ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

T先輩

2016-01-16 20:39:35 | 平々凡々
 寒くなった。湯たんぽを抱いて寝る毎日だ。縮こまって過ごしている間に、私のお腹は自由奔放に膨れあがって気づくとみっともなくて鏡の前には立てなくなっていた。当然ズボンもサイズが合わなくて、毎日同じズボンを履く羽目に。それを妻がとがめ、色々と経緯があったが、結局はイオンに行くことになった。紳士服の店舗をいくつか廻ったが私に合うサイズが無くて、ズボンがシャツやダウンコートに代わってしまった。妻にしてみれば無駄足になりたくなかったと思うのだが、私は結構な衣装持ちになってしまった。

 
 先週、孫たちが北九州市で一番高い福智山に登った。啄ちゃんには厳しかったと思うが大丈夫だった。

 
 孫たちの登山に置いてけぼりの私、寂しい気がするので4年前の10月に登ったときの写真を。仲間です。

 12月に私が若い頃にお世話になった会社のT先輩から、顔を見たいから家においでと電話があったのだが、金曜日の午後、早めに退社して会社の裏手にある家にお邪魔した。私が設計屋として脂が載っていたとき、私の設計方針を信用し勝手気儘を見守ってくださった技術部の上司であり、また退職後は私が週に一度技術指導に行っているD電気の取締役としてD電気を指導した人でもあり、人間的な優しさと厳しさを併せ持った私の大好きな先輩なのだ。

 81歳になるT先輩、先輩と会うのは私が社のゴルフ会を最後に参加して以来だから3年ぶりとなる。痩せてはいるが元気そうだった。二人の子供はもうとっくに独立し、孫は6人、一番上の孫は九大の大学院に行っているとのことで、品の良い奥様と二人で住んでいる。71歳までD電気に勤め、その後は80歳まで趣味で仏像彫刻をしたと話をしてくれた。
 
 その作品を居間に飾っていたが、小作品というのだろうか、高さが30センチほどではあるが繊細な彫刻であって見事な出来栄えだった。こんな趣味があったのかと驚いた。私も何か趣味を見つけなければ。

 パソコンも2台あって、最近win10を入れたというから私と同じだ。Win10の教本を横にしてやはり苦労していると嬉しそうに言う。好奇心旺盛な性格は今もって健在、これからも元気で頑張ると語って下さった。家にはいつもいるからいつでも顔を出せと何度も言ってくれたのが嬉しかった。私には大切な先輩だ。2時間ほどお邪魔したのだが、胸の中が暖かくなって辞去した。

 
 お気に入りのピアンちゃんを抱いてポーズをとるアンちゃん。 

 この年になって人の暖かさ、思いやりが如何に私の心を満たしてくれているか、しみじみと感じる。そして私に寄せられる孫たちの無邪気な疑いの無い心、生き甲斐ともいえる家族の思いが私を元気づけてくれている。有り難いことだ。
コメント (8)
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