広島女児殺害事件、容疑者が捕まりましたね。
昨日は夜更かしをしていたので、容疑者逮捕の知らせをテレビでリアルタイムに見ていました。
容疑者はペルー人・・・ペルーという国のことをよくは知りませんが、親日家が多く、日本からの移民も多い国です。日本に滞在するペルー国籍の人は、国別に見ても5番目くらいの多さで、主に出稼ぎ労働などをしている人が多いとのこと。そんな彼を犯罪に駆り立てたものはなんだったのでしょうか?
子供をもつ親として、子供を狙った事件がおこるたびに胸が苦しくなります今回の事件も、「幼児性愛癖のあるオタクっぽい男性」が犯人では?!などとまことしやかにマスメディアで取り上げられているのを目にしていたので(そもそも、こういった犯罪が起きるたびに『オタク』が疑われる、という先入観もどうかと思うのですがね。『オタク』の人もさぞ迷惑していることでしょう。)外国の人が容疑者だったのにはショックでした。日本人と違い、出稼ぎ労働者である彼らが異国で罪を犯すと、もう出国できない=収入を得られないのですから。そんな多大なリスクを犯してまで、なぜ殺さなければならなかったのでしょうか?
子供や女性、老人といった弱者を狙った犯罪が最近増えてきていますが、いつも犯人には憤りを感じてしまいます。「死刑にしろ!」と思うこともあります。反論を覚悟で言うなら、私は死刑には断然賛成です。人の命を奪っておいて、反省だのなんだの関係ない!同じ方法で苦しみ死んでくれ!と思うことすらあります。(まぁあまり人にいうことではないし、いろいろ複雑な問題もありますから論述しませんが、日本の刑罰はちょっとヌルいのではないかと思っています。)
今朝になって容疑者の顔写真をみて、さらに愕然としました・・・。
そして、容疑者に対する怒りや憤りは消え、心は悲しみでいっぱいになりました・・・。
不安そうな目をした容疑者・・・異国の地で孤独に暮らしていたと聞きました。そんな彼が犯した罪はたしかに重い・・・憎むべき罪人です。でも、寝ているところを拘束され、理解できない言葉で尋問を受けている彼を想像すると・・・。どうか関係者の方々、人道的な配慮をしてください。そして日本のみなさん、罪を犯した彼を憎むことは仕方ありません。でも、彼の祖国ペルーや、その他外国からさまざまな理由で来日している外国の人々を迫害しないでください。差別しないでください。色眼鏡で見ないでください。
さまざまな事情があり、日本で暮らす異国の人々・・・全員が犯罪を犯す人間ではありません。犯罪を犯す者は、ごくごく一部なのです。たしかに外国人による犯罪は年々増えています。でも全員ではありません。ほんの一部の人間なのです。
宮崎勤の事件で宮崎がオタクだったと分かってから、世の中の「オタク」と呼ばれる人々は糾弾されました。タイを(売春)旅行した人がHIVに感染してから、タイという国はエイズ大国だというレッテルを貼られました。九州で中国からの留学生が殺人事件を起こしてから、中国からの留学生は危険、と思われるようになりました。そしてまた、ペルーから来た人たちも迫害を受けるのでしょう・・・残念でなりません
どうか憎むのは、容疑者だけにしてください。どうか画一的な目で見ないでください。犯罪者がいる傍ら、一生懸命生きている人だってたくさんいるのです。彼らを蔑むことだけは、どうかしないでください。