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糖尿病性腎症の漢方弁証総説 腎炎腎不全の漢方治療165報

2013-07-05 00:15:00 | ブログ

血液透析に導入される慢性腎不全の原因疾患として、糖尿病性腎症は日本でも、中国でも首位を占めています。では、中医学でどのように診断して治療するのかという課題についてこれからお話していきましょう。症例(医案)の実際までは、やや退屈な内容になります。

(1)   糖尿病性腎症の病因 病機

糖尿病性腎症は中医学では、“消渇(しょうかつ)”、“水腫”、“虚労(きょろう)”等の範疇に入る。中医は本病の病因を以下のように認識する。

消渇日久、腎気受損、固摂無権、気化失司、精微外泄、水湿内停、泛濫肌膚、泛濫四肢。以上のように認識する。(四文字熟語の羅列ですね)

病情が甚だしい場合は、気損が陽に及び、臓気漸衰、水湿濁毒内蘊(ないうん)、阻遏臓腑効能、瀰漫三焦、関格(嘔吐、大小便不通)に至り、神昏(意識障害)などの危険な状態に陥る。

病位は腎を中心にして、肝 脾 心などに波及する。

病機は気陰両虚、精気欠耗、陰陽両虚を本として、燥熱内生、水湿稽留、湿濁内蘊を標実とし、総じて本虚標実(ほんきょひょうじつ)証に属する。

患者は初期に多くは肺脾燥熱、陰津欠耗を発症し、多くは正虚邪実(せいきょじゃじつ)証を示す。

後期には、精気倶損、肝腎両傷となり;気陰両虚、肝腎陰虚、陰陽両虚、陽虚水泛となり、最終的には正衰邪実、陰竭陽亡となる。

(2)中医(漢方)の弁証論治

1.弁証思路(漢方診断の考え方)

本病の多くは虚実挟雑、本虚標実であり、故にその弁証は、臓腑、陰陽、気血及び標本の流れになる。

初期には多飲、多食、多尿、尿濁があり、肺燥、胃の偏盛及び陰津の欠耗を弁じなければならない。

病の後期、臓腑虚損には、正虚を主とし、或いは邪実を兼ねて弁証し、気虚、陽虚と陰虚、精欠及び湿(しつ)、瘀(お)、濁(だく)の鑑別が必要である。

若し、病が長期化し、顔面の発黄、乏力、嘔気や皮膚の掻痒、腹張腫満、心悸喘促、尿少或いは尿閉の者であれば、多くは正気衰敗、濁邪壅盛であり予後は不良である。

次に、眼部疾患、例えば視物昏蒙(しぶつこんもう)や、失眠などに注意し、虚実、血虚、血瘀の弁別をする。

2.論治原則(漢方診断と治療の原則)

糖尿病性腎症に対する中医治療は、初期には滋陰を主とする。

病情の発展、気陰、精血、元気の漸損により、後期には陽虚水泛(すいはん)に至り、治療には益気養陰、滋補肝腎、滋腎固精、或いは温腎健脾、化気行水の法を行う。

この他に、陰虚血液黏稠は陰虚血瘀になり易く、故に養陰涼血、化瘀通絡の治療が宜しい。

漢方治療法の運用各論(総説)

1.滋陰清熱法、2.健脾益気滋陰清熱法、3.滋補肝腎養血潤燥法、4.温補腎陽滋腎固精法、5. 温腎健脾化気行水法の大まかに分けて5法です。次回にお話します。

ドクター康仁の雑感

どうでもいいことのようですが、中医学の書籍で感じることは、

漢字は現代では唯一?の表意文字ですから、目で見て、意味を理解しなければ先には進めないということです。基礎理論を覚え、六経弁証、臓腑弁証、八綱弁証(陰陽 虚実 寒熱 表裏)、気血津液弁証、衛気営血弁証の診断法を学び、常用される四文字熟語を音読みで覚え、中薬学を一通り覚えてからでなければ、つまり途中から覚えようとしても、表意文字の漢字でつまづいてドロップアウトすることになります。

感覚を表現する日本語、例えば「痛い」は「遺体」もありますからその意味では表意でしょうが、いたた!いて~っ!いた~!いてて!は表音ですね。つう!とは叫びませんね。あいた~!も有りますが、回りくどい。してやられたという感じです。日本語には音読み、訓読みの漢字に加えて、表音文字のひら仮名、カタ仮名があるのですから世界一?複雑な言語体系でしょうね。

思い出すに、

若い頃、沖縄で筋肉注射をした時に、地元少年が「あが~!」と叫んだのが午前中、役満を私に振り込んだ沖縄の友人が「あぎじゃびよ~」と叫んだのが夜半過ぎ、

それで「あ」が最初にくると、痛みや驚きの表音になるのかと思ったのです。

米国で「アウチ!」を耳にした時は、やっぱりと思ったのです。ドイツでも「アウア!」だったような。フランスでは「アイー!」と「ア」と「イ」の混合発音で(フランス系カナダ人女性が膝をぶつけて発声)、

しかし、最初に

中国で「トンマ?」とマッサージ師に尋ねられた時には

「なんで俺がトンマなんじゃい?」と感じたのですが、痛(トン)?だった のです。

痛 同 童 統 筒 瞳 桐 皆同じ(トン)です。

強的松(プレドニゾン)表意表音中間の表現ですね。

朝鮮の「いてて!」のアッパ!アッパヨー!ハングルは表音文字ですね、、

こうなると、もう、どうでもいいことですね

無用な知識を喜ぶ唯一の動物が人間です。

201375日(金) 記