第19話
メームの部屋を訪れたスアは、メームに「ジャンダーラーが来ていないか?」と尋ねます。ジャンダーラーの存在をそれとなく隠すメームでしたが、スアは「彼女は危険な人間だ。もしここに来ることがあったら、すぐに連絡して欲しい」と言い出します。スアの背後から銃を向けるジャンダーラーですが、メームはそれとなく間に入り、ジャンダーラーの動きをけん制。スアが帰った後、「どうしてあんな男を庇うの?」と気色ばむジャンダーラー。後日、ウェーンとリリーのもとをスアとジョットが訪ねます。「君に会いたかった」というスアに、「私だって、あなたのことを考えない日はなかったわ」と答えるウェーン。仲直りの抱擁をしている二人を見て、ジョットたちも安心します。
見張り役の目を盗んで監禁から逃げ出してきたインカーは、すぐさまエージェントに「ウェーンとリリーの恋人は、警察組織の人間だ」と訴えます。「あの二人は、我々にとって危険な存在になる」というインカーに、エージェントも同意します。ウェーンはスアからのプロポーズを受けることに。さっそくリリーに報告します。リリーと一緒に仕事から抜けたいことをエージェントに話すウェーンとリリー。同席させられていたメームは驚きます。その場は快くウェーンとリリーの結婚を快諾したエージェントですが、二人が退出した後、メームに「あの二人を始末しろ」と命じます。スアとジョットが警察組織の人間だと聞かされたメームは驚き、ですがどうすればいいのか分からず混乱します。
ジャンダーラーと待ち合わせをしていたメーム。ジャンダーラーはメームが何者かに尾行されていることに気付きます。ひとまず二手に分かれて尾行を巻くことに。ジャンダーラーは抜かりなく一人の男を始末します。メームも必死に逃げようとするのですが、ジャンダーラーのようにうまくいきません。捕まりそうになってしまいますが、相手の銃でなんとかその男を片付けます。しかし銃声に騒ぎが大きくなってしまいます。自分を追いかけてくるのがスアとジョットであることに気付き、メームはエージェントの言葉が正しかったことを知ります。追い詰められ、銃を向けられますが間一髪のところでジャンダーラーに助けられます。スアとジョットは悔しがりながらも、ウェーンとリリーがサーイサモンの一員だと確信しショックをうけます。
ウェーンとリリーの動向を監視すると言い出すスアに、ジョットは「もしもあのふたりが本当にサーイサモンだったとしたら、彼女を撃つことができるのか」と問いただします。答えの出ないまま、苦しい気持ちになるふたり。そこへなんと、当のウェーンとリリーが現れてしまいます。いつもとなんとなく違う様子のスアたちに、リリーは不満げな表情を見せます。ウェーンに電話がかかってきて、ウェーンが相手に「ポー(お父さん)」と答えているのを聞き、スアたちはウェーンの電話の相手がエージェントではないかと感づきます。「大事な用事があるみたいだから」と店を出るウェーンとリリーに、スアは「きっとサーイサモンに動きがあるはずだ」とあとをつけることにします。
メーム抜きでも自由を手に入れることを誓う姉妹。
とうとう物語も大詰めです。長い間サーイサモンとして仕事をしてきて、足を洗うことは決して容易なことではないはず。エージェントが自分たちを口封じしようとするのも当然のことだと考えつつ、あえてエージェントを信じようとするウェーン、甘いですね。そもそも警察組織の人間であるスアと結婚しても、自分の正体がばれたらどうなるかくらい、想像がつきそうなものですが。プロポーズにごく普通の女の子のように浮かれている様子がなんだか・・・嫌な感じでしたね。そしてウェーンたちの粛清をメームに任せるエージェント。きっとメームには任務遂行できないはず・・・当然のようにジャンダーラーによる監視がついていますが、メームは任務を遂行できるのでしょうか。
第20話
