テムテムな日常

頑張れみんな!頑張れ自分!

「サームフアジャイ」第12話(最終話)

2010-07-27 | タイドラマ「3 Hearts」
第12話(最終話)
チャーイに薬を盛って、ムエタイの試合を自分たちの優位に運んだことをチャーンの前で証言するシンハラートたち。チャーンは法廷できっちりサックダーを裁きたいと上司であるピポップに話します。しかしピポップはサックダーたちを裏切ることなどできないと消極的です。チャットを殺したことも、ティップを事故に見せかけて大怪我を追わせさらに書類を奪ったことも、すべてはサックダーの仕業だと分かっているのに、なにもできないチャーンは、自分にもどかしさを感じます。改めて自分のふがいなさをチャーイの詫びるチャーンでしたが、チャーイに「チャットのことだけは許せない」と言われ、チャーンは何もいえなくなってしまいます。

久しぶりにナンターのもとを訪れたチャーイ。ナンターに友達ができたらしいことをとてもうれしく思います。一方、正当防衛とはいえ裁判でサックダーを擁護するよう指示を受けたチャーンでしたが、やはりサックダーを庇い立てする気にはなれません。思い切って上司ピポップに話をしようとしますが、逆に仕事から下ろされてしまったりします。母の体調を気遣って、母に仕事をさせずにいたチャーンとチャーイでしたが、母も毎日退屈をしていました。チョームに「なにもしないで一日を過ごすなんてうんざり」と訴えます。母の意を汲んだチョームは、チャーイに相談しますがチャーイはやはりいい顔をしません。そんなチャーイのもとに、ティップの兄テープから電話がかかってきます。テープと一緒にこっそりサックダー邸に向かうチャーイ。

チャーイは警備員の目を盗んでこっそりティップの部屋に忍び込みます。テープはバンチャーと会食中でしたが、思いのほかバンチャーが早く席を立ってしまったため、思わずワインのビンで頭を殴りつけてしまいます。ティップを連れ出したチャーイはどうにか車にティップをのせることに成功するのですが、テープは見つかってしまいます。運悪くちょうど戻ってきたサックダーは、チャーイがティップを連れ出したことを聞いて逆上。そのままナイフでテープを刺し殺してしまいます。一方、家にティップを連れて帰ってきたチャーイに、チョームは驚きますが事情を理解し献身的に尽くします。しかし翌日、警察を連れてサックダーが家にまでやってきます。逃げようとしたものの、チャーイは捕まってしまいます。

ティップを確保するサックダー。「俺の嫁は、俺のところにいるのが一番幸せなんだ」とティップの夫を気取るサックダーに、車椅子を押していたエームは精一杯抵抗しますが、チョームになだめられしぶしぶ車椅子から手を放します。言葉を失ったティップはなにも言うことができませんが、手だけが少し動いていました。一方チャーイは警官の隙をついて逃走。川に入って逃げ延びます。チャーイが逃げたことを聞いた母はほっとしながらも、逃げてしまったことが心証を悪くするのではないかと心配します。弁護士であるチャーンに「なんとかならないの?」と必死に訴えますが、チャーンの返答は優れません。チャーイは、チャットが働いていた修理工場へ逃げ込みます。

再びティップのもとへ向かうチャーイ。警備員を殴り倒し、そっと家のなかに忍び込みます。まずはサックダーの父バンチャーを殴り、隙をついてティップのいる部屋に。しかしもちろんサックダーもそこにいました。殴りあいでは、ムエタイ選手のチャーイに敵うはずのないサックダー。日本刀を取り出し、チャーイに斬りかかります。間合いがとれず斬られてしまうチャーイ。傷口をサックダーに踏まれ、思わず顔をゆがめます。「そんなに死にたいのなら死ね!」と日本刀を振りかぶるサックダー。しかしその瞬間、銃声がしてサックダーはその場に倒れてしまいます。もみ合いになったときにサックダーの手から離れた拳銃で、ティップが撃ったのでした。チャーイはティップを庇い警察に連行されます。

こんな状況から逃げ出したチャーイ。警察もゆるい!!

情状酌量を申し出るチャーンでしたが、上司であるピポップからはあっさり却下されてしまいます。チョームも、どうにかならないものかとチャーンのもとを訪れるのですが、偶然やってきたピムに再び因縁をつけられてしまいます。チャーンの裁判が始まり、サックダーを殺した罪がとうとう確定します。あまりの現実に母は裁判中取り乱し、意識を失ってしまいます。チョームに「自分のことは、心配しなくていい。母さんを頼む」と告げ、抵抗することなく連行されるチャーイ。自分の無力さを嘆くチャーンに、「死刑にならずにすんでよかったじゃないか」と無神経な言葉をかけるピポップ。「あなたたちにこの気持ちは絶対に分からない」とチャーンは悔しさをこらえて涙をながします。

母は心労がたたり亡くなってしまいます。葬儀に駆けつけたチャーンに、エームも、イムも、チョームまでもが冷たい視線を向けます。チョームから「あなたがそんな人だとは思わなかった」とまで言われ、チャーンは、家族を守ることよりも自分の保身を優先し、優柔不断な自分の態度で多くの人を傷つけたことを悟ります。月日は流れ、ティップの病状も少しずつ回復してきます。元通りとは行かないながらも、ナンターやナンターの恋人タワンに付き添われ、タンブンに出向いたりします。ある日、そんなティップのもとをチャーンが訪ねてきます。「今までの自分は、家族やまわりの人間に迷惑ばかりかけてきた。もう一度だけ、自分を信じて欲しい」とティップに訴えます。ティップはそんなチャーンを許します。

チャーンは、今までサックダーやバンチャーに関わった人間たちからさまざまな証言を得ます。ティップの車にわざとトラックをぶつけティップに大怪我をさせたこと、そのときに離婚届とその他の書類を盗み取ったこと、チャーイのマウスピースに毒を仕込んだこと、サックダーを撃ち殺したのはティップであること、そしてティップは、サックダーから精神的苦痛を与えられ続けていたことなどが裁判で認められ、とうとうチャーイの罪が大幅に減刑されることに。すべてをやりとげたチャーンは、車と部屋の鍵をピポップに返し、会社からも退職する旨を伝えます。すがすがしい気持ちで外へ出たチャーンでしたが、精神病院を抜け出してきたピムがチャーンを狙っていました。ピムに撃たれ、チャーンは命を落とします。

1年が服役期間を終えたチャーイを迎えに来たチョーム。付き添ってきたイムも、ふたりの再会を涙ながらに喜びます。さっそく母や兄、弟が眠る墓地を訪れたチャーイ。自分のせいで母に心配をかけたこと、辛いときそばにいれやれなかったことをチャーイは心から悔やみ、これからの人生をみんなの分まで精一杯生きることを誓います。数年後、チョームとチャーイは孤児院を開きます。エームも孤児の世話をし、イムもそんな若者たちを暖かいまなざしで見守ります。子供たちの屈託のない笑顔を見るたびに、チョームも笑顔になれるのでした。子供たちの歌声が、いつまでもいつまでもあたりに響き渡っていました。

最後2話はチャーイがめっちゃカッコよく見えてきた!

3人兄弟だったのに、最後はひとりになってしまって・・・でもチャーイにはチョームという新しい人生の伴侶ができて、残されたものがそれぞれに一生懸命生きていく、というなかなか素敵なエンディングでした。サックダーにはきっちり天罰が下ってよかったです。ティップの気持ちを考えると、ちょっと胸が苦しくなりますが・・・きっともとのようにばりばり仕事をこなすキャリアウーマンになるのでしょう。そして心を病んでしまったピムを庇って警察に連行されたピポップ、悪者はそれぞれに天罰を受けるという、タイドラマらしい良い展開でした。親と兄弟、血縁のあるなしに関わらず、人を愛するって素晴らしい。チャット役アレックスがまたしても途中で死んでしまう役なのはちょっと悲しかったですが・・・でも、アンパワーの美しい自然も観ていて癒されましたし、やっぱりタイドラマっていいなぁ~と思いました。長い間お付き合いくださいまして、ありがとうございました。

さて次のドラマは、アム・アティチャート主演、テーオ・ナッタポンが共演の「ピアンジャイティープークパン」です。これには私の好きなボーイ・チョークチャイが出演するので、ぜひともチェックしなければ!!次のドラマもぜひ一緒に楽しみましょう。

「サームフアジャイ」第11話

2010-07-27 | タイドラマ「3 Hearts」
第11話
試合に負けたチャーイが村に戻ってきます。村人たちの出迎えを受けるチャーイ。「試合に負けようと、村のみんなはずっと応援しているから!!」と励まされても、チャーイの気持ちは晴れません。出迎えた母にも、チャーイは笑顔を見せることすらできませんでした。一方、チャーイが試合に負けた理由を知ってしまったことで、チャットの気分も晴れません。ひとりで考え込んでいるチャットに、エームは「こないだ刑務所がどうこう言ってたけど、あんたが刑務所に入ってしまったら、私はどうすればいい?」と涙を流します。サックダーのもとにいるティップを見舞った父たちは、変わり果てたティップの姿に涙を流します。「いつか絶対、家に連れて帰ってやる」という父の言葉に、ティップも涙を流します。

