたちをまとめていたにも関わらず、すべてが台無しになったと秘書のアンに当り散らします。すぐさまナムターンのもとへ向かったバロムは「騒ぎが収まるまで、絶対に外出はするな」と厳しく申し渡しますが、「もう家のなかにいるのはたくさん」とナムターンも怒りを爆発させてしまいます。ちょうどベンも戻ってきて、ナムターンが出迎えます。記者の前で白々しくキスをして仲の良い関係をアピールしますが、ベンは先に部屋に入ってしまいます。

ベンはバロムの前で、「もうこれ以上は耐えられない。僕にだって、感情というものがある。人並みの心だってある」と感情を爆発させてしまいます。「こんなことになって、毎日記者たちに追いかけられて、休まるヒマもない」とナムターンとの交際に言及するベン。「どういうこと?」と困惑するダーに、重苦しい沈黙が立ち込めます。ナムターンは部屋にこもってしまい、ダーも様子を見に行きます。「もう一度だけ演技をしてくれ。妻のためだろう」と言うバロムに、「ナムターンは、僕の妻なんかじゃない。僕はナムターンのおなかの子供の父親でもない」とベンが言うのを、戻ってきたダーは聞いてしまいます。ダーにどう告げればいいか悩むベンに、バロムも何も言えません。

「僕の携帯でも、写真撮ってくれない?」すっかりノリノリのベン。

ナムターンのおなかの子供の父親はビー、そしてビーを売り出したいバロムは、ビーを庇ってナムターンをベンと結婚させる魂胆だったようですね。ベンが間に入れば、ビーも無事にデビューできるし、ナムターンのダメージも抑えられる・・・なかなかいい作戦だとは思いますが、ベンはもう限界のようです。ベンとダーがウェディングフォトを撮りに行くシーン、なかなかよかったですね。ベンはダーに好意を持っているので、どんどんダーに対し積極的に近づくわけですが、困惑しつつもドレスを着るとつい気分も盛り上がってしまうダー。ベンに対し、戸惑いながらも少しずつ好意を持ち始めているダーが、衝撃の事実を知ってしまったわけですが、ナムターンも黙っていないでしょうね。

「プレーンラックリムコープファー」第3話

2010-10-04 | タイドラマ「ラブソングは海を越えて」
第3話
家出したナムターンを大雨のなか探しに出るベンとダー。雷鳴にダーは思わず悲鳴をあげます。雷を怖がるダーを気遣い「こんな雨の中探しても無駄だ」と帰宅を促すベンに、ダーは「帰りたいならひとりで帰って!」と車を降りてしまいます。ちょうど酔っ払いに絡まれているナムターンを発見したベンはナムターンを助けます。「警察沙汰にはしないで!」と懇願するナムターンを連れてひとまず家に帰った一行。ナムターンはベンに「話がある」と言い出します。「母に心配をかけたくない。ダー姉さんの前でも、怪しまれないようにどうか本当の恋人のように振舞って欲しい」とナムターンに言われ、ベンは了解しますが、なんとなくダーのことが気になってしまいます。

ベンはダーの部屋をノックします。「話がしたい」と言われ、扉越しに話す二人。「本当にナムターンとさっさと結婚してしまってもいいのか」と尋ねるベンに「もちろんよ」と答えるダーでしたが、なんとなくすっきりしないベンについ声を荒げてしまいます。お互いに、自分の口走った言葉を思い返し、自分の胸のうちに戸惑うふたり。翌日、ナムターンとジェットが口論になったことが週刊誌に載ってしまいます。実はジェットが記者に売ったネタだったのですが、ナムターンの所属レコード会社社長バロムは激怒。すぐさま記者会見を開くよう秘書のアンに言いつけます。アンから会見を行うことを聞かされたナムターンは出かける準備をしますが、ダーは風邪気味にも関わらずナムターンを気遣いついてきます。

会見前、ナムターンは社長秘書のアンからマスコミに対応するための問答集を渡されますが「自分の言葉で話すから」と拒否。会見で、ジェットと口論になったことを笑顔で認め、さらに「あの人がベンさんを横取りしようとしたから」と答えたナムターンでしたが、「お互いの誤解ということで和解」という結末を用意していたアンはナムターンの振る舞いに会見を打ち切ってしまいます。会見を見ていたジェットが怒り、再び記者へ電話を入れ、ベンもナムターンのわがままな言い分を咎めます。ベンにしかられ「彼は私と結婚する気なんてないんだ」と落ち込んだ振りをするナムターンのためにベンと話をするダー。「あの子はまだ子供よ」とナムターンを庇うダーに、ベンは「年は18歳でも、もうすぐ母親になるんだ」ときっぱり告げます。