エージェントに呼び出されたウェーンとリリー。誰もいない店のなかで、ひそかにメームとジャンダーラーが狙撃のチャンスを狙っていました。狙いを外したメームは、二人に「逃げて!」と叫びます。銃声に尾行していたジョットとスアも駆けつけます。メームが自分たちを助けてくれたことにウェーンは喜び、メームに「またもとの姉妹に戻れるのね」と呼びかけますが、メームはにこりともせず、ウェーンに銃を向けます。そこへスアたちが追いついてきます。メームに銃を置くよう呼びかけるスア。メームは二人が警察官であることをウェーンとリリーに告げます。あまりの出来事に言葉を失いながらも、ウェーンはスアたちに銃を置くよう迫ります。3人に逃げ延びたサーイサモンは、改めて姉妹の絆を取り戻します。
恋人がサーイサモンだったことを上司に報告するスアたち。「なんてことだ!」と激しく叱責されます。そしてとうとう最後通告を与えられてしまいます。愛した女を殺さなければならないことになったジョットは、迷いながらもスアと一緒に任務を遂行することに覚悟をきめます。今まで素性の分からなかったサーイサモンの手配写真が配られます。一方ジャンダーラーたちも、メームの裏切りをエージェントに報告。ジャンダーラーとインカー、新しい部下のケンジとユリがサーイサモンを追うことに。ウェーンたちは、海辺のとあるコテージにひとまず避難していました。ジャンダーラーとインカーがこっそりあとを追って来ていることに、まだ3人とも気付いていませんでした。
ほどなくしてケンジとユリもコテージの付近にやってきていました。市場内を捜し歩くふたりの前に、リリーが。すぐに銃を取り出そうとするユリを、ケンジがとめます。「あとをつけて、3人そろったところでやろう」と言われ、しばらく様子を見ることに。案の定リリーはウェーン、メームと合流します。3人をしとめようと銃撃になりますが、2手に分かれてそれぞれ逃げます。身を守るためとはいえ人殺しを重ねてしまうことに抵抗を感じはじめるウェーン。一方スアは、ウェーンがサーイサモンだったことに大きなショックをうけていました。「警察官としても仕事を続けられない」と言い出すスアに、ジョットは「恋はもう終わった」と任務を遂行することを促します。
頭痛を訴えるリリーを、ひとりで薬局へ行かせたウェーン。インカーとジャンダーラーがすぐそばまで迫ってきていました。途中で携帯電話を忘れたことに気付いたリリーは戻ろうとするのですが、ジャンダーラーたちの姿を見つけとっさに隠れます。ウェーンを狙っている二人に、いきなり銃を突きつけるリリー。しかしジャンダーラーは少しも動じることなく、「撃てるなら撃ちなさい」と余裕を見せます。銃声に気付いたウェーンが応戦、リリーはインカーに追われます。ウェーンと対峙したジャンダーラーは、ウェーンに「あなたのせいで、私の人生がどんなものになったか分かってる?」と、ウェーンに見捨てられたときのことを話します。銃弾も尽き、ジャンダーラーに銃を向けられるウェーン。「さよなら」と引き金を引くジャンダーラーでしたが、外出から戻ってきたメームが間一髪のところでジャンダーラーを撃ち殺します。
再び姉妹としての絆を取り戻す3人。
スアが警察の人間だと知ったときのウェーン、「私を騙していたのね」・・・違うやろー!!自分だって、サーイサモンであることを偽っていたではないですか。妹の恋の相手だと知りながら隠れて付き合って、妹に縁を切られてからもプロポーズされれば了承し、ちょっと身勝手が過ぎるんじゃないでしょうかね。ジャンダーラーの件でも、「私は助けようとした!」と訴えていましたけど、ジャンダーラーの立場からしたら見捨てられたと思うのが当然ですよね。そしてとうとうジャンダーラーも死に、予告ではインカーも撃たれていましたが・・・となるとあとはスアとジョットだけ。スアたちに結局は捕まってしまうことになるのでしょうか?