チャーイは相変わらず無気力な様子で、チョームが献身的に介抱しますがなかなか元気になりません。チャーイの様子を見に来た長男チャーンが「また次の試合で勝てばいいじゃないか」と言葉をかけるのですが、その言葉にチャットは激怒。苛立ちを抑えきれないチャットはひとりで外に出ます。「君の怒りももっともだ」と声をかけられ、振り向くと先日のマウスピース係の男が。「サックダーに頼まれたんだ。息子が病気で、金ほしさにやってしまった。すまなかった」と頭を下げられ、チャットはサックダーへの復讐を決意。夜の盛り場で遊ぶサックダーを狙います。「車から降りろ!男同士で決着をつけてやる!」とナイフを持ち出したチャット。しかしサックダーは背を向けたチャットをそのまま撃ち殺してしまいます。

チャットの死を知らされた母は悲しみ、チョームもチャーンのもとへ知らせに向かいます。チャットが死んだことをチャーンも嘆き、真相を知りたいと思います。会議の時間になり会議室に入ったチャーンの前には、サックダーの姿が!「あなたは僕の弟を殺した!」とサックダーに詰め寄るチャーンでしたが、サックダーは「正当防衛だ」とまったく意に介しません。それどころか、チャーンはピポップから「サックダーとバンチャー氏には、いろいろとお世話になっている。失礼な態度をとって仕事に支障が出たらどうするつもりだ」と逆に責められてしまいます。チャットの葬儀に向かう時間になっても、エームはとても着替えをする気になれません。「どうしてチャットが死ななければならなかったの?」と泣き崩れます。

チャットの葬儀がしめやかに行われます。葬儀に父イムと現れたエームは、平服を着ていました。チャットの遺影に語り掛けます。「わざわざかって来てくれた服を着てみたのよ。見て」と、服を見せるエーム。子供の頃から兄妹同然に育ってきたチャットをいつしか好きになったエーム。「チャットのことが大好きだって知ってた?」と泣き崩れます。チャットの死という大きなショックをうけた母を病院に連れて行くチャーンとチャーイ。母のレントゲン写真を見たドクターは「悪いです」とはっきり告げます。「今患者に必要なのは、休息です。絶対に仕事なんかさせてはいけません。心に負担をかけるようなこともダメです」と言われ、今更ながらに母の病状の重さを知ることになるチャーンとチャーイ。

今までいくら「着て見せて」と言われても拒否し続けていたエーム。こんな形で袖を通すなんて・・・。

エームはチャットの部屋で、チャットの私物のなかでひとり涙を流していました。心配して様子を見に行ったチャーイは、そんなエームの心情を思い遣るとなにも言えなくなります。翌日、ピポップのもとに入院中だった娘ピムが戻ってきます。まだ本調子ではない様子でしたが、仕事の詰まっているピポップはピムを置いて仕事に出てしまいます。ピムはチャーンに電話をするのですが、チャーンも「いろいろとやることがあって見舞いにもいけなかった」と、弟の死、母の具合がよくないことなどを話します。誰一人自分に寄り添おうとしてくれないことでピムは悲しみ、いきなり大声をあげて叫びだしてしまいます。メイドから連絡を受けたピポップは、すぐさまピムを病院に搬送するよう指示をだします。

翌朝、朝食に現れたエームは、チャットの服を着ていました。チャットの死を受け入れることの出来ないエームの態度に、父であるイムも、チョームも心を痛めます。「これ、好きだっただろう?」とエームの皿に料理を取り分けるチャーイでしたが、エームの表情に笑顔は戻りません。席を外したイムは、チョームに「エームの気持ちも分かるけど、どうしたらいいか分からない」と困惑を見せます。「死別するというようなことがなければ、きっとふたりはずっと離れることもなかったと思うのに」とチョームもエームを気遣います。一方、バンチャーは再び資金繰りに行き詰っていました。ちょうど電話をかけてきたティップの兄テープにも悪態をつくサックダー。そんなサックダーを見つめるティップは少しだけ手が動くようになっていました。

農園で働くようになったネープ先生の娘ナンターは、同じく口の聞けない青年と次第に心を通い合わせるようになります。一緒にランニングをしたり、話をしたり、将来のことを語ったりするうちに、いつしかナンターは彼のことが好きになっていることに気付きます。一方、チャーンとチャーイは、サックダーのことを巡って激しく対立します。チャットを殺した罪でサックダーに償いをさせるべきだと考えるチャーイと、諸所の事情を鑑みて踏み込むことが出来ないチャーン。とうとう喧嘩別れになってしまいます。ピムは精神病院に入れられることに。実はピムの母親も同じ精神科に入院していました。「私には、精神病の血が流れているのね」と父に怒りをぶつけるピム。「チャーンが憎い!」と繰り返します。

具合のいい日には、母も料理を作ったりするようになりますが、そんな様子をチョームは心配します。ちょうど戻ってきたチャーンも母を気遣います。かかってきた電話をとったチョームは、チャーンに電話を取り次ぐのですが、その電話の相手はピムでした。ピムはチャーンがチョームのもとへ戻ったと勘違いし、深く傷つき、チャーンに対する憎しみを募らせます。母に「私はどうすればいいの?」と訴えるピムに、母は「殺せばいい」とあっさり言い出します。チャーイとの試合に勝ったシンハラートは、家に帰ろうとしていました。チャーイのマウスピースに薬を盛ったことを初めて聞かされたシンハラートは、サックダーに真相を問いただしますが、「お前の実力ではあいつに勝てなかった」と逆に殴られてしまいます。

精神病院に入院させられてしまうピム。

チャットの死。チャーイの敗因を作ったのはサックダーだと聞かされ、いても立ってもいられなかった気持ちは分かりますが、サックダーと対峙するには、チャットは素直すぎました・・・。残されたエームが、チャットの買った服で葬儀に参列するシーンは涙が止まりませんでしたね。言葉にすることはなかったけど、深い絆で結ばれていたチャットとエーム。チャットの死が与えた影響はあまりにも大きすぎました。次回はいよいよ最終回ですが、ちゃんとサックダーには胸のすくような天罰が下って欲しい!ちゃんと正義が勝ち、悪が駆逐される展開であってほしいものです。ティップにも幸せになって欲しいし、ピムも悔い改めて欲しい。チャーイとチョームも幸せなエンディングを迎えて欲しいのですが・・・。

「サームフアジャイ」第10話

2010-07-20 | タイドラマ「3 Hearts」
第10話
母チュンは、チャーイに、「もうリングに立つのはやめて欲しい」と訴えます。「心配で、生きた心地がしない」というチュンのことばに、チャーイはなにも言えなくなってしまいます。チャーイに試合をして欲しくないのは、チョームも同じでした。ある日、母が長男チャーンの写真を見ながら涙を流しているのを見てしまったチョームは、意を決してチャーンのいるオフィスに向かいます。久しぶりに再会したチャーンと向き合うチョーム。「お母さんが、いつもあなたのことを気にかけ、会いたがっている。どうか一度家に帰って、顔を見せてあげて欲しい」と訴えるチョームに、チャーンはわざわざ伝えに来てくれたことを感謝し、チョームの手をとります。そこへ運悪く、ピムが入ってきます。

「やっぱりあんたたちは付き合ってたのね!」とチョームを罵倒するピム。「誤解です!」ときっぱり申し出たチョームでしたが、チャーンはチョームにもう帰るよう促します。チョームが部屋を出た後、チャーンとピムは激しい口論に。しかしチャーンの言い分など、ピムはまったく聞こうとしないのでした。一方サックダーは、さっそくティップの家の資産の名義を書き換えます。サックダーの仕打ちに気付いたティップの兄テープは、父と共にサックダーの元へ。弁護士立会いの下、書類の効力の有無を争うことになります。双方の間に入った弁護士は、チャーンでした。ティップたちの事情を知らないチャーンは、サックダー側に立ってしまいます。話し合いが終わった後、チャーンはチャーイに「今度、母さんに会いに行く」と話します。

チョームはチャーンに会いに行ったこと、ピムに罵倒されたことなどをみんなに話します。「お母さんが、会いたがってることを伝えたかっただけなのに」と、誰にも相談せずチャーンに会いに行ったことを詫びるチョーム。チョームの話に、チャーイもなんとなくいい気分がしません。さっそくチャーイに「なにかいいたいことがあるなら言って」と訴えるチョームに、チャーイは「これからは、なにかするとき、なにか考えたとき、どこかに行くときは必ず僕に話すこと!」と約束させます。ある日サックダーは、ピムを連れ出し酔って帰ってきます。ピムを自分の寝室に入れるのですが、部屋にはティップがいました。メイドに「こいつの面倒は俺が見る」と、席をはずさせます。

ティップの目の前でピムと過ごすサックダーに、ティップは怒りと悲しみで涙を流します。同じ頃、ティップの父もティップがサックダーに殺される夢をみてうなされていました。「ティップが心配だ」と言い出す父に代わって、ティップに連絡をとる兄テープ。「今何時だと思っているんだ!」とサックダーに罵倒されます。ピムがサックダーと一緒に過ごしていた翌日、チャーンは母のもとに戻るため身支度をしていました。朝になっても戻らないピムに失望しながら出て行く準備をするチャーン。そこへピムが戻ってきます。「あの子のところに戻るのね」というピムに、敢えてなにも言わないチャーン。「誰のおかげでここまでなれたと思っているの!」とチャーンを引きとめようとするピムでしたが、チャーンは出て行ってしまいます。

帳簿をつけていたエームの父イムは、町に戻ってきたチャーンの姿を見つけます。自分になんの挨拶もなく歩いていくチャーンに悪態をつきながらも、チャーンの帰りがうれしくてたまりません。いつものように、母のお菓子作りを手伝っていたチョームの前に、チャーンが現れます。「母さんは?」と尋ねるチャーンに「奥にいる」と笑顔で答えるチョーム。チャーンは母と再会します。久しぶりの再会に、親子は涙を流し喜び合います。母の手料理を食べながら、チャーンはあまり居心地の良くない今の現状を少し話します。「それなら前のようにここに戻ってくればいいのよ」というイム。チャットとエームも、さっそくチャーンに声をかけます。「カッコよくなったみたい」とからかわれながらも、チャーンは悪い気はしないのでした。