ナムターンの会見に納得がいかないジェットは、自分もテレビ番組に出演。自分のほうがもともとベンと親密で、あの日も仕事の打ち合わせをしていたところいきなりナムターンに殴られたと主張。番組をみた社長のバロムは激怒し、秘書のアンを責めます。一方番組を観ていたダーもジェットの発言に納得がいきません。体調不良を押してベンの会社に出向き、ジェットと話をさせて欲しいと訴えます。アンもジェットのもとに行き、「これでもう話は収めて欲しい」と小切手を渡します。金額に納得した表情を見せるジェット。ダーはベンの前で倒れてしまい、病院に運ばれます。「今日は空いてるから、僕が面倒みるよ」と申し出るベンに、ダーは戸惑います。

よく廊下で鉢合わせるふたり。

ベンが付き添いをしてくれることになんとなく嬉しい気持ちになるダーでしたが、「私のそばにいるよりも、ナムターンのケアをしてくれたほうがいい」と言ってしまいます。ダーの言葉に、少し寂しい気持ちになるベン。一方入院することになったダーの面倒をベンが見ていると知ったナムターンは、帰宅したベンに「お礼に今日は私が癒してあげる」と申し出ますが「もう疲れているから」とあっさり断られてしまいます。翌朝、ナムターンは友人から、ドゥアンと一緒にいる動画がウェブサイトに掲載されていることを教えられます。ナムターンの相次ぐスキャンダルはすぐに広まり、息子ビーからそのことを知らされたバロムは、すぐさま秘書のアンに始末をさせます。

ベンと結婚間近ということになっているのに、ドゥアンとのスキャンダルが公になり、ベンの家には再び記者たちが押しかけてきます。入院中のダーも新聞記事でナムターンのスキャンダルを知り、いても立ってもいられず病室を抜け出します。慌ててダーを探しに来たベンに誘導され、ひとまず屋敷に忍び込むふたり。ちょうど社長のバロムがナムターンと話をしているところでした。「次から次へと問題ばかり起こしてどういうつもりだ!」と怒鳴るバロムに「私がいつどこでだれと過ごそうとそれは私の勝手でしょう」と言い返すナムターン。バロムの怒りはベンにも向けられます。「お前がちゃんとついていなかったから!」と言われ、とうとうベンも「子供のことといい、やってもいないことに責任は取れない!」と言ってしまいます。

「どういうこと?」とベンに詰め寄るダー。誰もなにも言えず、気まずい時間が流れます。ベンはナムターンを振り切り部屋を出てしまいます。困惑したダーは、ベンに真相を尋ねますが、要領を得ないベンに「責任逃れをしたいだけなのね」と思わず平手打ちをしてしまいます。ダーを追いかけようとして思わず顔が近づき、ダーもベンも思わずお互いを意識してしまいます。夜になっても、昼間のベンとのことがなぜか頭を離れないダー。ベンもダーのことをずっと考えていました。「きっと怒っているだろうな」とつぶやきつつ、それでも話をしようと部屋をでます。ダーもベンを叩いてしまったことを謝りにいこうとします。思いがけず、ふたりは廊下で鉢合わせします。

なんとなく何も言えず部屋に戻った二人。翌朝も気まずい雰囲気が続きます。かみ合わないふたりの会話に、メイドのおばさんも苦笑い。ダーはベンに、ナムターンと一緒に病院へ行くよう提案します。渋るベンに「父親として当然でしょう」ときっぱり言うダー。しぶしぶナムターンと産婦人科を訪れたベンでしたが、ナムターンは有名人。すぐに見つかってしまいます。「本当にナムターンは妊娠してたのね」とささやかれるなか、ナムターンは名前を呼ばれます。ベンに「お願い、ついてきて」と甘えるナムターンの姿をみて、まわりの人もすっかりナムターンの妊娠を信じてしまいます。薬を受け取る二人の姿は隠し撮りされ、再び雑誌に掲載されてしまいます。

ドゥアンのもとにも記者が。ってか・・・ボーイ、美味しそう☆

ダーとベンの関係が少しずついい感じに。でもダーにとって、ナムターンは「妹の恋人」なわけで・・・だけどベンはナムターンのことなど好きでもないし、おなかの子の父親でもないのです。本当のことをダーに告げるわけにもいかず、もどかしいベンの気持ちにまったく気付いていないダー。いつになったら本当のことを言えるのでしょうか。そして今の所、スーパースターということでなにをしても社長に庇ってもらえている立場のナムターンではありますが、いつまでその立場が続くのでしょうか。社長バロムは、息子ビーを売り出そうとしています。ナムターンのおなかの子の父親は、もしかしてビーなのか?いや~、話がなかなか進みません。