第21話
インカーから必死に逃げるリリー。「本当はあなたのことが好きなの」と情に訴えようとしても、もうインカーは通用しませんでした。柵際に追い詰められるリリーの前に現れたのは、ジョットでした。インカーを撃ち殺したジョットは、そのままリリーを確保しようとします。「動けば撃つ!」とスアもやってきます。リリーの足元を撃つスアに、リリーはスアたちの本気を感じます。「リリーを撃つなら、こっちも撃つわよ」と、メームとウェーンがスアに銃を向けます。両者とも一歩も引かない状態のなか、騒ぎを聞きつけた警備員と警察官が割って入ります。混乱に乗じてスアたちから逃げ延びるサーイサモン。町外れに安い宿をとり疲れた体を休めることにします。
寝ようとしてもこれからのことを考えると、なかなか眠りにつけないサーイサモンの3人。スアとジョットも3人の行方を追いますが、なかなか有力な手掛かりはありません。しかし、食堂で食事を取っていた3人の様子を不審に感じた店主が、警察に連絡をとってしまいます。店主の落ち着かない様子からすぐさまその場を離れたほうがいいと判断したウェーン。急いで車を出すのですが、行く手にはパトカーが停まっていました。とっさに方向転換をし逃げようとするのですが、道はふさがれていてどうすることも出来ません。「リリー、銃を置け」とジョットに呼びかけられ、一瞬戸惑うリリーでしたが、ウェーンは毅然とした態度でスアたちと対峙します。
再び逃げ延びたサーイサモンたちでしたが、メームはこれからのことを考えると不安でたまりません。電気もつかないおんぼろホテルに宿をとった3人。不安がるリリーに「明かりがなければ、誰にも私たちの姿は見えない」とウェーンは言います。「本当に逃げ延びることが出来るの?捕まったら、刑務所に入るの?」と取り乱すメームを、ウェーンは「絶対にあなたたちを逃がしてみせる」と励まします。ウェーンの言葉に、少し落ち着きを取り戻し眠りにつくふたり。しかしウェーンはいつまでも眠れず、またスアのことを考えると辛くてたまらなくなるのでした。深夜、ぼんやり窓から外を眺めているウェーンを、外で見張っていたスアは見つけます。ウェーンの辛そうな表情に、スアの心も揺れるのでした。
翌朝、身支度を整えたメーム。リリーとウェーンが身支度を整える間に、なにか食べるものを買って来ると言い、頭にスカーフをすっぽりかぶって外へ出ます。メームが出かけた後、ウェーンは、「逃げ延びるためには、すぐにでもここを出ないと」と長居をしないつもりでいることをリリーに話します。用心しながら外へ出ようとしたメームでしたが、スアたちも警察官たちを引き連れて突入の機会をうかがっていました。スアに確保されたメーム。「ウェーンとリリーのもとへ案内して欲しい。悪いようにはしない。絶対に助けてあげる」というスアに、はじめは固辞していたメームでしたが、しだいに心が揺れます。スアを信じていいものか、メームには判断がつきません。
シリアスなシーンではありますが、これはいったいどうやの?!と思わずにはいられませんでした。
スアとジョット、覚悟を決めたつもりでいながらも、なかなか辛い立場に置かれているわけですが・・・愛し合うもの同志が銃を向け合うシーン、タイドラマに限らず、いろいろなドラマや映画でちょくちょく目にするシーンではあるけれど、いつみても辛いものがありますね。サーイサモンたちは、最後捕まってしまうのでしょうか?それとも逃げ延びて、ひっそりと暮らしていくのでしょうか?はたまたそれぞれの愛した男と一緒に新しい人生を歩んでいくのでしょうか。予告では、とうとうメームが撃たれていましたけど、やはり3人そろっての「サーイサモン」。ハッピーエンドは無理かもしれませんが、せめてすっきり納得のいく結末になればいいですね。
第22話(最終話)
買い物に出たままなかなか戻らないメーム。「遅いわね」とウェーンも心配しはじめたところへ、扉をノックする音が。「私よ」というメームの声に、ウェーンはふと嫌な予感がします。「誰かと一緒なのかも」と言い出すウェーンは、銃を構えそっと扉をあけようとします。とっさにメームが「気をつけて!」と叫びます。メームを人質にとったスアを見て、ウェーンは「妹を放してくれれば投降してもいい」と条件を出しますが、スアはメームを話しません。ウェーンに自首を勧めるスア。ジョットもリリーに自首を促します。押し問答の末、とうとうウェーンとリリーは銃を置き手を上げますが、隙をついたメームが「逃げて!」とスアの手から逃れます。スアは思わず、メームを撃ってしまいます。