まさに外道という言葉がぴったりなサックダー。

シンハラートと再び対戦することになったチャーイは、練習にも身が入ります。シンハラートも、先日の雪辱を果たすべく、別人のように真摯な姿勢でトレーニングに取り組みます。両者の順調な仕上がり具合に、スポーツ記者たちも取材に熱が入ります。一方そんななか、ピムは自殺未遂を図ります。いつも自分のわがままばかりを通そうとするピムをたびたび諌めてきた父ピポップではありましたが、ピムは自分の非を認めようとしません。病室のベッドからサックダーに電話します。「今すぐ来て」というピムに、「今は無理だ。これからシンハラートの試合がある。また今度にして欲しい」と答えるサックダー。自分の思い通りにことが運ばないことでピムは苛立ちます。

シンハラートとチャーイの3回目の対戦が始まりました。ラジオで試合の行方を見守るティップの父。母チュンとイムもお菓子作りそっちのけでラジオに聞き入ります。チョームとエームは会場へ。チャットもリングサイドで応援します。試合は互角、少しチャーイが優勢か、という感じでした。ラウンドをこなし、マウスピースを外したチャーイでしたが、チャットはチャーイのマウスピースを交換する際に、男の不自然な動きに気付きます。マウスピースを交換した直後、チャーイの動きがおかしくなります。シンハラートに攻め込まれ、チャーイはダウンを奪われ、そのまま立てなくなってしまいます。試合は大ブーイング。会場で見ていたチョームも、チャーイが心配でたまりません。

チャーイの体からは毒物が検出されます。幸い量が少なかったため大事に至ることはないと言われ、一同一安心するのですが、チャットはさっきのマウスピースのことがどうもひっかかっていました。チョームはチャーイに付き添うことに。「死ぬまであなたと一緒にいるって決めたから」と、眠っているチャーイに自分の気持ちを話します。一人そっとサックダーのもとへ向かうチャット。シンハラートの勝利を祝って、どんちゃん騒ぎが行われていました。そこへ先ほどのマウスピース係の男が。「うまくやってくれた」とサックダーからその男が金を貰うのを見て、チャットはすべてを悟ります。男を待ち伏せしていきなり棒で殴りつけるチャット。「警察につきだしてやる!」と言うチャットをナイフで刺して男は逃げます。

手当てを受けるチャットに、エームはチャットの短気さを責めます。チャットのケガも幸いたいしたことではなかったのですが、チャットは「心配するから、母さんには言わないでおこう」と話します。チャーイの病室で付き添おうとしたチャットでしたが、チョームに「今日は私がついているから、ふたりは先に帰って」と言われ、ひとまず帰宅することに。「もし俺が刑務所に入るようになることがあったら、お前は面会に来てくれるか?」と真顔で尋ねるチャットに、エームはなんだかただならぬものを感じます。ピポップに会いにきたサックダーですが、応対した使用人から「ピムさんのお見舞いに行っておられます」と聞かされ、ピムになにかあったことを知ります。

一服盛ったことはすぐさまチャットに感づかれます。

ティップが可哀想でたまりません。あんなに仕事に打ち込んできたのも、ろくでなし男のサックダーを忘れるため、そしてあんなろくでなしでも、一度は愛したサックダー・・・きっといつか、サックダーが昔のようにまともな人間となって自分を再び愛してくれることを心のどこかで待っていたのかもしれませんね。声を失ったティップが、ただ黙って涙を流し続けている姿はあまりにも気の毒です。どうかサックダーには天罰が下ればいいですね。そしてチャーイまでもサックダーの汚い手で試合に敗れてしまいます。いち早く不審に気付いたチャットでしたが、チャットはあのとおり直情型の短気者。早まったことをしなければいいのですが。

「サームフアジャイ」第9話

2010-07-18 | タイドラマ「3 Hearts」
第9話
眠ってしまったチャーイを起こさず、ティップは母チュムに別れを告げ帰ってしまいます。夜、シャワーを浴びて自分の部屋に戻ってきたチャーイ。水槽の魚に餌をやろうとしたところ「もう餌はあげたわ」とチョームに声をかけられます。チョームが、チャーンから送られた指輪をしていないことに気付いたチャーイは「結婚指輪はしないのか」と言います。チョームはその言葉に深く傷つき、チャーイを叩いてしまいます。「あなたは、ムエタイでは強い人なのかもしれないけど、私にとっては、自分勝手なひどい人だわ」と、泣きながらチャーンとの間にあった出来事を話すチョーム。自分がチョームに対し誤解をしていたことに気付いたチャーイでしたが、チョームは部屋を飛び出してしまいます。

部屋を飛び出したチョームを、無理やり部屋まで連れ戻すチャーイ。チョームを抱きしめようとしますが、チョームは拒絶します。「次に同じことをしたら、また叩くわよ」というチョームに、チャーイは「こっちのほうがいい」とナイフを差し出します。「お互いに、相手のことが好きすぎて、誤解しあってしまった」と、改めてチョームに対する自分の気持ちを話すチャーイ。ふたりの心がようやくひとつになりました。抱き合うふたりの姿を窓越しに見てしまったチャットは大ショック。そのまま外へでてしまいます。エームに慰められるうちに、チャットは「そういえば、おまえは男なんだよな?」とエームにわざと抱きつきます。「男じゃないけど、私はトムボーイ。だけど本当は女」と、動揺するエームの頬にキスまでしてしまいます。

ピムとチャーンは相変わらず生活を共にしていました。多忙なため、すれ違い気味の日々を送るふたりには口論が絶えません。チャーイの服から香る香水を「あの女のものでしょう?」とピムに言いがかりを付けられ、チャーンはうんざり。一方ティップの兄テープは、サックダーと話をしに行きますが、サックダーは相変わらず5000万円と引き換えに離婚届にサインをすると言い張ります。サックダーの傲慢な態度をテープから聞いたティップは「あいつはそういう男だと言ったでしょう」と兄の怒りをねぎらいます。再びサックダーと面会することになったティップ。ワインを注文し上機嫌のサックダーに対し、ティップは「こっちにも、これ以上いいなりになるつもりはないわ」と強気に出ます。

離婚届をたてにティップから金を強請り取る計画が、いまのところうまくいきそうだとサックダーは父バンチャーに連絡を入れます。一方ティップは、チャーイに電話をかけてきます。チョームが電話をとったのですが、チャーイがティップと親しげに話をしているのを聞いてチョームはなんとなくあまり良い気がしません。「私の離婚が成立して、自由の身になれたら、あなたも喜んでくれる?」というティップに「もちろんうれしいです」と無邪気に答えるチャーイ。チャットと一緒に配達に出たエームは、立ち寄った店で女の子らしい服を買ってしまいます。チャットに咎められ、思わず「友達の妹に頼まれて・・・」と嘘をついてしまいますが、「トムボーイに女の子の服なんか試着できないよな」と笑われてしまいます。

サックダーのもとへたったひとりで会いに行くティップ。離婚届と引き換えに小切手を渡します。ようやく晴れて離婚が成立したティップを、サックダーは「せっかく自由の身になれたんだ。祝杯をあげよう」と誘います。「少しだけなら」と応じたティップ。高笑いをするサックダーに「あなたは本当に虫けらのような男ね」と言い放ちます。その言葉に激昂したサックダーは、ティップをソファに押し倒してしまいますが、ティップはバッグの中に拳銃を隠し持っていました。銃でサックダーを脅し、その場をあとにします。ティップが車に乗り込もうとしたところ、サックダーの父バンチャーがこちらを見ているのに気付きます。不審に思いながらも、ティップはサックダー邸をあとにします。

ナンターの恋にも注目です!!

車を運転しながら、自由の身になれたことを喜ぶティップ。さっそくチャーイに連絡を取ります。「私、やっと自由になれたの!」と話すティップに、「おめでとうございます」と祝福の言葉を送るチャーイ。「初めて会ったときから、あなたは私にとって、特別な存在だった。やっと言えるわ。私ね・・・」と、自分の気持ちを話しかけたティップでしたが、横からトラックが。ただならぬ音になにかあったのではと心配するチャーイ。ティップの車に何者かが侵入し、バッグを奪います。ティップを事故にあわせ、バッグのなかの離婚届と土地の権利書を奪うよう仕向けたのは、サックダーの父パンチャーの仕業でした。ティップの事故はすぐにニュースになり、ネープ先生もすぐさまバンコクへ向かいます。

ティップは大怪我をしたものの命は取り留めていました。白々しく見舞いに来たサックダーに、ティップの父も、兄も怒りを隠せません。「なにも心配しなくていいから」とティップを気遣う家族たちでしたが、権利書と離婚届を再び奪われてしまい、改めてサックダー親子の執念深さを知ります。チャーイの家でも、また母が体調を崩して倒れてしまい、チャーイは連絡の取れなくなったティップのことを気にかけながらも、どうすることもできずにいました。再び金づるを手に入れたことで祝杯をあげるサックダーとパンチャー。そこへピムが電話をかけてきます。「君にずっと会いたかった」とピムを口説くサックダー。ピムも、サックダーと密会する時間を指定します。

ピムと不仲になるにつれ、仕事でもミスが目立つようになるチャーンに、ピポップも苦情を言います。ピムと会おうとしたチャーンでしたが、ピムは外出中で、友人と食事してから帰る予定だと聞かされます。一方、チャットとエームは相変わらず兄弟のような関係でいました。一緒に川で泳いだり、食事を巡って賭けをしたりしています。しかしふとした拍子にチャットはエームのことがすごく可愛く見えたりします。エームもチャットのことを意識するように。女の子らしい服を着てみたりしますが、チャットに見つかって思いっきり笑われたりします。それでもエームは、いつかチャットが自分を女の子として大切に想ってくれる日が来るのを心待ちにしているのでした。

サックダーとピムが密会しているところを見てしまったチャーンは、ピムに対する信用を失います。それでも「イヤなら私と結婚しなさいよ」というピムの言葉に、首を縦に振ることはできないのでした。チャーイに試合で敗れたシンハラートは、借金を作っていました。借金返済のため、もう一度試合をさせて欲しいというシンハラートに、サックダーは試合をさせることに。シンハラートの件はネープ先生の耳にもすぐに届きます。その一方で、サックダーは、大怪我を追ったティップを自分の家に招きます。「今日から毎晩、俺と一緒に寝るんだ。だけど俺にはもう新しい女がいる。そのうちお前も、その目で見ることになるだろう」とティップを傷つけるサックダー。怒りと悔しさで、ティップは涙を流します。

サックダー役、結構好きな俳優さんだったのに、めっちゃ嫌いになりました(怒)。ほんと最低な男です!

