テムテムな日常

頑張れみんな!頑張れ自分!

地域で助け合う

2008-04-09 | 介護職
一人暮らしの高齢者さんは、市営住宅のような集合住宅に住んでいることが多いので、私の仕事先も大半が一戸建てではなく、団地です。ただでさえ道オンチなのに、同じ玄関ドアが並んだ団地で一度外に出てしまえば冗談抜きにもとの家が探せない・・・なんてこともしばしば。団地ならではの間取りや語見出しのルールにもだいぶ慣れましたが・・・住んでいるご本人さんとまわりの住人さんとの関係は、必ずしも良好なものばかりではありません。

認知症を患っている方の場合、ご近所さんが一番気にされているのはやはり火の取り扱い・・・なんでも包み隠して歯にも衣着せる京都人、表立って言葉に出すことはありませんが、やはり近所の方の目というものを結構感じるときがあります。

ヘルパーが訪問しない日は、身近な近所の方に助けてもらうのが一番いいので、なるべくヘルパーもご近所さんとよい関係を築きたいとは思っているのですが、なかなかこれが難しいのです。利用者さんにとっても、ご近所づきあいは大切なことではあるのですが、中には認知症ということをうまく利用されてお金や物品を引き出したりするご近所さんも、残念ながらたまにおられます。

それもこれも「認知症」というものについての理解がなされていないが為に起こるのですが・・・とはいえ認知症を患う方の中には、暴力行為や攻撃的な言動が出る方もわりとおられるので、一概に理解してくれ、というのは無理があります。さまざまな縛りのなかでいかのご近所さんをうまく使って(といえば言葉は悪いけど)、利用者さんの生活を守るか・・・難しい問題です。

今日訪問した利用者さんも、体はしっかりしておられるのですが認知症がかなりあって、室内はゴミ屋敷状態だし、本人の理解も乏しいし・・・ご近所さんは「いつか火事をだすんじゃなかろうか」ととても不安を持っているようで、それとなく頻繁に様子を見に来ているようなのですが、利用者にとってはそれをあまり快く思っていないようで・・・。ヘルパーとしてもやりにくい状態です(活動中にも2回チェックに来られた)。

年をとってひとりで暮らしていく、というのは、まわりの助けがあればなんともないことなのですが、やはり今の社会ではいろいろと難しい問題もあるのかなぁ・・・と、ちょっと残念な気持ちになってしまいました。いずれにせよ、利用者さんが安全で快適に生活できるよう援助するのが私の仕事・・・ちょっとずつ頑張るしかありません。

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