スアに撃たれたメームは、ウェーンの腕のなかで息を引き取ります。自分たちを庇うために命を落としたメームに、ウェーンとリリーは深く傷つき、悲しみます。「私の人生は、ここで終わっても構わない」というリリーに、ウェーンも同意。再び銃を手に立ち上がります。スアに銃を向け、静かに「あなたを愛してる」というウェーン。ウェーンが引き金を引こうとしているのを見てスアはとっさにウェーンを撃ってしまいます。スアに撃たれ、驚きの表情を浮かべながらも、最期はスアに抱かれて静かに息を引き取るウェーン。リリーに自首を勧めるジョットは「どんなことでも力になるから」と約束しようとしますが、リリーは姉二人を奪われたことに深く傷ついていました。自ら自分に向けて引き金を引き、命を落とします。
リリーまでも死んでしまったことで、ジョットは大きなショックを受けます。自分たちのしてきたことが、愛する人を死に追いやったことで、ジョットはとっさに自らの頭を打ち抜き、リリーを抱きしめたまま死んでしまいます。ジョットの行為を目の当たりにしたスアは、自分も死のうとしますが、警察官としての任務を考えると、どうしても死ぬことはできませんでした。すべてが終わり、上司に退職を願い出ます。サーイサモンの3人が死んだことをテレビニュースで知るエージェント。ちょうどエージェントのもとへ知り合いから電話がかかってきます。「今からそちらへ向かう」と言われ待っていると、やってきたのは知り合いの秘書でした。顔見知りの彼女を迎え入れようとするエージェント。するといきなり彼女はエージェントを撃ち殺してしまいます。何事もなかったかのように立ち去る彼女は、警察組織の人間でした。
警察組織の真の目的は、エージェントだったのでした。エージェントに仕事を依頼していたのも、実は警察内部にエージェントに通じた人間がいて、サーイサモンを使って警察が暗殺を繰り返していた、ということだったのです。「いづれにせよ、サーイサモンには感謝しないといけないな」と笑顔を見せるスアの上司。そんなことなど何も知らないスアは、ウェーンとの出会い、恋、そして別れをひとり回想し続けていました。警察の仕事を辞め、愛用していた銃を海に投げ捨てます。そんなスアをこっそりと狙っている人物がいました。振り向いたスアの目には、自分の良く知った人物が。何も言わず、スアを撃ち殺し口を封じた彼は、そのまま何事もなかったかのように立ち去るのでした。
自ら人生の幕を引いたリリーに号泣。
メーム、ウェーン、リリーと死んでしまったときは、「なんだぁ~普通の話やん」とかなりガッカリしたのですが、最後にこんな大どんでん返しが待っていたとは。結局みんな死んでしまって、最後に笑ったのはスアたちのボスだけだった・・・という、なんとも意外すぎる結末にビックリ出した。いや~、タイドラマもなかなかやりますね。それにしても、ウェーンをスアが撃ち殺してしまうとは・・・なかなか衝撃でしたね。結局ウェーンもリリーも、スアとジョットには一発も当てていないわけで・・・そのへんもやはり愛情があったからなのでしょうか。最後それぞれが結ばれる展開になったらほんとガッカリだなぁ~と思っていただけに、この結末には納得、というか満足しています。
今回のタイドラマ、22話までしななくてかなり短いのですが、どうだったでしょうか?なかなか個性的なキャラクターのインカーとジャンダーラー、もっと活躍して欲しかったですし、もうちょっと姉妹の絆という面にも突っ込んでいて欲しかったですね。暗殺のシーンでも、もうちょっとアクションが派手でもよかったかも。いろいろな意味で、もう一押しあってもよかったのではないかと思います。主演のビー・ナムティップ、この手の「押しに弱い」というか、一見強く見えながらも実は儚い女性を演じるとほんとハマっているというか、同性の目から見るとけっこうイラっときますね。そこがまた魅力でもあるんですけど、来週からはBie主演ドラマです。もちろんレビューしますので、お楽しみに!!