チャーイとチョームが仲直り。お互い愛しすぎるゆえにすれ違ってしまったことに気付くわけですが、その後もふたりの仲むつまじいシーンが結構あって、なんだか癒されましたね。やっぱりチョーム役Patは、ニコニコしてるほうがいい!そしてサックダーとバンチャー親子、これは間違いなく地獄行きですね。サックダーは今、ピムに手を出していますが、サックダー自身も離婚が成立していない状態でピムと結婚することはできません。今後どうこじれていくのでしょうか。ピムは自分のことを「私は気の多い女」と言っていましたが、気を多くさせているのは煮え切らないチャーンの態度です。チャーンにも早く目を覚まして欲しいものですが・・・。

「サームフアジャイ」第8話

2010-07-18 | タイドラマ「3 Hearts」
第8話
家を出てしまったチャーンは、ピムと付き合うようになっていました。ある日ピムは、チャーンが財布の中にチョームの写真を入れているのに気付いてしまいます。一方、兄弟の母チュムは新しくお菓子の店を始めることに。チャットとチョームが一生懸命宣伝活動をした甲斐もあって、お店は大繁盛。注文の電話が鳴り止みません。ある日、偶然チュムのお菓子を口にしたピムは、そのお菓子がチャーンの母によるものだと知ってしまいます。それとなくチャーンにお菓子を食べさせるピム。夕方、「あのお菓子、どうだった?」と白々しく尋ねるピムは、「あなたは毎日私と一緒に寝ているけど、あなたの心は、今でもあの子のもとにあったのね!」と、チャーンが今でもチョームに気があることを責めます。

バンチャーは事業に失敗し、多額の債務を負うことになってしまいます。話を聞いた息子サックダーは混乱しますが、いい方法を思いつきます。一方、シンハラートとの試合を控えたチャーイは、順調な仕上がりを見せていました。その日はネープ先生と共にティップの家で一緒に食事をし、リラックスした時間を過ごします。食事を終え、ティップに別れを告げ帰ろうとしたところへ、一台の車が。降りてきたのは、バンチャーの息子サックダーでした。ティップに馴れ馴れしい言葉をかけるサックダーは、実はティップの夫だったのです。金遣いの荒いサックダーに愛想を着かしたティップは離婚を求めていたのでしたが、サックダーはティップの家の財産をあてにしなかなか離婚に応じようとしなかったのでした。

「離婚証明が欲しいなら、くれてやる。だけどその前に、5000万バーツよこせ」とサックダーはティップを強請ります。サックダーのためにもうお金は使いたくないティップ。庭に出てひとり涙を流すティップに、父は「離婚が成立さえすれば、おまえもまた自由になれる。自由になりたいのなら、くれてやればいい」と理解を見せます。家に戻ってから、ティップとサックダーの事情を聞いたチャーイは、ティップがサックダーのことを忘れるために、無我夢中になって仕事に打ち込んできたことを理解します。シンハラートとの試合が近づいてきます。チャーイは毎日トレーニングに励み、ティップもそんなチャーイを見守ります。ときにナンターも練習に加わり、チャーイのトレーニングは充実をまして行きます。

思い悩んでいる様子のティップに、チャーイは声をかけます。「あなただって昔、恋人のことで落ち込んでいたことがあるでしょう?一緒にしないで」と気丈なところを見せるティップに、「男だろうと女だろうと、感情にはなにも違いはないです」と静かに反論するチャーイ。チャーイに励まされ、ティップも少しだけ元気になります。一方、いつものようにとあるカフェにお菓子を届けに来たチョームは、店のスタッフから「ピムさんが、あなたに話があるそうよ」と声をかけます。ピムに挨拶をするチョームに、ピムは「あなた、チャーンとはどんな関係?」とずばり尋ねます。会社に戻ったピムは、チョームのことでチャーンを責めますが、繰り返し同じ話ばかりするピムにチャーンもうんざりしていました。

ピムに咎められたことをチャットに話したところ、チャットは激怒。店に乗り込もうとするチャットをチョームは必死に止めます。ピムの連絡先だけでも知りたいからと、店に入りピムのことを尋ねるチャット。ピムがチャーンの恋人だと知り、すべてを納得したチャットは、チョームにその事実を話します。「会っても嫌な気持ちになるだけだから」というチョームの言葉を尊重するチャット。その日、テレビを見ていたイムは、長い間家に戻ってきていないチャーイがリングに立っていることに気付きます。すぐさまエームが報告に。チョームがテレビをつけると、チャーイが試合をしていました。チャーイは、以前敗北を喫したシンハラートに対し、優勢に試合を進めます。リングサイドでは、ティップとサックダーもにらみ合っていました。

チャットとチョームは本当の姉弟のような関係に。

落ち着いた試合運びのチャーイに、シンハラートは苛立ち始めます。罵声を浴びせたり、アンフェアな態度を取ったりする姿が目立ち始め、会場からはブーイングが。家てテレビ観戦している母チュムやチョーム、チャット、エームもハラハラしながら見守ります。そしてとうとうチャーイはシンハラートを倒します。心配しながら見守っていたチョームは、チャーイの勝利にようやくほっとした表情を見せます。試合が終わってからも、シンハラートは呆然とした状態。サックダーに責められても、なにも言えません。チャーイの勝利をねぎらうティップは、「あなたに5000万バーツ賭けてたのよ!」と笑顔を見せます。以前とすっかり変わらないチャーイの復活に、ファンも大勢押しかけてきます。

ジムに戻ってきたチャーイを待っていたチャットとエーム。久しぶりの再会を3人は喜びあいます。「母さんはどうしてる?」と尋ねるチャーイに、「いつも心配してる」と応えるチャット。「明日、母さんに会いに行くから」というチャーイに、チャットは笑顔を見せます。夜、戻ってきたエームに、チョームはチャーイのことを尋ねます。自分のことなどもう忘れてしまったかのようなチャーイの態度に、チョームは少し寂しい気持ちになります。その頃、サックダーと父バンチャーは、ピムの父ピポップを訪ねてきていました。仕事中だった父ピポップに代わってピムが応対します。チャーンも交えて食事をすることになるのですが、ピムとサックダーがかつて付き合っていたと知ったチャーンは、ピムに苛立ちをぶつけます。

ティップは、兄のテープに、サックダーから離婚届にサインをする代わりに5000万バーツを要求されていることを相談します。サックダーの仕打ちにテープは憤りますが、父は同意してくれていること、これ以上は絶対に屈しないことをテープは訴えます。家に戻って母に会うというチャーイにティップとネープ先生も付き添うことに。チャーイが戻ってきたことに気付いたチョームは駆け寄ろうとしますが、車から降りてきたティップの姿に足を止めてしまいます。母と抱き合って再会を喜ぶチャーイを見ていたチョームでしたが、チャーイはチョームから目をそらしてしまいます。チャーイの態度に、チョームは深く傷つきます。

チャーイの冷たい態度に傷ついたチョーム。お菓子の注文が入ったのをきっかけに席を外します。チョームが気まずい思いをしていることにうすうす気付きながらも、チョームに対し何も言わないチャーイ。チャーイは母を労わって、注文の電話をとったりします。久しぶりの母との時間に、すっかりリラックスした様子を見せるチャーイ。母の膝で眠ってしまいます。イムはチャーイと一緒にやってきたティップに早速声をかけます。オカマ口調のイムに最初は驚いた様子を見せるティップでしたが、チョームから「この人は、さっきチャットと一緒に戻ってきたエームのお父さんで、イムおばさんです」と紹介。イムは「あなたのこと、この間の試合で見たわ。テレビで見ただけだけど、すごくきれいな人だと思ったの」と持ち上げます。

「どこのチャンネル?」「ch3だよ!!」というやりとりが(笑)。

登場人物がようやく繋がってきました。ティップがあそこまで、情熱的に仕事に打ち込むのは、愛した男に裏切られた辛い過去を忘れるため・・・そしてその愛した男というのが、いかにも悪人なバンチャーの息子サックダー。ティップほどの強い女が、どういう経緯であんなどうしようもない男と結婚することになったのか分かりませんが、ティップには負けないでもらいたいですね。当のサックダーは、海外留学時代、ピムと付き合っていたこともあるそうで、チャーンの気持ちに満足できないピムと、まさに「やけぼっくいに火」な状態。チャーンとピム、サックダー、ここにティップが加わって、いっそう人間模様が複雑化していきます。