メームの部屋を訪れたスアは、メームに「ジャンダーラーが来ていないか?」と尋ねます。ジャンダーラーの存在をそれとなく隠すメームでしたが、スアは「彼女は危険な人間だ。もしここに来ることがあったら、すぐに連絡して欲しい」と言い出します。スアの背後から銃を向けるジャンダーラーですが、メームはそれとなく間に入り、ジャンダーラーの動きをけん制。スアが帰った後、「どうしてあんな男を庇うの?」と気色ばむジャンダーラー。後日、ウェーンとリリーのもとをスアとジョットが訪ねます。「君に会いたかった」というスアに、「私だって、あなたのことを考えない日はなかったわ」と答えるウェーン。仲直りの抱擁をしている二人を見て、ジョットたちも安心します。
見張り役の目を盗んで監禁から逃げ出してきたインカーは、すぐさまエージェントに「ウェーンとリリーの恋人は、警察組織の人間だ」と訴えます。「あの二人は、我々にとって危険な存在になる」というインカーに、エージェントも同意します。ウェーンはスアからのプロポーズを受けることに。さっそくリリーに報告します。リリーと一緒に仕事から抜けたいことをエージェントに話すウェーンとリリー。同席させられていたメームは驚きます。その場は快くウェーンとリリーの結婚を快諾したエージェントですが、二人が退出した後、メームに「あの二人を始末しろ」と命じます。スアとジョットが警察組織の人間だと聞かされたメームは驚き、ですがどうすればいいのか分からず混乱します。
ジャンダーラーと待ち合わせをしていたメーム。ジャンダーラーはメームが何者かに尾行されていることに気付きます。ひとまず二手に分かれて尾行を巻くことに。ジャンダーラーは抜かりなく一人の男を始末します。メームも必死に逃げようとするのですが、ジャンダーラーのようにうまくいきません。捕まりそうになってしまいますが、相手の銃でなんとかその男を片付けます。しかし銃声に騒ぎが大きくなってしまいます。自分を追いかけてくるのがスアとジョットであることに気付き、メームはエージェントの言葉が正しかったことを知ります。追い詰められ、銃を向けられますが間一髪のところでジャンダーラーに助けられます。スアとジョットは悔しがりながらも、ウェーンとリリーがサーイサモンの一員だと確信しショックをうけます。
ウェーンとリリーの動向を監視すると言い出すスアに、ジョットは「もしもあのふたりが本当にサーイサモンだったとしたら、彼女を撃つことができるのか」と問いただします。答えの出ないまま、苦しい気持ちになるふたり。そこへなんと、当のウェーンとリリーが現れてしまいます。いつもとなんとなく違う様子のスアたちに、リリーは不満げな表情を見せます。ウェーンに電話がかかってきて、ウェーンが相手に「ポー(お父さん)」と答えているのを聞き、スアたちはウェーンの電話の相手がエージェントではないかと感づきます。「大事な用事があるみたいだから」と店を出るウェーンとリリーに、スアは「きっとサーイサモンに動きがあるはずだ」とあとをつけることにします。
メーム抜きでも自由を手に入れることを誓う姉妹。
とうとう物語も大詰めです。長い間サーイサモンとして仕事をしてきて、足を洗うことは決して容易なことではないはず。エージェントが自分たちを口封じしようとするのも当然のことだと考えつつ、あえてエージェントを信じようとするウェーン、甘いですね。そもそも警察組織の人間であるスアと結婚しても、自分の正体がばれたらどうなるかくらい、想像がつきそうなものですが。プロポーズにごく普通の女の子のように浮かれている様子がなんだか・・・嫌な感じでしたね。そしてウェーンたちの粛清をメームに任せるエージェント。きっとメームには任務遂行できないはず・・・当然のようにジャンダーラーによる監視がついていますが、メームは任務を遂行できるのでしょうか。
第20話
エージェントに呼び出されたウェーンとリリー。誰もいない店のなかで、ひそかにメームとジャンダーラーが狙撃のチャンスを狙っていました。狙いを外したメームは、二人に「逃げて!」と叫びます。銃声に尾行していたジョットとスアも駆けつけます。メームが自分たちを助けてくれたことにウェーンは喜び、メームに「またもとの姉妹に戻れるのね」と呼びかけますが、メームはにこりともせず、ウェーンに銃を向けます。そこへスアたちが追いついてきます。メームに銃を置くよう呼びかけるスア。メームは二人が警察官であることをウェーンとリリーに告げます。あまりの出来事に言葉を失いながらも、ウェーンはスアたちに銃を置くよう迫ります。3人に逃げ延びたサーイサモンは、改めて姉妹の絆を取り戻します。
恋人がサーイサモンだったことを上司に報告するスアたち。「なんてことだ!」と激しく叱責されます。そしてとうとう最後通告を与えられてしまいます。愛した女を殺さなければならないことになったジョットは、迷いながらもスアと一緒に任務を遂行することに覚悟をきめます。今まで素性の分からなかったサーイサモンの手配写真が配られます。一方ジャンダーラーたちも、メームの裏切りをエージェントに報告。ジャンダーラーとインカー、新しい部下のケンジとユリがサーイサモンを追うことに。ウェーンたちは、海辺のとあるコテージにひとまず避難していました。ジャンダーラーとインカーがこっそりあとを追って来ていることに、まだ3人とも気付いていませんでした。
ほどなくしてケンジとユリもコテージの付近にやってきていました。市場内を捜し歩くふたりの前に、リリーが。すぐに銃を取り出そうとするユリを、ケンジがとめます。「あとをつけて、3人そろったところでやろう」と言われ、しばらく様子を見ることに。案の定リリーはウェーン、メームと合流します。3人をしとめようと銃撃になりますが、2手に分かれてそれぞれ逃げます。身を守るためとはいえ人殺しを重ねてしまうことに抵抗を感じはじめるウェーン。一方スアは、ウェーンがサーイサモンだったことに大きなショックをうけていました。「警察官としても仕事を続けられない」と言い出すスアに、ジョットは「恋はもう終わった」と任務を遂行することを促します。
頭痛を訴えるリリーを、ひとりで薬局へ行かせたウェーン。インカーとジャンダーラーがすぐそばまで迫ってきていました。途中で携帯電話を忘れたことに気付いたリリーは戻ろうとするのですが、ジャンダーラーたちの姿を見つけとっさに隠れます。ウェーンを狙っている二人に、いきなり銃を突きつけるリリー。しかしジャンダーラーは少しも動じることなく、「撃てるなら撃ちなさい」と余裕を見せます。銃声に気付いたウェーンが応戦、リリーはインカーに追われます。ウェーンと対峙したジャンダーラーは、ウェーンに「あなたのせいで、私の人生がどんなものになったか分かってる?」と、ウェーンに見捨てられたときのことを話します。銃弾も尽き、ジャンダーラーに銃を向けられるウェーン。「さよなら」と引き金を引くジャンダーラーでしたが、外出から戻ってきたメームが間一髪のところでジャンダーラーを撃ち殺します。
再び姉妹としての絆を取り戻す3人。
スアが警察の人間だと知ったときのウェーン、「私を騙していたのね」・・・違うやろー!!自分だって、サーイサモンであることを偽っていたではないですか。妹の恋の相手だと知りながら隠れて付き合って、妹に縁を切られてからもプロポーズされれば了承し、ちょっと身勝手が過ぎるんじゃないでしょうかね。ジャンダーラーの件でも、「私は助けようとした!」と訴えていましたけど、ジャンダーラーの立場からしたら見捨てられたと思うのが当然ですよね。そしてとうとうジャンダーラーも死に、予告ではインカーも撃たれていましたが・・・となるとあとはスアとジョットだけ。スアたちに結局は捕まってしまうことになるのでしょうか?