「サームフアジャイ」第9話

2010-07-16 | タイドラマ「3 Hearts」
第9話
兄弟の気持ちがバラバラになってしまったことで、母は深く傷つきます。涙を流し息子たちの不仲を悲しむ母を見て、チョームは一生懸命慰めようとします。チャットに、「お母さんのこと、嫌いになってなれないでしょう?」と話しかけ、母とチャットの関係を取り持とうとします。バラバラになってしまった3兄弟を、エームもひそかに案じていましたが、エームにはなにもすることができません。一方、家を出てしまったチャーンは、ピムと一緒にいましたが、チャーンはピムを出世のために利用しようとしているだけでした。母をこれ以上悲しませないため、母と向き合おうとするチャット。「もう許してもらえないかもしれない」というチャットを、チョームが励まします。

「私にとって、あなたたち3人は私の大切な3つの命。憎み合って欲しくない。仲良くして欲しい」という母の言葉に、チャットは改めて、母に心配をかけてしまったこと、兄弟の和を壊すようなことをしてしまったことを反省し、悔い改めます。「いつまでも母さんの息子でいる」と泣き崩れるチャットを抱きしめる母を見て、チョームは少し安心するのでした。一方、地方の知り合いのもとに身を寄せているネープ先生とチャーイは、深夜、飼い犬の尋常ならぬほえ声に目を覚まします。そっと外を見ると、いかにも怪しい男が。すぐさまチャーイたちは怪しい男たちを取り押さえます。幸い大事には至らずに済みましたが、報告を受けたティップは表情を曇らせます。

不審な男たちは、先日ストライキを企てた使用人たちでした。よくよく事情を調べてみると、ティップの昔の恋人が裏で手を引いていることが分かります。大事に至る前に使用人たちの裏切りを止めてくれたチャーイとネープ先生に、改めてティップの父は感謝の気持ちを伝えます。これからどうして生きていくか考えあぐねているチャーイに、ティップが声をかけます。「あなた、失恋したんでしょう?」と、思い悩むチャーイの胸のうちをずばりと言い当てるティップ。ティップはチャーイに、農園で働くことを提案します。チャーイに逆らうすべもなく、いつしかチャーイはティップのもつ広大なみかん農園で働くことに。チャーイの働きぶりを、ティップはいつしかそれとなく頼もしく思うようになります。

いつものように忙しく農園の仕事を切り盛りするティップ。ある日チャーイは、ティップに呼び出されます。ナンターとネープ先生が働く植物園まで行くから、車を運転して欲しいと言われるのですが、チャーイはティップがどうしてそこまで自分を信用するのか少し不思議に思います。ティップが仕事をしている間、ナンターのもとを訪ねたチャーイは久しぶりにナンターと再会します。「農園の仕事はどう?」と尋ねられ、まんざらでもない気持ちになるチャーイ。「お嬢様と、チャーイが恋人になれば、すごくうれしいのに!」と話すナンターに、チャーイは苦笑い。自分が育てた花や花壇をチャーイに案内するナンターに、チャーイも久々に晴れ晴れした気持ちになります。

ある日チョームは、授業を終えた自分を迎えに来たチャットに「連れて行って欲しいところがある」と言い出します。チョームが案内させたところは、孤児院でした。「私も孤児だったから、寄付しようと思って」と、お金を寄付するチョームに、チャットは「そんなたくさん寄付なんてしなくても」と半分あきれてしまいます。帰ろうとしたところ、偶然にもエームの父イムと出会います。「こんなところで、なにをしているの?」と声をかけるイムに、「寄付に来たんです。私も孤児だったので」というチョーム。孤児と言う言葉に、イムは表情を一変させます。「私も孤児だったの。親がいない子供たちが可哀想で」と、自分も寄付に来たことを話すイム。今までチョームに辛く当たってきたことをイムは心から詫びます。

今までいじわるだったイムとも和解。チョームに味方が増えました。

ティップの兄テープは、以前チャーイと試合をして勝ったシンハラートというムエタイ選手を引き抜きたいと思っていました。しかしバンチャーの息子がシンハラートを手放そうとしません。シンハラートを引き抜くため、テープは試合を申し込みます。シンハラートに勝つことが条件、ということで、かつてシンハラートと対戦したことのあるチャーイに白羽の矢が立ちます。ネープ先生も「チャーイが負けたのはあの試合一度だけだ。あのときだって、精神状態がちゃんとしていたら絶対に負けてはいなかった」とチャーイを推します。しばらく実践から離れていたとはいえ、チャーイは相変わらず強い選手でした。しかし、再びムエタイのリングに立つことにチャーイはどうしても首を縦に振りません。

チョームは、いつまでも帰ってこないままのチャーイを忘れることが出来ません。「あなたはひどい人だわ」とチャーイの写真につぶやいたりしています。チャーイが試合を固辞していると聞いたティップは、すぐさまチャーイのもとを訪れます。「今、私があなたの前に現れたのは、どうしてだか分かる?」と尋ねるティップに、「僕が働き者だから、昇給してくれるんですか?」ととぼけてみせるチャーイ。ティップは改めて、チャーイにどうしてもう一度リングに立つ気がないのか問いかけます。「あなたの事情は全部知ってる。だけど私だって、失恋したことくらいあるわ」と、涙ながらに自分の辛い体験を話すティップにも、チャーイの心は動きません。しかし、対戦相手がシンハラートだと聞かされ、チャーイの表情が変わります。

チャーイはトレーニングを開始します。朝早くからランニングをするチャーイを見て、ティップは「本気なのね?」と尋ねます。「勝ち負けは分からないけど、本気でやります」とチャーイも力強く答えます。早朝のランニングには、ティップやナンターもつきあいます。ネープ先生とともに再びムエタイの練習に励むチャーイを、ティップはいつも見守っていました。一方、チョームとチャットは無事に学校を卒業します。友達を招いて、卒業祝いのパーティーを開きます。チャットは就職も決まり、すっかり上機嫌。ダンスナンバーにイムも踊りを披露します。「私は踊れないから」と近くで見ていた母も庭に連れ出され、みんなで踊り明かします。久しぶりの楽しい時間に、チョームも笑顔をみせます。

いつものように、チャーイの部屋に入り、植木の水やりをして魚に餌をやるチョーム。「いつになったら、あなたは私へのいじわるをやめてくれるの?もうこれ以上は耐えられない・・・」と涙を流すチョーム。チョームの言葉をチャットが聞いていました。「いつか兄さんは帰ってくる。母さんもいるし、弟もいるし、チョームだっているのだから。だけど僕は、兄さんに会えて喜ぶチョームは見たくない」と涙をこらえながらチョームに訴えるチャットの言葉に、チョームも応えられない自分のもどかしさを感じます。チョームに、先に水浴びをするよう促した後、チャットはチャーイの部屋でやり場のない悲しみをひとり堪えるのでした。

ここ、タイドラマでは定番のロケ地ですけど、どこなんでしょうか??

ようやくティップとチャーイの関係が発展してきましたね。仕事をバリバリこなし、弱いところなど一瞬も見せないティップに、失恋というあんな辛い過去があったなんて・・・もちろん、そのことがティップを大きく成長させたのでしょうけど。チャーイを見守るティップの表情が、少しずつ「恋する女」に変わっていく様子がよかったですね。一度は心を通い合わせたチョームとチャーイでしたが、今、ふたりの気持ちはバラバラです。チャットを傷つけることになっても、チャーイを待ち続けることしか出来ないチョーム、チョームを忘れられないながらも、一歩踏み出さなければならないことに気付いたチャーイ。もう一度ふたりの気持ちは通じ合うことができるのでしょうか?

「サームフアジャイ」第6話

2010-07-15 | タイドラマ「3 Hearts」
第6話
チャーイと、次の対戦相手の記者会見を見たナンターは、「私だったら、あの場であいつを殴ってるわ!」と、対戦相手の不遜な態度を咎めます。「ムエタイ選手が、リング以外で人を殴ってしまったら、お縄になるんだ」と諌められても、「そんなの怖くない!」という勇ましいナンターに、チャーイも表情を緩めます。チャーンは、大事な商談中にも関わらずピムに呼び出され買い物に付き合わされたりします。ピムが指輪を買うのを見て、チャーンにはある考えが浮かびます。家に戻ってきたチャーンは、チャットに「この間は悪かったな」と新しいバイクをプレゼント。チャットは素直に喜びますが、エームはチャーンの態度に何か裏があるような気がしてなりません。

指輪を買ってきたチャーン。部屋で休むという母に付き添いながら、チャーイはチャーンはチョームを誘うのを聞いてしまいます。二人で寺に出向いたチョームとチャーンを、チャーイはこっそり見ていました。チャーンに手を合わせ感謝を伝えるチョーム、帰宅後、チャーンから指輪を渡されるチョームを見て、チャーイは激しく動揺します。翌日の試合でも、昨日のチョームとチャーンのことが頭から離れず、集中できません。開始早々ダウンを奪われ、ラジオで中継を聞いていた母も具合が悪くなります。リングサイドで必死に応援するチャットとエームの願いも虚しく、チャーイは試合で敗れてしまうことに。ネープ先生の土地を手に入れることができる、とガンポンやピポップは大喜びです。