第21話
インカーから必死に逃げるリリー。「本当はあなたのことが好きなの」と情に訴えようとしても、もうインカーは通用しませんでした。柵際に追い詰められるリリーの前に現れたのは、ジョットでした。インカーを撃ち殺したジョットは、そのままリリーを確保しようとします。「動けば撃つ!」とスアもやってきます。リリーの足元を撃つスアに、リリーはスアたちの本気を感じます。「リリーを撃つなら、こっちも撃つわよ」と、メームとウェーンがスアに銃を向けます。両者とも一歩も引かない状態のなか、騒ぎを聞きつけた警備員と警察官が割って入ります。混乱に乗じてスアたちから逃げ延びるサーイサモン。町外れに安い宿をとり疲れた体を休めることにします。
寝ようとしてもこれからのことを考えると、なかなか眠りにつけないサーイサモンの3人。スアとジョットも3人の行方を追いますが、なかなか有力な手掛かりはありません。しかし、食堂で食事を取っていた3人の様子を不審に感じた店主が、警察に連絡をとってしまいます。店主の落ち着かない様子からすぐさまその場を離れたほうがいいと判断したウェーン。急いで車を出すのですが、行く手にはパトカーが停まっていました。とっさに方向転換をし逃げようとするのですが、道はふさがれていてどうすることも出来ません。「リリー、銃を置け」とジョットに呼びかけられ、一瞬戸惑うリリーでしたが、ウェーンは毅然とした態度でスアたちと対峙します。
再び逃げ延びたサーイサモンたちでしたが、メームはこれからのことを考えると不安でたまりません。電気もつかないおんぼろホテルに宿をとった3人。不安がるリリーに「明かりがなければ、誰にも私たちの姿は見えない」とウェーンは言います。「本当に逃げ延びることが出来るの?捕まったら、刑務所に入るの?」と取り乱すメームを、ウェーンは「絶対にあなたたちを逃がしてみせる」と励まします。ウェーンの言葉に、少し落ち着きを取り戻し眠りにつくふたり。しかしウェーンはいつまでも眠れず、またスアのことを考えると辛くてたまらなくなるのでした。深夜、ぼんやり窓から外を眺めているウェーンを、外で見張っていたスアは見つけます。ウェーンの辛そうな表情に、スアの心も揺れるのでした。
翌朝、身支度を整えたメーム。リリーとウェーンが身支度を整える間に、なにか食べるものを買って来ると言い、頭にスカーフをすっぽりかぶって外へ出ます。メームが出かけた後、ウェーンは、「逃げ延びるためには、すぐにでもここを出ないと」と長居をしないつもりでいることをリリーに話します。用心しながら外へ出ようとしたメームでしたが、スアたちも警察官たちを引き連れて突入の機会をうかがっていました。スアに確保されたメーム。「ウェーンとリリーのもとへ案内して欲しい。悪いようにはしない。絶対に助けてあげる」というスアに、はじめは固辞していたメームでしたが、しだいに心が揺れます。スアを信じていいものか、メームには判断がつきません。
シリアスなシーンではありますが、これはいったいどうやの?!と思わずにはいられませんでした。
スアとジョット、覚悟を決めたつもりでいながらも、なかなか辛い立場に置かれているわけですが・・・愛し合うもの同志が銃を向け合うシーン、タイドラマに限らず、いろいろなドラマや映画でちょくちょく目にするシーンではあるけれど、いつみても辛いものがありますね。サーイサモンたちは、最後捕まってしまうのでしょうか?それとも逃げ延びて、ひっそりと暮らしていくのでしょうか?はたまたそれぞれの愛した男と一緒に新しい人生を歩んでいくのでしょうか。予告では、とうとうメームが撃たれていましたけど、やはり3人そろっての「サーイサモン」。ハッピーエンドは無理かもしれませんが、せめてすっきり納得のいく結末になればいいですね。
第22話(最終話)
買い物に出たままなかなか戻らないメーム。「遅いわね」とウェーンも心配しはじめたところへ、扉をノックする音が。「私よ」というメームの声に、ウェーンはふと嫌な予感がします。「誰かと一緒なのかも」と言い出すウェーンは、銃を構えそっと扉をあけようとします。とっさにメームが「気をつけて!」と叫びます。メームを人質にとったスアを見て、ウェーンは「妹を放してくれれば投降してもいい」と条件を出しますが、スアはメームを話しません。ウェーンに自首を勧めるスア。ジョットもリリーに自首を促します。押し問答の末、とうとうウェーンとリリーは銃を置き手を上げますが、隙をついたメームが「逃げて!」とスアの手から逃れます。スアは思わず、メームを撃ってしまいます。