チャーイが負けたことで、家族は悲しみ、落胆しますが、チャーンだけはチャーイの敗北などたいして気にしていないように見えました。チョームもチャーイを気遣いますが、まさか自分とチャーンとの関係が原因だとは気付きません。身の入っていない試合をしたことでチャーイはジムのトレーナーたちからも責められます。ネープ先生のジムは、約束どおりガンポンに譲り渡されることになりました。ジム生、トレーナー、娘のナンター、全員が悲しみます。ネープ先生も、妻の墓前にジムの明け渡しを報告、涙を流します。チャーイはチャットに「着替えを持ってきて欲しい。母さんには、今日ネープ先生のところにいることは黙っておいて欲しい」と頼みます。

翌日、母の手伝いをしていたチョームでしたが、チャットからチャーイがしばらくネープ先生のもとに身を寄せると話していたことを聞き、学校へいくどころではなくなります。チャーンに、「今日は休むから、送っていってくれなくて構わない」と言うのですが、チャーンは見るからに不機嫌そうな表情を見せます。チャットと一緒にネープ先生のもとへやってきたチョームでしたが、チャットは修理工場のアルバイトが忙しく、チョームにチャーイのことを任せてしまいます。チャーイが2階の部屋にいるとネープ先生から聞いたチョームは、ひとまず階段を登りチャーイに会おうとするのですが、ナンターが道をふさぎます。「ここは私の家。あなたにはチャーイに会ってほしくない」と頑なに拒否されてしまいます。

ナンターの手話が分からないチョームは、エームに助けを求めます。「チャーイが試合に負けたのも、父が、家と土地を失うことになったのも、全部あなたのせい!」とナンターに責められるチョーム。チョームには、ナンターがどうしてそこまで自分を毛嫌いするのか分かりません。「なにか誤解してるんじゃない?」と反論しかけますが、「あなたみたいに性格の悪い人は、チャーイのような素敵な人につりあわない。心はひとつなのに、3人の男を手玉に取るようなことをして!」と言われ、深く傷つきます。泣きながら家に帰ったチョームは、チャーイが傷ついている原因は、もしかしてチャーンと二人きりで話をし、指輪を受け取ったことにあるのではないかと気付きます。

あまりにもひどい負けっぷりに胸が痛みます。

泣きながら帰ってきたチョームの様子を見に来た母に、チョームは「チャーイが試合に負けてしまったのも、家に戻らずにいることも、すべては私のせい」と話します。チャーイを愛してしまったこと、チャーイもまた、自分を大切に思っていてくれていること、自分たちの仲をチャーンが快く思っていなかったこと、チャーンとの関係を誤解されてしまったことをすべて母に話すチョーム。話を聞き終わった母は、すぐさまチョームへの誤解を解くためにネープ先生のいるジムへと向かうのですが、一向はもう出払ってしまったあとでした。ネープ先生の古い知り合いのもとへ身を寄せるチャーン、ナンター、ネープ先生。手厚くもてなされ、チャーイは少し気分が晴れます。

チャーンの部屋にそっと入り、チャーンがいつもしていたように水槽の魚にえさをやり、植木に水をやるチョーム。もうここにはいないチャーンのことを思いさびしい気持ちになります。そんなチョームを、チャーンが見ていました。「そんなにあいつに会いたいのか」というチャーン。チャーンの行為が誤解を招く結果になったことを静かに話すチョーム。「おまえだって、気のあるそぶりをしていただろう」というチャーンに、チョームは反論。「こんなにもひどい人だとは思わなかった」というチョームに、チャーンは激怒し、チョームをベッドに押し倒してしまいます。騒ぎに気付いたチャットがすぐさま助けに入ります。殴り合いになる兄弟に、チョームはいたたまれない気持ちになります。

怒りが収まらない様子のまま、家を飛び出してしまったチャット。なにごとかと母は驚きます。「チャーンはどうしたの?」とすぐさまチャーンのもとへ向かう母。部屋には殴られた顔のチャーンがいました。「この家に住むのは誰か決める権利があるのは私だけ。あなたにはないはずよ!」と、チャーンを責める母に、「チョームが止めなかったらあいつに殺されていた」と話すチャーン。チョームは「あなたが私にしたことはお母さんに言わないの?」と、チャーンの非を咎めます。自分よりも、チョームの肩をもった母にチャーンはたまりかねて部屋を飛び出してしまいます。「もうこの人には耐えられない。私も出て行きます」というチョームに、母は泣き崩れます。

父に代わって広大な農場を切り盛りするティップでしたが、従業員たちがストライキを起こします。先導したのは、ティップと対立する某地主でした。毅然とした態度でストを乗り切るティップ。正規の書類を持っているティップは、地主と面会するのですが、相手はまともに対話する気などありません。銃で威嚇され、結局話し合うこともできずにいます。会社に戻り会議に出るのですが、今度は昔の恋人からの執拗な電話に悩まされます。ティップの昔の恋人は、バンチャーの息子でした。バンチャーはティップのいる農場も、いつか我が物にしたいと狙っていたのでした。苛立つ出来事がかさなり、ティップはかなり疲弊している様子でした。

チャーン、最低!!

チョームとチャーイの関係がよくなったと思ったのに、こんなことになってしまって・・・もちろんチョームとしては、チャーンから渡された指輪は「兄妹」としての贈り物だと思ったのでしょうけど、チャーイがそうは思わないのも当然のことだと思います。しかしそんなことで試合に集中できなくなってしまうなんてどうでしょうか。そしてチャーイがそうなってしまった原因を作ったチョームを責めるナンター、かなり厳しい言葉を浴びせていましたが、チャーイの精神力が足りなかった、ということではないでしょうか。終盤、ティップが活躍していましたけど、まだティップがどう物語に関わってくるか分からないながらも、ネープ先生との関係、そしてバンチャーの息子との関係が明らかになっていましたね。彼女の存在は、今後どんな影響を与えてくれるのでしょうか。

「サームフアジャイ」第5話

2010-07-11 | タイドラマ「3 Hearts」
第5話
次男チャーイの次なる試合について、契約が着々と進められていました。弁護士でもあるピポップ立会いのもと、ジムの会長ネープと、バンチャーは正式に書類を交わすことになったのですが、もしチャーイが試合に負ければネープの土地は番バンチャーに引き渡されることになっていました。「覚悟はできているな」と尋ねられるも、一瞬ためらってしまうネープ。しかしとうとう、意を決して書類にサインをします。長男チャーンは、弁護士として着々とスキルアップしていました。ピムはそんなチャーンを、相変わらず誘惑しようとするのですが、いつもチャーンはのらりくらりとはぐらかします。しかしピムは、チャーンも自分の魅力に少しずつ気付いているような気がするのでした。

タイ北部で、体を壊した父に代わり、広大な農園を切り盛りするティップは、その日も小型飛行機で農園を視察し、自分で車を運転して自社の工場を視察に訪れます。まだ若いのにバイタリティあふれるその働きぶりに、会社の従業員たちも尊敬と憧れの気持ちでティップと接していました。一方、チョームを学校へ迎えに行ったチャーンは、学校帰りのチョームを食事に誘います。軽い気持ちでチョームにお酒を勧めたのですが、チョームはすっかり酔ってしまいます。チョームを介抱し車に乗せるチャーンを、ピムが見ていました。さらにチョームを車に乗せたチャーンは、車を走らせるのですが、家とは違う方向へ車を走らせるところを偶然にもチャットとエームが見ていました。エームたちはすぐさまあとを追います。

チャーンはモーテルへと車を走らせていました。バイクで車を追っていたエームとチャットは、チョームの身を案じます。チャーンの車が停まっているのを見つけたチャット。チャットの姿に気付いたチャーンは、慌てて扉を閉めてしまいます。車の中にはまだチョームがいました。エームは車のなかでぐったりしているチョームを介抱します。チョームが酔っているらしいことに気付いたチャットは激怒。ひとまずエームとチョームを通りすがりの乗り合いバスに乗せ帰し、自分はバイクで帰ります。実はチャットもあまり体調が優れず、咳には血が混じっていました。家に戻ったチャットは、白々しく帰宅したチャーンに「どういうことだ」と詰め寄ります。「こんなひどいことをするなんて」とチャーイもチャーンを責めます。

兄弟同士のいさかいが耐えないチャットとチャーンに、母は心を痛めていました。チャーンの言い分を信じる母に、チャットは怒りと悲しみを抑えることができません。再び自分のせいで揉め事を起こしてしまったことに、チョームも傷つきます。まだケガも治りきっていないチャットに、薬を用意するチョーム。チャットのもとへ向かいます。「どうして酒なんか飲んだんだ?」とチョームをつい責めてしまうチャット。「果物のジュースだと言われて・・・あんなにも酔ってしまうことが分かっていたら飲まなかった」というチョームに、チャットもそれ以上はなにも言えません。「チャーイもこれを飲んで早く治ったから」と、チャットに薬を飲ませるチョームを、チャーイがそっと見ていました。

翌日、ひとりで店の用意をしている母に、チャーイが声をかけます。「まだ本調子じゃないのに、どうして誰も手伝ってないんだ」というチャーイ。心配ないという母の言葉をよそに、チャーイはチョームの様子を見に行きます。まだ眠っていたチョームでしたが、熱をだしているようでした。「こんなに熱があるのに、誰にも言わずにいたなんて」と呆れながらチョームの体を拭き、頭を冷やすチャーイ。食事を持ってきたエームに気付いたチョームは、自分をケアしてくれたことに対しエームにお礼を言いますが、エームから、チャーイのしたことだと聞かされます。チャーイに改めて礼を言うチョームでしたが、「君のせいでどうしていざこざが絶えないか教えてやろう。誤解されるような態度をとるからだ」と罵倒され、涙を流します。