スアに撃たれたメームは、ウェーンの腕のなかで息を引き取ります。自分たちを庇うために命を落としたメームに、ウェーンとリリーは深く傷つき、悲しみます。「私の人生は、ここで終わっても構わない」というリリーに、ウェーンも同意。再び銃を手に立ち上がります。スアに銃を向け、静かに「あなたを愛してる」というウェーン。ウェーンが引き金を引こうとしているのを見てスアはとっさにウェーンを撃ってしまいます。スアに撃たれ、驚きの表情を浮かべながらも、最期はスアに抱かれて静かに息を引き取るウェーン。リリーに自首を勧めるジョットは「どんなことでも力になるから」と約束しようとしますが、リリーは姉二人を奪われたことに深く傷ついていました。自ら自分に向けて引き金を引き、命を落とします。
リリーまでも死んでしまったことで、ジョットは大きなショックを受けます。自分たちのしてきたことが、愛する人を死に追いやったことで、ジョットはとっさに自らの頭を打ち抜き、リリーを抱きしめたまま死んでしまいます。ジョットの行為を目の当たりにしたスアは、自分も死のうとしますが、警察官としての任務を考えると、どうしても死ぬことはできませんでした。すべてが終わり、上司に退職を願い出ます。サーイサモンの3人が死んだことをテレビニュースで知るエージェント。ちょうどエージェントのもとへ知り合いから電話がかかってきます。「今からそちらへ向かう」と言われ待っていると、やってきたのは知り合いの秘書でした。顔見知りの彼女を迎え入れようとするエージェント。するといきなり彼女はエージェントを撃ち殺してしまいます。何事もなかったかのように立ち去る彼女は、警察組織の人間でした。
警察組織の真の目的は、エージェントだったのでした。エージェントに仕事を依頼していたのも、実は警察内部にエージェントに通じた人間がいて、サーイサモンを使って警察が暗殺を繰り返していた、ということだったのです。「いづれにせよ、サーイサモンには感謝しないといけないな」と笑顔を見せるスアの上司。そんなことなど何も知らないスアは、ウェーンとの出会い、恋、そして別れをひとり回想し続けていました。警察の仕事を辞め、愛用していた銃を海に投げ捨てます。そんなスアをこっそりと狙っている人物がいました。振り向いたスアの目には、自分の良く知った人物が。何も言わず、スアを撃ち殺し口を封じた彼は、そのまま何事もなかったかのように立ち去るのでした。
自ら人生の幕を引いたリリーに号泣。
メーム、ウェーン、リリーと死んでしまったときは、「なんだぁ~普通の話やん」とかなりガッカリしたのですが、最後にこんな大どんでん返しが待っていたとは。結局みんな死んでしまって、最後に笑ったのはスアたちのボスだけだった・・・という、なんとも意外すぎる結末にビックリ出した。いや~、タイドラマもなかなかやりますね。それにしても、ウェーンをスアが撃ち殺してしまうとは・・・なかなか衝撃でしたね。結局ウェーンもリリーも、スアとジョットには一発も当てていないわけで・・・そのへんもやはり愛情があったからなのでしょうか。最後それぞれが結ばれる展開になったらほんとガッカリだなぁ~と思っていただけに、この結末には納得、というか満足しています。
今回のタイドラマ、22話までしななくてかなり短いのですが、どうだったでしょうか?なかなか個性的なキャラクターのインカーとジャンダーラー、もっと活躍して欲しかったですし、もうちょっと姉妹の絆という面にも突っ込んでいて欲しかったですね。暗殺のシーンでも、もうちょっとアクションが派手でもよかったかも。いろいろな意味で、もう一押しあってもよかったのではないかと思います。主演のビー・ナムティップ、この手の「押しに弱い」というか、一見強く見えながらも実は儚い女性を演じるとほんとハマっているというか、同性の目から見るとけっこうイラっときますね。そこがまた魅力でもあるんですけど、来週からはBie主演ドラマです。もちろんレビューしますので、お楽しみに!!