まぁたしかにチョームも無防備ではありましたけどね・・・。

なんとなく、気分のすぐれないチャーイ。練習中にもいまいち気が乗りません。そんなチャーイを心配して、ナンターが声をかけます。「なにか悩み事でも?」というナンターに、「なんでもない」と気丈に振舞うチャーイ。しかし「あの女のせいね」とチョームのことを言いだすナンターに、チャーイはなにも言えません。母の店を手伝うチョームでしたが、エームの父イムからわざと聞こえるように文句を言われ、辛い気持ちになったりします。チャットは、苦しんでいるチョームをこれ以上放っておくことができません。チョームのために住むところを探します。引っ越しの提案にエームは驚きますが、チョームは「チャットのいうとおりにする」と答えます。

明日に備え店の準備をしていたチョームの前に、チャーンが現れます。チャーンに表情をこわばらせるチョーム。「謝りたくて」と話し出すチャーンに、チョームは「離れて暮らすほうがお互いにとっていいと思う」と、この家から出て行こうと考えていることを話します。「もうチョームを傷つけるようなことはしないから」と引きとめようとするチャーンでしたが、チョームは「もう決めたことだから」と聞きません。寝室の母の様子を見に行くチョーム。チョームに気付いた母は「もう寝なさい。明日も学校でしょう?」と声をかけます。母のやさしさに改めて涙を流すチョームは、静かに家を出て行こうとします。チョームの異変に気付いた母は、驚いて追いかけようとしますが、階段で足を踏み外してしまいます。

すぐに病院に運ばれた母は、命に別状ないもののあまり健康状態が良いとは言えず、額も3針縫うケガをしていました。ネープ先生の家で雨宿りをしていたチャーイは、母のケガを知らせに来たエームと一緒に急いで病院へ出向きます。ベッドに横たわる母の姿に、チャーイは思わず「どうして母さんをひとりにしておいたんだ?君が一番、母さんのそばにいたはずなのに!」とチョームを責めてしまいます。やりきれない気持ちに病室を出てしまったチャーイを追いかけるチョーム。「責めるのは、私だけにして」と、チョームは母が階段から落ちたときの状況をチャーイに話します。チャーイに手を合わせ謝るチョームの手を、チャーイは黙って下ろさせます。

退院したものの、まだ本調子でない母を労わって、チョームは学校を休み看病します。時間のあるときはチャーイも食事を作ったり、家のことをします。母がケガをした日、お互いにあったわだかまりが解けてから、チョームとチャーイの関係は少しずつよくなっていきます。チャットもまた、自分のことをいつも気にかけてくれるエームのことを時折意識するように。そんな中、チャーイの試合の会見が行われます。対戦相手は公開練習でも不敵な態度が目立つ選手。地方出身のチャーイを明らかに見下した態度に、中継を観ていたエームはすっかりヒートアップしてしまいます。家族の間には、いつになくおだやかな時間が流れていました。

心からの謝罪が、チャーイの気持ちを変えた!!

長男チャーン、やっぱり悪い奴でしたね。チョームに酒を飲ませて襲おうとするなんて・・・今回は未遂で終わりましたが、モーテルの従業員を買収して自分の保身を図ろうとするなんてひどい!そのくせ会社に行くとピムといちゃいちゃしていて・・・。今回初登場のティップ、かなりデキる女、という感じでしたが、まだ物語にどう関わってくるのかまったく分かりません。いい人なのか、悪い奴なのか・・・。そして終盤、やっとエームのことを「女の子」として意識しはじめるチャット。今はまるで少年のようなエームですが、これから女の子っぽくなっていくのかなぁ?そしてとうとうお互いのわだかまりが解けたチャーイとチョーム。これからどういう関係を築くことになるのでしょうか。

「サームフアジャイ」第4話

2010-07-07 | タイドラマ「3 Hearts」
第4話
チャーイが試合に勝ったため、ネープはどうにかピポップに借金を返済することが出来ました。ネープの土地をとりあげることができずピポップは内心穏やかではありません。すぐにバンチャーに電話し、ネープの土地を手に入れることが出来なかったことを報告、また新たな手段を使って土地を手に入れることを約束します。チャーンは弁護士として、法廷でも大活躍します。そんなチャーンを、ピポップの娘ピムは労います。ピムの態度にチャーンもなんとなく、ピムが自分に好意を持っているような気になります。ネープのムエタイジムでは、チャーイの勝利を祝ってささやかな祝宴が開かれていました。ネープの娘ナンターは、土地を売らなくてもすんだことを改めてチャーイに感謝するのでした。

チャーンは優秀な弁護士として高給を得るようになります。さらに、会社から車を支給されすっかりいい気分に。古いバイクを修理しながら、チャットはチョームに「お金を貯めて、新しいバイクを買おうか」などと言い出します。「学校を卒業するのが先でしょう」とチョームにたしなめられ、チャットは苦笑い。そこへ一台の車が近づいてきます。車から降りてきたのは、チャーンでした。さらにチャーンは、チョームに携帯電話まで買っていました。「これからは、僕がチョームを送り迎えする。バイクよりましだろう」と言うチャーンに、チャットが激怒。口論になったふたりを母が止めます。「チョーム、明日からはチャーンに送り迎えしてもらいなさい」と母に言われ、チャットに気をつかいながらもうなずくしかないチョーム。チャットの苛立ちは募ります。

イライラして家を飛びだしたチャット。自分より年下の子供を腹いせに怒鳴りつけたりしますがちっとも気が晴れません。さらに、道端のくずかごを蹴りそこね足を怪我までしてしまいます。「自業自得!」と友人のエームにまで言われ、すっかりくさってしまうチャット。翌日、チョームを学校まで送るチャーンでしたが、チョームはまわりの人の目が気になってしまいます。チャーンが帰った後、早速友人たちにからかわれるチョーム。「バイクの若いコから乗り換えたのね」と嫌味を言われ、思わず「私のことは放っておいて!」と言ってしまうチョーム。一方、翌日もイライラして学校へは行かずすぐアルバイトに出てきたチャットは、友人がヒップポップを踊っているのをみて、なんとなく気晴らしに踊ってみることに。

学校の休み時間、チャーンはチョームに電話をいれます。「何か用ですか?」と尋ねるチョームに「何もないけど、今日、迎えに行くから」と話すチャーン。チョームはそんなチャーンに対し、なんとなく気分が晴れません。会社での仕事を終え、いそいそと帰るチャーンにピムが声をかけます。「今夜空いてる?」と尋ねられ「今日は家の用事があるから」と答えるチャーン。自分の要求をチャーンが呑まなかったことに、ピムは苛立ち、すぐさま父ピポップに報告します。チョームを学校まで迎えに行くチャーンでしたが、チョームはチャーンと話をする気になれません。家につくとすぐさま自室にこもってしまいます。チャーンは、チョームの複雑な気持ちになどまったく気がついていないのでした。

次の対戦相手が決まったチャーイは、家に戻ってからも練習に明け暮れるようになります。チャーンとチャットの間で悩むチョームは、チャーイに相談しようとするのですが、チャーイは「新しい携帯に、新しい運転手、いいことづくしじゃないか」とチョームを見下します。「それがあなたの本心なの?」と思わず言い返してしまうチョームに、チャーイも「僕にそういうことを言うということは、それも君の本心じゃないか」と言い返してしまいます。友人たちとダンスコンテストに出場することになってしまったチャット。舞台の袖で順番を待つ間も緊張が収まりません。強豪チームの技に自信を挫かれそうになります。しかしそれでもなんとか無事に舞台で踊り終えます。

次の対戦相手は、最初から「負けたら土地を譲れ」と脅しにかかってきます。

結局ダンスコンテストでは充分な結果を残せず、最終審査を待たずに帰ろうとしたチャットたちでしたが、なんと入賞してしまいます。大喜びでチョームのもとへ向かうチャット。賞金をチョームに渡し、「なにに使ってもいいから」と男らしいところを見せます。その頃チャーンは、会社をなかなか抜け出せず、さらにピムにも「今日も空いてないの?」と言われ、八方塞に。とっさに「母が病気で・・・」と嘘までついてしまいます。どうにかチョームに電話をかけ「今日は迎えに行くのが送れそうだけど、いつもどおり待ってて」と言うのが精一杯です。しかしチョームは、迎えに来たチャーンと一緒に学校を出てしまっていました。チョームの友人からそのことを聞いたチャーンは落胆します。

その日はロイカトーン祭の日でした。チョームはチャット、エームと一緒に川へ灯篭を流しに行きます。チャーイと母たちも、それぞれ灯篭を流していました。あとからやってきたチャーンは、チョームがチャットといることを聞かされ、不快感をあらわにします。チャットと一緒に歩いていたチョームでしたが、酔っ払いにからまれ、おしりを触られてしまいます。チャットが猛然と抗議し、一触即発の事態へ。あわやケンカになりそうな状況に気付いたエームがいち早く母に電話。「すぐにチャーイを呼んで欲しい」と言われ、母は気が動転してしまいます。混乱し取り乱す母の様子に気付いたチャーイはすぐさまチャットたちのいる寺へと向かいます。

チョームを庇いながらケンカするチャット。しかし相手は数も多く、次第に追い詰められていきます。チョームも男たちに捕まってしまいます。そこへチャーンが助けに入ります。チョームを助け出し、逃げようとするのですがチョームは殴られているチャットが気になって仕方ありません。人ごみを抜けたところでチャーイと遭遇。「チャットが大変なの。助けて!」とチャーイに助けを求め、チョームは再び人ごみへ戻ってしまいます。大勢の男から袋叩きにされ、チャットは意識を失いかけていました。チャーイも必死に応戦します。どうにかその場を収め、すぐさまチャットを病院へ。意識を失っているため一晩入院することに。「私はなにも用事がないから」とエームが付き添い役をかって出ます。

翌日、エームからチャットの容態を聞いて少し安心するチョーム。「遅れるから、早く学校に行きなさい」という母に、チャーンが「車で送っていくから大丈夫。バイクより早く着くから」と言います。弟のチャットを貶めるような発言に、チョームは「どうかチャットのことを悪く言わないで」と訴えます。家を出ようとしたところへ、ネープ先生の娘ナンターがやってきます。お菓子を買いに来たというナンターは、チョームにあからさまな敵意を見せます。たまりかねたチョームが話をしようとしたところ、ナンターは手話で「チャーイはあなたに関わるといつも怪我をする。あなたなんか、いなくなればいいのに」とチョームを激しく非難します。ナンターの想いに、チョームは思わず涙を流します。

兄妹同然の関係ながら、チャットのことが心配でたまらないのです。

長男チャーン、悪い人ではないのでしょうけど・・・すっかり兄弟の関係にひびが入ってしまいましたね。チャーンを誘惑しようとしているピムの思い通りにならずにいるところまでは良いのですが、ケンカに巻き込まれたチャットを助けなかったことでチョームはチャーンにかなり不信感を抱いているようです。終盤、チャットの病室に付き添うエームが可愛かった。自分を女の子扱いしてくれないチャットに、悪態をつきながらも心配でたまらない様子がいじらしかったです。でも、エームの気持ちなんて全然知らないチャットは、エームに「トイレに行きたい。手伝って」なんて簡単に言ってしまうわけで・・・。ナンターがチョームを悪く言うのも分からなくはないけど、このふたりも早くわだかまりが解けて欲しいものです。

「サームフアジャイ」第3話

2010-07-05 | タイドラマ「3 Hearts」
第3話
就職活動中の長男チャーンは、某社長に会うことになります。社長の娘だというピムは感じの良いおだやかな女性で、チャーンは就職へ期待するのですが、社長は先日であったばかりのピポップでした。ピポップは自分の会社で働くようチャーンに申し出ますが、チャーンは気が進みません。チョームは、母が寝た後もお菓子作りの仕事にせいを出していました。帰宅したチャーンに、チョームは改めて「私を助けてくれて本当にありがとう」と感謝の気持ちを伝えます。「兄妹じゃないか」と笑顔を見せるチャーンに、チョームも安心した気持ちになるのでした。次男チャーイのケガは少しずつよくなっていきます。しかしチャーイの心はなんとなく晴れないのでした。

ネープ先生の娘ナンターからケガを早く治すため漢方薬を勧められたチャーイは、以前にも自分に漢方薬を処方してくれたチョームのことをふと思い出します。家に帰ると、部屋の前にチョームが用意したらしい漢方薬が。おわんを手に取ったチャーイでしたが、チョームの姿をみてついおわんを置いてしまいます。しかし結局根負けして、チョームの前で漢方薬を口にするのでした。朝早く戻ってきたチャットは、出かけていくチャーンに「今日はいつにまして男前じゃないか」と声をかけます。チャーンは就職が決まったのでした。「まだ誰も知らないんだ」とチャーンに言われたチャットは、さっそく母やチョームにチャーンの就職を報告します。

結局ピポップの会社で働くことになったチャーン。初日から、立派な個室を与えられる好待遇にすっかりチャーンは気をよくします。ピポップの娘から「なにか困ったことがあったらいつでも言って」と言われ、チャーンはすっかりピポップを信用してしまいますが、実はピポップにはある考えがありました。学校へ戻ったチョームは、家庭の問題でしばらく学校を休まざるを得なかった旨を学長へ報告。今後は卒業に向けてしっかり勉強することを約束します。試合に向けて練習に励むチャーイ。チョームに言われたとおり、漢方薬を届けに来たエームに、チャーイはしぶしぶ薬を飲みます。チョームが気に入らないナンターはエームに文句を言いますが、「チョームはいい子よ。父親がダメなだけ」とチョームの事情を話します。

チョームはエームに、「あの女の子はチャーイの恋人なの?私のことが、どうも嫌いみたいだけど」と尋ねます。エームはナンターがネープ先生の娘で、チャーイとも仲がよいこと、聾唖であることを話します。川の水で水浴びをしていたチョームの前に、仕事から帰ってきたチャーンが通りかかります。「仕事一日目はどうだった?」と尋ねるチョームに、ファイルの束を見せるチャーン。顔を洗っていたチョームは、目に違和感を感じます。「ちょっと見せてみて」とチョームに近づくチャーンの姿を、偶然チャットが見てしまいます。あとで「さっきチョームに何してた?!」と詰め寄るチャット。チャーンとチョームの仲を誤解し、厳しい言葉をぶつけるチャットに、チャーンも怒りを爆発させてしまいます。

チャーイの部屋に、母がやってきます。「今まで、あなたの試合はテレビでも観なかったしラジオでも聴かなかった。勝ち負けなんてどうでもよかったから。だけど今回の試合だけは、辞退して欲しい。傷ついて欲しくない」と、まだ体調が本調子でないチャーイを気遣う母に、チャーイは「試合は辞退しない」ときっぱり答えます。翌日、チャットとチョームが学校へ出た後、「仕事に必要なものがあるから」と母から金を借りるチャーン。快く金を渡す母でしたが、家計の経済状況はあまりよくありませんでした。一方、チョームの養父ガンポンは、実業家のバンチャーに近づきます。バンチャーもピポップ同様、ネープ先生のムエタイジムがある土地を欲しがっていました。ガンポンは部下に、チャーイを襲うよう指示を出します。

先生のためにも試合に出ると言い張るチャーイ。

ピポップに騙されているとも知らず、チャーンはピポップの会社で一生懸命働きます。チャットはいつもチョームを学校まで迎えに行っていましたが、その日は用があり迎えに行けないと連絡を入れます。チョームが帰ろうとしたところ、養父ガンポンと一緒に住んでいたころのメイドと再会します。ガンポンが、チャーイを襲うよう部下に指示を出していたと聞かされ、チョームは大慌てて家に戻ります。エームの家で水を飲んでくつろいでいたチャーイを連れて逃げようとするチョーム。しかし追っ手に見つかってしまいます。ひとまずチョームを先に逃がしたチャーイでしたが、多勢に無勢、どうにか追っ手たちに勝つことは出来たものの、全身にひどいケガを負ってしまいます。

試合前にまたケガをしてしまったチャーイを、母は心配しますが、チャーイは「たいしたことない」と気丈なところをみせます。心配したチョームは一生懸命チャーイの手当てをします。献身的にチャーイに尽くすチョームを見て、チャットは再びもやもやした気持ちになります。エームに「信用できる女は、母さんとお前しかいないから話すけど・・・」とチョームに対する自分の煮え切らない気持ちを話します。チャットの話を聞きながらも、エームはチャットが自分の気持ちになどまったく気付いてくれないことに虚しさを感じるのでした。チャーンはチャーイがそこまでして試合に出ようとする理由を尋ねますが、チャーイから、ネープ先生が立ち退きを要求されていること、ネープ先生を助けるために試合に出ることを聞き言葉を失います。

自分の仕事のこと、チャーイのことをエームの父イムに相談するチャーン。「あなたと私は親戚みたいなものでしょう?」と、気前よく大金を貸してくれるイムに、チャーンは心から感謝します。チャーイの体は万全な調子ではありませんでしたが、試合の日が来てしまいます。ネープ先生のため、家族のためにリングに立つチャーイ。勝負は互角です。エームとチャットもチャーイの試合を見守ります。ガンポンも、バンチャーも試合の行方を見守ります。チャーイが劣勢になったり、またチャーイが優勢になったり、勝負の行方はなかなか分かりません。チャーイは善戦しますが、とうとうダウンを奪われてしまいます。

かなり衰弱した様子をみせていたチャーイを、チャットが必死に励まします。家でテレビ観戦をしていた母は気が気ではありません。たまりかねてチョームはテレビを消してしまいますが、母は「大丈夫。ちゃんと見るから」と気丈に振舞います。祈るような気持ちで迎えた最終ラウンド、とうとうチャーイのパンチがヒットし、相手からダウンを奪い勝利します。一同大喜びのなか、ガンポンは部下を呼び出し、「本当にあいつを襲ったのか」と念押しします。試合をみていたバンチャーも、ガンポンにはすっかり愛想を尽かしてしまいます。「これで先生を助けられる」とほっとした表情を見せるチャーイを、ネープ先生も心からねぎらうのでした。

そりゃーこんな状況見てしまったら、いろいろ誤解もしますよ。

登場人物が増えてきましたが、ピポップとピポップの娘ピム・・・なにやらチャーンに対し裏がありそうな感じ。ネープ先生のムエタイジムの土地を巡っていろんな黒い人脈に脅かされそうな予感がしますね。なんとなく、うすうすそのことに気付いているらしいチャーイが、どうにかしてジムを守ろうと無理をしての勝利だったわけですが、きっと今後も似たようなことがあるかもしれません。そして漢方薬を巡って少しずつチャーイとチョームの仲が良くなってきていますが、おもしろくないのは三男チャット。そもそも、自分が助けたチョームが兄たちと親密にしている状況に、ケンカっぱやいチャットが耐えられるはずがありません。チョームもちょっと思わせぶりが過ぎる気がしますね。